3月ダイヤ改正前に廃止された宗谷本線・徳満駅(W75)
駅 - 2021年04月19日 (月)
今回は予約投稿記事です。
3月ダイヤ改正を前に廃止された宗谷本線の徳満駅についてです。



徳満駅は立地的にわかりづらい駅だと思います。並行する国道40号線から少し下っており、駅舎も土木作業現場の休憩室のような感じなので、駅の雰囲気があまりないんですよね。
しかも近くまで行かないと線路が見えないので、より駅の雰囲気はないです。周辺を少し歩いてみましたが、看板もなく、駅舎に設置されている看板も字が消えかかっていてわからないんですよね。
元々所在する地名は「福満」(ふくみつ)だったようですが、駅の開業時に既に本州で「福光駅」(ふくみつえき)が存在したため、徳満駅と名前を変更したようです。その割には、周辺の住所も天塩郡豊富町字徳満になっているんですよね。
晩年は1面1線の棒線駅で、かつては千鳥式ホーム2面2線を有していました。かつては駅員が配置されていたようですが、廃止前はそのような面影は一切ありませんでした。

待合室の中はこんな感じ。やはり除雪作業用品が置かれています。晩年の乗車人員平均は1.2人で、ちょっとは利用があったようです。それでも、バス転換が相当の利用だったことは言うまでもありません。


周辺は徳満の集落と幌富バイパスの豊富幌加インターチェンジがあります。幌富バイパスが開通すれば、国道40号線(下道)を通る車は少なくなりますよね。
高速道路やバイパスを延伸させるのはいいですが、通過点ができてしまい、逆に過疎化が進行するケースがあります。その影響を受けているのが名寄美深道路ももちろん、旭川紋別自動車道も上川、白滝、丸瀬布は特に該当しますよね。特に白滝はジオパーク交流センターがありますが、高速道路の延伸で来場者が減ってしまったとのこと。旧白滝村で現在は合併されて遠軽町白滝になっていますが、元々過疎化が急激に進行していたエリアだけに、さらなる過疎化はいずれ集落がなくなってしまう可能性すらあります。コンビニもない場所なんですよ。
高速道路やバイパスも地方都市を結ぶ分には便利ですが、その途中途中の過疎化を招いてしまいます。北海道では特にその傾向が出ていますね。
今後どうなるか不明ですが、仮に幌富バイパスと名寄美深道路、道央自動車道が一気に結ばれれば、宗谷本線沿線はさらなる過疎化を招きますよ。距離的には日本海側のオロロンラインを経由して道北方面へ向かう場合も多く、おそらくこれらにも影響してくるでしょう。高速道路やバイパスの延伸は、道北方面になると、日本海側の留萌、小平、羽幌、苫前などへも影響を与えそうです。
もちろん鉄道も特急の存続すら危うくなることは言うまでもありません。いずれにしても、宗谷本線の未来は非常に厳しいということを、今回の廃線巡りで改めて感じた次第です。
宗谷本線では、ほかにも利用者が限りなくゼロに近い駅がまだたくさんあります。3月のダイヤ改正以降、そうした駅は沿線自治体管理に移行する形で一部が存続しました。逆に普通列車や快速列車しか停車しない駅で戦力外通告を受けていない駅は5つ、6つぐらいしかないはずです。それぐらい利用が少ない駅が多いのです。
道北エリアは北海道全体の人口のうち約4~5%と言われています。それを考えると、ローカル駅の利用者がほぼいないという現状には納得がいきます。
紹介してきた宗谷本線の駅は、もっと早い段階で廃止されるべきでした。それを高速化にひた走ったJR北海道がその整理を怠り、先日まで利用もほとんどないのに残り続けたのです。今後も引き続き利用実態がほぼない駅の廃止を進めていきそうです。
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3月ダイヤ改正を前に廃止された宗谷本線の徳満駅についてです。



徳満駅は立地的にわかりづらい駅だと思います。並行する国道40号線から少し下っており、駅舎も土木作業現場の休憩室のような感じなので、駅の雰囲気があまりないんですよね。
しかも近くまで行かないと線路が見えないので、より駅の雰囲気はないです。周辺を少し歩いてみましたが、看板もなく、駅舎に設置されている看板も字が消えかかっていてわからないんですよね。
元々所在する地名は「福満」(ふくみつ)だったようですが、駅の開業時に既に本州で「福光駅」(ふくみつえき)が存在したため、徳満駅と名前を変更したようです。その割には、周辺の住所も天塩郡豊富町字徳満になっているんですよね。
晩年は1面1線の棒線駅で、かつては千鳥式ホーム2面2線を有していました。かつては駅員が配置されていたようですが、廃止前はそのような面影は一切ありませんでした。

待合室の中はこんな感じ。やはり除雪作業用品が置かれています。晩年の乗車人員平均は1.2人で、ちょっとは利用があったようです。それでも、バス転換が相当の利用だったことは言うまでもありません。


周辺は徳満の集落と幌富バイパスの豊富幌加インターチェンジがあります。幌富バイパスが開通すれば、国道40号線(下道)を通る車は少なくなりますよね。
高速道路やバイパスを延伸させるのはいいですが、通過点ができてしまい、逆に過疎化が進行するケースがあります。その影響を受けているのが名寄美深道路ももちろん、旭川紋別自動車道も上川、白滝、丸瀬布は特に該当しますよね。特に白滝はジオパーク交流センターがありますが、高速道路の延伸で来場者が減ってしまったとのこと。旧白滝村で現在は合併されて遠軽町白滝になっていますが、元々過疎化が急激に進行していたエリアだけに、さらなる過疎化はいずれ集落がなくなってしまう可能性すらあります。コンビニもない場所なんですよ。
高速道路やバイパスも地方都市を結ぶ分には便利ですが、その途中途中の過疎化を招いてしまいます。北海道では特にその傾向が出ていますね。
今後どうなるか不明ですが、仮に幌富バイパスと名寄美深道路、道央自動車道が一気に結ばれれば、宗谷本線沿線はさらなる過疎化を招きますよ。距離的には日本海側のオロロンラインを経由して道北方面へ向かう場合も多く、おそらくこれらにも影響してくるでしょう。高速道路やバイパスの延伸は、道北方面になると、日本海側の留萌、小平、羽幌、苫前などへも影響を与えそうです。
もちろん鉄道も特急の存続すら危うくなることは言うまでもありません。いずれにしても、宗谷本線の未来は非常に厳しいということを、今回の廃線巡りで改めて感じた次第です。
宗谷本線では、ほかにも利用者が限りなくゼロに近い駅がまだたくさんあります。3月のダイヤ改正以降、そうした駅は沿線自治体管理に移行する形で一部が存続しました。逆に普通列車や快速列車しか停車しない駅で戦力外通告を受けていない駅は5つ、6つぐらいしかないはずです。それぐらい利用が少ない駅が多いのです。
道北エリアは北海道全体の人口のうち約4~5%と言われています。それを考えると、ローカル駅の利用者がほぼいないという現状には納得がいきます。
紹介してきた宗谷本線の駅は、もっと早い段階で廃止されるべきでした。それを高速化にひた走ったJR北海道がその整理を怠り、先日まで利用もほとんどないのに残り続けたのです。今後も引き続き利用実態がほぼない駅の廃止を進めていきそうです。
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