苗穂工場でキハ183系の解体始まる
キハ183系 - 2021年04月19日 (月)
いよいよ今春も苗穂工場で車両の解体が始まりました。
ダイヤ改正前後から苗穂工場でキハ183系の中間車が多く留置されるようになりました。大半の車両は離脱車のようで、先週から解体作業が始まっています。


2枚目の写真で、荷棚?か何かの様子が確認できます。
昨年と今年で特に500番台などのDML系エンジン搭載車の廃車が急速に進んでいます。実際にあと何両在籍しているかまでは把握していませんが、ハイデッカーグリーン車を含めてあと5両?6両?程度しか残っていないような話も聞きます。お座敷車など、一部でまだ残存はしていますが、このペースだと消滅は時間の問題と言わざるを得ません。
DML系エンジン搭載車の淘汰を進めている理由としては、走行機器において、各種部品が生産中止になり、メンテナンスに苦慮していたことが上げられます。実は、7年前からこの問題が上げられており、結果的に2550番台車を中心にキハ261系1000番台と同等のN-DMF13HZK(460 PS / 2100 rpm)、変速機がN-DW16Aに変更され、7550番台へ改番されています。
従来からDML系エンジン搭載しない3550番台・4550番台も同様に機関・変速機の換装が実施されましたが、こちらについては、2550番台の7550番台化による機関換装によって出力が低下することから、先頭車の出力を向上させて、編成全体における出力低下の影響を少なくさせるねらいがあったと思います。
また、以前は130km/h対応車と同じ編成を組むことはできませんでしたが、現在は共通で使用することができるようになりました。共通で使用することが可能になれば、予備車両も多く確保しておく必要はありません。さらに、臨時列車として使用する分についても、キハ261系5000番台の登場でその役割を譲ることで、さらに両数を抑えることができます。なので、今後は基本的に特急「オホーツク」と特急「大雪」でしか基本的に使用していかないということだと思います。


また、新型コロナウィルスの影響で繁忙期における増結運転も期待できない状況です。アフターコロナになっても利用が回復すると見込めない以上、これも淘汰を進める理由の1つになっていると思います。




なので、こうした比較的長い編成を組むことはもう想定していないのかもしれません。晩年の定期「北斗」は、所定7両編成、そして増結も頻繁に行われ、8両編成も多く見られました。数年前の光景ですが、久々に勢いに乗ったキハ183系の姿が見られたと思います。
4月から特急「大雪」について、閑散期における曜日運休が始まっています。主に火曜・水曜・木曜が運休です。なので、日によって札幌~網走間で2往復のキハ183系しか見られないことになります。寂しい限りです。
さらなる利用減になった場合、閑散期のみならず、通年の運転取り止めや、完全な臨時列車化も視野に入ってくるでしょう。コロナ禍になってキハ183系の未来も暗くなるばかりですね。
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ダイヤ改正前後から苗穂工場でキハ183系の中間車が多く留置されるようになりました。大半の車両は離脱車のようで、先週から解体作業が始まっています。


2枚目の写真で、荷棚?か何かの様子が確認できます。
昨年と今年で特に500番台などのDML系エンジン搭載車の廃車が急速に進んでいます。実際にあと何両在籍しているかまでは把握していませんが、ハイデッカーグリーン車を含めてあと5両?6両?程度しか残っていないような話も聞きます。お座敷車など、一部でまだ残存はしていますが、このペースだと消滅は時間の問題と言わざるを得ません。
DML系エンジン搭載車の淘汰を進めている理由としては、走行機器において、各種部品が生産中止になり、メンテナンスに苦慮していたことが上げられます。実は、7年前からこの問題が上げられており、結果的に2550番台車を中心にキハ261系1000番台と同等のN-DMF13HZK(460 PS / 2100 rpm)、変速機がN-DW16Aに変更され、7550番台へ改番されています。
従来からDML系エンジン搭載しない3550番台・4550番台も同様に機関・変速機の換装が実施されましたが、こちらについては、2550番台の7550番台化による機関換装によって出力が低下することから、先頭車の出力を向上させて、編成全体における出力低下の影響を少なくさせるねらいがあったと思います。
また、以前は130km/h対応車と同じ編成を組むことはできませんでしたが、現在は共通で使用することができるようになりました。共通で使用することが可能になれば、予備車両も多く確保しておく必要はありません。さらに、臨時列車として使用する分についても、キハ261系5000番台の登場でその役割を譲ることで、さらに両数を抑えることができます。なので、今後は基本的に特急「オホーツク」と特急「大雪」でしか基本的に使用していかないということだと思います。


また、新型コロナウィルスの影響で繁忙期における増結運転も期待できない状況です。アフターコロナになっても利用が回復すると見込めない以上、これも淘汰を進める理由の1つになっていると思います。




なので、こうした比較的長い編成を組むことはもう想定していないのかもしれません。晩年の定期「北斗」は、所定7両編成、そして増結も頻繁に行われ、8両編成も多く見られました。数年前の光景ですが、久々に勢いに乗ったキハ183系の姿が見られたと思います。
4月から特急「大雪」について、閑散期における曜日運休が始まっています。主に火曜・水曜・木曜が運休です。なので、日によって札幌~網走間で2往復のキハ183系しか見られないことになります。寂しい限りです。
さらなる利用減になった場合、閑散期のみならず、通年の運転取り止めや、完全な臨時列車化も視野に入ってくるでしょう。コロナ禍になってキハ183系の未来も暗くなるばかりですね。
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