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苗穂工場でキハ183系の解体始まる

いよいよ今春も苗穂工場で車両の解体が始まりました。

ダイヤ改正前後から苗穂工場でキハ183系の中間車が多く留置されるようになりました。大半の車両は離脱車のようで、先週から解体作業が始まっています。





2枚目の写真で、荷棚?か何かの様子が確認できます。

昨年と今年で特に500番台などのDML系エンジン搭載車の廃車が急速に進んでいます。実際にあと何両在籍しているかまでは把握していませんが、ハイデッカーグリーン車を含めてあと5両?6両?程度しか残っていないような話も聞きます。お座敷車など、一部でまだ残存はしていますが、このペースだと消滅は時間の問題と言わざるを得ません。

DML系エンジン搭載車の淘汰を進めている理由としては、走行機器において、各種部品が生産中止になり、メンテナンスに苦慮していたことが上げられます。実は、7年前からこの問題が上げられており、結果的に2550番台車を中心にキハ261系1000番台と同等のN-DMF13HZK(460 PS / 2100 rpm)、変速機がN-DW16Aに変更され、7550番台へ改番されています。

従来からDML系エンジン搭載しない3550番台・4550番台も同様に機関・変速機の換装が実施されましたが、こちらについては、2550番台の7550番台化による機関換装によって出力が低下することから、先頭車の出力を向上させて、編成全体における出力低下の影響を少なくさせるねらいがあったと思います。

また、以前は130km/h対応車と同じ編成を組むことはできませんでしたが、現在は共通で使用することができるようになりました。共通で使用することが可能になれば、予備車両も多く確保しておく必要はありません。さらに、臨時列車として使用する分についても、キハ261系5000番台の登場でその役割を譲ることで、さらに両数を抑えることができます。なので、今後は基本的に特急「オホーツク」と特急「大雪」でしか基本的に使用していかないということだと思います。





また、新型コロナウィルスの影響で繁忙期における増結運転も期待できない状況です。アフターコロナになっても利用が回復すると見込めない以上、これも淘汰を進める理由の1つになっていると思います。










なので、こうした比較的長い編成を組むことはもう想定していないのかもしれません。晩年の定期「北斗」は、所定7両編成、そして増結も頻繁に行われ、8両編成も多く見られました。数年前の光景ですが、久々に勢いに乗ったキハ183系の姿が見られたと思います。

4月から特急「大雪」について、閑散期における曜日運休が始まっています。主に火曜・水曜・木曜が運休です。なので、日によって札幌~網走間で2往復のキハ183系しか見られないことになります。寂しい限りです。

さらなる利用減になった場合、閑散期のみならず、通年の運転取り止めや、完全な臨時列車化も視野に入ってくるでしょう。コロナ禍になってキハ183系の未来も暗くなるばかりですね。












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コメント
10457: by オオゼキ on 2021/04/19 at 22:41:12

 いつも楽しく本サイトを拝見させていただいています、オオゼキです。以前、北海道に行く際のアドバイスや、旭川車掌所の方と将来jr北海道に約束したことをお話しさせていただいたものです。
 キハ183系につきましては、北海道の汽車の中でとても思い出に残っている車両なので記事を書かせていただきました。僕は、生粋の鉄道ファンですが関東生まれなので北海道にはあまり行ったことがなく、つい去年くらいまで北海道の汽車についてあまりわからなかったものの、キハ183系については特急北斗やおおぞら、オホーツク、サロベツと言った北海道の名高い特急に使用されていたこともあって、たくさん写真で見たことがあったので小さい頃から知っていました。しかしながら、数年前までまでスラントノーズ車とそうでない車両も同じキハ183系であることに納得がいきませんでしたが...
何がともあれ、キハ183系では以前お話しした旭川車掌所の方や斜里町で農家をしている人と出会うことで、jr北海道に入社したいと思うようになったり、興味深いお話を聞かせてもらったりと自分の人生や心がより豊かになる出来事がたくさんありました。
 そのため、仕方がないことなのですが、どんどんかは183系が淘汰されていくことが悲しくて仕方がありません。またコロナウイルスが少し落ち着いたら、北海道の汽車に乗りにいきたいです。そのために今は、大学の勉強や就活を頑張りどのようにすれば、自分がjr北海道や日本の鉄道を救えるのかを考えていきたいです。
 必ず2年後にjr北海道に入りjr北海道を救う人材になれるように頑張ります。

10461:残り少ない500・1500番台 by 苗穂住民 on 2021/04/20 at 20:50:52

 こんばんは。

 キハ182-510(検査表記28-3/28-3)は既に解体されたようです。現在は509(検査表記28-5/28-5)が解体されているようです。509の西隣は511(検査表記28-8/28-8)、少し離れて507(検査表記25-2/28-12)とキハ40 828のようです。以上のキハ182は昨秋の段階で510は離脱済、残り3両は昨秋に充当された後、離脱したようです。昨年12月以降の宗谷特急の代走の際、これら4両の車両が充当されなかったことから、検査切れのタイミングでの離脱だったようです。たまたまなのかもしれませんが、検査出場年月の古い順に解体されるようです。

 残存する500番台、1500番台はキハ183-1501(検査表記19-6/19-6)・1503(検査表記19-7/19-7)・1505(検査表記29-6/29-6)・1506(検査表記30-8/30-8)・1507(検査表記29-4/29-4)、キハ182-502(検査表記30-7/30-7)・508(検査表記31-2/31-2)、キロ182-504(検査表記19-10/19-10)・505(検査表記30-6/21-4)となります。

 キハ183-1507は少なくともここ1年間は稼働していないようです。キハ182-502・508は宗谷特急の代走で冬場にも稼働していました。他の6両はオホーツクに充当されています。車齢は35年ですから、これ以上検査に入れずに離脱ということも考えられます。

 検査表記は営業車両を駅で見た時に記録したものです。令和に入ってから西暦表示に変わっています(31-4の翌月は19-5)。

10462:DMLの終焉 by 千葉日台 on 2021/04/20 at 21:28:08

石北線系統では5両、どんなにたくさんでも6両あれば間に合うと思います。

いざとなれば定員がそんなに少なくない1550番台を中間車に持ってくることはできます。

運転台がなくでメンテナンスに難があるDMLのキハ182から優先的に廃車と言うのはやむを得ないのかも知れませんね。

NNの先頭車のエンジン換装は馬力の確保でしたか。

確かに7550番台の上りの北斗は大沼公園を出た後のダラダラ坂を苦しそうに上っていました。

既に7550番台にも離脱車が手でいるとの話もあるので、183系自体がそんなに長くないのかも知れませんね。


10468: by 管理人 on 2021/04/21 at 00:40:50

>>「オオゼキ」さん、コメントありがとうございます。

キハ183系は番台区分が多用で、さまざまな特徴があります。覚えるまでが苦労するぐらいです。

途中で系統分割で短編成化などを余儀なくされたので、同じキハ183系でも先頭車の構造が異なったりして時代の大きな変化を感じ取ることができる車両です。

現代の車両ではあり得ないですが、過去に鉄道雑誌でキハ183系の操作方法などが特集で組まれるほどです。それほど、鉄道趣味界隈でも現場の人間においても思いのある車両だと思います。

JR北海道、日本の鉄道を救える方法としては、やはり現場の状況を自分の目で確かめること、そして聞くことです。鉄道雑誌なんかに記載されていることよりもよっぽど勉強になりますよ。鉄道雑誌は基本広く浅くですからね。

あとは、研究などを進めていくうえで、民間の実績のある教員にお世話になるなど、方向性を定めた方が良いです。昨今ではバリバリの学者先生よりも民間経歴があって実際に現場に出て教員になった方の方が視野を広げることができます。

学者は書物の内容でしか判断できないですからね。

コロナ禍で大変厳しい状況ですが、チャレンジしてみてください。北海道の鉄道を変えてくれることを期待しています。

10473: by 管理人 on 2021/04/21 at 23:34:34

>>「苗穂住民」さん、コメントありがとうございます。

Nの先頭車ってまだそんなにあるんですね。調べていなかったので驚きました。

おそらく、最後まで残るのが機関換装車のはずです。部品調達など、メンテナンスが500番台や1500番台よりもしやすいはずです。

初期車が在籍していた頃は先頭車が不足し、中間車はグリーン車を除いて豊富にありました。なので、万が一に備えて先頭車は機関換装車以外もある程度は残すはずです。

今回も解体は中間車がメインです。現時点でも中間車は豊富にあるので、老朽劣化の激しい車両や検査切れの車両から順次解体しているものと思われます。

10474: by 管理人 on 2021/04/21 at 23:52:05

>>「千葉日台」さん、コメントありがとうございます。

近年の網走方面の最大両数は6両です。1編成あたり最大6両を想定しておけば、もっと車両数を絞り込めるのではないでしょうか?

機関換装車で先頭車は編成の出力確保を目的に換装されたようなものです。DML系エンジンは元々搭載しておらず、本来であれば使用休止対象外車両でした。しかし当時は、130km/h対応だったので500番台や1500番台などと編成を組むことができず、結果的に使用できなくなっていたのです。

ある程度カバーしているといえど、速度種別は以前よりも落ちています。加速時の様子をみていると、「北斗」の130km/h時代から比べると勢いがないですよ。滑らかに加速していくような雰囲気です。

本来であれば、キハ183系は数年後に引退するはずです。ただ、釧路にキハ261系が配置され始めたこと、キハ281系の引退が2022年度末に迫っていること、キハ261系の年間の製造数を踏まえると、まだ当分先のような気がします。

10568: by 龍 on 2021/06/09 at 00:55:48 (コメント編集)

2021年4月1日時点で残っているキハ183系は45両。「ノースレインボーエクスプレス」(5両)と「お座敷車両」(2両)を除けば38両だけです。

・キハ183形(19両):1501・1503・1505〜1507・1551・1552・1554〜1556・4558・4559・8563〜8566・9560〜9562
・キハ182形(14両):502・508・7551〜7562
・キロ182形(5両):504・505・7551〜7553
・5200番台「ノースレインボーエクスプレス」(5両):キハ183-5201+キハ182-5201+キサハ182-5201+キハ182-5251+キハ183-5202
・6000番台「お座敷車両」(2両):キハ183-6001+キハ183-6101

2020年度はキハ183形が3両(1502・1504・1553)・キハ182形が7両(501・503・507・509〜512)の合計10両が廃車となりました。やはり500番台から先に廃車が進められ、その中でも特に中間車の廃車が多くなっています。 500番台は普通車の中間車がほとんど廃車となり、もう2両しかありません。波動輸送についても今後はキハ261系5000番台(5両編成×2本)にとって代わられるので、実際の稼働車両数はこれよりも少ないと考えられます。

10576: by 管理人 on 2021/06/13 at 12:19:04

>>「龍」さん、コメントありがとうございます。

詳しい情報ありがとうございます。過去の教訓から、やはり先頭車は多く確保しているようですね。先頭車も場合によっては増結で使用することができるので、中間車よりも汎用性は高そうです。中間車は修学旅行の際の増結など、必要最低限しか確保されていないと思います。もうほとんど臨時列車では使われないでしょうね。

今後はさらに機関換装車が中心に残ると予想します。今年はノースレインボーエクスプレスが特急「ニセコ号」へ、富良野方面はラベンダー編成と役割が変わります。今後もキハ183系一般車充当の臨時列車がノースレインボーエクスプレスになっていくのかもしれませんね。

返信が遅くなり、申し訳ありませんでした。

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