特急「すずらん」の運用
特急列車 - 2021年06月28日 (月)
今回は札幌~東室蘭・室蘭間を結ぶ特急「すずらん」の運用です。
以下のように運用が組まれています。

使用する車両は785系と789系1000番台です。共通運用のため、日によって車種が変わります。通常は785系と789系1000番台が1本ずつ運用に入ることが多いです。
1日目の緑字の列車は普通列車です。東室蘭~室蘭間は普通列車として運行されますが、同列車は札幌方面へ向かわない東室蘭~室蘭間のみの普通列車です。東室蘭駅で滞泊するため、車両を送り込む必要があり、そのために設定しているのです。
2日目は朝から晩までひたすら札幌と室蘭を往復します。特急「北斗」の合間を縫って設定される列車のため、折り返し都合の関係で2016年3月ダイヤ改正から東室蘭駅発着の1往復(2号と5号)が新たに設定されました。
そして慌ただしい2日目が終わると、3日目は札幌運転所(札サウ)に戻るため、特急「すずらん3号」の充当だけで終わります。但し、編成が差し替えられない場合もあるので、そうした場合はまた1日目から運用に入り、これを繰り返す形になります。
2007年10月のダイヤ改正より、785系がL特急「すずらん」として営業運転を開始しました。当時の札幌~東室蘭間の最速は1時間22分で、札幌~苫小牧間も最速45分程度で結んでいました。後者については、現在最速の特急「北斗2号」とほぼ変わらない所要時間でした。
電車による高加速性能や130km/h運転を実施していたことで、格下の「すずらん」でもかなりの速達性を維持していたと思います。現行ダイヤでは所要時間が延びてしまい、余裕時分がたっぷり設けられたダイヤになっています。千歳線内の快速「エアポート」の増発の影響もあるでしょう。
しかし、運賃やおトクなきっぷの改定などで、Sきっぷ(自由席往復割引きっぷ)が廃止されてしまいました。従来のSきっぷとほぼ同額で利用できるのが乗車券往復割引きっぷ+すずらんオプション特急券という組み合わせです。
その後、「えきねっとトクだ値」などの新たな割引サービスが設けられるも、札幌~東室蘭間は「すずらん」でしか割引サービスを実施せず、Sきっぷが使用できた「北斗」や「スーパー北斗」については、札幌市内及び南千歳から函館エリアに限定した設定となりました。
割引サービスの選択肢が増えたとしても、役割を完全に分けている以上、札幌~東室蘭間については、料金を抑えて移動するのであれば、「すずらん」を選択せざるを得ないようです。
過去にいただいたコメントでは、現在はコロナ禍で移動は減っているものの、室蘭や苫小牧エリアから札幌への移動の際、ビジネスで自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)を重宝していましたが、おトクなきっぷ改定後はほぼ同額の乗車券往復割引きっぷ+すずらんオプション特急券という組み合わせを選択せざるを得なくなり、加えて利用できる列車や時間帯が絞られてしまい、逆に不便になったという声も聞きます。移動代や出張費用の増額も難しいということで、各企業様もビジネスマンもやむ無く「すずらん」を利用しているような形です。
これが、特急「すずらん」を減便しない理由でもあるのです。特急「北斗」の一部がその役割を担うようになれば、コロナ禍の昨今では特急「すずらん」で運休する列車が発生したでしょう。
特急「すずらん」の今後について。使用する785系の老朽化という問題もありますが、置き換え計画はないので、しばらく現在の運行体系を維持していくものと思われます。
特急「北斗」よりも所要時間はかかりますが、電車なので静かで快適です。いかんせん札幌~室蘭間を移動するに際し、移動費を安く抑えることができるので、管理者は重宝していますよ。3月に室蘭方面行った際も片道だけ利用しました。
特急「北斗」のを補完する役割の特急「すずらん」。安くて、速くて、快適な列車なので、皆さんもぜひ利用してみてくださいね。


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以下のように運用が組まれています。

使用する車両は785系と789系1000番台です。共通運用のため、日によって車種が変わります。通常は785系と789系1000番台が1本ずつ運用に入ることが多いです。
1日目の緑字の列車は普通列車です。東室蘭~室蘭間は普通列車として運行されますが、同列車は札幌方面へ向かわない東室蘭~室蘭間のみの普通列車です。東室蘭駅で滞泊するため、車両を送り込む必要があり、そのために設定しているのです。
2日目は朝から晩までひたすら札幌と室蘭を往復します。特急「北斗」の合間を縫って設定される列車のため、折り返し都合の関係で2016年3月ダイヤ改正から東室蘭駅発着の1往復(2号と5号)が新たに設定されました。
そして慌ただしい2日目が終わると、3日目は札幌運転所(札サウ)に戻るため、特急「すずらん3号」の充当だけで終わります。但し、編成が差し替えられない場合もあるので、そうした場合はまた1日目から運用に入り、これを繰り返す形になります。
2007年10月のダイヤ改正より、785系がL特急「すずらん」として営業運転を開始しました。当時の札幌~東室蘭間の最速は1時間22分で、札幌~苫小牧間も最速45分程度で結んでいました。後者については、現在最速の特急「北斗2号」とほぼ変わらない所要時間でした。
電車による高加速性能や130km/h運転を実施していたことで、格下の「すずらん」でもかなりの速達性を維持していたと思います。現行ダイヤでは所要時間が延びてしまい、余裕時分がたっぷり設けられたダイヤになっています。千歳線内の快速「エアポート」の増発の影響もあるでしょう。
しかし、運賃やおトクなきっぷの改定などで、Sきっぷ(自由席往復割引きっぷ)が廃止されてしまいました。従来のSきっぷとほぼ同額で利用できるのが乗車券往復割引きっぷ+すずらんオプション特急券という組み合わせです。
その後、「えきねっとトクだ値」などの新たな割引サービスが設けられるも、札幌~東室蘭間は「すずらん」でしか割引サービスを実施せず、Sきっぷが使用できた「北斗」や「スーパー北斗」については、札幌市内及び南千歳から函館エリアに限定した設定となりました。
割引サービスの選択肢が増えたとしても、役割を完全に分けている以上、札幌~東室蘭間については、料金を抑えて移動するのであれば、「すずらん」を選択せざるを得ないようです。
過去にいただいたコメントでは、現在はコロナ禍で移動は減っているものの、室蘭や苫小牧エリアから札幌への移動の際、ビジネスで自由席往復割引きっぷ(Sきっぷ)を重宝していましたが、おトクなきっぷ改定後はほぼ同額の乗車券往復割引きっぷ+すずらんオプション特急券という組み合わせを選択せざるを得なくなり、加えて利用できる列車や時間帯が絞られてしまい、逆に不便になったという声も聞きます。移動代や出張費用の増額も難しいということで、各企業様もビジネスマンもやむ無く「すずらん」を利用しているような形です。
これが、特急「すずらん」を減便しない理由でもあるのです。特急「北斗」の一部がその役割を担うようになれば、コロナ禍の昨今では特急「すずらん」で運休する列車が発生したでしょう。
特急「すずらん」の今後について。使用する785系の老朽化という問題もありますが、置き換え計画はないので、しばらく現在の運行体系を維持していくものと思われます。
特急「北斗」よりも所要時間はかかりますが、電車なので静かで快適です。いかんせん札幌~室蘭間を移動するに際し、移動費を安く抑えることができるので、管理者は重宝していますよ。3月に室蘭方面行った際も片道だけ利用しました。
特急「北斗」のを補完する役割の特急「すずらん」。安くて、速くて、快適な列車なので、皆さんもぜひ利用してみてくださいね。


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