キハ183系一般車、残るは40両!!
キハ183系 - 2021年08月27日 (金)
石北本線の特急「オホーツク」・特急「大雪」で最後の活躍を続けるキハ183系。



今年4月の時点で、残存数は40両となりました。キハ183系全体では45両ですが、そのうち5両はノースレインボーエクスプレスです。通常の定期特急列車として使用するキハ183系は40両のみとなりました。
但し、40両が残っているとはいえ、通常は3運用で所定が4両編成なので1日に12両しか使いません。繁忙期における増結を実施したとしても、近年はせいぜい増結されても各運用1両程度と考えても、繁忙期でも20両が稼働することはありません。
そして、臨時の「北斗」や9月に運行される特急「ニセコ号」も後継車両やノースレインボーエクスプレスによる運転に変わりつつあり、活躍の幅、そして使用数も徐々に少なくなってきているのが現状です。
使用数が少なくなってきているにも関わらず、稼働しない車両の割合が高いです。稀に網走側などで車両故障を起こすこともあり、別に編成を用意しなければならないことや、過去の車両繰りが窮地になった際の教訓から車両数を多く確保するようにしています。
実は2016年度、苗穂運転所(札ナホ)に初期車が配置され、最後の活躍を続けていた頃、冬季あたりから網走・稚内方面の特急列車で所定の編成が組めなくなる事態が発生します。主な理由は車両トラブルで、鹿との接触を避けるため、急ブレーキを使用して車輪に傷をつくってしまうケースが多発しました。特に初期車が連結されていると、無事に運用を終えて苗穂に帰ってくることすらままならない状況にまでなっていました。
さらに当時、先頭車が不足し、それをカバーするかのように、特急「サロベツ」の札幌方先頭車がスラントノーズ車に変更されます。この理由はほかにもあり、北海道新幹線開業に伴う、特急「北斗」の予備車両を確保するために、予備車両が少ない中で先頭車2両が函館運輸所(函ハコ)に転出しました。
結果、キハ183系旭山動物園号やノースレインボーエクスプレスが定期列車に混じってフル稼働したり、先頭車が足りない理由でお座敷車を先頭にして運行させたり、逆に所定の編成が見られない異常事態にまでなっていました。当時は普通車用の中間車については編成に1両組み込むだけで済んだので、中間車に関しては予備車両が豊富で問題ありませんでした。
大出力12気筒機関を搭載したキハ183形500番台も何両か在籍していましたが、出力増強を得た反面、サービス電源を供給するための発電機を搭載していない車両のため、先頭車にも関わらず、先頭車として使用することができない状況が続いていました。管理者が確認した限りでは、特急「サロベツ」の代走で3両編成時で一度先頭車として使用されたことがあるのみで、それ以外については専ら増結用としての使用に限られていました。
一応先頭車1両で4両分の給電能力を有しますが、万が一を考慮してか、キハ183形500番台が4両編成を組んだ際に先頭車として登板することはなく、マイナーチェンジ後の車両でも比較的早く廃車となっています。
4月の時点で先頭車は21両在籍しています。約半数が先頭車が占められているのです。そうした過去の車両不足の影響もあり、先頭車を多く残し、予備車両を多く保有しているのがキハ183系の現状です。

最近では、車両の外装がお疲れの車両も増えてきました。塗装が剥がれて痛々しい姿です。それでも修繕することなく、営業運転に入っていますよ。
大出力12気筒を搭載するキハ183系500番台の数が少なくなってきており、普通車の中間車は残り2両と、500番台のハイデッカーグリーン車と同じ両数になってしまいました。これらの車両の動向も気になりますが、最近も運用に入っているようで、そのうちの1両「キハ182-502」については、8月19日に苗穂工場を出場したようで、先日から運用に復帰しており、今後もしばらくは使用されそうです。
キハ183系の今後について。
来春ダイヤ改正情報も報道などでまだリークされておらず、不明な状態が続いていますが、後継のキハ261系1000番台が釧路方面へ投入されており、現段階での投入数では動向はわかりません。10月にも先頭車を含むユニットが納車される予定であり、次回納入分が函館に配置されるのか、釧路に配置されるのかで状況が変わってくると思います。函館配置になれば、キハ281系の置き換えの可能性も出てくるかもしれません。
キハ281系に関しては、来年度までとまだ猶予はありますが、近年のJR北海道の車両の置き換えの様子をみていると、事前に発表されている置き換え計画から前倒ししていることが多く、油断はできません。
たとえ函館配置になったとしても、札幌から7次車を全て転出すれば、特急「おおぞら」分のキハ261系は揃えられます。また、増結用中間車の増備が前回分で終了しているため、いずれにしても札幌または函館から増結用中間車を釧路へ転出する必要があります。それを考えれば、札幌から7次車の増結用中間車全てを転出する可能性が高く、それに伴って、7次車のユニットも全て釧路へ転出するというのが自然な流れです。
ということで、管理者としてはキハ183系はもう1年活躍し、2023年春に置き換えられると予想します。最終増備車は函館配置になり、それに伴って残る5次車あたりまでを札幌に転出し、最終的にキハ183系を置き換えるとみています。その頃になれば、キハ261系1000番台も苗穂所属になっていることでしょう。
今後がどうなるか楽しみですね。
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今年4月の時点で、残存数は40両となりました。キハ183系全体では45両ですが、そのうち5両はノースレインボーエクスプレスです。通常の定期特急列車として使用するキハ183系は40両のみとなりました。
但し、40両が残っているとはいえ、通常は3運用で所定が4両編成なので1日に12両しか使いません。繁忙期における増結を実施したとしても、近年はせいぜい増結されても各運用1両程度と考えても、繁忙期でも20両が稼働することはありません。
そして、臨時の「北斗」や9月に運行される特急「ニセコ号」も後継車両やノースレインボーエクスプレスによる運転に変わりつつあり、活躍の幅、そして使用数も徐々に少なくなってきているのが現状です。
使用数が少なくなってきているにも関わらず、稼働しない車両の割合が高いです。稀に網走側などで車両故障を起こすこともあり、別に編成を用意しなければならないことや、過去の車両繰りが窮地になった際の教訓から車両数を多く確保するようにしています。
実は2016年度、苗穂運転所(札ナホ)に初期車が配置され、最後の活躍を続けていた頃、冬季あたりから網走・稚内方面の特急列車で所定の編成が組めなくなる事態が発生します。主な理由は車両トラブルで、鹿との接触を避けるため、急ブレーキを使用して車輪に傷をつくってしまうケースが多発しました。特に初期車が連結されていると、無事に運用を終えて苗穂に帰ってくることすらままならない状況にまでなっていました。
さらに当時、先頭車が不足し、それをカバーするかのように、特急「サロベツ」の札幌方先頭車がスラントノーズ車に変更されます。この理由はほかにもあり、北海道新幹線開業に伴う、特急「北斗」の予備車両を確保するために、予備車両が少ない中で先頭車2両が函館運輸所(函ハコ)に転出しました。
結果、キハ183系旭山動物園号やノースレインボーエクスプレスが定期列車に混じってフル稼働したり、先頭車が足りない理由でお座敷車を先頭にして運行させたり、逆に所定の編成が見られない異常事態にまでなっていました。当時は普通車用の中間車については編成に1両組み込むだけで済んだので、中間車に関しては予備車両が豊富で問題ありませんでした。
大出力12気筒機関を搭載したキハ183形500番台も何両か在籍していましたが、出力増強を得た反面、サービス電源を供給するための発電機を搭載していない車両のため、先頭車にも関わらず、先頭車として使用することができない状況が続いていました。管理者が確認した限りでは、特急「サロベツ」の代走で3両編成時で一度先頭車として使用されたことがあるのみで、それ以外については専ら増結用としての使用に限られていました。
一応先頭車1両で4両分の給電能力を有しますが、万が一を考慮してか、キハ183形500番台が4両編成を組んだ際に先頭車として登板することはなく、マイナーチェンジ後の車両でも比較的早く廃車となっています。
4月の時点で先頭車は21両在籍しています。約半数が先頭車が占められているのです。そうした過去の車両不足の影響もあり、先頭車を多く残し、予備車両を多く保有しているのがキハ183系の現状です。

最近では、車両の外装がお疲れの車両も増えてきました。塗装が剥がれて痛々しい姿です。それでも修繕することなく、営業運転に入っていますよ。
大出力12気筒を搭載するキハ183系500番台の数が少なくなってきており、普通車の中間車は残り2両と、500番台のハイデッカーグリーン車と同じ両数になってしまいました。これらの車両の動向も気になりますが、最近も運用に入っているようで、そのうちの1両「キハ182-502」については、8月19日に苗穂工場を出場したようで、先日から運用に復帰しており、今後もしばらくは使用されそうです。
キハ183系の今後について。
来春ダイヤ改正情報も報道などでまだリークされておらず、不明な状態が続いていますが、後継のキハ261系1000番台が釧路方面へ投入されており、現段階での投入数では動向はわかりません。10月にも先頭車を含むユニットが納車される予定であり、次回納入分が函館に配置されるのか、釧路に配置されるのかで状況が変わってくると思います。函館配置になれば、キハ281系の置き換えの可能性も出てくるかもしれません。
キハ281系に関しては、来年度までとまだ猶予はありますが、近年のJR北海道の車両の置き換えの様子をみていると、事前に発表されている置き換え計画から前倒ししていることが多く、油断はできません。
たとえ函館配置になったとしても、札幌から7次車を全て転出すれば、特急「おおぞら」分のキハ261系は揃えられます。また、増結用中間車の増備が前回分で終了しているため、いずれにしても札幌または函館から増結用中間車を釧路へ転出する必要があります。それを考えれば、札幌から7次車の増結用中間車全てを転出する可能性が高く、それに伴って、7次車のユニットも全て釧路へ転出するというのが自然な流れです。
ということで、管理者としてはキハ183系はもう1年活躍し、2023年春に置き換えられると予想します。最終増備車は函館配置になり、それに伴って残る5次車あたりまでを札幌に転出し、最終的にキハ183系を置き換えるとみています。その頃になれば、キハ261系1000番台も苗穂所属になっていることでしょう。
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