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崎守埠頭に放置されているキハ183系が新天地へ!!~行き先はタイ王国!

室蘭市の崎守埠頭に放置され続けているキハ183系。







長らく動きが全くありませんでしたが、タイ国有鉄道の調達部門から9月6日付で発表があり、放置されている17両について、新天地タイへ行くことが決まりました。

参考URL:日本から17台のJR北海道ディーゼル鉄道車両を移動するために雇う




上記の参考資料を日本語にしてみると・・・





調達部門の発表
タイ国有鉄道
件名:日本から17台のJR北海道ディーゼル鉄道車両を移動するために雇う
---- ---- ---- ---- ---- ---- ---- ---- ----
番号CH640040

タイ国有鉄道日本から17台のJR北海道ディーゼル鉄道車を雇うつもりです。



中央値42.500,000.00バーツ



2021年9月6日に発表

(署名済み)Nirut Maneephan
(ニルット・マニーファン氏)
タイ国有鉄道知事






譲渡に際し、費用は4250万バーツ。日本円でおよそ1億4300万円、1両あたりおよそ850万円の計算になります。

本来であれば、崎守埠頭に輸送された際に海外の譲渡先が決定していたはずです。譲渡先がなければ、とっくに解体されているはずですからね。

しかし、おそらく譲渡先で情勢が悪化し、輸出できない状況に陥ったと思われます。そこで放置され続けて、今回ようやく新天地タイへ行くことが決まりました。おそらく、当初の譲渡先と今回の譲渡先は異なっているのではないでしょうか?

日本では、車両の譲渡先といえば、タイやミャンマーが多いです。自動車でもトヨタ車を中心に海外へ輸出されるケースが多いです。特に、ランドクルーザーやハイラックス、ハイエースなど、オフロードで使用できる車両、ディーゼルで頑丈な車両が重宝されています。ミャンマーでは数年前に180系のハイラックスサーフだったと思いますが、国策で輸入が実施されるほど。日本でも一時期ディーゼル車で300万円前後の値がついたこともありました。

そのようなことで、自動車にしても鉄道車両にしても、これら2国については、強い結びつきがあります。日本の中古車市場でこれらの車の特にディーゼル車で相場が落ちないのは海外へ輸出されるためでもあり、海外で人気のためです。トヨタ車以外だとあまり値はつきません。

アンチトヨタと言われる人間も存在しますが、なんだかんだ言ってトヨタなのです。変な箇所で故障も少なければ、塗装も強いです。北海道で他社の同クラスの車両と比べて10年乗ればその良さがわかります。やっぱりトヨタ。腐ってもトヨタなのです。


話題が逸れてしまいましたが、もうボロボロの写真のキハ183系でも、譲渡されれば、ある程度修繕して再び活躍するのだから凄いですよね。しかし、もう何年もエンジンも稼働していない状態です。最初はエンジンもかからないでしょう。大規模な修繕のうえ、新天地で活躍してほしいと思います。

ちなみに・・・





JR北海道から数年前に発表された資料ですが、これらキハ183系の老朽・劣化具合はこのような感じです。

長年北海道で使用していると、車体の老朽・劣化が激しくなるようです。そのような中で、古い部品は次々と生産中止になっていくので、新しい部品が供給できなくなれば、あとは修繕して何としてでも使いまわさなければなりません。

新天地・東南アジアの国々ではどんなに古かれ、モノを大事にする傾向があります。日本ではこうした車両は老朽化と割り切ってメンテナンスに苦慮するのであれば、さっさと廃車・解体してしまいます。乗降扉を取り外すなど、一部機器は取り外して使っている例がほとんどですが、それでもまた走るまで回復させるのだから、それはそれで凄いですよね。

いつから輸送が始まるのかは不明ですが、そう遠くないうちに崎守埠頭から旅立つことでしょう。放置され続けて悲しい表情をしていたキハ183系も、ようやく近い将来復帰し、再び第一線で活躍することになりそうです。











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コメント
10734:承認待ちコメント by on 2021/09/09 at 19:52:22

このコメントは管理者の承認待ちです

10738: by 管理人 on 2021/09/09 at 21:26:31

>>コメントNo,10734の方へ

ご指摘ありがとうございます。資料を保存していましたので、そちらに替えさせていただきます。関係機関等から削除の申し出があった際は写真は削除させていただきます。よろしくお願いします。

ハンドルネームがないので、コメントは非公開とさせていただきます。

10740: by 吉岡忠久 on 2021/09/11 at 20:51:42 (コメント編集)

譲渡先は最初からタイのハズです。
タイ国鉄が主要機器の換装について慎重に検討していたので進みが遅くなったのではないでしょうか。

10741: by ナナッシー on 2021/09/12 at 09:45:19

こんばんは
4年間近く野ざらしにされていたキハ183系0代ですが、あと少し待てばN/NN183系が引退になるので、こっちを譲渡した方が良かったかも知れません。

来年3月のダイヤ改正ではキハ283系全廃ですが、キハ283系を仮に譲渡したところで振り子車両故に改造が難しく、キハ183系の方が丈夫かつ改造がしやすいです。

また、札幌駅11番線工事が来年の秋に完了しますので、もしかしたらこのタイミングで2回目のダイヤ改正する可能性があります。
2回目のダイヤ改正でキハ281系とキハ183系が全廃になりそうです。

10744: by 管理人 on 2021/09/13 at 21:41:37

>>「吉岡忠久」さん、コメントありがとうございます。

1年半ぐらい前だったと思いますが、写真の位置に車両が移動しました。Twitterのフォロワーがたまたま作業員の方と話す機会があったそうで聞いてみると、その時点で「今後はわからない」という返事だったので、当初からタイに譲渡する計画があったとは考えにくいです。

そもそも陣屋町に移動してから数年経過しており、現地に反タイ国鉄派がいて世論に少なからず影響があるにしても、検討して結論を出すまでは時間がかかりすぎだと思います。

輸送されてきた時点で譲渡先が決まっていたはずで、その直後に白紙になって放置されたものと思います。当初の行き先は情勢が悪化しているミャンマーだったのではないでしょうか?

10745: by 管理人 on 2021/09/13 at 21:46:17

>>「ナナッシー」さん、コメントありがとうございます。

貫通型のN183系以降の車両の方が現地に行っても汎用性は高そうです。同車もいずれ譲渡されるのではないでしょうか?

振り子式車両の海外譲渡は現時点ではないはずです。構造が特殊なこともあり、振り子機構を停止して使用するにしても部品数が多く、維持も大変なため、敬遠される傾向があるかもしれません。基本的に振り子式車両は転用されることなく解体されるというのが今後も一般的な流れになると思います。

キハ261系の増備が来年度で完了します。そうなれば、キハ183系も置き換えられると思います。時期は不明ですが、そう遠くはない時期に引退がやってくるでしょう。海外譲渡されるのかが気になりますね。

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