北海道からタイへ旅立つキハ183系17両~現地で客車として使用へ
キハ183系 - 2021年09月15日 (水)
SNSを複数運営していると、さまざまな情報が入ってきます。日々コメントを投稿していただく方々へは感謝しかありません。
最近はFacebookにも力を入れ、コメントも返すようになりました。以前は全く手をつけていませんでしたが、いただくコメントを読むと、TwitterやInstagramで得られない情報ばかり。コメント返信は1週間に1回まとめて返信していますが、Facebookに関しても、今後もよろしくお願いします。
ということで、今回の内容はFacebookのコメントからいただいた情報です。先日、室蘭市の崎守埠頭に置かれている退役したキハ183系の17両について、タイへ行くことが決まりました。



以前お伝えした記事の訂正ですが、譲渡に際し、費用は4250万バーツ。日本円でおよそ1億4300万円かかります。この費用は輸送関連費用としてタイ国鉄が負担します。
肝心の車両については、報道では「譲渡」や「タイ国鉄が中古車両購入」などと書かれていますが、正式には、JR北海道がタイ国鉄に対して「寄贈する」というのが正しい表現のようで、2021年9月10日のタイメディアNNTが伝えています。
参考記事:JR北海道、タイ国鉄に中古車両17両を寄贈
これらキハ183系の17両は、10月にもタイへ行くということで、室蘭市の崎守埠頭から旅立つ日もまもなくといった感じでしょうか?
その後は現地で改修され、来年にもタイの鉄路で営業運転を開始するようです。実は2016年にタイ国鉄がJR北海道から購入した急行「はまなす」で使用した客車10両がいまだ稼働していないようです。これら10両とともにキハ183系を活用し、観光列車として再利用する計画があるようです。
運行を開始する予定の観光列車は、3つの普通客車、ファミリーカー、レクリエーションカーが含まれており、カラーリングは観光列車が通過する地域を反映したものになるようです。
ここで新たな情報として、譲渡されるキハ183系を現地で客車として使用することが、タイ国鉄から発表されています。
参考記事:タイ国鉄、JR北海道の中古車両導入
InstagramでもFacebookでも「エンジンは大丈夫か?」等のコメントをいただいていましたが、客車として活用するのであれば、エンジン関連の問題は解消されそうです。こんなボロッボロのキハ183系でも、「譲渡車両の状態はとても良い」と言ってくれるタイ国鉄は本当に凄いと思いますよ。
一方、Instagramのコメントでは、批判的なコメントもいただきました。現地では「赤字続きの国鉄が高額な輸送費をかけて導入する必要があるのか」という批判もあるようです。
日本の鉄道車両や自動車は、役目を終えると中古車として東南アジアを中心に海外へ送り込まれることが多いです。そこで第二の人生を歩みます。日本製は高く評価されているようです。
しかし、中古車としても数十年経過しており、日本人の感覚では「ボロッボロ」の車両です。車両を修理する際のパーツも確保できるかどうかもわからない状況の車両を送り込むわけですから、改修して営業運転に持っていくにしても、そこまでが非常に大変ですよね。
Facebookのコメントでは、過去にDD51形が譲渡されているものの、整備マニュアルの不備、修繕に必要な部品が揃わないといったトラブルもあり、加えて整備のためにJRのOBなどをj技術者として派遣しようとしたところに、新型コロナウィルス感染症が世界に広まり、海外へ渡航することができない事態となり、それでもようやく現地で走り始めたようです。
ですから、単に車両を海外へ譲渡し、現地の人間の手によって全て修繕しているのではなく、日本からも技術者が送り込まれて、大修繕の後にようやく営業運転に復帰するといった流れのようです。
なので、営業運転に持っていくまでが、やはり大変のようですね。
それを考えると、キハ183系を客車化として使用するというのは理にかなっており、新型コロナウィルス感染症拡大で技術者の海外渡航が難しい状況であることから、技術者を必要としない客車化という道を選び、いまだ活用されていないもと急行「はまなす」用客車とともに編成を組んで使用されるという流れではないでしょうか?
動力装置を取り外すことであれば、日本から技術者を派遣する必要もないでしょう。大改造して観光列車として使用する計画であれば、修繕に必要な部品も最小限で済み、簡単な整備マニュアルさえあれば、現地で上手く改修することができると思います。
ただ、非貫通のスラントノーズ車をどのように活用するのか?客車で編成を組むのであれば、やはり貫通構造の方が望ましいですよね。
まずは日本からの旅立ちのときが迫ってきています。過去には、活用されずにそのまま放置された車両もあるというわけですから、その道だけは辿ってほしくないですね。
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ということで、今回の内容はFacebookのコメントからいただいた情報です。先日、室蘭市の崎守埠頭に置かれている退役したキハ183系の17両について、タイへ行くことが決まりました。



以前お伝えした記事の訂正ですが、譲渡に際し、費用は4250万バーツ。日本円でおよそ1億4300万円かかります。この費用は輸送関連費用としてタイ国鉄が負担します。
肝心の車両については、報道では「譲渡」や「タイ国鉄が中古車両購入」などと書かれていますが、正式には、JR北海道がタイ国鉄に対して「寄贈する」というのが正しい表現のようで、2021年9月10日のタイメディアNNTが伝えています。
参考記事:JR北海道、タイ国鉄に中古車両17両を寄贈
これらキハ183系の17両は、10月にもタイへ行くということで、室蘭市の崎守埠頭から旅立つ日もまもなくといった感じでしょうか?
その後は現地で改修され、来年にもタイの鉄路で営業運転を開始するようです。実は2016年にタイ国鉄がJR北海道から購入した急行「はまなす」で使用した客車10両がいまだ稼働していないようです。これら10両とともにキハ183系を活用し、観光列車として再利用する計画があるようです。
運行を開始する予定の観光列車は、3つの普通客車、ファミリーカー、レクリエーションカーが含まれており、カラーリングは観光列車が通過する地域を反映したものになるようです。
ここで新たな情報として、譲渡されるキハ183系を現地で客車として使用することが、タイ国鉄から発表されています。
参考記事:タイ国鉄、JR北海道の中古車両導入
InstagramでもFacebookでも「エンジンは大丈夫か?」等のコメントをいただいていましたが、客車として活用するのであれば、エンジン関連の問題は解消されそうです。こんなボロッボロのキハ183系でも、「譲渡車両の状態はとても良い」と言ってくれるタイ国鉄は本当に凄いと思いますよ。
一方、Instagramのコメントでは、批判的なコメントもいただきました。現地では「赤字続きの国鉄が高額な輸送費をかけて導入する必要があるのか」という批判もあるようです。
日本の鉄道車両や自動車は、役目を終えると中古車として東南アジアを中心に海外へ送り込まれることが多いです。そこで第二の人生を歩みます。日本製は高く評価されているようです。
しかし、中古車としても数十年経過しており、日本人の感覚では「ボロッボロ」の車両です。車両を修理する際のパーツも確保できるかどうかもわからない状況の車両を送り込むわけですから、改修して営業運転に持っていくにしても、そこまでが非常に大変ですよね。
Facebookのコメントでは、過去にDD51形が譲渡されているものの、整備マニュアルの不備、修繕に必要な部品が揃わないといったトラブルもあり、加えて整備のためにJRのOBなどをj技術者として派遣しようとしたところに、新型コロナウィルス感染症が世界に広まり、海外へ渡航することができない事態となり、それでもようやく現地で走り始めたようです。
ですから、単に車両を海外へ譲渡し、現地の人間の手によって全て修繕しているのではなく、日本からも技術者が送り込まれて、大修繕の後にようやく営業運転に復帰するといった流れのようです。
なので、営業運転に持っていくまでが、やはり大変のようですね。
それを考えると、キハ183系を客車化として使用するというのは理にかなっており、新型コロナウィルス感染症拡大で技術者の海外渡航が難しい状況であることから、技術者を必要としない客車化という道を選び、いまだ活用されていないもと急行「はまなす」用客車とともに編成を組んで使用されるという流れではないでしょうか?
動力装置を取り外すことであれば、日本から技術者を派遣する必要もないでしょう。大改造して観光列車として使用する計画であれば、修繕に必要な部品も最小限で済み、簡単な整備マニュアルさえあれば、現地で上手く改修することができると思います。
ただ、非貫通のスラントノーズ車をどのように活用するのか?客車で編成を組むのであれば、やはり貫通構造の方が望ましいですよね。
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