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来春のダイヤ見直しでキハ283系が引退へ

キハ283系は札幌~釧路間の高速化に大きく貢献し、道央と道東の距離が一気に縮まりました。釧路方面のみならず、キハ281系の増備の目的で、函館方面にも投入され、一時は北海道の特急気動車の看板的存在にまでなりました。








そのキハ283系ですが、来春のダイヤ見直しで、最後の活躍を続ける札幌~釧路間から撤退し、キハ261系に置き換えられることになりました。

2011年の石勝線特急列車脱線火災事故を機に、車両トラブルが相次いで発生するようになります。トラブルが止まないことや、車両数を確保できなくなった理由から、2013年11月に減速・減便ダイヤを施行し、キハ283系については、最高運転速度が従来の130km/hから110km/hに落として運行するようになりました。昨今までこの状況が続いています。

ほかの特急列車などが概ね120km/hに抑えられているのに対し、キハ283系だけ110km/h。理由は、車体強度(剛性)が他の車両と比較して不足しており、高速走行時において振動が他の車両よりも多く発生してしまうからです。利用者に対しては、高速走行に加えて、さらに乗り心地も考慮しなければなりません。その振動が発生する許容範囲のレベルが最高運転速度110km/hになるわけです。

車体剛性が不足している理由としては、車体が軽量であることが上げられます。

以下は過去のコラムです。参考にしてください。


参考URL:【コラム】キハ283系の最高運転速度が110km/hに制限されている理由


ですから、もう110km/h運転に変更された時点で、既に車体の方は悲鳴を上げていたにほかなりません。過酷な使用条件下、ライバルに対抗すべく、圧倒的な高速運転が車体の寿命を縮めました。

またほかにも、車両を維持すべく、ランニングコストの問題もあります。キハ283系の場合、振り子式車両という点に加え、レール側面の摩耗の減少、キシリ音などを減少させるために、輪軸中心が曲線半径方向に向くように操舵する操舵機能を持つ台車「リンク式自己操舵台車」を採用しています。特殊な装備のため、部品数が多く、保守整備においても、整備時間がほかの車両よりも多かったり、年数が経過していることで故障時における修理の部品の確保や保守費用の増大を抑える必要がありました。

JR北海道では、それら負担を減少させるべく、少ない人数で即戦力になる人材を育成しなければなりません。使用用途に合わせて車両をある程度統一させたり、形状は異なっても機器類を統一させたりすることで、保守整備の負担軽減を図っています。

振り子式車両は高速化に貢献できる反面、部品数が多く、特殊な装備を有する振り子式車両においては、このあたりが欠点となる部分です。いずれ北海道の特急気動車はキハ261系に統一されるわけですが、110km/h運転まで落とされて車両の寿命を短くしてしまったキハ283系から、順次置き換えを進めていくようです。









後継車両は現在、特急「おおぞら」3往復で使用しているキハ261系1000番台です。現時点で釧路運輸車両所(釧クシ)に14両が配置されています。今回の置き換えに際し、22両の追加投入で対応します。残りは8両なので、10月に納車予定の先頭車ユニット2本ずつ(4両編成×2本)の計8両で、22両ということになるのでしょう。次回も釧路配置になりそうですね。

これにより、先頭車ユニットが釧路に5本配置になります。しかし、今回の車両統一を機に特急「おおぞら」に関して、使用車両を全て釧路運輸車両所(釧クシ)に統一されることを予想し、札幌運転所(札サウ)から一部車両を転属させる可能性をみています。

いずれにしても、増結で使う中間車が足りません。ですが、1両単位で増結できる1300番台や1400番台はこれ以上増備される経計画はありません。よって、他の車両基地から増結用中間車を転属という形で確保する必要があります。

ということで、車両の耐用年数等を合わせる意味において、札幌から7次車20両を釧路に転属させて、計42両体制で特急「おおぞら」の運用が組まれると予想します。札幌車については、5次車までの車両が残存し、再び特急「とかち」だけになると予想しています。

ダイヤなどは発表されていませんが、キハ283系と同じく札幌~釧路間を3時間台で走破できるのかが気になるところです。キハ261系の最速列車は特急「おおぞら5号」の4時間01分です。札幌~南千歳間で先行する快速「エアポート」の影響で3時間台に一歩及ばないダイヤになっています。

一方、南千歳~釧路間の所要時間では最速となっており、札幌~南千歳間のダイヤ調整で3時間台突入は実現できます。池田~白糠間で多少のロスがあるにしても、時刻表上で両者の性能差はほとんどありません。キハ283系の引退は残念ですが、キハ261系に統一された新時代の「おおぞら」の幕開けも楽しみですね。










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コメント
10754: by まんじゅう on 2021/09/16 at 21:51:17 (コメント編集)

283は2023年からオホーツクに転用されると予想します。振り子機能を使わなければ、何とかなりそうです。最近は、自由席のグレードアップ化やポリカーボネートの更新、側面LEDの更新もされているので、3次車以降は新幹線札幌開業までしぶとく残るのではと予想しています。

10755:経緯は違えど、結果として経年変化が浮き彫りになっていった by 特別快速ダッフィー on 2021/09/17 at 08:14:32

過去に1993年から製造されて、まだ基本番台から改造が施されているのが走ってるJR東日本の209系。
この列車も結構軽量化を施していましたが、15年を経過した2008年辺りから車体がボコボコになってる編成がよくありました。
実際にその頃は主に活躍していた京浜東北線が中央快速線で使用されているE233系に置き換えが始まったばかりだったので、納得はしていました。
さて、キハ283は恐らくですが2011年の事故を起こしたあたりから「もう長くない」と気づいてる関係者が少なからずいたと思います。
だけど当時は急場しのぎでこさえた261系1000番台ではなく、開発中止となったキハ285系で置き換えるというのが念頭にあったと思います。

この列車は上記の209系とは違って開発経緯は異なるが、共通点としては軽量化が挙げられます。

10756: by ねやがわのととろ on 2021/09/17 at 11:50:11

キハ283系の車体剛性不足、これってソースはどこにあるのですか?
公式に発表したわけでもない、車体設計の専門家が言及した訳でもないですよね?

10757: by ナナッシー on 2021/09/17 at 21:24:15

こんばんは
昨年に続き今年も先にマスコミよりも先にJR北海道がダイヤ改正の要項を発表しました。
昨年は10月14日に要項を発表し12月9日と18日に正式に発表する流れでした。
今年は9月15日に要項発表しましたので、昨年より1ヶ月早いです。

例年9月〜10月辺りに北海道放送(HBC)や北海道新聞がリーク情報をぶち上げてくるので、それをJR北海道が嫌ったことでしょう。(このリーク情報はいつも大体当たっているのもポイントです。)

本題から大分それてしまいましたが、やはり予想通りの結果になりましたね。
キハ183系とキハ281系は120km/h近くで走行していても振動はたかが知れていますが、キハ283系の場合は100km/h以上出せば振動とかモロに伝わってくるのがわかります。車両剛性が他の車種と比べて脆いです。

今年度増備のキハ261系1000番代はこれにて終了で、次年度は8両増備して本系列の製造が完全に終了になります。
北海道新幹線開業時に特急宗谷のキハ261系0番代が引退になりますが、現在特急北斗に使われている一部編成がそのまま宗谷号に転属する可能性がありますので、暫く特急気動車の新規製造は無いと見ています。

この他、秋口に増備するH100は釧路運輸車両所に配置されますが、来年の早い段階で増備するH100は旭川運転所に配置されると見ています。
H100を投入することにより大幅な短縮ができて利便性の向上が期待されます。

10759:チャレンジングな車両だったのでしょうね by 千葉日台 on 2021/09/18 at 18:51:45

登場が1997年、Max25年で引退となればキハ80と同じ寿命感です。

キハ80は登場当初から大阪から青森、そして九州と連日走行して酷使された上に決して耐寒車両ではないのに北海道で使われて使用年数の割には疲弊していました。

キハ283はそれとは違うのでしょうが、酷使されてきてもう疲弊がかなり進んでいたのでしょう。とは言え、振り子と高馬力エンジンで札幌と釧路の間を3時間半、表定速度は98.6km/hとほぼ全線単線で帯広以降が丙線規格であることを考えると気動車でも高速走行が可能と知らしめた功績は色あせることはないと思います。

お疲れさまでした。最後の日まで無事に走ってほしいですね。

10760:立派すぎる功績 by のんちゃん on 2021/09/18 at 19:25:08

この車両、全国的にも在来線高速化への強いインパクト与えた車両だとみる。もてる技術をすべて盛り込んで高速化できた。全区間表定速度も今の130キロ対応車両より、110キロに落とされた今でもほぼ同じか速い。

10761:引退の情報源について by 吉岡忠久 on 2021/09/18 at 20:22:58 (コメント編集)

公式発表でおおぞら号の283系が261系に置き換わると報じられましたが、283系が引退するとは報じられていません。
283系の引退はどこからの情報なのでしょうか?

10764: by 管理人 on 2021/09/19 at 20:24:35

>>「まんじゅう」さん、コメントありがとうございます。

鉄道コムの記事で、特急「おおぞら」からではなく、キハ283系が定期列車から引退という見出しだったので、転用の可能性も低いと思います。

部品数が多くて特殊な構造の車両を昨今の大変な状況下(コロナ禍という意味ではない)で保有し続ける理由もありません。現場では故障が多い車両のようで、それが次にさらに気候条件が厳しいエリアに投入されるとなれば、さらなる故障のリスクは避けられないと思います。

グリーン車なども4両しか残っておらず、キハ183系に比べて予備車両確保という点でも、転用に際して難しいポイントです。過去に制御つき自然振り子式車両が振り子機構を停止してまで転用した事例はないので、そのまま廃車になるのが有力ではないでしょうか?

10765: by 管理人 on 2021/09/19 at 20:37:38

>>「特別快速ダッフィー」さん、コメントありがとうございます。

脱線火災事故を起こしてからも、しばらくは高速化の夢は捨ててはいなかったはずです。だから、キハ285系の試作車が完成したのです。

その頃は、キハ285系は100両以上投入し、既存のキハ183系については、キハ261系で置き換える計画になっていました。

キハ285系もモーターなどの重量物が搭載されているにも関わらず、おそらく徹底した軽量化が実施されていたはずです。本来の性能で走行し続けた場合、新幹線車両並みの寿命だったと管理者はみています。

軽量化は重心を下げたり、利点はたくさんありますが、逆に軽量化し過ぎると、キハ283系のように揺れの症状が酷くなったりします。軽量且つ高剛性ボディの実現が難しいのです。

自動車の領域では、最近はプラットフォームの方で軽量化していますね。

最新の2700系も自重が50t近くあります。どこで重くなっているのか不明ですが、衝突安全基準や、もしかするとキハ283系や2000系などの教訓で、剛性を上げるために補強箇所を増やしているのかもしれません。その代わり、変速2段にして、重量増による加速ロスを補う方法もとられていますね。

キハ283系にしても、軽量化にしても、その後の鉄道車両の開発に大きな影響を与えることは言うまでもなさそうです。

10767: by 管理人 on 2021/09/19 at 20:48:09

>>「ねやがわのととろ」さん、コメントありがとうございます。

管理者もブログのコメントを通じて教えてもらった側の人間ですが、脱線事故のその後の調査で台車の摩耗が激しかったことが記載されていたようで、その別の調査書か何かで剛性不足についても記載されていたそうです。

管理者も実際にその資料を見たわけではないんですけどね。

ただ、1人ではなく、複数の閲覧者から剛性不足についてのコメントをいただいており、管理者もその内容について、自動車の例を交えながら記事を複数回作成しても、それについて触れてくる人間がいないんですよね。

フツー間違いがあったら、過剰に指摘してくるのが鉄オタです。それも全然ないんですよね。

よって、剛性不足も起因していることはほぼ間違いないのではと思っています。実際にそれに起因する症状もキハ283系で出ていますね。

10768: by 管理人 on 2021/09/19 at 20:57:36

>>「ナナッシー」さん、コメントありがとうございます。

突如発表されましたね。ニュースリリースで社長の会見内容も公表されるようになりましたね。

概ね予想どおりで、来春も大規模なダイヤ改正になりそうです。

今後は新幹線が札幌まで到達すれば、「北斗」からキハ261系が余剰となるので、0番台の置き換えや1000番台の初期車置き換えに充当されるのではないかと思います。しばらくは北海道で特急気動車の製造はなさそうですよね。

H100形は石北本線の旭川~上川間でも充当列車が増える予定です。既存の車両数で対応できるのか気になりますね。

10770: by 管理人 on 2021/09/19 at 21:10:56

>>「千葉日台」さん、コメントありがとうございます。

キハ80系の場合、耐寒・耐雪構造でもないのに投入されて、冬季を起因とする車体の老朽・劣化が激しかったと聞きます。

キハ283系の場合は、高速運転による酷使でしょうか。キハ183系と比べて1時間近く行かん短縮すれば、それは車体にも大きく負荷がかかりますよね。

110km/h化された当初でも、南千歳~新得間で表定速度90km/h台をマークする列車があったはずです。速度が落とされても、やはりキハ283系の凄さは変わりませんよ。

10771: by 管理人 on 2021/09/19 at 21:15:52

>>「のんちゃん」さん、コメントありがとうございます。

キハ283系は当時の在来線の技術を全て注ぎ込んだ車両だと思います。

出力以外では、現在でもこれを超える車両はありません。途中から保守整備重視に舵を切ったこともありますが、営業用としては一番だと思います。

ただし、リスクも大きく、こうした車両を生み出すには、さらなる走行試験等を実施しなければなりません。キハ283系の高速走行で見えた弱点が昨今の鉄道車両にも大きく影響しているはずです。

区間によっては、現在も表定速度90km/h前後で走行しているはずですよ。それを考えたら、キハ283系はやはり凄いですよね。

10772: by 管理人 on 2021/09/19 at 21:25:37

>>「吉岡忠久」さん、コメントありがとうございます。

鉄道コムの記事で、キハ283系が定期列車から引退という見出しで書かれていたと思います。

じゃあ、臨時列車で活用するのかと言われれば、昨今のコロナ禍や整備現場の声として故障が多い、保守整備の負担等を考慮すれば、早々と淘汰させたい車両ということは言うまでもありません。後継車両の車両数が揃っていないから車齢の若い車両を中心に残して仕方なく走らせているようなものですよね。

定期列車からの引退という時点で、例えば網走方面への転用の可能性もないでしょう。そもそも制御つき自然振り子式車両が振り子機構を停止させてまで転用された例も全国的にもありません。

これらを考慮して、見出しのように記載しています。

あとは、「定期列車として」引退ということですから、営業運転撤退後に復刻列車として「懐かしの 283系 スーパーおおぞら号」みたいな感じで、釧路、帯広、函館方面へ「スーパー北斗」、「スーパーとかち」の名称も合わせて使ってさよなら運転でも実施するのではないかと思います。

10775: by まんじゅう on 2021/09/19 at 22:55:22

コメントありがとうございました
振り子機能を停止して運用した例は、JR西日本ですが、かつての山陰線の特急北近畿での運用がありました。オホーツク転用を予想するもう一つの理由は、JR北海道の安全計画2023では、黄色線区である石北線に261系の投入を予定していないことです。
問題点はます、グリーン車不足ですが、モノクラス編成で走らすなら、とりあえず支障はなさそうです。あとはホーム高さ。920mmに対して760mmしかないホームが一部の駅にあります。来年かさ上げが開始されたら、運用開始は確定と思われます。
いずれにせよ、もう少し走って欲しいというのが、私の希望です。

10776: by 管理人 on 2021/09/20 at 22:15:53

>>「まんじゅう」さん、再度コメントありがとうございます。

自然振り子式の381系だけ唯一振り子式車両として転用例がありますね。キハ283系とは違い、制御つきではないので、主に車両側の設備だけで完結します。このあたりも転用がしやすかった理由の1つだと思います。でも、あくまで後継車両投入までのつなぎでしたね。

安全計画2023にH100形についても記載されていますが、投入は緑線区のみになっているので、石北本線への投入は予定されていないはずです。それでも、運用の都合などの関係上、旭川~上川間には一部で投入されており、来春ダイヤ見直しで本数が大幅に増加します。

H100形の投入事例のとおり、例外もあるということです。

安全計画では、駅舎の改修としか明記されていませんが、それがホームの高さに関する改良なのかどうかは不明です。おそらく、ダイヤ見直し以降でさよなら運転ぐらいは実施されると思います。2022年度までに既存の特急気動車は老朽取替対象になっており、転用するにしても厳しそうですよね。

10779:キハ283系がデビューした年 by 龍 on 2021/09/23 at 12:18:55 (コメント編集)

キハ283系気動車が特急「スーパーおおぞら」としてデビューしたのは1997年3月22日。JR北海道では、同時に通勤形のキハ201系気動車もデビューし、1996年12月24日に先行してデビューしていた731系電車との協調運転も実施されるようになりました。余談ですが、このダイヤ改正は1997年4月1日に消費税率が3%から5%に変更される前の最後の改正となりました。同年11月17日に北海道拓殖銀行(拓銀)が経営破綻するなど、1997年は北海道にとって大きな逆風が吹き始めた年でもありました。

北海道以外に目を向けると、このダイヤ改正ではJR東日本の田沢湖線(盛岡〜大曲間)・奥羽本線(大曲〜秋田間)の標準軌への改軌工事が完了し、E3系電車が秋田新幹線「こまち」としてデビュー。同じく東北新幹線でデビューしたE2系電車や、自動分割併合装置を搭載した200系電車を使用した「やまびこ」との併結運転を開始しました。JR東海・JR西日本の東海道・山陽新幹線では500系電車が「のぞみ」としてデビューし、山陽新幹線区間では日本の新幹線としては初めて最高速度300km/hでの営業運転を開始しました。また、第3セクター鉄道の北越急行が運営するほくほく線(六日町〜犀潟間)が開通し、それまでの特急「かがやき」(長岡〜金沢間)に代わって同線経由の特急「はくたか」(越後湯沢〜金沢間)が上越新幹線に接続するようになりました。2015年3月14日に北陸新幹線の長野〜上越妙高〜金沢間が開通するまでは、上越新幹線と「はくたか」を乗り継ぐルートが東京と北陸の主要な連絡手段でした。

また、1997年は10月1日にも大規模なダイヤ改正が実施されました。初の整備新幹線区間となる北陸新幹線の高崎〜長野間(通称・長野新幹線)が開通し、E2系電車による「あさま」がデビュー。並行在来線である信越本線の横川〜軽井沢〜篠ノ井間はJR東日本から経営分離され、碓氷峠越えの急勾配区間で専用の補助機関車を連結しなければ通行できない上に、特急「あさま」・「白山」の廃止による利用客減少から鉄道路線としての存続が困難とされた横川〜軽井沢間は廃止(バス路線に転換)、軽井沢〜篠ノ井間は第3セクター鉄道のしなの鉄道に転換されました。さらに、常磐線ではE653系電車が特急「フレッシュひたち」としてデビューしています。四国では、第3セクター鉄道の土佐くろしお鉄道が運営する宿毛線(中村〜宿毛間)が開通し、特急「南風」・「しまんと」・「あしずり」の一部が乗り入れるようになりました。

10784: by 管理人 on 2021/09/23 at 19:49:19

>>「龍」さん、コメントありがとうございます。

97年はさまざまな変化のある年でした。キハ283系以外の鉄道の話題で特に印象的だったのが、北陸新幹線が長野まで到達したこと、ほくほく線の開業、「はくたか」のデビュー、それらに伴う在来線の優等列車の廃止です。

北陸を走る特急は好きだったので、その廃止を知ったときは残念でした。実は2001年ぐらいまで北陸特急の再編があったのが知らなかったんですね。全部現役だと思っていました。その頃から本でもイラストのみならず、文章もちゃんと読むようになったんですけどね。

鉄道でここまで大きな変化があった年もあまりないと思います。特に碓氷峠の様子は昨今でも興味があり、いまだにYouTubeでその様子をアップしてくれている人がいて助かっています。

とにかく鉄道がライバルに勝たなければならない。そんな時代でした。現在は在来線の高速化そのものが頭打ちになり、その役目が新幹線に変わろうとしています。昔と比べたら合理化などで寂しくなってしまいましたが、新幹線が当時金沢まで行くとは思いもしませんでした。何か感動です。

10793: by ゆきむし on 2021/09/26 at 00:20:12 (コメント編集)

おおぞら9号が札幌発車した後、1分遅れで発車したキハ183系オホーツク3号に途中で抜かれる姿を見るに、かつては評定速度のトップをマークしたキハ283系も寿命だと思いますよ。

10801: by 管理人 on 2021/09/28 at 18:21:35

>>「ゆきむし」さん、コメントありがとうございます。

特急「おおぞら9号」は全体的に遅い列車で、南千歳までは悲しいほど遅いです。新札幌まで10分程度要しており、快速の白石駅停車列車と変わりません。

逆に特急「おおぞら1号」なんかは、新札幌駅まで8分で走っているので、万が一並走になったとしてもキハ183系に抜かれることはないと思いますよ。

10807: by ゆっくり魔理沙 on 2021/09/30 at 07:21:43

キハ283系は転用するにしても、キハ261系で取り替えが効くので転用先は波動用くらいしかないと思います。函館のキハ281系は来年度も残ると思いますが、恐らくキハ281も長年の海沿いでの走行による塩害の影響や老朽化もあるので、こちらは来春の全廃は確定だと見られます。ただ、キハ281と同時期に製造された東日本のE351系はとっくに引退しているのでキハ281がなぜ今も使われているのかが疑問に思うところです。

10818: by 管理人 on 2021/10/01 at 21:51:09

>>「ゆっくり魔理沙」さん、コメントありがとうございます。

キハ281系の置き換えについては何も発表されなかったので、来春以降も現役続投だと思います。2022年度末までに置き換えられ、来年度でキハ261系の増備も終わる計画なので、そこでようやく置き換えられる感じでしょうか?

あとは、キハ261系が増備されて車種統一が図られているにも関わらず、運用が別で予備車両が少ないため、運用を減らしても、車両数は維持しているというキハ261系の増備のメリットが生かし切れていません。振り子式車両でランニングコストもかかるので、このあたりは早急に置き換えて改善したいはずですよ。

東日本と比較すると、一度に投入する規模が違いますよね。キハ261系も1年に製造できる数が20両前後で、時間を要しています。もっと製造ペースを上げれば、早い段階で置き換えられていたはずですよ。

返信が遅くなり、申し訳ありませんでした。

10825:承認待ちコメント by on 2021/10/03 at 00:59:04

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