苗穂工場に長期入場中の789系1000番台HL-1004編成
785・789系 - 2021年09月18日 (土)
789系1000番台HL-1004編成が苗穂工場に長期入場中です。



そのうちの撮影しやすい「クハ789-2004」と「モハ789-2004」を。
今年の1月11日に特急「カムイ」で運行中、落雪で架線が垂れ下がっているところを走行してしまい、パンタグラフを損傷しました。その後、1月28日に試1191レにて、札幌運転所(札サウ)から苗穂工場へ入場し、そのまま半年以上入場していることになります。
おそらく、パンタグラフの損傷のみならず、編成全体の制御機器に同時に不具合が生じ、その関係で修繕期間が長引いているのではないかと思います。今のところ、廃車になった情報は入っていません。
冬季になれば、特急「ライラック」で使用する789系0番台でも故障が発生しやすくなり、同1000番台による代走で通常よりも使用する編成が多くなります。それまでに復帰しなければ、2021年年度の冬の輸送は窮地に追い込まれそうです。
ここに789系1000番台が留置されているのをみると、かつて事故廃車になった789系1000番台を思い出します。
2010年1月29日の12時20分頃、函館本線の深川~妹背牛間の踏切で、砂利を積載したダンプカーがスリップして踏切内に進入しました。踏切にある踏切支障報知装置を作動させて発報したが間に合わず、そこに札幌方面へ向かっていたL特急「スーパーカムイ24号」が衝突しました。
先頭車の前側台車が脱線し前部は原型をとどめないほどに大破し、1両目から3両目までの車両端部なども損傷しました。この事故で運転士・車掌・乗客42人とダンプカーの運転手の計45人が重軽傷を負いました。
その際の充当車両が789系1000番台HL-1005編成。現在欠番の編成ですが、この事故で修繕不可となり、2011年3月24日付で廃車となりました。主に衝突時の衝撃で台車が歪んでしまったようで、それで修繕不可になったと伺っています。
JR北海道では、1991年の日高本線での踏切事故を教訓に、主に特急車両については、高運転台仕様且つ衝撃吸収構造を採用しています。通称「げんこつスタイル」と呼ばれますが、この構造によって運転台へのダメージや客室への衝撃が最小限に抑えられたのは有名な話です。789系1000番台だったからこそ、運転士は助かったと言っても過言ではないでしょう。
逆に785系だったら、運転士は死亡していたかもしれません。
この事故を受けて、JR北海道は安全対策として、キハ261系・キハ281系・キハ283系などに有する先頭部貫通路(旧展望スペース)や、クリスタルエクスプレスについても先頭車両を全て立入禁止とし、後者については座席も撤去されました。
最新のキハ261系1000番台でもこの先頭部貫通路を残していますが、現在は主に保線作業員等の線路やその周辺の監視用スペースとして使用されています。
話題は逸れてしまいましたが、長期入場中の789系1000番台HL-1004編成について紹介しました。復帰はいつになるのでしょうか?冬に入るまでに復帰しないと、代走などで車両が確保できなくなるのでピンチです。
たくさんのコメントありがとうございます。明日以降返信しますので、よろしくお願いします。
↓ブログランキングにご協力お願いします↓

にほんブログ村

人気ブログランキング



そのうちの撮影しやすい「クハ789-2004」と「モハ789-2004」を。
今年の1月11日に特急「カムイ」で運行中、落雪で架線が垂れ下がっているところを走行してしまい、パンタグラフを損傷しました。その後、1月28日に試1191レにて、札幌運転所(札サウ)から苗穂工場へ入場し、そのまま半年以上入場していることになります。
おそらく、パンタグラフの損傷のみならず、編成全体の制御機器に同時に不具合が生じ、その関係で修繕期間が長引いているのではないかと思います。今のところ、廃車になった情報は入っていません。
冬季になれば、特急「ライラック」で使用する789系0番台でも故障が発生しやすくなり、同1000番台による代走で通常よりも使用する編成が多くなります。それまでに復帰しなければ、2021年年度の冬の輸送は窮地に追い込まれそうです。
ここに789系1000番台が留置されているのをみると、かつて事故廃車になった789系1000番台を思い出します。
2010年1月29日の12時20分頃、函館本線の深川~妹背牛間の踏切で、砂利を積載したダンプカーがスリップして踏切内に進入しました。踏切にある踏切支障報知装置を作動させて発報したが間に合わず、そこに札幌方面へ向かっていたL特急「スーパーカムイ24号」が衝突しました。
先頭車の前側台車が脱線し前部は原型をとどめないほどに大破し、1両目から3両目までの車両端部なども損傷しました。この事故で運転士・車掌・乗客42人とダンプカーの運転手の計45人が重軽傷を負いました。
その際の充当車両が789系1000番台HL-1005編成。現在欠番の編成ですが、この事故で修繕不可となり、2011年3月24日付で廃車となりました。主に衝突時の衝撃で台車が歪んでしまったようで、それで修繕不可になったと伺っています。
JR北海道では、1991年の日高本線での踏切事故を教訓に、主に特急車両については、高運転台仕様且つ衝撃吸収構造を採用しています。通称「げんこつスタイル」と呼ばれますが、この構造によって運転台へのダメージや客室への衝撃が最小限に抑えられたのは有名な話です。789系1000番台だったからこそ、運転士は助かったと言っても過言ではないでしょう。
逆に785系だったら、運転士は死亡していたかもしれません。
この事故を受けて、JR北海道は安全対策として、キハ261系・キハ281系・キハ283系などに有する先頭部貫通路(旧展望スペース)や、クリスタルエクスプレスについても先頭車両を全て立入禁止とし、後者については座席も撤去されました。
最新のキハ261系1000番台でもこの先頭部貫通路を残していますが、現在は主に保線作業員等の線路やその周辺の監視用スペースとして使用されています。
話題は逸れてしまいましたが、長期入場中の789系1000番台HL-1004編成について紹介しました。復帰はいつになるのでしょうか?冬に入るまでに復帰しないと、代走などで車両が確保できなくなるのでピンチです。
たくさんのコメントありがとうございます。明日以降返信しますので、よろしくお願いします。
↓ブログランキングにご協力お願いします↓

にほんブログ村

人気ブログランキング

- 関連記事
-
-
道央圏の主力特急電車も早や14歳 2021/10/02
-
苗穂工場に長期入場中の789系1000番台HL-1004編成 2021/09/18
-
789系0番台でも簡易運転台の撤去が進む 2021/08/15
-