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北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

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苗穂工場に長期入場中の789系1000番台HL-1004編成

789系1000番台HL-1004編成が苗穂工場に長期入場中です。







そのうちの撮影しやすい「クハ789-2004」と「モハ789-2004」を。

今年の1月11日に特急「カムイ」で運行中、落雪で架線が垂れ下がっているところを走行してしまい、パンタグラフを損傷しました。その後、1月28日に試1191レにて、札幌運転所(札サウ)から苗穂工場へ入場し、そのまま半年以上入場していることになります。

おそらく、パンタグラフの損傷のみならず、編成全体の制御機器に同時に不具合が生じ、その関係で修繕期間が長引いているのではないかと思います。今のところ、廃車になった情報は入っていません。

冬季になれば、特急「ライラック」で使用する789系0番台でも故障が発生しやすくなり、同1000番台による代走で通常よりも使用する編成が多くなります。それまでに復帰しなければ、2021年年度の冬の輸送は窮地に追い込まれそうです。

ここに789系1000番台が留置されているのをみると、かつて事故廃車になった789系1000番台を思い出します。



2010年1月29日の12時20分頃、函館本線の深川~妹背牛間の踏切で、砂利を積載したダンプカーがスリップして踏切内に進入しました。踏切にある踏切支障報知装置を作動させて発報したが間に合わず、そこに札幌方面へ向かっていたL特急「スーパーカムイ24号」が衝突しました。

先頭車の前側台車が脱線し前部は原型をとどめないほどに大破し、1両目から3両目までの車両端部なども損傷しました。この事故で運転士・車掌・乗客42人とダンプカーの運転手の計45人が重軽傷を負いました。

その際の充当車両が789系1000番台HL-1005編成。現在欠番の編成ですが、この事故で修繕不可となり、2011年3月24日付で廃車となりました。主に衝突時の衝撃で台車が歪んでしまったようで、それで修繕不可になったと伺っています。

JR北海道では、1991年の日高本線での踏切事故を教訓に、主に特急車両については、高運転台仕様且つ衝撃吸収構造を採用しています。通称「げんこつスタイル」と呼ばれますが、この構造によって運転台へのダメージや客室への衝撃が最小限に抑えられたのは有名な話です。789系1000番台だったからこそ、運転士は助かったと言っても過言ではないでしょう。

逆に785系だったら、運転士は死亡していたかもしれません。

この事故を受けて、JR北海道は安全対策として、キハ261系・キハ281系・キハ283系などに有する先頭部貫通路(旧展望スペース)や、クリスタルエクスプレスについても先頭車両を全て立入禁止とし、後者については座席も撤去されました。

最新のキハ261系1000番台でもこの先頭部貫通路を残していますが、現在は主に保線作業員等の線路やその周辺の監視用スペースとして使用されています。


話題は逸れてしまいましたが、長期入場中の789系1000番台HL-1004編成について紹介しました。復帰はいつになるのでしょうか?冬に入るまでに復帰しないと、代走などで車両が確保できなくなるのでピンチです。


たくさんのコメントありがとうございます。明日以降返信しますので、よろしくお願いします。







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コメント
10762:承認待ちコメント by on 2021/09/18 at 21:35:40

このコメントは管理者の承認待ちです

10773: by 管理人 on 2021/09/19 at 21:30:57

>>コメントNo,10762の方へ

賠償額は不明ですが、代替編成は新造されませんでした。元々予備車両が比較的多くありましたからね。


ハンドルネームがないので、コメントは非公開とさせていただきます。

10780: by ゆきむし on 2021/09/23 at 13:17:59 (コメント編集)

減便ダイヤで急いで直す必要もないのと、事故で休車にしておくと定期検査時期も延ばせるから、急いで修理する必要もないとの判断でしょうかね。

10785: by 管理人 on 2021/09/23 at 19:52:14

>>「ゆきむし」さん、コメントありがとうございます。

休車扱いにすることで、その期間は検査サイクルから除外することができますよね。かつて、北海道のリゾート気動車も稼働していない期間は休車扱いとしていました。

夏季は車両トラブルも少ないので、予備車も冬季よりは確保しておく必要はないです。冬期は「ライラック」の代走も考慮しなければならないので、本格的な冬到来までには復活するでしょう。

10787: by ダブルス on 2021/09/24 at 11:27:44

HL-1004は記載通りパンタグラフの損傷で入場中であります。しかし、苗穂工事では直せない損傷であり、メーカー(川崎重工)に頼むしかないということで、契約に時間を要していたみたいです。すでに編成が組まれているみたいなので、10月には出場できるのではないかと思われます。

10795: by 管理人 on 2021/09/28 at 17:56:25

>>「ダブルス」さん、コメントありがとうございます。

先日、編成を組んでいる状態を確認しました。

一瞬の出来事でしたが、まさかこれほどまでに復帰に時間を要するとは思いませんでした。冬までには復帰できそうですね。

返信が遅くなり、申し訳ありませんでした。

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