5年もの間、列車が来なくなった根室本線・落合駅
駅 - 2021年11月05日 (金)
2016年に北海道を襲った台風の影響で根室本線の東鹿越~新得間では列車の運行ができないままです。
複数箇所で線路上に土砂が流入したことにより、それ以降、列車の運行ができずにバスによる代行輸送が続けられています。
列車が来なくなって5年が経過した根室本線の落合駅に先日行ってきました。

列車が来なくなっても駅舎の一部は活用されており、待合室はバスの待合所として残されています。日が暮れても灯りがついており、田舎町にとっては有難い存在の落合駅です。


但し、前回訪問した2年前には、列車が来なくてもホームに入ることができましたが、ホームへの通路及びドアは施錠されており、駅構内に入ることはできなくなっていました。


その代わり、新得方にある跨線橋から駅構内の様子を確認してきました。自然に還りつつありました。

撤去されていないレールは、草に埋もれ、もう何年かすると完全に見えなくなるかもしれませんね。

この先、次の駅は新得駅です。特急「おおぞら」と特急「とかち」が停車する駅につながっているのです。正確には長いトンネル内にある上落合信号場で石勝線と合流します。1日に何往復か新得方面へ向かう直通列車が設定されていたほか、一部は落合駅発着で富良野方面へ折り返す列車もありました。
今のところ、代行バス輸送が続いていますが、減便が実施されており、留萌本線の存廃について決着がつけば、次は根室本線の不通区間になるでしょう。東鹿越まで残すのか、富良野~東鹿越間を含めて存廃問題を協議していくのかは不明です。
廃線のような雰囲気ですが、いまだ現役のJR北海道の根室本線です。かつて石勝線が開通するまでは札幌から富良野を経由し、帯広方面を結ぶ主要ルートでしたが、石勝線が開業すると、ほぼ普通列車しか走らないローカル線然とした姿に変わりました。
JR北海道も以前まで地域振興等を兼ねて南富良野エリアにもさまざまな臨時列車を走らせてきましたが、結局不発に終わっています。金山~幾寅、落合~新得と、いわゆる県境のようなエリアが2ヶ所ありますから、景色は良くてもただ列車に乗って旅を楽しむ目的のためだけに列車を設定するには非常に難しいです。昨今はやはり、目的地にもある程度楽しめる観光地でなければ利用客獲得は原則として難しいですよね。
記憶にある限りでは、かつてノロッコ号も設定したことがあったはずですが、それですら不発に終わっていたはずです。上記の理由のほかにも、やはり険しい峠を越えて向こうの新得まで行くという抵抗感も少なからずあると思います。もちろん富良野側へ帰って来れるダイヤになっていますが、やはり帰って来れなくなる抵抗感みたいなものは管理者でも感じますよ。
そうした路線でも、かつては主要ルートだったからこそ、経由せざるを得ない理由から、そうした状況でも列車が不通前に比べて多く行き来していたわけなんですけどね。
紅葉は綺麗でしたが、列車が来ない分、寂しさを感じる駅でした。皆さんも機会があったら行ってみてくださいね。
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複数箇所で線路上に土砂が流入したことにより、それ以降、列車の運行ができずにバスによる代行輸送が続けられています。
列車が来なくなって5年が経過した根室本線の落合駅に先日行ってきました。

列車が来なくなっても駅舎の一部は活用されており、待合室はバスの待合所として残されています。日が暮れても灯りがついており、田舎町にとっては有難い存在の落合駅です。


但し、前回訪問した2年前には、列車が来なくてもホームに入ることができましたが、ホームへの通路及びドアは施錠されており、駅構内に入ることはできなくなっていました。


その代わり、新得方にある跨線橋から駅構内の様子を確認してきました。自然に還りつつありました。

撤去されていないレールは、草に埋もれ、もう何年かすると完全に見えなくなるかもしれませんね。

この先、次の駅は新得駅です。特急「おおぞら」と特急「とかち」が停車する駅につながっているのです。正確には長いトンネル内にある上落合信号場で石勝線と合流します。1日に何往復か新得方面へ向かう直通列車が設定されていたほか、一部は落合駅発着で富良野方面へ折り返す列車もありました。
今のところ、代行バス輸送が続いていますが、減便が実施されており、留萌本線の存廃について決着がつけば、次は根室本線の不通区間になるでしょう。東鹿越まで残すのか、富良野~東鹿越間を含めて存廃問題を協議していくのかは不明です。
廃線のような雰囲気ですが、いまだ現役のJR北海道の根室本線です。かつて石勝線が開通するまでは札幌から富良野を経由し、帯広方面を結ぶ主要ルートでしたが、石勝線が開業すると、ほぼ普通列車しか走らないローカル線然とした姿に変わりました。
JR北海道も以前まで地域振興等を兼ねて南富良野エリアにもさまざまな臨時列車を走らせてきましたが、結局不発に終わっています。金山~幾寅、落合~新得と、いわゆる県境のようなエリアが2ヶ所ありますから、景色は良くてもただ列車に乗って旅を楽しむ目的のためだけに列車を設定するには非常に難しいです。昨今はやはり、目的地にもある程度楽しめる観光地でなければ利用客獲得は原則として難しいですよね。
記憶にある限りでは、かつてノロッコ号も設定したことがあったはずですが、それですら不発に終わっていたはずです。上記の理由のほかにも、やはり険しい峠を越えて向こうの新得まで行くという抵抗感も少なからずあると思います。もちろん富良野側へ帰って来れるダイヤになっていますが、やはり帰って来れなくなる抵抗感みたいなものは管理者でも感じますよ。
そうした路線でも、かつては主要ルートだったからこそ、経由せざるを得ない理由から、そうした状況でも列車が不通前に比べて多く行き来していたわけなんですけどね。
紅葉は綺麗でしたが、列車が来ない分、寂しさを感じる駅でした。皆さんも機会があったら行ってみてくださいね。
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