老体に鞭を打つキハ183系
キハ183系 - 2021年11月27日 (土)
昨日は旭川駅の展示イベントに行ってきまして、ほかにも和寒に行ったり、比布に寄ったり、美瑛に行ったりと乗り鉄を楽しんできました。
まずは展示会の様子をお伝えしたいところですが、あまり注目されなかったキハ183系の様子を。展示会開催中に特急「大雪2号」の到着時刻と被っており、その様子を確認してきました。

当日は吹雪いていたりと、イマイチの天候で、入線時も吹雪の中のシーンを期待していましたが、直前になって晴れてしまいました。パッと見あまり違和感はありませんが・・・






車体側面はかなりお疲れモード・・・。
塗膜が劣化しており、所々にヒビが入って、これからもっと酷くなりそうな場所も・・・。
中には、劣化した場所を上から塗装で塗って応急処置している場所もあります。
末期のキハ183系ですが、最近は特に外装の劣化に目に留まります。函館運輸所(函ハコ)所属時代は綺麗な外装を維持していた機関換装車でさえも苗穂運転所(札ナホ)転属後は、このような酷い状態で使用されています。
道南方面と道北方面では気候が異なります。こうした塗装の劣化は、北海道では、特に冬季に劣化が激しくなります。風雪や走行中(営業列車)に雪や氷によって塗装面が傷つきます。そして割れた塗装面の隙間に入り込んだ細かい雪が水となり、やがて気温が下がることで凍結し、氷になって膨張することで塗装面破損という状況が起こります。
これからの時期はキハ40形気動車やキハ183系ではそうした症状が例年多くなる時期です。なので北海道は、本州方面以上に車体のメンテナンスも大変です。
大変なのはわかりますが、あまりにも外装が劣化した車両を使うというのも問題で、利用客からすれば不安視する方もいるでしょう。昨日Facebookのコメントでは、このような状態でも乗り心地や移動時に問題がなかったとしても、最新のキハ261系と同じように特急料金を払うのはいかがなものかというものもあり、確かに運行上問題ないとしても、運行するうえで車両を綺麗に維持するということは運行する鉄道会社の努めでもあります。
いくら厳しい状況下とはいえ、この状態が続くのは、JR北海道のイメージとしてもマイナスになることは言うまでもありません。しかし、キハ183系は廃車・解体が進んでおり、車両数も絞り込まれているはずですから、おそらく引退までこうした状態の車両を使用し続けていくという方針なのでしょう。
キハ183系のような鋼製車体の車両は、塗膜の劣化を引き起こすので、車体を綺麗に維持するのが大変です。上記の理由のとおり、北海道では冬季において塗膜の劣化が進行しやすいですが、昔は写真のような酷い状態の車両はあまり見られませんでした。
JR北海道では、社員数が年々減少し、車両を整備する現場の人材確保に苦慮していることについて言及しているので、単純に手が回らずに運行上特に問題もないので、車体の整備を後回しにしている現状が見れると思います。
函館方面など、利用や本数の多い特急については、どんどん新車に置き換えているものの、こうして利用の少ない方面の特急に目を向けたら、対応で格差が生じています。高速化されておらず、元々利用水準の低い北見・網走方面なので、何でも後回しになるのはわかりますが、列車を運行している以上は、最低限車体を綺麗にして、利用客を迎え、目的地まで安全に快適に利用してほしいと思います。
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まずは展示会の様子をお伝えしたいところですが、あまり注目されなかったキハ183系の様子を。展示会開催中に特急「大雪2号」の到着時刻と被っており、その様子を確認してきました。

当日は吹雪いていたりと、イマイチの天候で、入線時も吹雪の中のシーンを期待していましたが、直前になって晴れてしまいました。パッと見あまり違和感はありませんが・・・






車体側面はかなりお疲れモード・・・。
塗膜が劣化しており、所々にヒビが入って、これからもっと酷くなりそうな場所も・・・。
中には、劣化した場所を上から塗装で塗って応急処置している場所もあります。
末期のキハ183系ですが、最近は特に外装の劣化に目に留まります。函館運輸所(函ハコ)所属時代は綺麗な外装を維持していた機関換装車でさえも苗穂運転所(札ナホ)転属後は、このような酷い状態で使用されています。
道南方面と道北方面では気候が異なります。こうした塗装の劣化は、北海道では、特に冬季に劣化が激しくなります。風雪や走行中(営業列車)に雪や氷によって塗装面が傷つきます。そして割れた塗装面の隙間に入り込んだ細かい雪が水となり、やがて気温が下がることで凍結し、氷になって膨張することで塗装面破損という状況が起こります。
これからの時期はキハ40形気動車やキハ183系ではそうした症状が例年多くなる時期です。なので北海道は、本州方面以上に車体のメンテナンスも大変です。
大変なのはわかりますが、あまりにも外装が劣化した車両を使うというのも問題で、利用客からすれば不安視する方もいるでしょう。昨日Facebookのコメントでは、このような状態でも乗り心地や移動時に問題がなかったとしても、最新のキハ261系と同じように特急料金を払うのはいかがなものかというものもあり、確かに運行上問題ないとしても、運行するうえで車両を綺麗に維持するということは運行する鉄道会社の努めでもあります。
いくら厳しい状況下とはいえ、この状態が続くのは、JR北海道のイメージとしてもマイナスになることは言うまでもありません。しかし、キハ183系は廃車・解体が進んでおり、車両数も絞り込まれているはずですから、おそらく引退までこうした状態の車両を使用し続けていくという方針なのでしょう。
キハ183系のような鋼製車体の車両は、塗膜の劣化を引き起こすので、車体を綺麗に維持するのが大変です。上記の理由のとおり、北海道では冬季において塗膜の劣化が進行しやすいですが、昔は写真のような酷い状態の車両はあまり見られませんでした。
JR北海道では、社員数が年々減少し、車両を整備する現場の人材確保に苦慮していることについて言及しているので、単純に手が回らずに運行上特に問題もないので、車体の整備を後回しにしている現状が見れると思います。
函館方面など、利用や本数の多い特急については、どんどん新車に置き換えているものの、こうして利用の少ない方面の特急に目を向けたら、対応で格差が生じています。高速化されておらず、元々利用水準の低い北見・網走方面なので、何でも後回しになるのはわかりますが、列車を運行している以上は、最低限車体を綺麗にして、利用客を迎え、目的地まで安全に快適に利用してほしいと思います。
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