ラッセル車もスタンバイ完了!!
機関車 - 2021年12月06日 (月)
札幌圏ではまた雪が融けてしまいましたが、一応ラッセル車のスタンバイは完了しています。


写真を撮影したのはいずれも12月に入ってからですよ。札幌も12月上旬は雪がない光景が当たり前になりつつあります。ここ数年はホントに雪がありませんよ。
いずれも苗穂運転所(札ナホ)に待機していた機体です。管理者は1枚目の黄色いラッセルを「ロイヤルラッセル」、2枚目のノロッコ号の牽引機のものは「ノロッコラッセル」と呼んでいます。
ラッセル車はDE15形ディーゼル機関車になりますが、冬季はラッセルヘッドを装着して除雪車に、夏季はラッセルヘッドを外してDE10形ディーゼル機関車のように使用できる汎用性の高い機体です。これらの機体も夏季はロイヤルエクスプレスや富良野・美瑛ノロッコ号として活躍していました。
機体の色が変わってもラッセルヘッドは原色のままで、その変化を楽しむというか奥が深いところだと思います。中には機体も原色でないと嫌だという方もいるかもしれません。
また、ラッセルヘッドの形状も2種類あり、1枚目と2枚目については、おそらく複線形で進行方向左側に向けて雪を掻き分ける方式ですが・・・

先日旭川駅で展示された機体は単線形で進行方向の両側に雪を掻き分ける方式です。人気なのは圧倒的に単線形で、宗谷ラッセルの撮影報告をSNSで確認していると、複線形になるだけで落胆している方もいますよ。
番台区分によって単線形か複線形か異なるようです。管理者からすれば、ラッセルを撮影できるだけでも有難いことなんですけどね。
12月や3月は雪がない状態でもラッセル車は設定された時刻に合わせて稼働させています。住宅街の除雪のように、ドカッと雪が降って除雪が必要なレベルになってから出動するのではなく、事前に運行する期間をある程度決めておいて、積雪が確認されずラッセル車が全く必要のない状況でも万が一に備えて走らせているのです。なので、ただただ燃料代を無駄にしているときもあるのです。
このあたりが北海道の大変なところで、こうしたところで余計な経費がかかってしまいます。上記のように、雪が降ってから対応しては遅く、まして定期列車の合間を縫ってラッセル車を稼働させたり、回送するわけにはいかないのです。事前にちゃんとスジがあるのです。
苗穂運転所(札ナホ)では、毎年3機ぐらい常駐していたはずです。主に函館本線の山線で稼働させますが、回送は午後から始まり、小樽駅へ回送後、そこから一旦小樽築港駅で夜まで待機して山線入りをするようなダイヤが組まれていたと思います。完全に深夜に除雪するダイヤだったはずで、ネット上で写真もあまり出回っていないはず。
北海道でラッセル車といえば、宗谷本線か石北本線での撮影がメインになると思います。
先日後継機キヤ291形ラッセル気動車が発表され、今冬から石北本線に導入し、除雪状況の確認を実施する予定です。
ですが、製作するのは1両で、全ての現行のラッセル車を置き換えることは難しいです。宗谷本線については明記されていないので、今冬は従来車が引き続き除雪を担うことになりそうです。
現役のDE15形は、夏季はDE10形のように車両の牽引に充当することができ、冬季はラッセルヘッドを装着して除雪車に変身します。新型のキヤ291形については、除雪装置が固定されているということから、夏季はDF200形ディーゼル機関車のような活躍はできず、DE15形のように汎用性は高くなさそうです。
北海道のDE15形は老朽化が進行しており、近年の話題では、冬季の「流氷ノロッコ号」の廃止が上げられます。DE15形の老朽化が激しく、その影響で他のDE15形を捻出せざるを得なくなりました。そこで同列車の運転を取り止め、除雪車に充当させ、流氷観光列車を新たに「流氷物語号」としました。
車齢を考えると、北海道という過酷な状況下で活躍しているのが奇跡のようなもので、いつ全廃になってもおかしくありません。国鉄分割民営化時は36両継承されましたが、現在はその1/3にまで数を減らしてしまいました。
メンテナンスに苦慮している状況だと思いますが、後継機の準備が整っていないので、まだしばらく北海道で活躍が見込めると思います。
いつかはこうした停車しているラッセル車を撮影するのではなく、宗谷ラッセルや石北ラッセル等、実際に雪を飛ばしているシーンを撮影してみたいですね。
↓ブログランキングにご協力お願いします↓

にほんブログ村

人気ブログランキング


写真を撮影したのはいずれも12月に入ってからですよ。札幌も12月上旬は雪がない光景が当たり前になりつつあります。ここ数年はホントに雪がありませんよ。
いずれも苗穂運転所(札ナホ)に待機していた機体です。管理者は1枚目の黄色いラッセルを「ロイヤルラッセル」、2枚目のノロッコ号の牽引機のものは「ノロッコラッセル」と呼んでいます。
ラッセル車はDE15形ディーゼル機関車になりますが、冬季はラッセルヘッドを装着して除雪車に、夏季はラッセルヘッドを外してDE10形ディーゼル機関車のように使用できる汎用性の高い機体です。これらの機体も夏季はロイヤルエクスプレスや富良野・美瑛ノロッコ号として活躍していました。
機体の色が変わってもラッセルヘッドは原色のままで、その変化を楽しむというか奥が深いところだと思います。中には機体も原色でないと嫌だという方もいるかもしれません。
また、ラッセルヘッドの形状も2種類あり、1枚目と2枚目については、おそらく複線形で進行方向左側に向けて雪を掻き分ける方式ですが・・・

先日旭川駅で展示された機体は単線形で進行方向の両側に雪を掻き分ける方式です。人気なのは圧倒的に単線形で、宗谷ラッセルの撮影報告をSNSで確認していると、複線形になるだけで落胆している方もいますよ。
番台区分によって単線形か複線形か異なるようです。管理者からすれば、ラッセルを撮影できるだけでも有難いことなんですけどね。
12月や3月は雪がない状態でもラッセル車は設定された時刻に合わせて稼働させています。住宅街の除雪のように、ドカッと雪が降って除雪が必要なレベルになってから出動するのではなく、事前に運行する期間をある程度決めておいて、積雪が確認されずラッセル車が全く必要のない状況でも万が一に備えて走らせているのです。なので、ただただ燃料代を無駄にしているときもあるのです。
このあたりが北海道の大変なところで、こうしたところで余計な経費がかかってしまいます。上記のように、雪が降ってから対応しては遅く、まして定期列車の合間を縫ってラッセル車を稼働させたり、回送するわけにはいかないのです。事前にちゃんとスジがあるのです。
苗穂運転所(札ナホ)では、毎年3機ぐらい常駐していたはずです。主に函館本線の山線で稼働させますが、回送は午後から始まり、小樽駅へ回送後、そこから一旦小樽築港駅で夜まで待機して山線入りをするようなダイヤが組まれていたと思います。完全に深夜に除雪するダイヤだったはずで、ネット上で写真もあまり出回っていないはず。
北海道でラッセル車といえば、宗谷本線か石北本線での撮影がメインになると思います。
先日後継機キヤ291形ラッセル気動車が発表され、今冬から石北本線に導入し、除雪状況の確認を実施する予定です。
ですが、製作するのは1両で、全ての現行のラッセル車を置き換えることは難しいです。宗谷本線については明記されていないので、今冬は従来車が引き続き除雪を担うことになりそうです。
現役のDE15形は、夏季はDE10形のように車両の牽引に充当することができ、冬季はラッセルヘッドを装着して除雪車に変身します。新型のキヤ291形については、除雪装置が固定されているということから、夏季はDF200形ディーゼル機関車のような活躍はできず、DE15形のように汎用性は高くなさそうです。
北海道のDE15形は老朽化が進行しており、近年の話題では、冬季の「流氷ノロッコ号」の廃止が上げられます。DE15形の老朽化が激しく、その影響で他のDE15形を捻出せざるを得なくなりました。そこで同列車の運転を取り止め、除雪車に充当させ、流氷観光列車を新たに「流氷物語号」としました。
車齢を考えると、北海道という過酷な状況下で活躍しているのが奇跡のようなもので、いつ全廃になってもおかしくありません。国鉄分割民営化時は36両継承されましたが、現在はその1/3にまで数を減らしてしまいました。
メンテナンスに苦慮している状況だと思いますが、後継機の準備が整っていないので、まだしばらく北海道で活躍が見込めると思います。
いつかはこうした停車しているラッセル車を撮影するのではなく、宗谷ラッセルや石北ラッセル等、実際に雪を飛ばしているシーンを撮影してみたいですね。
↓ブログランキングにご協力お願いします↓

にほんブログ村

人気ブログランキング

- 関連記事
-
-
キハ183系がいなくなった崎守埠頭~青いDD51はまだまだ残る! 2022/04/13
-
ラッセル車もスタンバイ完了!! 2021/12/06
-
実は北海道にまだある青いDD51 2021/03/25
-