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北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

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こういう快速「エアポート」もアリ!?

日頃からカメラを向けていると、撮影してみたかった組み合わせなどが実現できていいですね。



大麻駅で早朝の時間帯に撮影していると、731系+721系の6両編成がやってきました。後部の721系はF-1009編成で、721系の中で唯一現存する1000番台且つ、先頭車にuシートが設置されている珍しい車両です。

721系F-1009編成といえば、快速「エアポート」の予備車両的な役割でかつて重宝していました。通常の6両固定編成が検査などに入った場合、大抵の場合は中間車のみ8次車の3両編成、F-5001編成や3000番台の3両編成を連結して6両編成とし、快速「エアポート」として運行されていました。

快速「エアポート」の予備車的な役割でありながら、ここ数年はその活躍が見られず、きっかけとなった2014年に733系3000番台が登場して以降、おそらく一度も快速「エアポート」として営業運転に入っていないのではないかと思います。ですが、いまだにuシートが設置されたままという異端な編成。uシートが設置されていながらも、ここ数年は普通列車のみの充当なので、専ら自由席として使用されています。


普通列車などでこうした編成が見られますが、写真の編成は今となっては、快速「エアポート」で使用しても全然OKな編成です。しかし、こういう組み合わせは結局実現できなかったのです。

理由は、2014年に733系3000番台が快速「エアポート」に投入されたことで、快速「エアポート」でロングシートが解禁になりました。それ以前に、733系3000番台が投入された当初、ちょうど減速ダイヤ投入時で快速「エアポート」はまだ130km/h運転を継続していたのです。130km/h運転を実施していては、731系や733系は営業運転に入ることは原則できません。投入直後に120km/h運転になり、120km/h運転を実施している731系なども充当可能な状況になりました。ちなみに、733系の6両固定編成で130km/h運転を実施していたのかどうかは不明です。

よって、F-1009編成は130km/h運転時代でエアポート運用から離脱してしまったので、この写真の組み合わせ(前側が733系・735系も含む)は結局実現できなかったのです。

今となっては、120km/h運転になり、ロングシートも解禁されたことで実現してもOKな編成ですが、733系3000番台を投入したことで予備車両も確保されています。投入前は日中の普通列車にエアポート編成が充当されることは滅多にありませんでしたが、現在はそれも可能な余力ある運用が組まれており、721系と733系の6両固定編成で予備が確保されている以上、F-1009編成の出番はなく、こうした編成の快速「エアポート」もおそらく今後原則見ることはできないのです。

733系にも小さいながら種別表示器に「快速エアポート」はあり、充当することは一応可能なようです。でも営業列車として表示されることなく終わるでしょう。

731系といえば、座っている際に加速Gと減速Gが激しくて左右に身体が揺られます。735系や733系では改善されていますが、いかんせん乗り心地が悪いです。ですが、車端部に補助席みたいなのがあるので、管理者は重宝するときもありますよ。

朝の普通列車はさまざまな組み合わせが見られて面白いです。目的の列車のほかにも、カメラを向けて撮影するのもアリですね。











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コメント
10961:731系と733系の最高速度 by S63AMG on 2021/12/08 at 00:24:14

記事を読みましたが、管理人様は、もしかして731系と733系の車両設計上の最高速度を120km/hだと思ってらっしゃるのでしょうか?
731系と733系(エアポート編成だけでなく3両編成も含む)は、どちらも130km/h運転に対応した車両ですよ。

10964: by スーパー白鳥98号 on 2021/12/09 at 08:21:20

F1009編成ですが、uシートもあるのでエアポートでも運用を入れてほしいです。しかし、運用に入らない理由はおそらく岩見沢以北の列車の電車での運用となる列車が3両編成であることでしょう。岩見沢以北は普通列車が6両で走らせる程乗らないので、3両で足ります。さらには滝川以北については全て721系の運用なので、F1009がエアポートで運用された場合、721系の故障時に回せる車両が減ってしまいます。その場合、6両編成を回すと岩見沢以北の輸送力に見合っていない他、エアポートの運用にも支障をきたすので他の車両で回すしかありません。731系や733系の運用を滝川以北にも設定してあげて置いた方が汎用性にもよく、運用もしやすくなると思います。

10967: by 管理人 on 2021/12/12 at 12:41:06

>>「S63AMG」さん、コメントありがとうございます。

設計最高速度は130km/hに設定されていても、それ未満の営業運転する形式は日本全国多々あります。

北海道では、721系が設計最高速度130km/hがそのまま一時期営業運転でも使用されたことがあります。キハ183系も設計最高速度は知りませんが、130km/h対応にまで持っていきました。

これら2形式は元々120km/h運転で営業運転を開始していますから、130km/h化に伴ってブレーキ制御の変更等を実施しました。一概に設計最高速度が130km/hだからといって、そのまま充当できるわけではないのです。

エアポート用733系もブレーキについては、基本番台と同一のはずなので、当初から原則120km/h運転のはずです。所要時分の誤差は1分であり、ロングシート化による乗降利便の向上で停車駅における時間を短縮させれば、ある程度はカバーできたはずですよ。1分程度の遅れは北海道ではほぼスルーされますからね。

10970: by 管理人 on 2021/12/12 at 13:04:08

>>「スーパー白鳥98号」さん、コメントありがとうございます。

721系の固定運用は近年増えているので、予備車両が少なくなるという心配はなさそうです。予備車両を懸念するのであれば、そうした札幌圏でも固定運用を減らしたりするはずです。

一番の理想は仰るとおり731系や733系なども旭川方面乗り入れを実現させることです。しかし、どうしても輸送力が必要な札幌圏=ロングシートという方程式をあり立たせている以上、定員数が少ない721系を旭川方面に回すしかないのです。721系が全て置き換えられた際、後継車両もロングシート車になると思うので、その際は731系や733系が完全共通運用になって旭川乗り入れも実現すると思います。

11138:731系と733系の最高速度 by S63AMG on 2022/02/23 at 14:45:13

管理人様
ご返信ありがとうございます。
管理人様のご返信から2か月以上も遅れてしまいましたが、再コメントさせてください。

設計最高速度130km/hというのは、ブレーキ性能など機器上の性能を含めての最高速度130km/hであり、130km/hで走れと言われて車両機器上すぐに走れないようなら設計最高速度130km/hは名乗らないのではないでしょうか。例えばもし準備工事であれば準備工事と専門誌などで公表されるでしょう。

731系などが運転最高速度120km/hとなっているのは、130km/hで走れないということではなく、120km/hまでの運用にしか就かないゆえの最高速度120km/hだと解釈するのが妥当だと思います。
快速エアポートが130km/h運転だった当時も、721系エアポート編成が普通列車運用に就いた際は、例え遅れていても120km/hを超えて走ることはありませんでした。130km/h出せそうな駅間距離の長い島松〜北広島でも、120km/hまででした。
731系などの運転最高速度120km/hというのは、それと同じことだと私は理解しています。
つまり、120km/hまでしか出さない運用にしか就かないゆえの最高速度120km/hであって、130km/hで走れないという意味ではないと思います。

733系エアポート編成についても、管理人様は「ブレーキは基本番代と同一なので当初から120km/h運転」と仰っていますが、これは明確に違います。
エアポートに733系がはじめて投入されてから、エアポートが130km/h運転を中止するまでの短い間でしたが、733系も130km/h運転を行っていました。
また、YouTubeで「733系 130km/h」などと検索すると、スマホアプリによるGPS計測ではありますが、733系エアポートが130km/h近くまで出している様子が動画投稿されています。
733系も130km/h運転を行っていたのです。

721系がエアポートで130km/h運転を開始したときも、従来の721系にブレーキ改造が行われたのはサイリスタ制御車のみで、VVVF車の1000番代は既にブレーキが130km/hに対応していたのでそのまま130km/h運転に入りました(1000番代にブレーキ改造が行われていないのは、当時、私が関係筋から直接聞いた話なので間違いないと思います)。

731系なども、130km/hで走れと言われればすぐに走れるはずですよ。

11146: by 管理人 on 2022/02/27 at 00:36:04

>>「S63AMG」さん、再度コメントありがとうございます。

設計上の数値は車種によって基準がマチマチだと思います。管理者としては「一応その数値まで対応できる力はある」と捉えています。

それこそ731系は昔絵本で「最高速度は120km/hですが、130km/hの可能な力があります」と記載されていました。

721系にしても731系にしても733系にしてもモーターのギア比に問題がなければ130km/hは出せます。但し、札幌圏で使用した際に主に各駅停車で120km/h以上出せる区間を考えた場合、それを実現できる区間が非常に少ないです。岩見沢方面や苫小牧方面に行かないとほぼ無理です。

遅延が発生しているからといって、普通列車で120km/h運転以上はまずしません。これは社内規定で決められているのでしょう。

733系のエアポート130km/hの話題ですが、2014年に減速運転が始まるまで、ほんのちょっとの間見られました。確かに、管理者も最後尾の車両でメーターの目視で125km/hというのは確認したことがあります。

ですが、120km/h運転実施と記載したのは、正式な資料がないからです。正式に130km/h運転を実施したという事実が雑誌等で記載されていれば問題ありません。但しそうしたデータがない以上、営業運転最高速度も120km/hのままなのです。雑誌などで記載されていないデータは、たとえ事実を確認できるものがあったとしても、正式に公表されていなければそうしてお伝えすることはできません。

なので、触れることなく濁してきた部分でもあるのです。


例えばこの設計最高速度が電車だからこれで済んでいますが、これが気動車だった場合はどうなるか?ということです。

気動車の場合、電車よりも熱問題などシビアに出ます。キハ261系1000番台、キハ281系、キハ283系などは設計最高速度が140km/hや145km/hですが、逆にこの速度で営業運転で走ったことはおそらくないんですよね。

理由の1つに熱対策の問題です。力行をし続けてエンジンを回し続けることになりますから、油温や水温上昇といった傾向が出てきます。先日のオホーツクのオーバーヒートと同じです。

それが1回や2回、エンジンに負担の少ない外気温が低いときなどは許容できるとしても、それが真夏で外気温30℃以上になれば、温度の上昇の仕方も異なってくるし、エンジンの負担も大きくなります。なので、オールシーズンで性能が出せることに加えて、600メートル以内で停止できる条件を満たして130km/h運転というのが性能上の限界値だと思います。設計最高速度に近づけるのであれば、キハ183系がパワーアップした際と同様にインタークーラー増設など、機器類で手を入れないと難しいと思います。

また、キハ261系1000番台のように、台車が140km/h対応で設計最高速度140km/h対応だとしても、そうした熱問題や、そもそも設計最高速度130km/hの0番台と同じ変速機を使っている時点で140km/h運転して大丈夫なの??という問題も出てきます。

なので、設計最高速度について、車両によってそれが異なってくるので、一概には判断できないです。あくまで対応できる力の目安です。札幌圏の近郊形電車だけに限定した場合だと、130km/h運転は当然可能だと思います。

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