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「SL冬の湿原号」に使うSLと客車の一部が修繕中

2週間前に苗穂工場を眺めていたら、「SL冬の湿原号」の客車が入換していました。





車番は「スハフ14-505」。同列車の1号車の車両で、今年度のリニューアル対象車です。



この日は鉄道技術館の一般開放の日だったので、苗穂工場敷地内の一部も見学可能に。車庫内では牽引機の姿もありました。11月中旬頃、鉄道技術館横で火入れ式を実施したようです。

北海道で唯一のSL列車になってしまった「SL冬の湿原号」。今年度以降も引き続き運行するために、約4億円をかけて使用するSLと客車の修繕を実施します。

SLはもちろん、使用する客車も14系主体となっており、老朽化が進行していました。運行には一般の旅客列車以上に手間やお金がかかります。それでも、運行継続への強い要望などの理由により、今年度以降も運行を継続することが決まりました。

SLの心臓部のボイラーは、大阪の業者へ搬送し、修繕等を実施します。客車については、サービス機器の電源に使用している発電エンジンで老朽化が進行しており、部品も製造中止のため、修繕することができません。よって新たに発電エンジンを交換して対応します。

また、台車などの各部の老朽化、車体外板や車内の老朽化も進行している状況です。


リニューアルは今年度と来年度に分けて実施されます。まずはSLの「C11-171」号機と「スハフ14-505」(1号車)、「スハフ14-507」(5号車)が今年度にリニューアルされ、「たんちょうカー」として生まれ変わります。釧路川や釧路湿原の眺望を楽しめるように、座席を窓向きとしたカウンター席を川側に設置し、山側は高床式のボックス席になります。

一旦今年度の運行を実施した後、2号車(スハシ44-1)、3号車(オハ14-526)、4号車(オハ14-519)については、来年度(2023年1月から)の運行に合わせてリニューアルされる計画です。こちらはダルマストーブを設置することから、「ストーブカー」と命名され、ノスタルジーを感じる車内とします。2号車の旧型客車については、レトロなイメージを保ったまま内装を改めるようです。

「SL冬の湿原号」が運行される釧網本線は、JR北海道が単独で維持することが困難な路線です。しかし、こうして釧網本線で運行する「SL冬の湿原号」がリニューアルを受けて運行を継続することから、JR北海道としても、釧網本線は重要な観光路線と位置づけ、今後もしばらくは存廃問題には直面しないことを意味します。「くしろ湿原ノロッコ号」や「流氷物語号」についても、しばらくは運行が継続されることでしょう。

いよいよ来月から運行される「SL冬の湿原号」。今年度は指定席料金が値上げされます。理由はリニューアルにかかった費用の4億円を拠出するためです。おそらく今年度以降値上げされるものと思いますが、料金の値上げはどうでもよくて、「SL冬の湿原号」の乗車する方は、同列車を楽しむために乗るんです。通勤列車等とは違いますから、多少値上げした程度で噛みつく人間はいないでしょう。遊びに金を惜しんではいけません。

まだイラストでしか内装が発表されていないので、完成が楽しみですね。










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