岩見沢に保存されている711系も段々綺麗になってきた
その他あれこれ - 2021年12月16日 (木)
先日、ドライブの途中で711系が保存されている岩見沢市の大地のテラスに寄りました。
今年の雪融けシーズンにも見に行っており、修繕作業が進んでいるか確認してみると・・・



ほぼほぼ設置当初の姿に蘇っていました。



両先頭部だけ補修中&塗装待ちという感じでした。概ね綺麗な状態に再度復元されています。
北海道で屋外で展示されている車両としては珍しく、冬季における保護・対策がされない車両です。基本的には屋根で覆ったり、ブルーシートで覆って冬季における車体の劣化を防ぐ例が多いですが、この711系については、屋根で覆うことなく、またシートで保護することなくそのまま冬季を越します。なので、車体の劣化がその分早いのです。


数年前まではホントに酷かったんですよ。
補修中の部分もあるとはいえ、最悪の状態で展示されていました。逆にそこまで放置するから、見栄えが悪くなるんですけどね。
保存団体だけでお金を集めて保存するのであれば、そうした状態になっても問題ありませんが、711系は北海道で初めてクラウドファンディングによって保存に成功した鉄道車両です。
クラウドファンディング(CrowdFunding)とは、群衆(Crowd)と 資金調達(Funding)という言葉を組み合わせた造語で、「災害被害にあった施設を復旧したい」や、今回のような「思い出ある鉄道車両を残したい」など、様々な理由でお金を必要としている人に対し、 共感した人が一口1,000円程度からインターネットを通じて出資し支援をする、こうしたインターネット上で多数の人から資金を募る仕組みを言います。
なので、多数の方々から711系の保存に際し、不足する金額分を募っているのです。当然その方々は末永く綺麗に展示・保存されるものと思って支援するわけですよね。
ところが、711系にしても茂辺地の24系「北斗星」にしても、当初は展示されて終わりみたいな感じで、数年後には車体はズタボロの状態。これを当ブログで取り上げたら反響があり、やはり何のために支援したのかわからない等のコメントも多数いただきました。
それは当然のことです。彼らはそんな姿になる711系を保存するために支援したのではないんですからね。
大勢の方々から支援して展示に成功した以上、彼らの期待を裏切ってはなりません。維持・メンテナンスは大変だとしても、綺麗に維持し続けることは使命なのです。保存には成功するが、末永く綺麗に保存しなければならない、それがクラウドファンディングの難しいところだと思います。
かといって、維持することが困難になったからといって簡単に手放すこと・あるいは解体することはできません。これでは、何のために支援したのか意味がありません。
なので、生半可な気持ちで車両は保存できないのです。
北海道の場合、本州のような鉄道博物館のようなものはありません。鉄道車両を保存している施設は数か所ありますが、いずれも古い車両ばかり展示されており、そこから時間が止まったままなのです。技術力を伝承していくという意味では、既に途切れており、北海道の鉄道車両がどのように進化・発展していったかという過程がわからないのです。技術を伝承していくという点においては、やはり北海道でもそうした施設が望まれます。
だから、民間の手で車両を保存する活動を行い、展示するしかないのです。誰かが手を上げなければ1両残らず解体されてしまいます。
今後、キハ281系、キハ283系、キハ183系といった北海道の高速化に貢献した気動車たちの引退が控えています。おそらく保存するか否かの話も出てくるでしょう。もし実施する場合は、前例をもとに計画・実現してほしいものです。
冬本番になれば、足場が悪くなり、車両には近づけなくなります。明日あたりから道央圏でも雪がドカッと降るような予報になっていますから、行かれる方は早い段階で訪問してくださいね。
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今年の雪融けシーズンにも見に行っており、修繕作業が進んでいるか確認してみると・・・



ほぼほぼ設置当初の姿に蘇っていました。



両先頭部だけ補修中&塗装待ちという感じでした。概ね綺麗な状態に再度復元されています。
北海道で屋外で展示されている車両としては珍しく、冬季における保護・対策がされない車両です。基本的には屋根で覆ったり、ブルーシートで覆って冬季における車体の劣化を防ぐ例が多いですが、この711系については、屋根で覆うことなく、またシートで保護することなくそのまま冬季を越します。なので、車体の劣化がその分早いのです。


数年前まではホントに酷かったんですよ。
補修中の部分もあるとはいえ、最悪の状態で展示されていました。逆にそこまで放置するから、見栄えが悪くなるんですけどね。
保存団体だけでお金を集めて保存するのであれば、そうした状態になっても問題ありませんが、711系は北海道で初めてクラウドファンディングによって保存に成功した鉄道車両です。
クラウドファンディング(CrowdFunding)とは、群衆(Crowd)と 資金調達(Funding)という言葉を組み合わせた造語で、「災害被害にあった施設を復旧したい」や、今回のような「思い出ある鉄道車両を残したい」など、様々な理由でお金を必要としている人に対し、 共感した人が一口1,000円程度からインターネットを通じて出資し支援をする、こうしたインターネット上で多数の人から資金を募る仕組みを言います。
なので、多数の方々から711系の保存に際し、不足する金額分を募っているのです。当然その方々は末永く綺麗に展示・保存されるものと思って支援するわけですよね。
ところが、711系にしても茂辺地の24系「北斗星」にしても、当初は展示されて終わりみたいな感じで、数年後には車体はズタボロの状態。これを当ブログで取り上げたら反響があり、やはり何のために支援したのかわからない等のコメントも多数いただきました。
それは当然のことです。彼らはそんな姿になる711系を保存するために支援したのではないんですからね。
大勢の方々から支援して展示に成功した以上、彼らの期待を裏切ってはなりません。維持・メンテナンスは大変だとしても、綺麗に維持し続けることは使命なのです。保存には成功するが、末永く綺麗に保存しなければならない、それがクラウドファンディングの難しいところだと思います。
かといって、維持することが困難になったからといって簡単に手放すこと・あるいは解体することはできません。これでは、何のために支援したのか意味がありません。
なので、生半可な気持ちで車両は保存できないのです。
北海道の場合、本州のような鉄道博物館のようなものはありません。鉄道車両を保存している施設は数か所ありますが、いずれも古い車両ばかり展示されており、そこから時間が止まったままなのです。技術力を伝承していくという意味では、既に途切れており、北海道の鉄道車両がどのように進化・発展していったかという過程がわからないのです。技術を伝承していくという点においては、やはり北海道でもそうした施設が望まれます。
だから、民間の手で車両を保存する活動を行い、展示するしかないのです。誰かが手を上げなければ1両残らず解体されてしまいます。
今後、キハ281系、キハ283系、キハ183系といった北海道の高速化に貢献した気動車たちの引退が控えています。おそらく保存するか否かの話も出てくるでしょう。もし実施する場合は、前例をもとに計画・実現してほしいものです。
冬本番になれば、足場が悪くなり、車両には近づけなくなります。明日あたりから道央圏でも雪がドカッと降るような予報になっていますから、行かれる方は早い段階で訪問してくださいね。
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