ドカ雪における札幌圏の状況
輸送障害 - 2022年02月07日 (月)
本日の朝まで雪に見舞われた札幌圏。
本日は札幌圏は始発から終日運転見合わせという異常事態。新千歳空港アクセスもあるので、車両が集まる拠点である札幌運転所(札サウ)がある手稲~札幌~新千歳空港間で優先的に除雪作業を進めていますが、明日8日(火)も始発から札幌圏の列車は運休し、運行再開のめどは立ちません。
本日、函館本線の厚別駅周辺まで行ってきたので、少し様子を見てきました。

厚別駅でも721系による6両編成の普通列車が1本立ち往生している状態です。昨日、JR北海道の運行情報のツイッターアカウントで雪に埋もれた721系の写真が投稿されたと思いますが、この写真の先頭車両です。
本日夕方確認すると、駅ホームは除雪が完了しており、駅構内のポイント部分などの除雪は終わってました。また、本日は札幌市内は快晴で、雪が融けた影響もあるでしょう。一方、残った雪というのは融けて水分を多く含みますから、これも除雪作業の進展を阻む原因にもなります。1月のドカ雪現象に近づいたと言ってもよいでしょう。


場所を変えて厚別駅周辺の線路の様子を確認すると、列車が通る本線については除雪作業が実施され、大量の雪が線路の左右に残っている状態でした。3枚目の写真の721系が停車している1番線はまだ雪が残っており、列車が立ち往生していたこともあり、真ん中の副本線の2番線を使ってラッセル車またはモーターカーで除雪作業が行われ、線路の切替部分や立ち往生した列車の前後は人力での除雪作業が実施されていたと思います。
報道などで除雪作業の詳細も明らかになり、作業員は1100人を総動員して除雪作業を実施していますが、それでもまだ明日以降の運転について見通しが立たない状況です。ここまで時間を要するには理由もあるのです。
最初にドカ雪が降ると、どこで原因が発生するかというと、線路の切り替え部分(ポイント)です。ここの細かい部分に雪が溜まります。札幌圏ではポイント切替部分が多い札幌駅や苗穂駅で発生しやすく、ほぼ同じタイミングで発生する場合もあります。この間、列車を通すことができず、除雪作業を実施するわけですが、こうした細かい部分の作業は除雪車で実施することができず、原則として人間の手で実施しなければなりません。
その間にも雪は容赦なく降り続け、除雪をしても一向に解消されず、その間に列車は詰まって各駅で立ち往生し、雪が一気に降り積もって動けなくなるのです。これが昨日札幌圏の至る箇所で発生したのです。
ただし、除雪作業が終了したら、運転再開となるわけではありません。立ち往生した列車の中には、もしかしたらトラブルを起こした車両もあるかもしれません。まずは整備等も必要です。気動車であれば、給油作業も必要になるでしょう。そのため、運転再開となるまでに一旦車両基地へ回送しなければなりません。
札幌圏の列車では、車両の所属先は主に札幌運転所(札幌市手稲区)であり、手稲まで優先的に除雪作業を実施するのはこのためなのです。
JR北海道からは「運転再開の見通しは作業を進めながら、先が見えた段階で説明する」としており、このコメントの意味からも、昨今のこのドカ雪による輸送障害はもはや絶望の域に達していると判断せざるを得ません。
明日8日(火)は始発から運転見合わせとなっています。7日(月)と異なる点は、現時点では終日運転見合わせとはなっていないのです。ただし、運転再開の見通しが立たず、札幌駅構内の除雪作業がまだ半分程度しか終えていないことや、車両の回送、各駅での除雪作業を考慮すると、最悪明日も途中から終日運転見合わせとなるかもしれません。
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本日は札幌圏は始発から終日運転見合わせという異常事態。新千歳空港アクセスもあるので、車両が集まる拠点である札幌運転所(札サウ)がある手稲~札幌~新千歳空港間で優先的に除雪作業を進めていますが、明日8日(火)も始発から札幌圏の列車は運休し、運行再開のめどは立ちません。
本日、函館本線の厚別駅周辺まで行ってきたので、少し様子を見てきました。

厚別駅でも721系による6両編成の普通列車が1本立ち往生している状態です。昨日、JR北海道の運行情報のツイッターアカウントで雪に埋もれた721系の写真が投稿されたと思いますが、この写真の先頭車両です。
本日夕方確認すると、駅ホームは除雪が完了しており、駅構内のポイント部分などの除雪は終わってました。また、本日は札幌市内は快晴で、雪が融けた影響もあるでしょう。一方、残った雪というのは融けて水分を多く含みますから、これも除雪作業の進展を阻む原因にもなります。1月のドカ雪現象に近づいたと言ってもよいでしょう。


場所を変えて厚別駅周辺の線路の様子を確認すると、列車が通る本線については除雪作業が実施され、大量の雪が線路の左右に残っている状態でした。3枚目の写真の721系が停車している1番線はまだ雪が残っており、列車が立ち往生していたこともあり、真ん中の副本線の2番線を使ってラッセル車またはモーターカーで除雪作業が行われ、線路の切替部分や立ち往生した列車の前後は人力での除雪作業が実施されていたと思います。
報道などで除雪作業の詳細も明らかになり、作業員は1100人を総動員して除雪作業を実施していますが、それでもまだ明日以降の運転について見通しが立たない状況です。ここまで時間を要するには理由もあるのです。
最初にドカ雪が降ると、どこで原因が発生するかというと、線路の切り替え部分(ポイント)です。ここの細かい部分に雪が溜まります。札幌圏ではポイント切替部分が多い札幌駅や苗穂駅で発生しやすく、ほぼ同じタイミングで発生する場合もあります。この間、列車を通すことができず、除雪作業を実施するわけですが、こうした細かい部分の作業は除雪車で実施することができず、原則として人間の手で実施しなければなりません。
その間にも雪は容赦なく降り続け、除雪をしても一向に解消されず、その間に列車は詰まって各駅で立ち往生し、雪が一気に降り積もって動けなくなるのです。これが昨日札幌圏の至る箇所で発生したのです。
ただし、除雪作業が終了したら、運転再開となるわけではありません。立ち往生した列車の中には、もしかしたらトラブルを起こした車両もあるかもしれません。まずは整備等も必要です。気動車であれば、給油作業も必要になるでしょう。そのため、運転再開となるまでに一旦車両基地へ回送しなければなりません。
札幌圏の列車では、車両の所属先は主に札幌運転所(札幌市手稲区)であり、手稲まで優先的に除雪作業を実施するのはこのためなのです。
JR北海道からは「運転再開の見通しは作業を進めながら、先が見えた段階で説明する」としており、このコメントの意味からも、昨今のこのドカ雪による輸送障害はもはや絶望の域に達していると判断せざるを得ません。
明日8日(火)は始発から運転見合わせとなっています。7日(月)と異なる点は、現時点では終日運転見合わせとはなっていないのです。ただし、運転再開の見通しが立たず、札幌駅構内の除雪作業がまだ半分程度しか終えていないことや、車両の回送、各駅での除雪作業を考慮すると、最悪明日も途中から終日運転見合わせとなるかもしれません。
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