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もと札沼線用のキハ40形400番台が苗穂工場に入場

長らく苗穂運転所(札ナホ)構内の旧扇形庫付近に留置されていたキハ40形400番台。



2月2日に苗穂工場に入場しました。

もと札沼線の石狩当別~新十津川間で使用された車両でした。北海道医療大学~新十津川間の廃止に伴い、所属先の苗穂運転所(札ナホ)に留置され続け、先日まで全く動きのなかった車両です。

事実上お役御免になっていた車両ですが、残念ながらついに本当にお役御免になってしまいそうです。



JR北海道にはキハ40形がたくさん存在し、その中でも番台区分によってバリエーションも豊富でした。その中でも最小規模と言える400番台。実は2両しかなく、札沼線の石狩当別~新十津川間で使用されていました。





外装はJR北海道色から比べて、車体は白く、差別化を図るために乗降扉が萌黄色となっています。2年弱全く稼働しなかった車両です。

同車の特徴としては、閑散ローカル線で1両で使用するとともに、札沼線の北側は豪雪地帯です。降雪時の排雪抵抗増に対応するために強馬力化されているのが特徴です。機関はN-DMF13HZD (450 PS / 2,000 rpm) 、変速機は直結2段式のN-DW14Cとし、キハ40形が製造された際と比べて2倍強の出力を得ています。台車はキハ40形のものをそのまま流用していますが、2軸駆動となって形式は変更されています。

北海道のキハ40形でも数少ない2軸駆動車です。最新の気動車では2軸駆動というものをあまり聞かなくなりました。H100形は山岳路線での落ち葉等による空転防止のため2軸駆動です。

2軸駆動は1エンジン車で粘着性能を確保するために行われるものです。なので、2エンジン搭載のように、駆動軸が自動的に2本確保される車両については、1軸駆動でも問題ありません。

例としては、キハ150形は2軸駆動なのに、キハ54形は1軸駆動ですよね。両者の違いはエンジンの搭載数です。後者は2つ搭載しており、上記のとおり、駆動軸が2本確保されるので問題ありません。H100形も考え方としてはキハ150形のように1つのエンジンからモーターを介して動力が伝達されるので、2軸駆動でなければ、急こう配路線における秋や冬などの特殊な条件下における粘着性能は確保できないのです。

一見高性能な車両に見えますが、北海道の1700番台のように長期使用を想定した延命化を実施していないこと、冷房装置が搭載されていないことが主な理由として、他線区への転用等は実施されませんでした。これらの理由は昨年度中に消滅した日高本線用の350番台にも当てはまり、やはり非冷房車というのは今後の動向を左右する1つの条件になっていました。

運用数は2つで2両しかなかったため、予備車両がありませんでした。車両の検査などが伴う際は、同じ所属先の苗穂運転所(札ナホ)から700番台や1700番台が代走に入ることもよくありました。廃止間近だった頃は、ほぼ連日700番台や1700番台が増結されていましたね。


今後の予定としては、もう使われていない車両なので、廃車・解体という流れを辿るでしょう。もちろん冬季は苗穂工場で解体作業は原則できないので、今年の春以降解体されると予想します。

またキハ40形から廃区分番台が出てしまいそうです。











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コメント
11101:承認待ちコメント by on 2022/02/14 at 23:26:37

このコメントは管理者の承認待ちです

11102: by 龍 on 2022/02/15 at 08:05:02 (コメント編集)

つい先日、JR北海道は新たに長期環境目標「JR北海道グループ カーボンニュートラル2050」を策定したことを発表しました。

取り組みの具体例として、鉄道の車両更新では気動車から水素を活用した燃料電池車両への置き換え、路線バス(ジェイ・アール北海道バス)の車両も燃料電池バスへの置き換えを推進するほか、軽油燃料をCO2フリーのバイオマス燃料へ転換することも計画しているとのことです。燃料電池車両については、JR東日本が水素を燃料とする燃料電池と蓄電池を電源とするハイブリッドシステムを日立製作所やトヨタ自動車と共同開発しており、落成した試験車両FV-E991系電車「HYBARI」を用いた実証実験を2022年3月下旬から開始する予定です。JR北海道の取り組みも、基本的な部分はこれに準じたものになると考えられます。

車両以外の部分では、老朽化した苗穂工場のリニューアルが挙げられます。「建物を断熱を考慮した建物へ建替え、太陽光発電設備を設置する」「工場内で使用する車両メンテナンス機器の更新に当たり、車両移動機の動力をディーゼルからハイブリッドへ転換する」などの取り組みが具体例として公表されています。

さらに、「2030年度までの具体的な取り組み」として、「721系電車(135両)を高効率機器を採用した電車へ更新する」ことが明記されました。これは現在、札幌運転所に配置されている721系を全て置き換えることを意味します。

11108: by 管理人 on 2022/02/16 at 23:45:16

>>>>コメントNo,11101の方へ

キハ283系も疎開留置されそうですよね。苗穂とか五稜郭にも一部が行きそうですよね。場所を確保しなければならないのであれば、今回の苗穂工場入場は納得です。

ハンドルネームがないので、コメントは非公開とさせていただきます。

11109: by 管理人 on 2022/02/16 at 23:56:05

>>「龍」さん、コメントありがとうございます。

資料ではけっこう綺麗なこと書いてますが、果たしてそのようなことが必要かどうかです。

確かに時代に合わせて新技術を投入することは大事ですが、日本は省エネと環境問題にしかほぼ焦点に当ててないですよね。

例えば、鉄道車両にしてもバスにしても「燃料電池車」という響きだけで、静かで快適というイメージがありますが、技術的にそこだけ力を入れても他が既存車と対応が変わらなかったりします。例えば騒音・遮音対策ですよね。

内燃機関搭載車よりも元々が静かだからという理由で、その部分で力を抜くことが多いですが、逆に「燃料電池車」だから、内燃機関搭載車両、電車などには出せない静かで快適な特別な車内空間を提供するような、そうした試みがありませんよね。鉄道も自動車も。

欧州ではこのような考え方です。

H100形も場所によっては音と振動が凄いですから、発電用エンジン積んであるとはいえ、電気式またはディーゼルエレクトリック式と呼ばれるぐらいなので、従来よりも静かで快適という先入観はあるはずです。そのあたりももっと技術力向上に合わせて演出してほしいところです。

721系の置き換え計画も発表されて驚きました。全車両が置き換え対象ということで、8次車だからといって、増備車に関係なく対象になるようですね。転換クロスシートがなくなるのは残念です。

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