もと札沼線用のキハ40形400番台が苗穂工場に入場
気動車 - 2022年02月14日 (月)
長らく苗穂運転所(札ナホ)構内の旧扇形庫付近に留置されていたキハ40形400番台。

2月2日に苗穂工場に入場しました。
もと札沼線の石狩当別~新十津川間で使用された車両でした。北海道医療大学~新十津川間の廃止に伴い、所属先の苗穂運転所(札ナホ)に留置され続け、先日まで全く動きのなかった車両です。
事実上お役御免になっていた車両ですが、残念ながらついに本当にお役御免になってしまいそうです。

JR北海道にはキハ40形がたくさん存在し、その中でも番台区分によってバリエーションも豊富でした。その中でも最小規模と言える400番台。実は2両しかなく、札沼線の石狩当別~新十津川間で使用されていました。


外装はJR北海道色から比べて、車体は白く、差別化を図るために乗降扉が萌黄色となっています。2年弱全く稼働しなかった車両です。
同車の特徴としては、閑散ローカル線で1両で使用するとともに、札沼線の北側は豪雪地帯です。降雪時の排雪抵抗増に対応するために強馬力化されているのが特徴です。機関はN-DMF13HZD (450 PS / 2,000 rpm) 、変速機は直結2段式のN-DW14Cとし、キハ40形が製造された際と比べて2倍強の出力を得ています。台車はキハ40形のものをそのまま流用していますが、2軸駆動となって形式は変更されています。
北海道のキハ40形でも数少ない2軸駆動車です。最新の気動車では2軸駆動というものをあまり聞かなくなりました。H100形は山岳路線での落ち葉等による空転防止のため2軸駆動です。
2軸駆動は1エンジン車で粘着性能を確保するために行われるものです。なので、2エンジン搭載のように、駆動軸が自動的に2本確保される車両については、1軸駆動でも問題ありません。
例としては、キハ150形は2軸駆動なのに、キハ54形は1軸駆動ですよね。両者の違いはエンジンの搭載数です。後者は2つ搭載しており、上記のとおり、駆動軸が2本確保されるので問題ありません。H100形も考え方としてはキハ150形のように1つのエンジンからモーターを介して動力が伝達されるので、2軸駆動でなければ、急こう配路線における秋や冬などの特殊な条件下における粘着性能は確保できないのです。
一見高性能な車両に見えますが、北海道の1700番台のように長期使用を想定した延命化を実施していないこと、冷房装置が搭載されていないことが主な理由として、他線区への転用等は実施されませんでした。これらの理由は昨年度中に消滅した日高本線用の350番台にも当てはまり、やはり非冷房車というのは今後の動向を左右する1つの条件になっていました。
運用数は2つで2両しかなかったため、予備車両がありませんでした。車両の検査などが伴う際は、同じ所属先の苗穂運転所(札ナホ)から700番台や1700番台が代走に入ることもよくありました。廃止間近だった頃は、ほぼ連日700番台や1700番台が増結されていましたね。
今後の予定としては、もう使われていない車両なので、廃車・解体という流れを辿るでしょう。もちろん冬季は苗穂工場で解体作業は原則できないので、今年の春以降解体されると予想します。
またキハ40形から廃区分番台が出てしまいそうです。
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もと札沼線の石狩当別~新十津川間で使用された車両でした。北海道医療大学~新十津川間の廃止に伴い、所属先の苗穂運転所(札ナホ)に留置され続け、先日まで全く動きのなかった車両です。
事実上お役御免になっていた車両ですが、残念ながらついに本当にお役御免になってしまいそうです。

JR北海道にはキハ40形がたくさん存在し、その中でも番台区分によってバリエーションも豊富でした。その中でも最小規模と言える400番台。実は2両しかなく、札沼線の石狩当別~新十津川間で使用されていました。


外装はJR北海道色から比べて、車体は白く、差別化を図るために乗降扉が萌黄色となっています。2年弱全く稼働しなかった車両です。
同車の特徴としては、閑散ローカル線で1両で使用するとともに、札沼線の北側は豪雪地帯です。降雪時の排雪抵抗増に対応するために強馬力化されているのが特徴です。機関はN-DMF13HZD (450 PS / 2,000 rpm) 、変速機は直結2段式のN-DW14Cとし、キハ40形が製造された際と比べて2倍強の出力を得ています。台車はキハ40形のものをそのまま流用していますが、2軸駆動となって形式は変更されています。
北海道のキハ40形でも数少ない2軸駆動車です。最新の気動車では2軸駆動というものをあまり聞かなくなりました。H100形は山岳路線での落ち葉等による空転防止のため2軸駆動です。
2軸駆動は1エンジン車で粘着性能を確保するために行われるものです。なので、2エンジン搭載のように、駆動軸が自動的に2本確保される車両については、1軸駆動でも問題ありません。
例としては、キハ150形は2軸駆動なのに、キハ54形は1軸駆動ですよね。両者の違いはエンジンの搭載数です。後者は2つ搭載しており、上記のとおり、駆動軸が2本確保されるので問題ありません。H100形も考え方としてはキハ150形のように1つのエンジンからモーターを介して動力が伝達されるので、2軸駆動でなければ、急こう配路線における秋や冬などの特殊な条件下における粘着性能は確保できないのです。
一見高性能な車両に見えますが、北海道の1700番台のように長期使用を想定した延命化を実施していないこと、冷房装置が搭載されていないことが主な理由として、他線区への転用等は実施されませんでした。これらの理由は昨年度中に消滅した日高本線用の350番台にも当てはまり、やはり非冷房車というのは今後の動向を左右する1つの条件になっていました。
運用数は2つで2両しかなかったため、予備車両がありませんでした。車両の検査などが伴う際は、同じ所属先の苗穂運転所(札ナホ)から700番台や1700番台が代走に入ることもよくありました。廃止間近だった頃は、ほぼ連日700番台や1700番台が増結されていましたね。
今後の予定としては、もう使われていない車両なので、廃車・解体という流れを辿るでしょう。もちろん冬季は苗穂工場で解体作業は原則できないので、今年の春以降解体されると予想します。
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