ドカ雪から解放された札幌圏
その他あれこれ - 2022年03月02日 (水)
札幌圏もようやくドカ雪から解放されました。ですが、今度は一気に7℃ぐらいまで気温が上昇したため、道路は雪解け水、そして融けた雪でぐちゃぐちゃ状態。
本当の意味は異なりますが、雪道で通った車の走った跡をこちらでは轍(わだち)と呼んでいます。日中特に気温が高く、日が差している際はいいですが、今度はそれが夕方以降に気温が極端に下がった際は氷と化し、歩きづらかったり、車が走りづらかったりします。この轍はいわば本州で言う砂利の上を走行しているような感じで、通常の自家用車であれば、足回りやボディへの負荷が大きくかかります。
このあたりが、下回りの錆も含めて北海道の中古車が本州で嫌われる傾向の理由です。
話題は逸れてしまいましたが、ようやくドカ雪から解放されました。ドカ雪直後の様子を紹介していなかったので、今回は写真メインで見ていきましょう。


まずは苗穂工場。もう救いようがないくらい埋まっていました。これらの車両は現在も動かしていないはず。キハ261系の中間車なんかは営業運転に復帰するはずですから、当初の予定よりも出場時期が繰り下げられているのかもしれませんね。

苗穂駅ホームから撮影しました。一見何も変わりないように見えますが、実は留置線2本中1本が雪に埋まっています。撮影当日は札幌圏を中心に間引き運転でした。こうした設備も必要最小限の除雪に留め、こうした理由から、留置線を使う一部の列車の運休等が決められたのかもしれません。

JR北海道の公式の運行情報ツイッターで駅構内が完全に雪に埋もれた北広島駅は、なんとか開通していました。駅構内は真ん中にスペースがある構造で、北広島駅を知る人間であれば、この雪の量を見たら異常ということがわかるはず。今回は恵庭市や千歳市でドカ雪に見舞われた影響で、本来優先して復旧させる札幌~新千歳空港間ですら、復旧が遅れて函館本線から運転再開になったのです。
今回のドカ雪で見えた課題は、除雪作業を自社及びそのグループだけで実施していることや、運行情報の共有や情報の流し方に問題点が出てきました。
除雪作業については、例えば線路を除雪するにしても、架線や線路の切替といった重要な機器、危険物があります。事前に安全教育や研修を受けなければ除雪作業に従事することができないのです。これは実際に道知事が記者会見で明らかにしたことで、一時道職員を派遣して除雪作業の応援を提案したところ、そうした理由から断られた経緯があります。結果的に除雪作業を自社及びそのグループだけで実施することになり、これも時間を要した理由の1つだと思います。
来年度以降は、今年のようなドカ雪も想定しなければなりませんから、このあたりをどう対応していくか難しい判断が迫られています。
次に、運行情報の共有や情報の流し方にも問題があることがわかりました。運行情報の共有について、例えば運行しているのか、運行していないのかわからない列車があったと思います。例えば、ツイッターなどで一般ユーザーから運休情報が流れているのに、ホームページではそうした記載がされていなかったりと、これは復旧直後の日に多く見られました。
そして、札幌駅でも東改札窓口と西改札窓口でそれぞれで運休という情報が入っているという一方で、基地から車両が出る出発段階で、札幌駅到着時刻&出発時刻が未定など、双方で異なる運行情報を伝えていたという情報も入ってきました。
こうした緊急事態なので仕方のない一面もありますが、まずは利用者に対して正確な情報を流してほしいというのが正直なところです。現在はネットはもちろん、SNSも普及し、情報の共有・流し方は多種多様にあるので、これも今後の要改善項目です。
また、運行情報の流し方で、新千歳空港から臨時列車を出すことについて大きな問題となりました。夜に札幌方面へ向けて臨時列車を出す予定が、結局深夜2時?3時ぐらいまで出せなかった問題です。理由は、恵庭・千歳方面で予想以上の雪が降り、除雪作業が難航したことが理由です。
事前に運行しないと決めていたら、こうした問題は発生しなかったのです。しかし、受験シーズンであり、新千歳空港で足止めを喰らった受験生を中心に空港から札幌市内へ脱出させる必要がありました。そのために、一種の配慮として臨時列車を設定したのです。
事前に、当日はホームページ上で夜からの運転再開(間引き運転)を予定していました。ですが、こうした記載方法こそ、利用者を混乱させ、さらにマスコミなどからの標的になるのです。
事前に再開を目指す、再開予定と記載してしまうと、利用者からは期待感を寄せられてしまいます。そして復旧に時間を要したり、今回のように深夜まで時刻を繰り下げてしまうと、マスコミからのターゲットにされてしまうのです。
最善の方法はホームページや旅客駅で・・・
「記録的な積雪を記録し、除雪作業が難航しております。復旧の目途が立ちましたら、改めてお伝え致します。ご迷惑をおかけいたしますことをお詫び致します。」
こんな感じで記載しておけばよいのです。おそらく、復旧の目途が立たない状況をつくり出すことは、マスコミにとってのエサになりますから、それを避けるために運転再開予定や運転再開見込みを記載しておかないとダメという判断なのでしょう。もしここに圧力があればそれはそれで重要な問題です。
今回のドカ雪を機に、管理者も色々とわかった点もあり、非常に勉強になりました。また日曜日に雪が降る予報です。もう雪は要りません。ここまで雪があると、雪を使って何かビジネスできないか、金儲けできないかと考えてしまいますよ。
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本当の意味は異なりますが、雪道で通った車の走った跡をこちらでは轍(わだち)と呼んでいます。日中特に気温が高く、日が差している際はいいですが、今度はそれが夕方以降に気温が極端に下がった際は氷と化し、歩きづらかったり、車が走りづらかったりします。この轍はいわば本州で言う砂利の上を走行しているような感じで、通常の自家用車であれば、足回りやボディへの負荷が大きくかかります。
このあたりが、下回りの錆も含めて北海道の中古車が本州で嫌われる傾向の理由です。
話題は逸れてしまいましたが、ようやくドカ雪から解放されました。ドカ雪直後の様子を紹介していなかったので、今回は写真メインで見ていきましょう。


まずは苗穂工場。もう救いようがないくらい埋まっていました。これらの車両は現在も動かしていないはず。キハ261系の中間車なんかは営業運転に復帰するはずですから、当初の予定よりも出場時期が繰り下げられているのかもしれませんね。

苗穂駅ホームから撮影しました。一見何も変わりないように見えますが、実は留置線2本中1本が雪に埋まっています。撮影当日は札幌圏を中心に間引き運転でした。こうした設備も必要最小限の除雪に留め、こうした理由から、留置線を使う一部の列車の運休等が決められたのかもしれません。

JR北海道の公式の運行情報ツイッターで駅構内が完全に雪に埋もれた北広島駅は、なんとか開通していました。駅構内は真ん中にスペースがある構造で、北広島駅を知る人間であれば、この雪の量を見たら異常ということがわかるはず。今回は恵庭市や千歳市でドカ雪に見舞われた影響で、本来優先して復旧させる札幌~新千歳空港間ですら、復旧が遅れて函館本線から運転再開になったのです。
今回のドカ雪で見えた課題は、除雪作業を自社及びそのグループだけで実施していることや、運行情報の共有や情報の流し方に問題点が出てきました。
除雪作業については、例えば線路を除雪するにしても、架線や線路の切替といった重要な機器、危険物があります。事前に安全教育や研修を受けなければ除雪作業に従事することができないのです。これは実際に道知事が記者会見で明らかにしたことで、一時道職員を派遣して除雪作業の応援を提案したところ、そうした理由から断られた経緯があります。結果的に除雪作業を自社及びそのグループだけで実施することになり、これも時間を要した理由の1つだと思います。
来年度以降は、今年のようなドカ雪も想定しなければなりませんから、このあたりをどう対応していくか難しい判断が迫られています。
次に、運行情報の共有や情報の流し方にも問題があることがわかりました。運行情報の共有について、例えば運行しているのか、運行していないのかわからない列車があったと思います。例えば、ツイッターなどで一般ユーザーから運休情報が流れているのに、ホームページではそうした記載がされていなかったりと、これは復旧直後の日に多く見られました。
そして、札幌駅でも東改札窓口と西改札窓口でそれぞれで運休という情報が入っているという一方で、基地から車両が出る出発段階で、札幌駅到着時刻&出発時刻が未定など、双方で異なる運行情報を伝えていたという情報も入ってきました。
こうした緊急事態なので仕方のない一面もありますが、まずは利用者に対して正確な情報を流してほしいというのが正直なところです。現在はネットはもちろん、SNSも普及し、情報の共有・流し方は多種多様にあるので、これも今後の要改善項目です。
また、運行情報の流し方で、新千歳空港から臨時列車を出すことについて大きな問題となりました。夜に札幌方面へ向けて臨時列車を出す予定が、結局深夜2時?3時ぐらいまで出せなかった問題です。理由は、恵庭・千歳方面で予想以上の雪が降り、除雪作業が難航したことが理由です。
事前に運行しないと決めていたら、こうした問題は発生しなかったのです。しかし、受験シーズンであり、新千歳空港で足止めを喰らった受験生を中心に空港から札幌市内へ脱出させる必要がありました。そのために、一種の配慮として臨時列車を設定したのです。
事前に、当日はホームページ上で夜からの運転再開(間引き運転)を予定していました。ですが、こうした記載方法こそ、利用者を混乱させ、さらにマスコミなどからの標的になるのです。
事前に再開を目指す、再開予定と記載してしまうと、利用者からは期待感を寄せられてしまいます。そして復旧に時間を要したり、今回のように深夜まで時刻を繰り下げてしまうと、マスコミからのターゲットにされてしまうのです。
最善の方法はホームページや旅客駅で・・・
「記録的な積雪を記録し、除雪作業が難航しております。復旧の目途が立ちましたら、改めてお伝え致します。ご迷惑をおかけいたしますことをお詫び致します。」
こんな感じで記載しておけばよいのです。おそらく、復旧の目途が立たない状況をつくり出すことは、マスコミにとってのエサになりますから、それを避けるために運転再開予定や運転再開見込みを記載しておかないとダメという判断なのでしょう。もしここに圧力があればそれはそれで重要な問題です。
今回のドカ雪を機に、管理者も色々とわかった点もあり、非常に勉強になりました。また日曜日に雪が降る予報です。もう雪は要りません。ここまで雪があると、雪を使って何かビジネスできないか、金儲けできないかと考えてしまいますよ。
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