【2022年3月12日(土)ダイヤ改正レポートその10】札幌~函館間の特急「北斗」
特急列車 - 2022年03月05日 (土)
ダイヤ改正以降の特急「北斗」について見ていきましょう。

3月のダイヤ改正では、新函館北斗駅で北海道新幹線との接続改善が図られます。従来より要望が多かった接続時分の短縮です。これは主に在来線側、特急「北斗」で時刻を修正することで接続時分が改善されています。
これによって、特急「北斗6号」、特急「北斗8号」、特急「北斗10号」、特急「北斗20号」で現行よりも12分~14分接続時分が短縮され、特急「北斗6号」を除いて概ね20分程度に、特急「北斗13号」も接続時分が39分から17分まで22分も短縮する列車もあります。
一方、これは後日お伝えしますが、一部の「はやぶさ」の運行体系を見直すことで、特急「北斗21号」などは現行よりも8分接続時分が増える列車もあります。それ以外の列車については、概ね5分以内で接続時分が前後する形になります。
接続時分の改善により、特急「北斗」の運行ダイヤにも変化が生じています。以下のとおりです。
【札幌➡函館】
【函館➡札幌】
最速達列車は、特急「北斗2号」の3時間33分です。ダイヤ改正を機に、3時間20分台での運転が消滅します。
新幹線との接続時分を改善する列車については、札幌駅発は時刻繰り下げを、函館駅発は時刻繰り上げが実施されています。以前お伝えした特急「すずらん2号」の時刻繰り下げは、特急「北斗10号」が時刻繰り下げになることによる、一定の運行間隔を空けるために実施されるものでしょう。
これにより、運用変更も生じており、現行ダイヤは特急「北斗6号」で函館運輸所(函ハコ)入区になりますが、ダイヤ改正以降は特急「北斗8号」になります。
特急「北斗19号」は、函館運輸所(函ハコ)から出区して運用に入りますが、ダイヤ改正以降は特急「北斗14号」の折り返し列車となります。よって車両も現行のキハ261系からキハ281系に変わります。代わりに、現在キハ281系で運行している特急「北斗21号」はキハ261系になります。
実は北海道新幹線開業の2016年3月ダイヤ改正から、このキハ281系については、函館に17時過ぎに到着後、19時前まで函館駅でずっと待機する運用が組まれていましたが、今回ようやくこれが改善されます。代わりに、函館駅でキハ281系が並ぶシーンは見られなくなります。

実はダイヤ改正資料で触れられていませんでしたが、特急「北斗22号」のように、現行よりも所要時分を10分短縮する列車もあります。特急「北斗15号」も7分短縮しています。元々特急「北斗」は、悪天候などによる遅延で新幹線との接続が困難にならないように接続時分を含めて余裕あるダイヤを組んでいます。
特急「北斗2号」のように、札幌駅発車をこれ以上早められない列車や、新幹線との接続を考慮しない昔の特急「スーパー北斗1号」、特急「北斗24号」などは、比較的所要時分の短いダイヤが組まれていました。特急「北斗22号」も昨年のダイヤ改正で運行時刻繰り下げとともに、新幹線との接続の任を解かれた列車なので、余裕時分の見直しを実施した結果が今回反映されたのかもしれません。
今のところ、キハ261系における札幌~函館間の最速達列車は、昨年のダイヤ改正まで運行していた特急「北斗24号」の3時間38分です。なので、特急「北斗22号」のように、現行の所要時間が3時間54分という列車からすれば、10分短縮することは余裕なのです。今回は東室蘭以南で時間短縮を果たしています。
ダイヤ改正資料では新幹線との接続時分ぐらいしか触れられていませんでしたが、細かくチェックしていくとけっこう変更点があります。公式発表では、来年度に札幌~函館間の特急列車はキハ261系に統一する方針です。キハ281系が残るダイヤ改正は今回が最後なのかもしれませんね。
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3月のダイヤ改正では、新函館北斗駅で北海道新幹線との接続改善が図られます。従来より要望が多かった接続時分の短縮です。これは主に在来線側、特急「北斗」で時刻を修正することで接続時分が改善されています。
これによって、特急「北斗6号」、特急「北斗8号」、特急「北斗10号」、特急「北斗20号」で現行よりも12分~14分接続時分が短縮され、特急「北斗6号」を除いて概ね20分程度に、特急「北斗13号」も接続時分が39分から17分まで22分も短縮する列車もあります。
一方、これは後日お伝えしますが、一部の「はやぶさ」の運行体系を見直すことで、特急「北斗21号」などは現行よりも8分接続時分が増える列車もあります。それ以外の列車については、概ね5分以内で接続時分が前後する形になります。
接続時分の改善により、特急「北斗」の運行ダイヤにも変化が生じています。以下のとおりです。
【札幌➡函館】
列車名 | 運行時刻 | 所要時間 |
特急「北斗2号」 | 札幌(6:00発)➡函館(9:33着) | 3時間33分(+4分) |
特急「北斗4号」 | 札幌(6:52発)➡函館(10:38着) | 3時間46分 |
特急「北斗6号」 | 札幌(8:43発)➡函館(12:34着) | 3時間51分 |
特急「北斗8号」 | 札幌(9:38発)➡函館(13:35着) | 3時間57分(+2分) |
特急「北斗10号」 | 札幌(10:57発)➡函館(14:41着) | 3時間44分(-1分) |
特急「北斗12号」 | 札幌(12:09発)➡函館(16:08着) | 3時間59分(+3分) |
特急「北斗14号」 | 札幌(13:27発)➡函館(17:13着) | 3時間46分(+2分) |
特急「北斗16号」 | 札幌(14:38発)➡函館(18:26着) | 3時間48分 |
特急「北斗18号」 | 札幌(15:34発)➡函館(19:24着) | 3時間50分 |
特急「北斗20号」 | 札幌(16:51発)➡函館(20:39着) | 3時間48分(-1分) |
特急「北斗22号」 | 札幌(18:47発)➡函館(22:31着) | 3時間44分(-10分) |
【函館➡札幌】
列車名 | 運行時刻 | 所要時間 |
特急「北斗1号」 | 函館(6:02発)➡札幌(9:50着) | 3時間48分 |
特急「北斗3号」 | 函館(7:37発)➡札幌(11:28着) | 3時間51分 |
特急「北斗5号」 | 函館(9:00発)➡札幌(12:49着) | 3時間49分(+5分) |
特急「北斗7号」 | 函館(10:05発)➡札幌(13:52着) | 3時間47分 |
特急「北斗9号」 | 函館(10:45発)➡札幌(14:38着) | 3時間53分(+2分) |
特急「北斗11号」 | 函館(12:15発)➡札幌(16:04着) | 3時間49分 |
特急「北斗13号」 | 函館(13:31発)➡札幌(17:30着) | 3時間59分(+5分) |
特急「北斗15号」 | 函館(15:01発)➡札幌(18:47着) | 3時間46分(-7分) |
特急「北斗17号」 | 函館(16:40発)➡札幌(20:35着) | 3時間55分(-2分) |
特急「北斗19号」 | 函館(17:52発)➡札幌(21:36着) | 3時間44分 |
特急「北斗21号」 | 函館(18:48発)➡札幌(22:37着) | 3時間49分 |
最速達列車は、特急「北斗2号」の3時間33分です。ダイヤ改正を機に、3時間20分台での運転が消滅します。
新幹線との接続時分を改善する列車については、札幌駅発は時刻繰り下げを、函館駅発は時刻繰り上げが実施されています。以前お伝えした特急「すずらん2号」の時刻繰り下げは、特急「北斗10号」が時刻繰り下げになることによる、一定の運行間隔を空けるために実施されるものでしょう。
これにより、運用変更も生じており、現行ダイヤは特急「北斗6号」で函館運輸所(函ハコ)入区になりますが、ダイヤ改正以降は特急「北斗8号」になります。
特急「北斗19号」は、函館運輸所(函ハコ)から出区して運用に入りますが、ダイヤ改正以降は特急「北斗14号」の折り返し列車となります。よって車両も現行のキハ261系からキハ281系に変わります。代わりに、現在キハ281系で運行している特急「北斗21号」はキハ261系になります。
実は北海道新幹線開業の2016年3月ダイヤ改正から、このキハ281系については、函館に17時過ぎに到着後、19時前まで函館駅でずっと待機する運用が組まれていましたが、今回ようやくこれが改善されます。代わりに、函館駅でキハ281系が並ぶシーンは見られなくなります。

実はダイヤ改正資料で触れられていませんでしたが、特急「北斗22号」のように、現行よりも所要時分を10分短縮する列車もあります。特急「北斗15号」も7分短縮しています。元々特急「北斗」は、悪天候などによる遅延で新幹線との接続が困難にならないように接続時分を含めて余裕あるダイヤを組んでいます。
特急「北斗2号」のように、札幌駅発車をこれ以上早められない列車や、新幹線との接続を考慮しない昔の特急「スーパー北斗1号」、特急「北斗24号」などは、比較的所要時分の短いダイヤが組まれていました。特急「北斗22号」も昨年のダイヤ改正で運行時刻繰り下げとともに、新幹線との接続の任を解かれた列車なので、余裕時分の見直しを実施した結果が今回反映されたのかもしれません。
今のところ、キハ261系における札幌~函館間の最速達列車は、昨年のダイヤ改正まで運行していた特急「北斗24号」の3時間38分です。なので、特急「北斗22号」のように、現行の所要時間が3時間54分という列車からすれば、10分短縮することは余裕なのです。今回は東室蘭以南で時間短縮を果たしています。
ダイヤ改正資料では新幹線との接続時分ぐらいしか触れられていませんでしたが、細かくチェックしていくとけっこう変更点があります。公式発表では、来年度に札幌~函館間の特急列車はキハ261系に統一する方針です。キハ281系が残るダイヤ改正は今回が最後なのかもしれませんね。
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