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北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

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北斗市茂辺地の北斗星が綺麗に復活!

先日函館方面に行った際に、茂辺地の北斗星も見てきました。

前回訪問したのは2年前の夏。











そのときはもう外装が終わっていて、とても見物していて良い気分にはなりませんでした。

しかも後から知った話ですが、この客車のどこかにスズメバチか何かが巣をつくっていたらしく、それだけ手入れされていなければ、人も集まっていなかったのでしょう。訪問時はカフェもゲストハウスもやっておらず、今現在も営業していないと思います。平日は宿泊などはやっていないのでしょうか?

そして、綺麗に整備されたということで久しぶりに行ってみると・・・









綺麗に蘇っていました。この日は天気もよく、青空の下、風もなく、最高の見物日和でした。







細かい箇所を確認してみると、乗降扉は上から塗装しただけで、車体の方は綺麗に修繕されていました。台車も再塗装されていました。

茂辺地市街から海は近く、潮風の影響で車体の劣化も激しいと思います。記憶にある限りでは、車体を修繕してここに運ばれてはいないので、ある程度劣化した状態からのスタートでした。それでも保存から5年程度は修繕せずに放置されていたわけですから、その劣化した車体をみると、保存のためにクラウドファンディングを通じて支援した方々には、とても見せられるような状態ではなかったと思います。

クラウドファンディングの公式ページでもあったように、まずはなによりも車両の保存を優先したということで、一応修繕費用は確保してあるものの、保存して終わりのような雰囲気があったのです。以前の劣化した状態の記事に多くの反響があり、おそらく他からもそうした声が多かったのでしょう。結果的に車体が修繕されて綺麗な状態に戻りました。

今回の修繕に果たしていくらかかっているのかは知りません。ただ、野ざらしにされて、潮風の影響を受ける以上、数年後にはまた外装が劣化して酷い状態になります。そしてまた修繕しなければなりません。屋根やニセコエクスプレスのように車庫を設けていれば、車体の劣化は最小限に抑えられたでしょう。しかし、車両の保存を優先した結果、そうした設備は一切考慮されずに保存してしまったのです。

おそらく将来的には、この維持費のかかる鉄の塊が、自治体にとって、保存団体にとって、お荷物になる時期がくるはずです。もしかしたら既にお荷物かもしれません。クラウドファンディングにも欠点があり、たくさんの方々からお金を出して支援していただいている以上、そう簡単に手放すことはできないのです。支援する側はこの先何十年も、何十年ではなく、永遠に保存してくれるものと思って支援に協力しているわけですからね。

それを簡単に手放したり、維持費の問題で解体となれば、それは支援者の方々に示しがつかないのです。クラウドファンディングを使って支援を募るということは、この先もずっと保存していかなければならないという、ある意味で落とし穴もあるのです。

茂辺地の北斗星もコロナ禍の影響というのもありますが、観光振興のために使用されているわけではなく、先日行った際は広大な雪の積もった土地に青い客車2両が置かれているという状況なだけで、もちろん見物時は管理者1人だけでした。いかんせん、北斗星広場の前は車も人も通らず、ホントに寂しい限りです。

現状をみると、残念ながら何のために保存しているのかわかりません。やはりもっと人の目につきやすい、人の集まる場所に保存すべきなのです。もう保存時の勢いはなく、仕方なく保存してあるような、そんな雰囲気に見えてしまいます。

今年はドカ雪に見舞われましたが、昨今は気温が上昇してハイペースで雪が融けています。これを機会に北斗星広場に行って見るのもいいでしょう。先日行った際はズボズボはまって歩きにくかったですが、もうしばらくすれば大丈夫でしょう。車体が綺麗なうちに見物してみてくださいね。













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コメント
11303:管理人さんへ!! by 荒野鷹虎 on 2022/03/27 at 11:25:20

鉄路が廃止される時代に復興出来てよかったど思います。キレイに改装されましたねー☆

11305:仰る通り by パボンS on 2022/03/27 at 12:17:39 (コメント編集)

北海道に限らず廃車を宿泊施設やレストランに転用するのが一昔前に流行っていましたが、耐久力の無さが露呈して次々と潰れましたよね。ここは場所の選定からして見通しが甘かったと言わざるを得ません。

海から500m弱しか離れていない片田舎の空き地に、ヨレヨレになった鉄道車両を遠方からわざわざ輸送して置く。最悪です。インパクトがある客車なのに、それが幹線道路から見えないようでは広告塔にもならず、新規層の取り込みも狙えない。史跡としても商業施設としても失格。これでは先細りする一方ですよ。

資金も展望もないまま「惜しい」の一心で手を出すとこういう事になるんです。屋根を付けて塗装も欠かさずやって…鉄道車両を理想的な環境で末永く保存するには、腐るほど金がある富裕層か博物館でもない限り無理でしょうね。

11314: by 管理人 on 2022/03/28 at 23:13:55

>>「荒野鷹虎」さん、コメントありがとうございます。

常時この姿であってほしいです。支援した方々も常日頃この姿を望んでいますからね。

4月下旬からゲストハウスとして使用されると報道されていました。

11316: by 管理人 on 2022/03/28 at 23:27:38

>>「パボンS」さん、コメントありがとうございます。

車両を保存するには広大な場所が必要になります。探しに探して、結果この場所になったのでしょう。この北斗星の保存に関しては、「甘さ」が露呈していますよね。

保存した当時は、現在の新函館北斗駅に所在地の北斗を入れろとか、けっこううるさかった時代です。保存の理由も名称が同じだからとかそんな大きな理由もなかったと思います。北斗市と北斗星なんて通過点だけでほぼ縁もゆかりもないですからね。その勢いに乗じて保存にこぎつけたようなものです。

車両の保存を優先したことからも、単に無理やり保存したようなものです。結果的に、数年経過して誰も見向きもしなくなりました。記事では紹介していませんが、北斗星広場に隣接して市営住宅が立ち始め、そうした土地の活用の方がまだよかったと思います。

今後は間違いなく、保存したことがマイナスになってくるでしょう。それこそ中東の金持ちとか、鉄道博物館などで保存しない限り、鉄道車両の保存は全国的にも難しいでしょうね。

11323:承認待ちコメント by on 2022/03/31 at 22:38:06

このコメントは管理者の承認待ちです

11336: by 管理人 on 2022/04/02 at 01:21:58

>>「龍」さん、コメントありがとうございます。

「北斗星」の北海道車は特別感がありましたよね。エンブレムももちろん、やはり食堂車グランシャリオのテーブルの灯りが赤色で存在感がありました。晩年は東日本車とMIXした編成になり、北海道車の食堂車は消えてしまいました。

冬に久しぶりに苗穂工場に行った際に北斗星の展示物は確認してきました。現在はヘッドマークの展示物などもあって驚きでした。コロナで閉館が続いていたのか、そもそも注目の的になっているのか、鉄道技術館も人で溢れていました。

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