不採算路線にも投入されるH100形(DECMO)
気動車 - 2022年04月03日 (日)
以前、北海道のローカル気動車の主役になりつつあるH100形の今後について以下の記事で紹介させていただきました。
参考記事:「JR北海道グループ中期経営計画2023」からみる今後の車両の老朽取替・新製計画

参考URLの記事とともに、上記の「JR北海道グループの中期経営計画2023」について取り上げましたが、これ以降に一度更新されており・・・

最新のものがコチラ。
運輸・車両部門の黄色枠のキハ40形気動車の老朽取替について、「H100形気動車新製」の記載が追加されています。
黄色枠は「黄線区」といって、要はJR北海道が単独で維持可能な路線・線区と北海道新幹線関連で並行在来線に指定される区間を除いた単独で維持することができない路線・線区を示します。たくさんありますが、石北本線や室蘭本線の苫小牧~岩見沢間などが該当します。
今回のダイヤ改正から、石北本線の旭川~上川間のうち、北見峠を越えない旭川口の普通列車全てがH100形に置き換わりました。まさに記載内容が反映されています。
当初は不採算路線については、JR北海道は莫大な支援を受けているものの、国からの支援の対象から除外されていました。主に、キハ261系1000番台やH100形の新製、設備の維持・修繕に充てられ、不採算路線については、JR北海道の財布から引き続き拠出していました。
なので、不採算路線への車両の老朽取替について、H100形を投入した路線・線区から拠出された既存の気動車を使って置き換える計画だったと思います。その動きは既に確認されており、例えば室蘭本線では、日高本線の大半が不通になったことで日高本線用のキハ40形350番台が室蘭本線の全域や石勝線で活躍していましたが、H100形が投入されると、350番台は引退となり、室蘭本線で使用していたキハ150形などが今度は全面的にそれをカバーする役割に。日高本線については、専用車がなくなって延命化されたキハ40形1700番台に置き換えられました。
H100形の黄線区への投入は、財政支援継続によるものが大きいでしょう。また、既存の気動車も全て車齢が20年を超えており、キハ40形もまだまだ残り、国鉄分割民営化前に製造されたキハ54形もあります。そして、新しそうに見えるキハ150形も車齢20年を超え、一部車両は非冷房車です。非冷房車は元々道南方面向けに投入されたとはいえ、今のご時世で非冷房車というのは、輸送サービスを欠く1つの原因になり、今後鉄道輸送を継続していくうえで難しくなっていきます。
こうした背景もあり、黄線区にも投入されることになったと推測します。
今後H100形が投入を予想する路線や線区は、室蘭本線の苫小牧~岩見沢間、石勝線、石北本線、釧網本線、花咲線、宗谷本線の名寄以北、富良野線、根室本線の滝川~富良野間については、順次置き換えられていくと思います。逆に今年度の事業計画でも記載していたように、廃止の方向に持っていく留萌本線などは、そのまま既存の気動車で終わらせると思います。
また、函館エリアなどの道南方面では、将来的に新幹線が札幌まで到達した際に経営分離されることから、H100形などの投入は見送り、キハ150形などの既存の気動車で置き換えを進めるのではないかという予想を、先日コメントにてやりとりさせていただきました。
いずれにしても、将来的に北海道のローカル気動車は全てH100形になるでしょう。
今年度から観光用の車両も登場する予定です。ラベンダー編成のようにJR北海道に無償貸与という形で使用していくことになります。
ハイペースで勢力を拡大しているH100形。今後の活躍にも期待です。
↓ブログランキングにご協力お願いします↓

にほんブログ村
参考記事:「JR北海道グループ中期経営計画2023」からみる今後の車両の老朽取替・新製計画

参考URLの記事とともに、上記の「JR北海道グループの中期経営計画2023」について取り上げましたが、これ以降に一度更新されており・・・

最新のものがコチラ。
運輸・車両部門の黄色枠のキハ40形気動車の老朽取替について、「H100形気動車新製」の記載が追加されています。
黄色枠は「黄線区」といって、要はJR北海道が単独で維持可能な路線・線区と北海道新幹線関連で並行在来線に指定される区間を除いた単独で維持することができない路線・線区を示します。たくさんありますが、石北本線や室蘭本線の苫小牧~岩見沢間などが該当します。
今回のダイヤ改正から、石北本線の旭川~上川間のうち、北見峠を越えない旭川口の普通列車全てがH100形に置き換わりました。まさに記載内容が反映されています。
当初は不採算路線については、JR北海道は莫大な支援を受けているものの、国からの支援の対象から除外されていました。主に、キハ261系1000番台やH100形の新製、設備の維持・修繕に充てられ、不採算路線については、JR北海道の財布から引き続き拠出していました。
なので、不採算路線への車両の老朽取替について、H100形を投入した路線・線区から拠出された既存の気動車を使って置き換える計画だったと思います。その動きは既に確認されており、例えば室蘭本線では、日高本線の大半が不通になったことで日高本線用のキハ40形350番台が室蘭本線の全域や石勝線で活躍していましたが、H100形が投入されると、350番台は引退となり、室蘭本線で使用していたキハ150形などが今度は全面的にそれをカバーする役割に。日高本線については、専用車がなくなって延命化されたキハ40形1700番台に置き換えられました。
H100形の黄線区への投入は、財政支援継続によるものが大きいでしょう。また、既存の気動車も全て車齢が20年を超えており、キハ40形もまだまだ残り、国鉄分割民営化前に製造されたキハ54形もあります。そして、新しそうに見えるキハ150形も車齢20年を超え、一部車両は非冷房車です。非冷房車は元々道南方面向けに投入されたとはいえ、今のご時世で非冷房車というのは、輸送サービスを欠く1つの原因になり、今後鉄道輸送を継続していくうえで難しくなっていきます。
こうした背景もあり、黄線区にも投入されることになったと推測します。
今後H100形が投入を予想する路線や線区は、室蘭本線の苫小牧~岩見沢間、石勝線、石北本線、釧網本線、花咲線、宗谷本線の名寄以北、富良野線、根室本線の滝川~富良野間については、順次置き換えられていくと思います。逆に今年度の事業計画でも記載していたように、廃止の方向に持っていく留萌本線などは、そのまま既存の気動車で終わらせると思います。
また、函館エリアなどの道南方面では、将来的に新幹線が札幌まで到達した際に経営分離されることから、H100形などの投入は見送り、キハ150形などの既存の気動車で置き換えを進めるのではないかという予想を、先日コメントにてやりとりさせていただきました。
いずれにしても、将来的に北海道のローカル気動車は全てH100形になるでしょう。
今年度から観光用の車両も登場する予定です。ラベンダー編成のようにJR北海道に無償貸与という形で使用していくことになります。
ハイペースで勢力を拡大しているH100形。今後の活躍にも期待です。
↓ブログランキングにご協力お願いします↓

にほんブログ村

- 関連記事
-
-
室蘭本線とH100形 2022/04/10
-
不採算路線にも投入されるH100形(DECMO) 2022/04/03
-
ダイヤ改正を機に、根室本線の新得~釧路間からキハ40形気動車が撤退 2022/04/01
-