今後しばらくは活躍が続く785系
785・789系 - 2022年04月06日 (水)
特急「すずらん」で使用する785系。

昨今も運用に入っています。ダイヤ改正以降も変わらずに活躍しています。
1990年から営業運転を開始し、今年で32年になります。北海道では781系や785系の一部がこれまで活躍していましたが、いずれも車齢30年を前に引退しています。現在使用している785系は、北海道の特急電車で最も使用年数が長いのです。15年前に引退した古そうに見えた781系よりも使用年数が長いのです。
「JR北海道グループの中期経営計画2023」では、置き換えについてはまだ触れられておらず、しばらくは現役続投となるでしょう。

上記が発表されている資料ですが、785系についての記載がありません。かといって後継車両の登場も予定していないので、特急「ずずらん」として引き続き使用されることでしょう。
全37両ありましたが、現在残っているのは10両のみです。27両は既に廃車・解体されており、25両はuシート車を含む営業運転開始時から基本編成で運用されていた5両編成×5本で、2両は長期保留車になった後、「スーパー白鳥」に転用されて北海道新幹線開業と同時に役目を終えました。
現在使用している5両編成×2本は、元々2両編成の付属・増結用編成として登場したもので、それを2つずつ連結し、uシート車を組み込んで5両としました。
この編成ができた背景としては、2002年3月16日ダイヤ改正で快速「エアポート」の恵庭駅停車拡大に伴い、所要時間の延びを抑えるべく、同列車の最高運転速度を130km/hに引き上げました。最高運転速度向上に伴い、旭川駅発着列車を従来の781系から785系とし、500番台となるuシート車を新製しました。
これは、新たに新千歳空港へのアクセスも担うため、当時使用されていた「スーパーホワイトアロー」の運用が増えることを意味します。従来の基本編成だけでは編成が不足することから、付属・増結用編成を活用することになったのです。それとともに、uシート車が新製されています。
uシート車は従来の基本編成に1両ずつ組み込まれ、5両編成としました。2両編成の付属編成については、付属編成同士を連結し、uシート車を組み込んで5両編成としました。この従来の付属編成同士を組み合わせた編成がNE-501編成とNE-502編成であり、現在も特急「すずらん」として活躍しています。尚、ここで2両編成×1本(NE-105編成)が余剰となり、「スーパー白鳥」転用後まで保留車として部品取り用の車両となります。
デビュー時から基本編成だったNE-1編成からNE-5編成までは既に解体されています。一方で付属編成同士を組み合わせた編成が引き続き活躍している理由は、2002年3月のダイヤ改正まで付属・増結用編成として使用されており、1日に使用する列車が限られていました。そのため、従来から基本編成として活躍していた編成よりも走行距離が少ないためです。
現在は特急「すずらん」のみで789系1000番台と共通運用が組まれていますが、2運用あり、原則として785系と789系1000番台が1本ずつ使用するような運用が組まれています。もちろん、785系が2本使用されることもあれば、789系1000番台が2本使用されることもあります。
785系の方が古い車両だからといって優先して使うようなことはなく、反って後継車両がないことから、比較的長く活躍できるような運用が組まれています。
千歳線の過密ダイヤの影響もありますが、全体で余裕あるダイヤが組まれています。車齢の高い785系に合わせるているというのも理由の1つだと思います。
管理者の予想としては、北海道新幹線の札幌延伸あたりまで使用するのではないでしょうか?置き換え計画もなければ、後継車が登場する気配もありません。逆に785系を失ってしまえば、特急「すずらん」は現状の本数を維持できなくなります。運賃が改定されてから、特急「北斗」では札幌~東室蘭間で割引制度がなくなりました。従来はSきっぷ(自由席往復割引きっぷ)があり、これは特急「北斗」も特急「すずらん」も使えました。
これは、2013年から実施されていた函館方面の特急列車の本数減が主な理由だと思いますが、札幌~東室蘭間では、特急「すずらん」を有効活用する動きが見られ、札幌~苫小牧・登別・東室蘭間などでは、乗車券往復割引きっぷに、特急「すずらん」で使用できるオプション特急券の組み合わせが、従来のSきっぷの代替となりました。
出張などで利用する際、移動費を抑えなければならない方々にとっては、必然的に特急「すずらん」を利用するしかないのです。現在はえきねっとトクだ値もありますが、これも札幌~苫小牧・登別・東室蘭間などは、特急「すずらん」のみが設定されており、こうしてみると、札幌~東室蘭間とその途中の区間においては、特急「すずらん」の利用推進策が見てとれます。
そうした影響もあり、Sきっぷが設定されていた頃は、一年を通じて閑散としていた特急「すずらん」ですが、現在は時間帯によって混雑している列車もあり、その効果は出ていると言ってよいでしょう。特急「北斗」よりも所要時間はかかる傾向にありますが、同列車とは異なり、電車なので余計な振動がなくて静かで快適です。uシートには各座席にコンセントが設置されており、ビジネスユースであれば、こちらに軍配が上がるでしょう。
特急「北斗」を補完する列車なので、あまり目立った存在ではありませんが、有効活用すれば特急「北斗」にはないお得な列車です。車齢30年以上の785系だからといって、特別不満はなく、快適です。皆さんもウポポイ見学するために白老へ、温泉入るために登別へは、特急「すずらん」が便利です。利用してみてくださいね。
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昨今も運用に入っています。ダイヤ改正以降も変わらずに活躍しています。
1990年から営業運転を開始し、今年で32年になります。北海道では781系や785系の一部がこれまで活躍していましたが、いずれも車齢30年を前に引退しています。現在使用している785系は、北海道の特急電車で最も使用年数が長いのです。15年前に引退した古そうに見えた781系よりも使用年数が長いのです。
「JR北海道グループの中期経営計画2023」では、置き換えについてはまだ触れられておらず、しばらくは現役続投となるでしょう。

上記が発表されている資料ですが、785系についての記載がありません。かといって後継車両の登場も予定していないので、特急「ずずらん」として引き続き使用されることでしょう。
全37両ありましたが、現在残っているのは10両のみです。27両は既に廃車・解体されており、25両はuシート車を含む営業運転開始時から基本編成で運用されていた5両編成×5本で、2両は長期保留車になった後、「スーパー白鳥」に転用されて北海道新幹線開業と同時に役目を終えました。
現在使用している5両編成×2本は、元々2両編成の付属・増結用編成として登場したもので、それを2つずつ連結し、uシート車を組み込んで5両としました。
この編成ができた背景としては、2002年3月16日ダイヤ改正で快速「エアポート」の恵庭駅停車拡大に伴い、所要時間の延びを抑えるべく、同列車の最高運転速度を130km/hに引き上げました。最高運転速度向上に伴い、旭川駅発着列車を従来の781系から785系とし、500番台となるuシート車を新製しました。
これは、新たに新千歳空港へのアクセスも担うため、当時使用されていた「スーパーホワイトアロー」の運用が増えることを意味します。従来の基本編成だけでは編成が不足することから、付属・増結用編成を活用することになったのです。それとともに、uシート車が新製されています。
uシート車は従来の基本編成に1両ずつ組み込まれ、5両編成としました。2両編成の付属編成については、付属編成同士を連結し、uシート車を組み込んで5両編成としました。この従来の付属編成同士を組み合わせた編成がNE-501編成とNE-502編成であり、現在も特急「すずらん」として活躍しています。尚、ここで2両編成×1本(NE-105編成)が余剰となり、「スーパー白鳥」転用後まで保留車として部品取り用の車両となります。
デビュー時から基本編成だったNE-1編成からNE-5編成までは既に解体されています。一方で付属編成同士を組み合わせた編成が引き続き活躍している理由は、2002年3月のダイヤ改正まで付属・増結用編成として使用されており、1日に使用する列車が限られていました。そのため、従来から基本編成として活躍していた編成よりも走行距離が少ないためです。
現在は特急「すずらん」のみで789系1000番台と共通運用が組まれていますが、2運用あり、原則として785系と789系1000番台が1本ずつ使用するような運用が組まれています。もちろん、785系が2本使用されることもあれば、789系1000番台が2本使用されることもあります。
785系の方が古い車両だからといって優先して使うようなことはなく、反って後継車両がないことから、比較的長く活躍できるような運用が組まれています。
千歳線の過密ダイヤの影響もありますが、全体で余裕あるダイヤが組まれています。車齢の高い785系に合わせるているというのも理由の1つだと思います。
管理者の予想としては、北海道新幹線の札幌延伸あたりまで使用するのではないでしょうか?置き換え計画もなければ、後継車が登場する気配もありません。逆に785系を失ってしまえば、特急「すずらん」は現状の本数を維持できなくなります。運賃が改定されてから、特急「北斗」では札幌~東室蘭間で割引制度がなくなりました。従来はSきっぷ(自由席往復割引きっぷ)があり、これは特急「北斗」も特急「すずらん」も使えました。
これは、2013年から実施されていた函館方面の特急列車の本数減が主な理由だと思いますが、札幌~東室蘭間では、特急「すずらん」を有効活用する動きが見られ、札幌~苫小牧・登別・東室蘭間などでは、乗車券往復割引きっぷに、特急「すずらん」で使用できるオプション特急券の組み合わせが、従来のSきっぷの代替となりました。
出張などで利用する際、移動費を抑えなければならない方々にとっては、必然的に特急「すずらん」を利用するしかないのです。現在はえきねっとトクだ値もありますが、これも札幌~苫小牧・登別・東室蘭間などは、特急「すずらん」のみが設定されており、こうしてみると、札幌~東室蘭間とその途中の区間においては、特急「すずらん」の利用推進策が見てとれます。
そうした影響もあり、Sきっぷが設定されていた頃は、一年を通じて閑散としていた特急「すずらん」ですが、現在は時間帯によって混雑している列車もあり、その効果は出ていると言ってよいでしょう。特急「北斗」よりも所要時間はかかる傾向にありますが、同列車とは異なり、電車なので余計な振動がなくて静かで快適です。uシートには各座席にコンセントが設置されており、ビジネスユースであれば、こちらに軍配が上がるでしょう。
特急「北斗」を補完する列車なので、あまり目立った存在ではありませんが、有効活用すれば特急「北斗」にはないお得な列車です。車齢30年以上の785系だからといって、特別不満はなく、快適です。皆さんもウポポイ見学するために白老へ、温泉入るために登別へは、特急「すずらん」が便利です。利用してみてくださいね。
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