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キハ183系のお座敷車「キハ183-6001」が廃車のため苗穂工場へ

苗穂工場で解体が進むキハ183系。



手前3両が4月19日に新たに入場した3両です。手前から「キハ183-6001」、「キハ183-1554」、「キハ183-1506」です。

注目すべきは・・・



「キハ183-6001」です。残念ながら、廃車になるようです。

一見、窓の位置が通常のキハ183系と比べて異なっているだけに見えますが、実はお座敷車なのです。



昔は赤い外装を纏っていましたが、2015年に他の車両と同じくHET色化されました。写真は2015年塗り替えまもない頃の写真です。



青い外装になってから、定期列車として使用されたことはおそらくないはずです。近年は専ら札幌運転所(札サウ)への車輪研削のための輸送用の車両としての役割でした。

しかし、写真のように、網走で車両故障によってリタイアした車両を救援するため、お座敷車を送り込んで網走から所属先の苗穂へ戻す措置が数回確認されています。近年の活躍はこの程度で、お座敷車だからといって、特別に何らかの形で使用されていたわけではありません。

かつては繁忙期になれば定期列車に増結されましたが、利用不振が相次いで定期列車への増結措置もなくなりました。多客臨としての充当も近年はなく、もはや細々と車両を残しておく必要もありませんでした。

充当時は自由席ではなく、指定席として設定されることが多かったため、それも利用不振につながった理由の1つでしょう。昨今の様子をみれば、はまなす編成やラベンダー編成のように、靴を履いたまま、気軽に自由席で特別料金を支払うことがない体系が支持されています。「気軽に」というのが大事で、カフェが支持されるというのも理解できます。コンセントがあって、気軽に立ち寄れて、Wi-Fiがあって、ゆっくりのんびりできるスタイルが支持されてるのです。

逆にお座敷車はというと、確かに靴を脱げばゆっくりのんびりできますが、たとえ靴を脱いだり履いたりするだけでも手間なのです。Wi-Fiもないです。自由席扱いにして、テーブルを撤去して広い空間をつくり、夜行特急「利尻」で実施していたゴロ寝サービスがあれば、長距離を走る特急「オホーツク」などはウケるのではないでしょうか?

あと管理者個人的な見方ですが、座敷や和室というのは、意外と気を遣いますよね。モノをこぼしてはいけない、ルールがあるetc・・・。なので、座敷や和室というのは、あまり好きではないです。

はまなす編成やラベンダー編成の方がラウンジやカウンターテーブルのような造りになっていて、気軽に利用できる演出がされていますよね。今はそういう時代です。

改造種車は「キハ183-507」です。大出力機関を搭載している反面、サービス電源を供給するための電源機関を搭載していません。このあたりも編成を組んだ際の自由度が減少するので、お役御免になった理由の1つでもあるでしょう。

次々とキハ183系が減っていくのは残念ですが、車齢や現状の稼働状況をみれば仕方ありません。お座敷車は3両ありましたが、中間車は2015年に廃車・解体済みです。残るは「キハ183-6101」だけになりました。

キハ183系自体がそう長く活躍はできないので、おそらく残る1両も近い将来お役御免になるでしょう。











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コメント
11434: by 183廃人 on 2022/04/27 at 22:36:39

前車掌にお座敷はフライスだけでしか使ってない、あの赤い塗装良かったんだけどなぁと聞いてたので完全引退までしれっと残るどう思ってたのですけどやっぱりお荷物なのですかね
今後フライスに持ってくなら試1192.1191を使えば十分と言う考えもあって廃車にしたのですかね
そしてどうやら6101もあと数ヶ月じゃないかと聞いてます

11435: by 若潮 on 2022/04/28 at 00:16:27 (コメント編集)

こんばんは。
そういえばかつてののびのびカーペットカーは、夜行のはまなすだけではなく、昼間の海峡でも利用がありましたね。一方でサンライズのノビノビ座席や「あけぼの」のゴロンとシートは、特急料金だけで乗れるので就寝を伴わない利用もありました。やはり気軽に横になれる需要は必ずあると思います。
ただ、今回廃車になる車両が利尻にゴロ寝カーに使われた時は、札幌からの通し利用に限られ、旭川からは利用できなかったんでしたよね。。。

11440: by 管理人 on 2022/04/28 at 23:17:14

>>183廃人さん、コメントありがとうございます。

両数や今後の活躍期間を考えると、フライス自体も突発的なことがなければ減ってきますよね。先頭車も片側5両〜7両程度しかもう残っていないはずです。そうした細かいことは、もはやあまり考慮されていないと思います。

ディーゼル機関車牽引で輸送できる手段も残されていますしね。

維持するだけでもお金がかかりますから、かつてのリゾート気動車のようにほぼ遊休状態の車両を生かしておくほど無駄なことはありません。走行距離が少なく、他の車両よりも劣化具合がおそらく少ないと思われる車両だけに残念ですね。

11441: by 管理人 on 2022/04/28 at 23:27:26

>>若潮さん、コメントありがとうございます。

管理者も横になるサービスは大変必要と感じていますが、一番違うのは「気軽に」ですよね。

かといって自由席にしてしまうと、仕切りがないので、乗客同士でスペースでトラブルが起こりそうです。元々区切ってある設備で登場していれば、自由席扱いでもっと「気軽」に利用する策があったのかもしれません。

特急「利尻」に至っては、広告も札幌発着でモデルプランが組まれたりと、途中駅からの利用があまり考慮されていませんでした。利用が多かったのも札幌〜旭川間でしたから、晩年は特に中途半端な感じでしたよね。

例えば、逆にゴロ寝カーを特急料金のみで、札幌〜旭川間で使用できたとしても、必ずそのまま深い眠りに入って帰れなくなるパターンの方も出たと思いますよ。

設定する側は問題ありませんが、そこで問題起こされても迷惑な話です。なかなか難しいですよね。

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