室蘭市の崎守埠頭の貨物専用線を撤去へ
その他あれこれ - 2022年05月01日 (日)
室蘭本線から室蘭市の崎守埠頭へ貨物専用線がありますが、線路の撤去工事が今年度から始まる予定です。
たまたま2年前に少しだけ撮影していました。



踏切も遮断機は既に撤去されており、現在は事実上の休止扱いになっています。写真の2年前の様子ではまだ確認されていませんが、踏切の前後の線路に木材が置かれ、現在は列車が走行できないようになっています。
線路が撤去されるのはJR貨物の旧陣屋町駅から崎守埠頭の旧チップヤードまでのおよそ2.4kmの区間です。日本製紙白老工場への木材チップを輸送するのが主な用途でしたが、2008年4月にトラックなどへ輸送方法を変更したため、定期的な利用はされなくなりました。後に、輸入チップの受け入れ先として利用している崎守埠頭のチップヤードを廃止し、2020年1月から苫小牧港の勇払埠頭に集約しています。
チップ輸送の用途がなくなっても、JR北海道などで活躍して廃車となった車両を輸出目的で崎守埠頭まで輸送するために、不定期ながら列車が走っていましたが、これも2019年には休止となりました。おそらく、先日旅立ったキハ183系初期車の輸送が最後だったのではないでしょうか?
今後北海道から中古車両を海外に輸出する場合、どういった措置がとられるのでしょう?キハ183系の例をみても然り、輸出用に用意しても、輸出先の情勢次第では、輸出することができずに放置されてしまう場合もあります。仮に輸出に成功したとしても、今度は中古車両を再び第一線で使用していくにあたり、車両メンテナンスも重要になってきます。そのメンテナンスのために、技術者を送り込んでいるという話も聞きますから、それはそれで車両の海外譲渡も大変なんです。
例えば、キハ283系のような車両が、海外でも通用するかといえば、そうではありません。振り子式車両は特殊な装備を強いられるため、ただ走らせるだけは問題ないにしても、そもそも台車が従来の中古車両とは違って複雑な構造になっていますから、日本でそうした新しい技術を取り入れても、今度はそうした再利用が必ずしもできるとは限らず、こうした事情も崎守埠頭への貨物専用線をなくす背景にあると思います。
今後は原則として車両を輸出しない方針か、秋田港まで輸送してそこから輸出するような形になるのでしょうか?
北海道で車両の保存などで使われるトラック輸送は、1両や2両運ぶ程度なら良いですが、何両も一気に輸送するとなれば、やはり鉄道の方が効率が良いです。
北海道ではキハ40形気動車の廃車も進んでいますが、一方で過去にあったような輸出の話はありません。今後は原則として輸出しない方針なのかもしれませんね。


旧陣屋町臨港駅構内に未だに残る一部のDD51たち。今後同駅やその構内の処遇も気になるところです。ネットで検索かけたら、おそらくこの背後に見えるのが崎守のチップヤードだと思います。
線路撤去後の跡地利用について、詳細はまだ決まっていないみたいですが、風力発電関連に使われるような話があるようです。
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踏切も遮断機は既に撤去されており、現在は事実上の休止扱いになっています。写真の2年前の様子ではまだ確認されていませんが、踏切の前後の線路に木材が置かれ、現在は列車が走行できないようになっています。
線路が撤去されるのはJR貨物の旧陣屋町駅から崎守埠頭の旧チップヤードまでのおよそ2.4kmの区間です。日本製紙白老工場への木材チップを輸送するのが主な用途でしたが、2008年4月にトラックなどへ輸送方法を変更したため、定期的な利用はされなくなりました。後に、輸入チップの受け入れ先として利用している崎守埠頭のチップヤードを廃止し、2020年1月から苫小牧港の勇払埠頭に集約しています。
チップ輸送の用途がなくなっても、JR北海道などで活躍して廃車となった車両を輸出目的で崎守埠頭まで輸送するために、不定期ながら列車が走っていましたが、これも2019年には休止となりました。おそらく、先日旅立ったキハ183系初期車の輸送が最後だったのではないでしょうか?
今後北海道から中古車両を海外に輸出する場合、どういった措置がとられるのでしょう?キハ183系の例をみても然り、輸出用に用意しても、輸出先の情勢次第では、輸出することができずに放置されてしまう場合もあります。仮に輸出に成功したとしても、今度は中古車両を再び第一線で使用していくにあたり、車両メンテナンスも重要になってきます。そのメンテナンスのために、技術者を送り込んでいるという話も聞きますから、それはそれで車両の海外譲渡も大変なんです。
例えば、キハ283系のような車両が、海外でも通用するかといえば、そうではありません。振り子式車両は特殊な装備を強いられるため、ただ走らせるだけは問題ないにしても、そもそも台車が従来の中古車両とは違って複雑な構造になっていますから、日本でそうした新しい技術を取り入れても、今度はそうした再利用が必ずしもできるとは限らず、こうした事情も崎守埠頭への貨物専用線をなくす背景にあると思います。
今後は原則として車両を輸出しない方針か、秋田港まで輸送してそこから輸出するような形になるのでしょうか?
北海道で車両の保存などで使われるトラック輸送は、1両や2両運ぶ程度なら良いですが、何両も一気に輸送するとなれば、やはり鉄道の方が効率が良いです。
北海道ではキハ40形気動車の廃車も進んでいますが、一方で過去にあったような輸出の話はありません。今後は原則として輸出しない方針なのかもしれませんね。


旧陣屋町臨港駅構内に未だに残る一部のDD51たち。今後同駅やその構内の処遇も気になるところです。ネットで検索かけたら、おそらくこの背後に見えるのが崎守のチップヤードだと思います。
線路撤去後の跡地利用について、詳細はまだ決まっていないみたいですが、風力発電関連に使われるような話があるようです。
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