2030年度までに721系135両を置き換えへ
近郊形電車 - 2022年05月03日 (火)
今年の2月9日のJR北海道のニュースリリースに、『長期環境目標「JR北海道グループ カーボンニュートラル2050」の策定について』という資料が発表されました。
政府が「2050年カーボンニュートラル」、北海道が「ゼロカーボン北海道」を宣言したことで、JR北海道としても長期環境目標として「JR北海道グループ カーボンニュートラル2050」を策定するに至りました。
その資料の最後に、シレッと公表されていたのが721系の置き換えについてです。

数年前から何度か置き換え計画が浮上していたものの、結局置き換えられることなく、全車両が現役で活躍しています。2015年からは711系が引退したことにより、旭川方面への乗り入れも実現しました。
これ以降の731系や733系といった車両とは異なり、転換クロスシート車です、一部の座席を除いて座席が進行方向に向いているのです。このことから、いまだに鉄道ファンのみならず、一般の利用者からも支持されています。
135両が置き換えられると言うことで、実はこの数字は721系全車両を意味しています。721系は車両によって製造時期に差がありますが、概ね関係なく、ほぼ同時期に置き換えられるようです。


車両は6両編成と3両編成が存在し、前者は主に快速「エアポート」として活躍し、朝・晩や日中の一部の普通列車として使用されています。733系3000番台と共通運用です。
3両編成は、普通列車として使用され、札幌〜新千歳空港・苫小牧間、小樽〜札幌〜旭川間で使用されています。
初期車の登場は1988年で、今年で34年目を迎えます。先に引退した711系の最後まで残っていたグループの100番台が35年で引退したことを踏まえると、721系もそろそろ引退時期が近づいています。
上記のとおり、721系は製造時期が長く、最終増備車は2003年です。2030年度まで製造時期や編成によって引退時期に差が生まれてくると思いますが、おそらく、最後まで活躍した711系よりも初期車は年数としては長く活躍することになるでしょう。
老朽化や車齢、部品が生産中止となり、メンテナンスに苦慮していることが主な理由だと思いますが、長期環境目標の中のCO2排出量削減に向けた取り組みとして、鉄道車両においては、VVVFインバータ制御方式の採用とあります。721系も一部車両はVVVFインバータ制御方式ですが、初期車を中心にそうではない車両も含まれます。
VVVFインバータ制御方式を採用することで、どれだけ排出量が削減されるのか不明ですが、そうした背景から、老朽化とともに長期環境目標の中で、721系が置き換えられるようです。
後継車両については発表されていませんが、既存の車両との共通運用はもちろんのこと、特に快速「エアポート」については、733系との共通運用が組まれることは言うまでもないので、現時点で最新の733系をベースとした車両によって置き換えられることでしょう。
正式に置き換え開始時期は決まっていませんが、来年度以降の事業計画に721系の老朽取替計画が含まれるのか気になります。
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その資料の最後に、シレッと公表されていたのが721系の置き換えについてです。

数年前から何度か置き換え計画が浮上していたものの、結局置き換えられることなく、全車両が現役で活躍しています。2015年からは711系が引退したことにより、旭川方面への乗り入れも実現しました。
これ以降の731系や733系といった車両とは異なり、転換クロスシート車です、一部の座席を除いて座席が進行方向に向いているのです。このことから、いまだに鉄道ファンのみならず、一般の利用者からも支持されています。
135両が置き換えられると言うことで、実はこの数字は721系全車両を意味しています。721系は車両によって製造時期に差がありますが、概ね関係なく、ほぼ同時期に置き換えられるようです。


車両は6両編成と3両編成が存在し、前者は主に快速「エアポート」として活躍し、朝・晩や日中の一部の普通列車として使用されています。733系3000番台と共通運用です。
3両編成は、普通列車として使用され、札幌〜新千歳空港・苫小牧間、小樽〜札幌〜旭川間で使用されています。
初期車の登場は1988年で、今年で34年目を迎えます。先に引退した711系の最後まで残っていたグループの100番台が35年で引退したことを踏まえると、721系もそろそろ引退時期が近づいています。
上記のとおり、721系は製造時期が長く、最終増備車は2003年です。2030年度まで製造時期や編成によって引退時期に差が生まれてくると思いますが、おそらく、最後まで活躍した711系よりも初期車は年数としては長く活躍することになるでしょう。
老朽化や車齢、部品が生産中止となり、メンテナンスに苦慮していることが主な理由だと思いますが、長期環境目標の中のCO2排出量削減に向けた取り組みとして、鉄道車両においては、VVVFインバータ制御方式の採用とあります。721系も一部車両はVVVFインバータ制御方式ですが、初期車を中心にそうではない車両も含まれます。
VVVFインバータ制御方式を採用することで、どれだけ排出量が削減されるのか不明ですが、そうした背景から、老朽化とともに長期環境目標の中で、721系が置き換えられるようです。
後継車両については発表されていませんが、既存の車両との共通運用はもちろんのこと、特に快速「エアポート」については、733系との共通運用が組まれることは言うまでもないので、現時点で最新の733系をベースとした車両によって置き換えられることでしょう。
正式に置き換え開始時期は決まっていませんが、来年度以降の事業計画に721系の老朽取替計画が含まれるのか気になります。
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