785系の隠れているもう1つの顔
785・789系 - 2022年05月27日 (金)
一部は廃車・解体されたものの、2編成計10両が残る785系。


2017年3月ダイヤ改正から、札幌〜東室蘭・室蘭間の特急「すずらん」のみで使用されています。現在は旭川方面への定期運用はありません。
1990年から営業運転を開始し、今年で32年になります。北海道では781系や785系の一部がこれまで活躍していましたが、いずれも車齢30年を前に引退しています。現在使用している785系は、今となっては北海道の特急電車で最も使用年数が長いのです。15年前に引退した古そうに見えた781系よりも使用年数が長いのです。

残存している785系の特徴といえば、何といってもこの中間車。
現在使用している5両編成×2本は、元々2両編成の付属・増結用編成として登場したもので、それを2つずつ連結し、uシート車を組み込んで5両としました。
なので、必然的に先頭車なのに中間に連結せざるを得ない車両も発生します。当初は先頭車然とした姿でスカートも装着し、そのままの状態で使用されていましたが、後にスカートの撤去はもちろん、前照灯や運転台、乗務員扉が溶接で埋め込まれ、先頭車としての機能を失い、完全に中間車として使用されることになりました。
改造に伴い、車番等の変更は実施されていません。
最近になってそのうちの1本、NE–501編成が苗穂工場に入場したことで、編成が分解されて元先頭車の様子を確認することができます。


前面は完全に溶接で埋め込まれてはおらず、先頭車だったかつての名残りが残っています。新千歳空港直通前後から装着され始めた運転席窓上の着雪除去作業軽減目的の導風器の未装着の姿で、どこか懐かしくも感じます。
今回はTwitterで確認した限りでは、重要部検査に伴う入場のようです。廃車などの目的ではありません。
これら2編成が引き続き活躍している理由は、2002年3月のダイヤ改正まで付属・増結用編成として使用されており、1日に使用する列車が限られていました。そのため、従来から基本編成として活躍していた編成よりも走行距離が少ないため、廃車・解体されずに残ったのです。
先日コメントをいただき、現在の使用ペースで走行距離を試算した場合、2029年あたりで先に廃車・解体されたNE-1編成~NE-5編成と同程度の走行距離になるようです。
その頃には車齢が40年近くに達しますが、室蘭方面という北海道でも比較的温暖で気候条件的に厳しくないことや、2005年から大規模な機器更新・リニューアルを実施していることで、問題ないという見方もあるようです。しばらくは置き換え計画もないので、引き続き特急「すずらん」で使用されていくことになるでしょう。
↓ブログランキングにご協力お願いします↓

にほんブログ村


2017年3月ダイヤ改正から、札幌〜東室蘭・室蘭間の特急「すずらん」のみで使用されています。現在は旭川方面への定期運用はありません。
1990年から営業運転を開始し、今年で32年になります。北海道では781系や785系の一部がこれまで活躍していましたが、いずれも車齢30年を前に引退しています。現在使用している785系は、今となっては北海道の特急電車で最も使用年数が長いのです。15年前に引退した古そうに見えた781系よりも使用年数が長いのです。

残存している785系の特徴といえば、何といってもこの中間車。
現在使用している5両編成×2本は、元々2両編成の付属・増結用編成として登場したもので、それを2つずつ連結し、uシート車を組み込んで5両としました。
なので、必然的に先頭車なのに中間に連結せざるを得ない車両も発生します。当初は先頭車然とした姿でスカートも装着し、そのままの状態で使用されていましたが、後にスカートの撤去はもちろん、前照灯や運転台、乗務員扉が溶接で埋め込まれ、先頭車としての機能を失い、完全に中間車として使用されることになりました。
改造に伴い、車番等の変更は実施されていません。
最近になってそのうちの1本、NE–501編成が苗穂工場に入場したことで、編成が分解されて元先頭車の様子を確認することができます。


前面は完全に溶接で埋め込まれてはおらず、先頭車だったかつての名残りが残っています。新千歳空港直通前後から装着され始めた運転席窓上の着雪除去作業軽減目的の導風器の未装着の姿で、どこか懐かしくも感じます。
今回はTwitterで確認した限りでは、重要部検査に伴う入場のようです。廃車などの目的ではありません。
これら2編成が引き続き活躍している理由は、2002年3月のダイヤ改正まで付属・増結用編成として使用されており、1日に使用する列車が限られていました。そのため、従来から基本編成として活躍していた編成よりも走行距離が少ないため、廃車・解体されずに残ったのです。
先日コメントをいただき、現在の使用ペースで走行距離を試算した場合、2029年あたりで先に廃車・解体されたNE-1編成~NE-5編成と同程度の走行距離になるようです。
その頃には車齢が40年近くに達しますが、室蘭方面という北海道でも比較的温暖で気候条件的に厳しくないことや、2005年から大規模な機器更新・リニューアルを実施していることで、問題ないという見方もあるようです。しばらくは置き換え計画もないので、引き続き特急「すずらん」で使用されていくことになるでしょう。
↓ブログランキングにご協力お願いします↓

にほんブログ村

- 関連記事
-
-
789系が営業運転開始から20年 2022/12/02
-
785系の隠れているもう1つの顔 2022/05/27
-
今後しばらくは活躍が続く785系 2022/04/06
-