キハ183系一般車が2023年春で定期運行終了へ
キハ183系 - 2022年08月07日 (日)
当ブログで苗穂工場でキハ183系の解体の様子をお伝えし続け、数を減らし続けている状況をお伝えしてきましたが、ついに正式な発表があり、2023年春をもって定期運行を終了します。
具体的な期日までは発表されませんでしたが、毎年3月にJRグループでダイヤ改正が実施されていることから、それに合わせて定期運行を終了する運びとなるでしょう。後日お伝えしますが、後継車両はキハ283系になります。


写真のように、引退は発表されていなかったとはいえ、一部の車両から廃車・解体が徐々に始まっていました。昨今は解体が一段落し、残りは最後まで使用されることになるでしょう。また、過去に見られた「新特急色」の外装をまとった車両が登場しました。381系の「やくも」のように、こうした塗装の復刻企画は、車両の引退の前兆とも判断することができ、正式な引退は発表されていなかったとはいえ、ある程度のことは事前に把握できていました。
最後の定期運行列車は特急「オホーツク」・特急「大雪」となりました。


高速化されないまま現在に至る石北本線。そのため網走方面の特急列車は、新型車両に置き換わることなく、長年キハ183系が使用されてきました。元々は製造時期が古い初期車を中心に使用されていましたが、他方面で新型車両投入に伴い、余剰となったキハ183系が石北本線に回され、古い初期車を置き換えてきました。
しかしそれももう限界で、現在活躍している車両の中で、製造時期が古いのは1986年です。車齢36年に達しています。ただ車齢36年達しているだけでなく、北海道という過酷な条件の中を酷使してきました。キハ183系初期車の老朽化が著しかった2015年以降、その車体の腐食の様子が正式に公表されましたが、現在活躍している後期型のキハ183系についても同様の症状であると予想し、各種部品が生産中止されている中で、使用し続けるにはもはや厳しくなっているのが現状です。
そのため、一部車両の解体を先に実施し、使える部品を取り除いて、万が一の故障の際に部品を確保しておく方針がとられたのでしょう。そのような状況でも、古い車両を維持し続けるには、手間とお金がかかるのです。


近年におけるN183系以降の車両では、2017年3月ダイヤ改正を機に、特急「サロベツ」からキハ183系が撤退しました。同ダイヤ改正を機に、キハ261系0番代へ置き換えられるとともに、運行区間が旭川〜稚内間へ変更されました。
晩年は車両不足でスラントノーズ車も頻繁に登板するようになりました。特急「北斗」の編成増強のため、1年間、一部車両が苗穂から函館へ転出しており、その関係で特急「サロベツ」の所定の編成が変更され、札幌方にスラントノーズ車が連結されるようになりました。

翌2018年3月ダイヤ改正では特急「北斗」定期列車としての運行から撤退しました。








それ以外には、多客臨や集約臨、宗谷線特急の代走で使用されました。最新のキハ261系や振り子特急から比較すると、速度や所要時間では不利になってしまいますが、定期列車から臨時列車まで、方面や路線を問わず使用できる汎用性の高さがキハ183系の強みでした。
来年春に定期運行を終了することで、今はもう最低限の両数で回して運行しています。特急「オホーツク」の運用を確認していると、以前のように長期間にわたって組み替えを実施せずに運行することは少なくなってきており、特急「オホーツク2号」運行終了から特急「オホーツク3号」から運用に入る間に、苗穂運転所(札ナホ)で頻繁に組み替えが行われており、編成そのものを入れ替えることも多々あります。おそらく走行距離などを調整し、予備車両を確保しておくために、極端に車両の走行距離を伸ばさないように合わせているのだと思います。
また、深夜から早朝にかけては、他の列車で出発前の整備ラッシュとなるため、日中に一度苗穂に帰還する際に組み替えを実施するというのにも納得いきます。日中であれば他の車両は大体出払っており、組み替え作業などもしやすいですよね。
ということで、北海道の特急気動車として長年にわたって活躍してきたキハ183系が、いよいよファイナルを迎えようとしています。もう春を迎えることはなく、夏、秋、冬はあと1回迎えたら終わりです。まだ半年以上先のことになりますが、その半年はすぐにやってくるでしょう。
北海道の特急気動車も今年度で2形式も減ってしまい、一気に寂しくなりそうです。
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具体的な期日までは発表されませんでしたが、毎年3月にJRグループでダイヤ改正が実施されていることから、それに合わせて定期運行を終了する運びとなるでしょう。後日お伝えしますが、後継車両はキハ283系になります。


写真のように、引退は発表されていなかったとはいえ、一部の車両から廃車・解体が徐々に始まっていました。昨今は解体が一段落し、残りは最後まで使用されることになるでしょう。また、過去に見られた「新特急色」の外装をまとった車両が登場しました。381系の「やくも」のように、こうした塗装の復刻企画は、車両の引退の前兆とも判断することができ、正式な引退は発表されていなかったとはいえ、ある程度のことは事前に把握できていました。
最後の定期運行列車は特急「オホーツク」・特急「大雪」となりました。


高速化されないまま現在に至る石北本線。そのため網走方面の特急列車は、新型車両に置き換わることなく、長年キハ183系が使用されてきました。元々は製造時期が古い初期車を中心に使用されていましたが、他方面で新型車両投入に伴い、余剰となったキハ183系が石北本線に回され、古い初期車を置き換えてきました。
しかしそれももう限界で、現在活躍している車両の中で、製造時期が古いのは1986年です。車齢36年に達しています。ただ車齢36年達しているだけでなく、北海道という過酷な条件の中を酷使してきました。キハ183系初期車の老朽化が著しかった2015年以降、その車体の腐食の様子が正式に公表されましたが、現在活躍している後期型のキハ183系についても同様の症状であると予想し、各種部品が生産中止されている中で、使用し続けるにはもはや厳しくなっているのが現状です。
そのため、一部車両の解体を先に実施し、使える部品を取り除いて、万が一の故障の際に部品を確保しておく方針がとられたのでしょう。そのような状況でも、古い車両を維持し続けるには、手間とお金がかかるのです。


近年におけるN183系以降の車両では、2017年3月ダイヤ改正を機に、特急「サロベツ」からキハ183系が撤退しました。同ダイヤ改正を機に、キハ261系0番代へ置き換えられるとともに、運行区間が旭川〜稚内間へ変更されました。
晩年は車両不足でスラントノーズ車も頻繁に登板するようになりました。特急「北斗」の編成増強のため、1年間、一部車両が苗穂から函館へ転出しており、その関係で特急「サロベツ」の所定の編成が変更され、札幌方にスラントノーズ車が連結されるようになりました。

翌2018年3月ダイヤ改正では特急「北斗」定期列車としての運行から撤退しました。








それ以外には、多客臨や集約臨、宗谷線特急の代走で使用されました。最新のキハ261系や振り子特急から比較すると、速度や所要時間では不利になってしまいますが、定期列車から臨時列車まで、方面や路線を問わず使用できる汎用性の高さがキハ183系の強みでした。
来年春に定期運行を終了することで、今はもう最低限の両数で回して運行しています。特急「オホーツク」の運用を確認していると、以前のように長期間にわたって組み替えを実施せずに運行することは少なくなってきており、特急「オホーツク2号」運行終了から特急「オホーツク3号」から運用に入る間に、苗穂運転所(札ナホ)で頻繁に組み替えが行われており、編成そのものを入れ替えることも多々あります。おそらく走行距離などを調整し、予備車両を確保しておくために、極端に車両の走行距離を伸ばさないように合わせているのだと思います。
また、深夜から早朝にかけては、他の列車で出発前の整備ラッシュとなるため、日中に一度苗穂に帰還する際に組み替えを実施するというのにも納得いきます。日中であれば他の車両は大体出払っており、組み替え作業などもしやすいですよね。
ということで、北海道の特急気動車として長年にわたって活躍してきたキハ183系が、いよいよファイナルを迎えようとしています。もう春を迎えることはなく、夏、秋、冬はあと1回迎えたら終わりです。まだ半年以上先のことになりますが、その半年はすぐにやってくるでしょう。
北海道の特急気動車も今年度で2形式も減ってしまい、一気に寂しくなりそうです。
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