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来年春に引退となるノースレインボーエクスプレス

キハ183系5200番台ノースレインボーエクスプレス。残念ながら、来年春で引退が決まりました。

















北海道の6番目のリゾート気動車として1992年に登場しました。先に登場したニセコエクスプレスやクリスタルエクスプレスと同様、苗穂工場で自社製造されました。

今となれば、苗穂工場で自社で車両の製造ができる、JR北海道はホントに凄い鉄道会社だったんですね。

同車は元々は北海道の初代リゾートトレイン、アルファコンチネンタルエクスプレスの置き換え用として登場しました。登場後もアルファコンチネンタルエクスプレスはしばらく残ったと記憶しています。当初は2階建車両を有しない3両編成でしたが、後に現在の5両編成に増強されています。

団体臨時列車や多客臨として長年使用されてきましたが、後にこれらの需要が激減していきます。しかしながら、ニセコエクスプレスやクリスタルエクスプレスが所属先の苗穂運転所(札ナホ)で遊休している状態が続いている中、ノースレインボーエクスプレスについては、車両の性能及び定員数の関係から、予備車両の少ない宗谷線特急の代走という新たな役割を担うようになります。

同車のおかげで、宗谷線特急が予備車両不足で窮地に陥った際も、何とか車両をやり繰りしてきましたが、今度はノースレインボーエクスプレスで車両の老朽化が進行し、走行中に乗降扉の不具合や、昨年の特急「ニセコ号」に至っては、冷房機器の故障が発生しました。

検査周期からして、通常のキハ183系よりも長く残るものと思われていましたが、残念ながら、ときを同じくしてノースレインボーエクスプレスについても、来年春で引退が決まりました。





後継車両はキハ261系5000番台のはまなす編成とラベンダー編成です。



はまなす編成とラベンダー編成は、先に引退したクリスタルエクスプレスとともに後継車の役割で、多客臨のみならず、今後は定期列車としても使用し、運行しない時期の遊休状態を防ぐとともに、予備車両が少ない宗谷線特急の代走もカバーしていくことになります。


上述のとおり、検査周期の関係で同車はまだ残るものと思われていました。以前コメントにて教えていただきましたが、前回の全般検査実施が2016年の3月でした。全般検査は8年ごとに実施します。もちろん、8年未満で実施しても構いません。鉄道車両にとって一番大きな検査であり、検査後はほぼ新車状態に戻しているぐらい大きなレベルの検査です。

次に大きな検査というのが重要部検査です。こちらは4年以内または走行距離が50万キロのいずれかに達するまでに実施します。ブレーキや駆動装置、台車などの主要部分を解体し、細部まで点検・整備する検査です。昨年5月までノースレインボーエクスプレスは苗穂工場に入場していました。その際に実施した検査がこちらです。

例えば、走行距離ではなく、年数で重要部検査を実施していたとしても、主に車両の転換期となる全般検査実施または車検切れまで、少なくとも残り2年を有します。走行距離で考えても、全般検査までは走行距離は関係ありませんから、走らそうと思えば、まだまだ走らせることができる車両なのです。

これが上述のとおり、管理者が通常のキハ183系よりも残る理由として考えていたことです。この1年での稼働といえば、特急「ニセコ号」と宗谷線特急への代走に数回登板したぐらいです。

昨年の重要部検査を通過させた時点で、その当時はまだ次回までの全般検査あるいは、それに近い時期まで残す予定だったのでしょう。でなければ、わざわざこのような特殊な古い車両を検査までして残す必要がありません。

ということは、重要部検査から昨今に至るまでに、方針転換されたということなのでしょう。

以下の2点が考えられます。


【①冷房機器、その他箇所の不具合】

重要部検査を実施したばかりなのにも関わらず、昨年の特急「ニセコ号」運行時に発覚した一部車両での冷房機器の不具合。これが原因なのか、冷房機器を必要とする時期の運行はしなくなりました。例えば、今シーズンはラベンダー編成の不具合ではまなす編成が特急「フラノラベンダーエクスプレス」の代走に入りましたが、その間に遊休状態だったノースレインボーエクスプレスが登板する様子はなく、2回のうち1回は、宗谷線特急にキハ183系一般車が代走に入る結果に。

この辺りは、晩年同じ症状を抱えていたニセコエクスプレスと似ています。修理して対応すればよい話ですが、通常車両とは異なるワンオフのものであれば、修理対応が難しい場合もあります。

また、数年前に宗谷線特急充当時に発生した乗降扉の不具合。ガムテープで応急処置をする痛々しい姿でドアカットまでして無理やり運行していましたが、こうした箇所で不具合がみられる以上、多客臨が縮小傾向で後継車が登場したことで、今後長きにわたる使用は不可能と判断したのでしょう。


【②函館本線山線(小樽〜長万部間)の廃止決定】

この1年のノースレインボーエクスプレスの稼働状況をみると、上記のように多客臨としての使用は特急「ニセコ号」のみで、そのほかは宗谷線特急の代走に数回登板するだけでした。稼働状況からして、もはや不要と判断せざるを得ません。加えて、特急「ニセコ号」は、以前からあった特急「ヌプリ」や特急「ワッカ」同様、将来的に北海道新幹線が札幌まで延伸する際までのいわば準備列車でした。

言い換えれば、新たに新幹線開業に伴う、あるいは山線が三セク化された際、鉄道とともに地域振興を実施していくうえでのモニタリングを担う役割で、停車駅や車内サービスで山線を盛り上げていました。

しかし、この1年で将来的に山線の廃止が正式に決まりました。時期詳細は不明ながら、倶知安駅周辺の再開発の関係で、在来線の使用継続は困難という見方から、新幹線延伸を前に廃止される可能性が高くなっています。

山線廃止となれば、鉄道とともに地域振興を模索していくうえで、各沿線自治体も力を入れる必要はなくなります。加えて、ノースレインボーエクスプレスも特急「ニセコ号」ぐらいでしか稼働していない現状から、山線廃止決定も管理者としては大きな理由の1つになったという見方をしています。

昨年の同時期には、はまなす編成は特急「とかち」などで使用されており、たとえ来年度以降も廃止まで運行を継続するにしても、同車などが1編成あれば十分でな状況です。


数年前まで必要な存在であったノースレインボーエクスプレスも、昨今ではほぼ邪魔者のような感じになっています。



先日発表されたとおり、特急「ニセコ号」のみならず、かつてノースレインボーエクスプレスが充当された多客臨を復活させて、今後道内各方面を走ります。ラストラン企画のような設定ですが、走行距離や次回の全般検査までの年数を考慮した場合、最後の最後まで使い倒してほしいというのが正直なところです。

冬季における宗谷線特急の代走や、流氷観光シーズンにおける「流氷特急オホーツクの風」の設定、あるいは今年のラベンダー編成とともに、定期列車に混じって特急「オホーツク」・特急「大雪」で使用し、老朽化が著しく、引退が迫るキハ183系一般車をサポートする役割を与えてもよいのかなと思っています。


引退は残念ですが、稼働状況や車齢を考えれば仕方のないことです。キハ281系、キハ183系の引退とともに、今年度は引退する列車がたくさんあり、一気に寂しくなりそうですね。










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コメント
11738: by ツナ缶 on 2022/08/26 at 22:10:09

一時期冷房装置の故障で話題になってましたね。苗穂の力ならなんとでもなると思ってたのですが…。なんですっけ、津軽海峡を越えて盛岡まで来たことがあるなんていう話を聞きました。はまなす編成やらラベンダー編成もかつて津軽海峡を越えてた789系と同じ作りな筈ですからやろうと思えばできると思いますが、その改造費、機関車の手配、JR東日本の訓練を考えると可能性は無いに等しいと思います。最後まで走りきってほしいです。

11747: by ナナッシー on 2022/08/27 at 08:20:17

こんばんは
引退する理由は①が妥当だと思います。
②は引退するには不適だと考えます。昨年10月の倶知安駅構内移設の際にホームが4両になり、今年運行するニセコ号は昨年と同じ編成ですから、ドアカットでも行うものと推測します。

小樽〜長万部、富良野〜上落合信号場の廃線は決定したものの、実施する日時は決まっておりません。石狩沼田〜留萌は来年3月を目処に廃線が決まり、深川〜石狩沼田は2026年頃廃線にするとのことです。

秋の臨時列車ではまんぷくサロベツなど復刻運転を行います。冬の臨時列車が恐らく10月21日に公表されますが、定期オホーツク・大雪の代走運転に使用しますとアナウンスがあるかどうか気になります。

来春で引退ですので、GW辺りはさよなら運転を実施することでしょうか。

11748: by 183廃人 on 2022/08/28 at 18:08:05

去年ニセコに乗ったとき車掌から聞きましたがニセコもクリスタルもエアコンの変え部品が無くなって引退したと聞きました。自分がノスレに乗ったときは冷房は壊れませんでしたが壊れないように連続では動かさないようにしてました。まだもう少し残ると思いましたが残念です。確か要検抜けたのが21-5だったのであと2年半使えるのですがね

11749: by 管理人 on 2022/08/28 at 22:40:59

>>ツナ缶さん、コメントありがとうございます。

ワンオフ車両になると、修繕が難しくなりますよね。使用続けるには、新品に交換みたいな感じになるのでしょう。車両の耐用年数を考えたら、ここで新品に載せ替えるのは割りに合わないですよね。

本州へ乗り入れたこともあります。盛岡は不明ですが、秋田まで乗り入れた実績は記憶しています。急行「ハーバーレインボー」という列車名でした。その当時の「さくらエクスプレス」がお座敷のキハ183系でした。

最後の最後で本州乗り入れは不可能だと思いますが、ラストまでに函館までは乗り入れるみたいです。最後までトラブルなく使用して欲しいですね。

11751: by 管理人 on 2022/08/28 at 23:06:34

>>ナナッシーさん、コメントありがとうございます。

おそらく、根室本線や留萌本線の廃止が先になるのでしょう。しかし、倶知安駅周辺の再開発の問題もあり、新幹線開業よりも前に在来線は廃止されるはずです。

検査サイクルからして、まだまだ使用できますから、老朽化したキハ183系一般車などの補完を行いつつ、ノース自身も使える範囲でバンバン使った方が効率としてはよいですよね。

冬季になれば、宗谷線特急の代走が増えるので、ノースを石北特急へ回し、ラベンダー編成とはまなす編成を宗谷線特急に回した方が安定した輸送が図られるのではないかと思っています。

11752: by 管理人 on 2022/08/28 at 23:15:34

>>183廃人さん、コメントありがとうございます。

連続で稼働させないということは、機器そのものがオーバーヒートして稼働しなくなるということでしょうか?電動ファンが故障するからでしょうか?

リゾート気動車として製作しているため、共用部品というのは、通常のキハ183系とは少ないはずです。修理費用も確保できない昨今、どこか壊れたらほぼもう終わり状態のようですね。

検査サイクルを考えれば、まだまだ使える車両でした。少々勿体ないですよね。

11756:登場時は豪華な車両でした by 千葉日台 on 2022/08/29 at 21:06:49

日本の景気はバブル崩壊後で落ち込み気味ではありませしたがサラリーマンの給料は今と同レベルでボーナスから厚生年金の天引きはなく消費税3%が導入されるかどうかの過渡期で年金は60歳前にもらえ・・・で相対的に今より社会が元気だったと思います。

JR化後間もない時期で(賢明な人は将来の予測ができたのかも知れませんが)攻めとしてイケイケで派手にぶち上げていた感じがします。

あれから30年、リゾート気動車は特殊性が仇になった感じですね。103系、115系、キハ58系が長生きをしたのは共食いでも部品の確保が出来たからではないかと思います。

その証拠にキハ58より新しいものの製造量数が一桁少ないキハ65の方が先に全廃となりました。

特殊型はある部分では強みですが、一方で急所もあるのだと思いました。

ところで、ニセコにクリスタル、ノースレインボーがキハ183と名乗るのに違和感を感じていました。エンジンや車体に共通性があまりありませんし。

もっと言うとN183やNN183も同様で、むしろキハ185と名乗り、四国のキハ185はキハ155またはキハ165(キハ181より走行性能が劣り実質急行型)、北海道のリゾート気動車はキハ73(ゆふいんの森の次の番号)あたりの方がしっくりきました。



11762: by 管理人 on 2022/08/30 at 22:31:39

>>千葉日台さん、コメントありがとうございます。

登場時はイケイケ状態でしたから、今で言う汎用性を考慮していなかった時代です。それが昨今になって、例えば方面別に特化している振り子式よりも、線区を問わず、一定の高速化が可能なキハ261系になるわけです。方面別に使用するに際し、余計なコストをかけずに済み、車種統一も可能なので、こちらが選ばれるのも無理ないでしょう。

ノースレインボーエクスプレスは運がよかったとしか言いようがありません。元々は3両編成ですから、その登場時のままだったら、ここまで長い活躍はできなかったでしょう。増結措置が明暗を分けたと思います。

N183系以降は新形式を与え、キハ185系でもよかったと思います。初期車でノウハウはある程度あったと思うので、そこで車体をステンレスにしておけば、メンテナンスはもっとしやすかったでしょう。

同時期に登場したキハ54形がステンレスで登場しているので、それに合わせてほしかったですね。

11773: by 苗穂住民 on 2022/09/01 at 14:33:41

 こんにちは。

 秋になって臨時列車が設定されたのはやはり冷房の不具合で夏場の運行は無理だったということでしょうか。

 ノースレインボーは道内の各方面へ臨時列車として運転されました。また、1997年2月の事故で離脱したキハ183-5201の代わりとして暫くの間キハ183-1(110km/h車)が連結されました。1998年にはキハ182-5251が北斗(120km/h車)に連結されたことがあります。最近では定期特急の代走を行っています。ノースレインボーは130km/h車でしたが、この速度で走ることは無かったようです。

 本州方面へは「リゾートエクスプレス北海道」が、1993年の春に札幌~盛岡間、札幌~弘前間、函館~弘前間に設定されていました。1994年の春には函館~弘前間と函館~八戸間に設定されていました。

 オールマイティーに使える車両なので、検査期限までは走って欲しかったですね。はまなす・ラベンダー編成に繋がる列車だったと思います。

11777: by 管理人 on 2022/09/02 at 19:48:41

>>苗穂住民さん、コメントありがとうございます。

秋といっても、北海道の秋もそこそこ気温が高い状況が続きます。来週あたりから、寒暖差は大きくなりますが、最高気温は夏季並みですよね。

夏季に稼働させないあたり、やはり冷房機器不具合の影響が大きいことが予想できます。

「スーパー宗谷」の代走で130㎞/h運転を実施したことがあるのではないでしょうか?また、出火事故前に事前に特急「北斗」をノースレインボーエクスプレスで代走する措置が何度かありましたが、時刻等は変更しなかったので、ここでも130㎞/h運転をやっていたのでしょうね。

本州方面では、急行「ハーバーレインボー」が記憶にあります。当時はまだ鉄道の知識を蓄えるのに必死だったので、ノースレインボーエクスプレスが本州に行っていると知って驚きましたよ。

検査期限を迎える前に引退しそうです。もったいないですよね。

12039: by おときゅうPass愛用者 on 2022/12/03 at 17:24:23 (コメント編集)

1いつも楽しみに読ませていただいています。11月27日から大人の休日倶楽部パスを利用して関東地方から北海道を旅行しました。
最後の一般発売運転となる11月27日運行の特急ニセコは満席が続いていましたが、当日の
朝5時になってから「えきねっと」をのぞいたらちらほら空席が出ました。函館~札幌の区間の席を一旦は取れそうだったのですがに予約作業を進めているうちに先にとられたようです。その後、小樽→札幌の区間で4号車1Cの席を取ることができました。北斗13号で札幌17:30着 17:49発 レア車両のキハ201系 快速ニセコライナー倶知安行きで小樽入り、後ろ3両の切り離しを見てから、18:43発の「ニセコ」に乗ることができました。…4号車のドアは故障とのことで5号車から乗車しました。わずかな区間ですが、惜別乗車ができました。(キハ201に乗れたのも収穫)

12053: by 管理人 on 2022/12/04 at 23:47:19

>>おときゅうPass愛用者さん、コメントありがとうございます。

やっぱりドア故障あったんですね、、、。

運転直前になって空席ができることは「まんぷくサロベツ号」でもあった気がします。今回は転売の様子はほとんどなかったと思います。

本来であれば、夏なら車窓から海が見えて綺麗なんですけどね。この時期だとそれも真っ暗で残念です。

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