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キハ281系のファイナルに合わせて「キハ281-901」の外装を導入初期の姿へ!

9月末で札幌〜函館間の特急「北斗」としての定期運行を終えるキハ281系。

これに合わせて、札幌方に連結される車両で導入初期の姿へ復元される車両が登場します。



外装の復元が実施されるのは「キハ281-901」。キハ281系の試作車の先頭車の2両のうちの1両です。キハ281系は予備車両が少ない車両が理由か、実は試作車がいまだに現役という珍しい形式です。





こちらがキハ281系の試作車。「キハ281-902」とともに先頭車は2両在籍しており、2両とも札幌方を向いています。外観上の差異といえば、試作車は以前展望スペースとして使用できた先頭部の窓が小窓になっています。



こちらは量産車。明らかに窓の大きさが違います。

本来、鉄道車両は試作車や試作的要素の強い車両は量産車と比べて早い段階で定期運行を終了、廃車になる可能性が高いですが、キハ281系ではそのようなことはありません。

量産車と比べて先に廃車になる理由は、量産車と比べて操作方法に差異がある等が主な理由です。なので、ある段階で量産車の数が揃えられたり、置き換えることが可能な車両が登場すると、操作性が特殊な場合がある試作車というのは、引退したり、予備車両的な役割に回され、普段確認することが難しくなる場合があるのです。

キハ281系の場合は予備車両が少ないため、日頃から確認することができました。まさか最後の最後まで使用されるとは思いませんでしたけどね。

以前予想していたことは、2019年3月ダイヤ改正において、キハ281系による「スーパー北斗」3運用のうち、1運用が置き換えられたことで、ここで試作車がお役御免になると予想していましたが、そのようなことはせずに全車両が現役続投になりました。

予備車両が少なく、繁忙期でも増結が難しかった状況から、廃車は実施せずに繁忙期などの増結用として回されるだけになりました。


資料によると、導入初期の姿へ復元される車両は、明日の特急「北斗5号」から使用予定です。組み替え等がなければ、明日以降、しばらくの間、連日確認できることでしょう。

この復元車両は、10月に運行される臨時「スーパー北斗」の先頭車としても使用する予定です。僅かな期間ながら、キハ281系のもう1つの顔ができそうです。

道内の気動車特急の中でも、予備車両が少ないながらも、大きなトラブルなく運行してきたキハ281系。北のスピードスターの終焉も間近に迫りつつあります。











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コメント
11753: by ツナ缶 on 2022/08/29 at 01:33:11

やはり試作車が最後まで残ることは珍しいことですよね。JR東海のN700系の試作車に関しては一度も営業運転されることなく廃車、リニア鉄道館で展示、N700Sは未だに試験を続けてますよね。試作車だったりトップナンバー車、量産先行車対量産車で違いを見つけるのも楽しいですよね。なんかラストラン案件で荒れてるそうですが、なるべく平和にラストランを迎えて欲しいです。

11754: by tetudoudouga on 2022/08/29 at 16:28:03

今日の「北斗5号」は、運用の変更があり、キハ281-902で運行されました。
https://youtu.be/g9VJHdixwrk

11755: by ナナッシー on 2022/08/29 at 19:21:21

こんばんは
キハ281系は量産車から廃車になりました。
キハ280-107とキハ281-4が解体線に入りました。
キハ281-901と902は今も走っていますが、キハ280-901は見かけていません。(私が見ていないだけかも知れませんが。)

ツイッターとかで解体の写真を拝見しましたが、キハ283系よりは老朽化が進んでいないようにも見えました。
キハ281系と同じステンレス製の車体721系やキハ54は今も現役です。
なんだかんだで北海道内はステンレス製が一番長持ちしますね。

キハ283系は超高性能過ぎて維持管理が大変でしたが、キハ281系のような丁度いい位の高性能列車が今後も開発がなされると良いですね。

11757:登場した時には圧倒されました by 千葉日台 on 2022/08/30 at 20:54:30

このスタイル、そしてスピード。今は閉鎖されている運転席下の窓から走行写真を撮影した思い出があります。


函館から札幌まで2時間台(と言っても約3時間)で表定速度が100km/hを超えたのみならず在来線最速速度となった時には設備にカネをかけて電化する方が良いのか、車両にカネをかけるのが良いのかとも思いました。

同時期に130km改造をしたNN183や後輩であるキハ283がトラブルが続いたことを考えると大事故がなく安定した走りだったと思います。

同期である四国の2000系もかなり廃車が出ていると聞いています。そろそろ引き際でしょう。

線路状況が厳しく降雪も激しい石北本線に下手に転出するよりも北海道の高速鉄道の基盤を作った281系はここで引退した方がよいのではないかとも考えます。

車両保存・・・苗穂で出来ないものでしょうか。

11758: by tetudoudouga on 2022/08/30 at 21:48:38

今日の「北斗5号」から、キハ281-901の運行が開始されました
https://youtu.be/UOnIL3gQHcc

11759: by 管理人 on 2022/08/30 at 22:16:32

>>ツナ缶さん、コメントありがとうございます。

試作車が残るのは珍しいです。

残るにしても、運用に入る機会が少なく、専ら予備車扱いだったりしますが、キハ281系の場合は最後の最後まで試作車がフル稼働しそうです。

ラストラン案件は荒れる理由がよくわかりません。日頃から乗っていればそのような問題は発生しません。管理者としては、「スーパー北斗」として運行しているのに、片道で3時間59分は乗る価値はないです。せめて撮るだけになりそうです。

11760: by 管理人 on 2022/08/30 at 22:17:40

>>tetudoudougaさん、コメントありがとうございます。

運用変更になりましたね。それでも902を稼働させたのは、少なからずお詫びの意味を込めてでしょうか?

11761: by 管理人 on 2022/08/30 at 22:24:32

>>ナナッシーさん、コメントありがとうございます。

キハ281系は乗り心地もよく、そういった意味で、キハ283系よりはガタは来ていないでしょう。

振り子式車両としてキハ283系のような特殊構造という特殊構造もなく、2000系の北海道版といったところでしょうか?耐寒耐雪構造を強化している点を除き、本州の振り子式気動車とさほど変わらないと思います。

投入線区も線形がよいので、車両側への負荷も比較的少なく済んでいると思います。

昨今比較的新しい振り子式車両もやはりキハ281系や2000系などの、いわば標準的な?振り子式気動車です。キハ283系のように傾斜角度を増やすことなく、重心を下げるために屋根上の機器を下に集約させるなどの措置もありません。

キハ281系までのような車両であれば、ノウハウとして既に確立しているので、2700系登場時に言われたように、技術の伝承的な形で性能をほぼ据置きにした車両であれば、技術力は停滞するにしても振り子式は存続していけるんでしょうね。

11763: by 管理人 on 2022/08/30 at 22:48:04

>>千葉日台さん、コメントありがとうございます。

不思議と、先頭部の形状は速く走れると感じてしまうんですよ。実際に速くて在来線1番になりました。

2019年まで札幌と函館を1日2往復する運用もありましたが、走行距離で酷使されている割りには、トラブルがなかったのが凄いです。

2000系は台車交換した車両が一部で残りました。それでも新車に敵うわけがありません。台車交換後、少なくとも10年程度は使用するみたいです。

転用して再活用するよりも特急「北斗」として引退させた方が華やかな最後を飾れると思います。

車両の保存はどうなるのでしょう?話は出てきそうですが、JR側がするとは思えません。実施するとすれば、民間の手によってでしょう。

11764: by 管理人 on 2022/08/30 at 22:49:13

>>tetudoudougaさん、再度コメントありがとうございます。

1日遅れての運用開始となりました。札幌到着頃は、先頭部はもう虫だらけでしたよ。

11766: by ツナ缶 on 2022/08/30 at 23:36:37

【追記】
管理人さんの仰る通り、「日頃から乗っておけばよかった」のではないかと思います。今回はクラブツーリズムがラストランの座席を押さえたこと(どの程度かは不明)で10時打ち勢がキレてるようです。在来線特急かもめのラストラングリーンだったり、去年の185系踊り子号の11両分の指定席全てを押さえたらしく、「旅行会社なんだから団臨やれよ」という気持ちもわからなくはないですが、やはりなぜいままで乗ってこなかったのでしょうね。しかも次の日曜の281系北斗はふつーーーーに空いてるのに。

長文失礼しました。

11769: by 管理人 on 2022/08/31 at 19:39:43

>>ツナ缶さん、再度コメントありがとうございます。

日頃から撮ったり、乗ったりしておけば、別にラストに座席を買い取られたとしても、何も動じないはずです。

じゃあ、最後の最後で何か特別なことがあるかというと、今回の場合は東室蘭駅を除いて全て通過、「スーパー北斗」の復活ということですが、3時間59分運転でほぼ無停車といっても、考え方を変えれば、それに停車駅を加えたら臨時の「北斗」並みの所要時間になるわけで、決して速い列車というわけではなく、あくまで雰囲気を味わう列車ですよね。

管理者としては、最速達時代の列車を乗ったことがありますし、あれは停車駅が少なくて速いからこそ価値がある列車でした。この段階で制約の中で復活されても正直価値はないんですよね。

編成だけは最後は少し特別になるようなので、撮るだけなら少し楽しみはありそうですよね。

今回もこうした座席の買取りが実施されたのだから、キハ183系のラストランでも予想されることです。であれば、先に乗車したり、撮影したりして先手を打つことが大事です。ここで文句を言っている時点で負けなんですよね。

11772: by 苗穂住民 on 2022/09/01 at 14:26:34

 こんにちは。

 キハ281系の試作車は量産車と同仕様に改装されたはずで、量産車と区別なく使われています。キハ281形は当初偶数車号が札幌方先頭車でしたが、座席のグレードアップがされなかった、901・902・1が札幌方先頭車(自由席)限定となりました。(キハ280形は座席のグレードアップがされなかった901・101・102を自由席車限定で使用。)

 キハ281形の試作車は先頭部の運転台の下まわりが複雑な曲面になっています。量産車ではより簡単な形状に変更されています。製造しやすい形状に変更されたことが伺えます。

 ラストラン(臨時列車)はキハ281系の性能を発揮できていないですね。定期列車優先のダイヤになっているのでしょう。

11776: by 管理人 on 2022/09/02 at 19:42:28

>>苗穂住民さん、コメントありがとうございます。

2006年ごろに大きな改造を実施していたと思います。元々は機関も量産車に比べて若干劣っていたはずで、量産車とともに換装して同じになりました。台車もほぼ同一のものに交換されているはずです。操作機器類などは不明です。

ラストランはあくまで定期列車優先の中で、その合間で設定されているので、停車駅だけ再現されているような感じです。見方を変えれば、停車駅増やせば臨時の「北斗」並みですから、最速運転時代を知っている人間からすれば、物足りなさを感じます。

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