まさかのノロッコ号牽引機重連で運行されたロイヤルエクスプレス
臨時列車 - 2022年09月19日 (月)
今年はロイヤルエクスプレスについてあまり取り上げていませんが、ここ最近の数回にわたる運転では、牽引機の不具合が発生しています。
そして、本日札幌に到着した列車については、昨日網走で出発前に不具合が発生し、網走〜知床斜里間は部分運休に。出発が1時間ほど遅れました。その後、遠軽駅でも車両点検を実施していたり、途中で小休止を挟みながら旭川まで運転された情報が回ってきました。
そして、ついに札幌から牽引してきた機体が旭川でリタイアし、本日は・・・

本来、ノロッコ号で使用される機体、しかもそれが重連でロイヤルエクスプレスを牽引しました。
ノロッコ号用の機体による重連運転は、これまでにおいてもなかなかないと思います。祝日ということもあり、撮影者で賑わっていました。
実は今年の運転は、黄色いロイヤルカラーの機体の重連運転というのが一度も実現していないのです。一方が不具合という情報も出回っていますが、正確にはよくわかりません。その代わり、原色カラーの機体が入り、例年よりもカラフルな編成で運行されています。
牽引を担うDE15形ディーゼル機関車は、北海道では元々除雪車として冬季は前後にラッセルヘッドを装着して使用します。夏季になればラッセルヘッドを外して臨時列車に使われたり、車両不具合の際の救援機として使用されます。
黄色い外装をまとい、編成全体が華やかに見えるロイヤルエクスプレス北海道も、牽引する機体は車齢が40年以上が経ち、老朽化が進行しています。引き続き検査を通して運行していますが、おそらく検査を通す現場では、やっとの思いで検査を実施していると思います。こんな古い車両の修理用の部品が簡単に入手できるはずもなく、おそらくそれも先に廃車した機体からの流用のものがほとんどでしょう。
このDE15形について、北海道では今年の4月時点で12機が現役です。ですが、老朽化が著しく、冬季に運行していた「流氷ノロッコ号」の運行を終了し、同列車に使用していた牽引機を本来の除雪車として使用せざるを得ないほど、最低限の車両数でやり繰りしているのです。
そのほかにもDE10形ディーゼル機関車も数機稼働していますが、北海道ではDD51形が全廃となった今、旅客列車などを牽引できるディーゼル機関車というのは、老朽化が進行し、今後長期にわたって使用することが難しい状況になっていることは言うまでもありません。
2020年からロイヤルエクスプレスがディーゼル機関車による牽引運転という形で毎年1回北海道に渡道していますが、JR北海道保有のディーゼル機関車の使用が困難となり、廃車となってしまえば、北海道を一周するクルーズトレインとしての運行ができなくなってしまいます。
仮にそうなった場合、JR貨物からDF200形ディーゼル機関車を借りる形で運行せざるをえません。ですが、軸重の関係で入線できる路線や区間に一部制約が生じ、例えば釧網本線などには入線することが困難のはずです。
おそらく今後も毎年1回、ロイヤルエクスプレスが北海道に渡道してくるものと予想していますが、今年の牽引機の不具合の様子から、必ずしも今後長きにわたって現行の体制で運行することは難しいと判断せざるを得ません。全ては牽引機の体力次第ですが、試験段階ながら、後継となるキヤ291形ラッセル気動車も投入されており、これが本格投入されればDE15形も役目を終えることになるでしょう。
そうなれば牽引機も失い、ロイヤルエクスプレスを北海道で運行することは、DF200形ディーゼル機関車をJR貨物から借りない限りは不可能になります。
今年の運行の様子や本日の牽引機の代走運転を確認しながら、改めて来年以降実施されるであろうロイヤルエクスプレスの運転が危機的状況と感じた次第でした。
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そして、本日札幌に到着した列車については、昨日網走で出発前に不具合が発生し、網走〜知床斜里間は部分運休に。出発が1時間ほど遅れました。その後、遠軽駅でも車両点検を実施していたり、途中で小休止を挟みながら旭川まで運転された情報が回ってきました。
そして、ついに札幌から牽引してきた機体が旭川でリタイアし、本日は・・・

本来、ノロッコ号で使用される機体、しかもそれが重連でロイヤルエクスプレスを牽引しました。
ノロッコ号用の機体による重連運転は、これまでにおいてもなかなかないと思います。祝日ということもあり、撮影者で賑わっていました。
実は今年の運転は、黄色いロイヤルカラーの機体の重連運転というのが一度も実現していないのです。一方が不具合という情報も出回っていますが、正確にはよくわかりません。その代わり、原色カラーの機体が入り、例年よりもカラフルな編成で運行されています。
牽引を担うDE15形ディーゼル機関車は、北海道では元々除雪車として冬季は前後にラッセルヘッドを装着して使用します。夏季になればラッセルヘッドを外して臨時列車に使われたり、車両不具合の際の救援機として使用されます。
黄色い外装をまとい、編成全体が華やかに見えるロイヤルエクスプレス北海道も、牽引する機体は車齢が40年以上が経ち、老朽化が進行しています。引き続き検査を通して運行していますが、おそらく検査を通す現場では、やっとの思いで検査を実施していると思います。こんな古い車両の修理用の部品が簡単に入手できるはずもなく、おそらくそれも先に廃車した機体からの流用のものがほとんどでしょう。
このDE15形について、北海道では今年の4月時点で12機が現役です。ですが、老朽化が著しく、冬季に運行していた「流氷ノロッコ号」の運行を終了し、同列車に使用していた牽引機を本来の除雪車として使用せざるを得ないほど、最低限の車両数でやり繰りしているのです。
そのほかにもDE10形ディーゼル機関車も数機稼働していますが、北海道ではDD51形が全廃となった今、旅客列車などを牽引できるディーゼル機関車というのは、老朽化が進行し、今後長期にわたって使用することが難しい状況になっていることは言うまでもありません。
2020年からロイヤルエクスプレスがディーゼル機関車による牽引運転という形で毎年1回北海道に渡道していますが、JR北海道保有のディーゼル機関車の使用が困難となり、廃車となってしまえば、北海道を一周するクルーズトレインとしての運行ができなくなってしまいます。
仮にそうなった場合、JR貨物からDF200形ディーゼル機関車を借りる形で運行せざるをえません。ですが、軸重の関係で入線できる路線や区間に一部制約が生じ、例えば釧網本線などには入線することが困難のはずです。
おそらく今後も毎年1回、ロイヤルエクスプレスが北海道に渡道してくるものと予想していますが、今年の牽引機の不具合の様子から、必ずしも今後長きにわたって現行の体制で運行することは難しいと判断せざるを得ません。全ては牽引機の体力次第ですが、試験段階ながら、後継となるキヤ291形ラッセル気動車も投入されており、これが本格投入されればDE15形も役目を終えることになるでしょう。
そうなれば牽引機も失い、ロイヤルエクスプレスを北海道で運行することは、DF200形ディーゼル機関車をJR貨物から借りない限りは不可能になります。
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