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"HET183"から"FURICO283"へ〜2023年春、キハ283系が石北へ

苗穂運転所(札ナホ)転属となっているキハ283系。










長らくその動向が注目されていましたが、今年7月に正式に発表されたとおり、キハ183系を置き換えるべく、石北特急に転用されることになりました。

時期は2023年春。来年3月のダイヤ改正を機に、置き換えられることになるでしょう。

今現在でわかっていることは、比較的製造年が新しい残っている25両を継続使用します。



特急「おおぞら」ではグリーン車も4両残っていましたが、既に廃車・解体されています。先日報道でもありましたが、キハ281系引退後について、保有する27両は全て廃車になるということで、一部で憶測が流れていたキハ281系のグリーン車、キロ280形のグリーン車のみ転用する可能性もなくなりました。

石北特急転用に際し、特段大きな改造等は実施されず、塗装変更なども実施しません。キハ283系は振り子式車両ですが、これも使用しない方針です。

昨今、石北本線で試運転が実施されていますが、現在のキハ183系の編成より1両少ない3両編成となっています。単純にグリーン車だけ減車した形ですが、特急「オホーツク」充当時は札幌直通のため、札幌〜旭川間における自由席主体利用などの問題が生じてきますが、3両編成を基本編成とした場合、このあたりの対応をどうするのか気になります。

製造費用の高額が理由なのか知りませんが、JR北海道においても、石北特急に使用するキハ261系を確保することができず、このキハ283系の転用は苦渋の決断でした。現存するキハ283系を使用可能と判断したという経緯から、元々はやはり転用する方針はなかったのでしょう。

キハ261系の最終製造数および発注数は数年前の時点で既に確定しており、この時点でキハ283系の転用がJR北海道社内内部で決められていたと思います。それが実際に現実になったわけですが、日本国内において、在来線において制御つき自然振り子式車両の転用は前例がなく、振り子の使用の有無に関わらず、実現すれば初の事例となります。

振り子式車両は特定の路線や線区向けに対し、高速化によってその威力を発揮しますが、特化した設備ゆえ、ランニングコストや整備の手間がかかり、汎用性に乏しく、転用等が難しいのが現状です。

JR東日本で「スーパーあずさ」として使用していたE351系は転用されることなく廃車になり、JR四国の2000系も先に登場したキハ185系を置き換えることなく廃車になりました。一部は残存し、定期列車では「あしずり」、「宇和海」で活躍しており、繁忙期になれば、「しまんと」にも代走で使用します。

話題が逸れてしまいましたが、既存の車両を活用せざるを得ないということは、それだけ苦しい状況が伺えます。石北本線はJR北海道で言う黄色線区に指定されており、将来的な展望が見えない状況。不採算路線については、来年度中にアクションプランの成果から検証を行い、今後の方向性が示されます。

収支改善で成果を挙げるか、沿線自治体も一部負担したうえで穴埋めをしていかなければ、今後廃止する路線や区間を増やさざるを得なくなります。

そのような状況下で、石北本線向けに車両を新たに用意することは現実的ではなく、比較的製造年の新しい中古車を転用する形で使用していかざるを得ない状況ということになります。

ちなみに、石北線のアクションプランについて、同線における必要な更新車両数は47両にものぼり、そのうち特急用車両が20両です。キハ261系を新製するのであれば、遠軽方、札幌方または網走方のユニットが5本ずつの20両という計算です。車両更新費用は全部で114億円で、特急用車両はそのうちの60億円です。普通列車用はH100形を想定した費用となっています。

そのような厳しい状況の中で、キハ183系を置き換えて、キハ283系が石北特急として再出発します。事前に伺った話によれば、キハ283系化されることで性能は向上しているものの、あくまでキハ183系の置き換えを念頭に置いているものであり、置き換えによって特段高速化されるということはないようです。ただ、全車両が2エンジン搭載となっており、キハ183系の一部車両のような1軸駆動の車両とは異なり、駆動軸が自動的に最低2本確保されることで、急勾配区間における登板性能及び、空転対策という点においては、キハ283系の方が優れているということは言うまでもありません。絶対に空転しないわけではありませんが、空転で勾配区間を走行できずに引き返すということはほぼなくなるでしょう。



キハ283系デビュー時、誰しもが想定しなかった石北特急への転用。長くてもおそらく、北海道新幹線の札幌延伸までの期間になるでしょう。老体に鞭打つキハ283系。なかなか休ませてくれそうにありませんね。










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コメント
11900: by 183廃人 on 2022/10/21 at 23:19:46

283は振り子は使わないけどその代わり低重心なのと車輪径が小さいのでカーブ通過速度が183よりも10キロ上がるかもしれないと聞いてます。振り子を使わなくなることで側面の振り子ロゴは嘘になるから代わりに789のようなステッカーを貼るとか貼らないとかと聞いたけどどうなのでしょうか。流石にLED表示は着けるっぽいですけど自動放送は無くなってタブレットになると思うと車掌が話していました。どうやら峠区間でかなり飛ばしてるようなので石北区間では10分程の時短はあり得るかもしれません

11902: by ナナッシー on 2022/10/22 at 07:11:09

おはようございます
北海道新幹線開業時の運行形態がどうなるかはわかりませんが、今の特急北斗は札幌〜長万部に短縮されると思います。もしかしたら数本は函館まで残る可能性もありそうです

キハ261系0代と残ったキハ283系は無理して2031年まで残すのか、あるいは車齢から加味して2029年前後に新型の特急気動車を投入するのかどちらかでしょうか。

もし今後特急気動車を投入する場合、全室グリーン車は必要なく、半室(12席か15席)あれば十分です。
キロハ+キハ+キハ+キハの4両あれば間に合います。

11903: by ツナ缶 on 2022/10/22 at 09:42:20

キハ283系、まだ時代の最先端を行ってる感じがすごくします。北海道新幹線が札幌まで延長後、北斗の車両が全くいらなくなる(札幌〜長万部の連絡特急かできるとしたら半分)のでその余ったキハ261系で置き換える感じでしょうか。その中でも、スーパーとかちとしてデビューした初期車を石北本線に持っていく感じだろうと思います。
なぜキハ261系が幕すら石北本線に対応してない真相は分かりませんが、グリーン車の関係もあり、入線が想定されてないのかもしれません。キハ283系がこれ以上使用不可になった時点で本当に特急がなくなる可能性もあると思います。
とりあえず石北本線の特急列車が辛うじて生き残っただけいいのかもしれません。

11904: by 江東の住人 on 2022/10/22 at 11:24:58

タラレバですが、札幌〜旭川を130km/h運転、旭川〜遠軽を95km/hで振り子使用したら札幌〜北見・網走の所要時間はどれほどになったでしょうかねえ…

11905:函館本線での高速化 by キシ80 on 2022/10/22 at 18:22:20

石北本線でのスピードアップはないとしても、二往復のオホーツクは今より速達化されるのでしょうか。

11906: by ふみ on 2022/10/23 at 00:12:12

3両ではさすがに少ないかと思ったのですが、グリーン車無しならまず問題ないですね。

あるうちに乗っとけということで、キハ183系の石北線特急乗ってきて、エンジン非換装車の豪快なサウンド、振動、そして赤くなり始めた北見峠や常紋峠を楽しみましたが、普通のお客さん、特に都会から来た観光客には尋常ではない騒音と揺れ、ボロいトイレと洗面台、R55の座席と黄ばんだテーブルに至っては「座りたくない、触りたくない」でも不思議ではないですからね。新しい車両の方がいいに決まっているんです。とは言っても、その新しい車両も25年落ちではあるのですが……。

11907:訂正事項 by 最強気動車キハ283 on 2022/10/23 at 09:25:22

E353ではなく、E351なのでは?

11909: by 管理人 on 2022/10/23 at 22:21:46

>>183廃人さん、コメントありがとうございます。

「スーパーとかち」モノクラス時代は車掌による放送だったので、グリーン車なき今、今後は自動放送はできなくなると思います。

減速運転以降、JR北海道は所要時間短縮には消極的です。性能差はあるにしても、極端な短縮は実現せず、可能な範囲で数分レベルだと思います。

振り子且つ車輪径を小さくして徹底した低重心化を図っています。2エンジン搭載ということもあり、走行性能や条件的にはかなり有利になると思います。12月のダイヤ発表が待ち遠しいですね。

11911: by 管理人 on 2022/10/23 at 22:35:19

>>ナナッシーさん、コメントありがとうございます。

札幌〜長万部間がどうなるか気になります。

電車特急次第になると思いますが、車両の新製の目処があれば、特急「すずらん」として札幌〜東室蘭間を編入し、東室蘭〜長万部間で別に特急を用意する可能性も予想しています。

理由はカーボンニュートラル策定の件で、電化区間は極力電車を使って運行することで排出量実質ゼロを目指していくのではないでしょうか?

いずれにしてもキハ261系1000番台は余剰になるので、キハ261系0番台、キハ283系置き換え用に回されそうですね。

今後特急気動車を新製する場合、2700系のような車両が必要であり、グリーン車も同程度で十分です。

11912: by 管理人 on 2022/10/23 at 22:38:57

>>ツナ缶さん、コメントありがとうございます。

つい先日まで、来年度以降の石北特急の動向がわかりませんでした。まずはキハ283系のおかげでなんとか存続できたというところでしょうか?

今後は道内の全ての特急において、グリーン車がまるまる1両必要かと言われればそうではなく、次期特急気動車はその辺りをよく考える必要がありそうです。

11914: by 札サウご近所 on 2022/10/26 at 17:27:10

個人的には、283は2031年まで使うと思います。
新幹線開業時には、室蘭本線は全て電車特急とし東室蘭~長万部間はH100の快速に格下げだと予想しています。そうすると北斗の261を全車両(9編成ぶんくらい)宗谷石北特急に捻出できるので、宗谷の261初期車と石北の283をぴったり置き換えできそうです。
次期の特急気動車は、残念ながら2045年ごろの261-1000置き換え開始まで製造されないのではと予想しています。

11915: by 管理人 on 2022/10/26 at 23:56:39

>>江東の住人さん、コメントありがとうございます。

おそらく最大で20分程度の短縮だったのではないでしょうか?

石北本線では最高速度で制限を受けているので、振り子を使ってもあまり速くないはずです。ただ、石北峠を結構なペースで走っているようなので、勾配区間で差がついたのかもしれませんね。

11916: by 管理人 on 2022/10/27 at 00:00:45

>>キシ80さん、コメントありがとうございます。

函館本線区間なら、数分程度の時間短縮の可能性ありそうですよね。上り列車については、2本とも後続の特急から数分早く前を走るだけなので、輸送効率考えたら、もっと先を走ってほしいところです。そのあたりを時間短縮が可能であれば、対応してもらいたいですよね。

11917: by 管理人 on 2022/10/27 at 00:04:08

>>ふみさん、コメントありがとうございます。

やっぱり、なんだかんだで新しい車両の方がいいに決まっていますよ。一般利用客からすれば、ただの移動手段ですから、エンジン音等はどうでもいいのです。移動時がより快適である車両が求められます。

今回もまた他線区からの転用、中古車が投入されます。おそらく次回もキハ261系で他線区からの中古車の投入です。石北特急は永遠と中古車の使い回しになりそうです。

11918: by 管理人 on 2022/10/27 at 00:06:31

>>最強気動車キハ283さん、コメントありがとうございます。

E351系の間違いです。ご指摘ありがとうございます。

11922: by 管理人 on 2022/10/27 at 00:17:35

>>札サウご近所さん、コメントありがとうございます。

新幹線が開業すると、少なくとも札幌〜東室蘭間の特急の本数はある程度維持されると思います。カーボンニュートラル策定もあり、737系の例と同様、電化設備を活用しない手段はなく、基本的に電車特急になると思います。

東室蘭〜長万部間は、輸送量は少なくなりますが、途中には伊達市や観光地である洞爺湖へのアクセスを担う洞爺駅があります。単に快速格下げだけでは、将来的に回復するであろうインバウンド需要等には対応できない可能性もあり、何らかの形で特急の代替案は今後出てくると思います。

11925: by NS on 2022/10/27 at 07:46:45

北海道新幹線札幌延伸後において管理人様が予想する
>東室蘭〜長万部間で別に特急を用意する可能性
について、JR北海道に果たしてそれが可能だろうか?という疑問が拭えません。

確かにカーボンニュートラル対応の必要性は否定出来ないとはいえ、東室蘭での乗り換えが原則となってしまうと
(1) [洞爺&伊達紋別]⇔[苫小牧~札幌]
(2) [苫小牧~登別]⇔函館市内
の鉄道による移動需要の少なくない部分が都市間バス(新設可能性のある路線含む)や自家用車に転移しかねないリスクがあり、JR北海道が本当にそれを許容出来るのか?という疑問があります。
これらの区間は、所要時間が多少長めでも乗換が無い(もしくは最低限で済む)ことが大きなメリットであるはずと感じるだけに、それらを捨ててまでカーボンニュートラル対応に走れるものだろうか?と疑問に思います。

もしその手の対応が本当に大きな強制力を持つが故のものであるのなら、JR北海道にとってはかなり大きな打撃になるように思います。

11934: by 管理人 on 2022/10/30 at 22:26:08

>>NSさん、コメントありがとうございます。

東室蘭〜長万部間で別に特急を用意する可能性については、朝・晩だけ札幌直通列車を設定し、日中は東室蘭〜長万部間を往復するような運行体系を予想して記載しました。現行の宗谷線特急のような体系です。そして次第に運行本数を縮小していき、やがて廃止すると予想したうえで、あえて系統分離するような記載としました。

カーボンニュートラルの件もありますが、そもそも将来的にJR北海道にとって、東室蘭〜長万部間が必要か?という問題になってきます。並行在来線でもなく、洞爺駅や伊達紋別駅といった主要駅のある区間ですが、特急「北斗」が経由するからこそ、残っているに等しい区間です。

実態は普通列車も上下で数本しかなく、普通列車削減時に豊浦〜長万部間の普通列車も減少しました。主要駅となる洞爺駅、伊達紋別駅も30年前と比べて1日の平均利用者が1/3程度に減少しています。一応単独で維持可能な路線・区間ですが、新幹線があるからそのようにしている、あるいは将来的に確実に手放せる区間だからこそそのようにしているだけであって、新幹線札幌延伸後は、長万部〜新函館北斗間は維持すら難しい区間となり、同様に東室蘭〜長万部間についても、特急「北斗」ありきの区間ですから、同様に維持が難しくなるレベルになります。

コロナで徐々に世の中が通常に戻っていく中で意識すべきことは、新千歳空港とウポポイ、登別のアクセス改善に尽きます。JR北海道としても、将来的には、収益の中心は新幹線と札幌近郊のアクセスとなり、地方の路線は縮小あるいは廃止となっていくでしょう。現時点で何らかの連携等を実施していかなければ存続は厳しいとJR北海道も言及していますよね。

現時点で連日のようにJR北海道は大きな打撃を受けています。この打撃の影響を減らすためには、利用の少ない区間、並行在来線でなくても、利用者が少なければ鉄道としての存続自体を見直さなければならないです。東室蘭〜長万部間は並行在来線ではないため、見落とされがちですが、いずれ存続について何らかのアクションはあると予想しています。

11942: by NS on 2022/10/31 at 00:32:56

管理人様のご見解ありがとうございます。

>東室蘭〜長万部間についても、特急「北斗」ありきの区間ですから、同様に維持が難しくなるレベル
旅客線単体で考えるなら確かにそうかも知れませんが、もしそういう見方の上でこの区間を将来的に手放すとするならば、これまで北斗が担っていた
>[苫小牧~登別]⇔函館市内
について、北海道新幹線への転移がほぼ見込めなくなり、これは北海道新幹線の収益にも少なからず影響を及ぼしかねない問題ではないかと危惧しています。
またこの区間は、貨物線としても当面残す方向で考えざるを得ないのではないか?とも感じます。
(有珠山噴火時に一定期間の運休を余儀なくされる可能性があるとはいえ、貨物新幹線の実用化の目途が当面立ちそうもないという状況でもありますし)
もしJR北海道がこの区間の鉄道自体を廃止するとなれば、JR貨物自体が北海道からの撤退を余儀なくされることにもなりかねないと危惧しますが、そのあたりについても管理人様のご見解を拝見したいと思います。

11948: by 管理人 on 2022/11/01 at 00:43:59

>>NSさん、再度コメントありがとうございます。

北海道新幹線が現時点でその威力を発揮していないという声が多いです。その効果はやはり札幌まで延伸しなければ出ないというものです。

元々道内と本州の行き来はそれほど活発ではありません。逆に札幌まで延伸したら、札幌と新函館北斗間の区間利用が大幅に見込めるので、北海道新幹線は札幌ありきでないと効果はもたらさないとされています。ということは、道内においては札幌と新函館北斗の輸送がメインとなり、その途中の経由地において現在の主要な駅に新幹線の駅を設置をとりあえず行い、ある程度の利便性の確保を努めるという形になると思います。

注目すべきが仰るとおり、新幹線経由地ではない胆振エリアと道南へのアクセスということになりますが、まず管理者としては、[苫小牧~登別]⇔函館市内が果たしてどの程度日頃の利用者がいるのかわからないのです。

これを探るヒントが乗車券往復割引きっぷですが、確認すると胆振と函館エリアへのきっぷはほぼ用意されています。ただ、オプション特急券やえきねっとトクだ値になると、この[苫小牧~登別]⇔函館市内というのがどちらもないのです。理由は定かでありませんが、札幌または南千歳から函館エリアの設定のみとなっており、このあたりは、将来的に新幹線の利用のメインになるであろう同様の設定です。胆振エリアでは「すずらん」が主に対象で、札幌を発着を主とした設定です。しかもなぜか登別の設定はないんですよね。

こうしてみると、室蘭を境にほぼ利用が分けられているような状態であり、JRとしても胆振エリアと函館市内というのは、あまり旅客輸送として重要な位置付けとはしていないことが伺えます。重要としているのであれば、そうした割引きっぷの充実を図るはずですからね。

では、貨物の路線としてはというと、先にJR貨物が路線を保有することはできないと言及しています。ですが、北海道新幹線札幌延伸に伴う経営分離区間については、おそらく何らかの形で残すはずです。今後協議も本格的に始まり、国も関与するそうです。残さなければ、物流に少なからず影響をもたらし、鉄道車両の輸送、特に新車の甲種輸送等においても、それができなくなってしまうわけです。

1回目のコメント返信で、存続について厳しい見方をしましたが、一方で簡単に廃止等はできません。三セク鉄道で貨物で・・・と言えば、東北の青い森鉄道などがありますが、こちらは仮に廃止されても代替ルートはあります。ただし北海道の場合はそれがないのです。これが決定的な違いです。いさりび鉄道も簡単には廃止にできないのです。

そして物流に目を向けると、前回有珠山が噴火した際に、山線迂回の貨物列車の輸送量は全体の1割から2割程度に過ぎませんでした。結果残りをどのように輸送していたのかは不明ですが、その程度であれば、必ずしも貨物列車が必要なのかどうか疑問になってきます。ただ20年前とは状況が変わり、現在はトラック輸送メインでもドライバー不足などの深刻な状態が続き、当時の状況とは大きく変化しているため、一概に判断はできません。

仰る貨物新幹線がもし実現化されれば、在来線は完全に不要になります。貨物新幹線の実用化が全ての鍵を握っています。実現すれば、JR貨物の撤退もあり得るのではないでしょうか?

山線の廃止もあり、さまざまな問題が浮上しており、どこから手をつけたりしたらよいのかわからないですよね。流れが通っていない文章を長々と記載しましたが、コメント返信になっていれば幸いです。

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