【コラム】JR北海道の車両のデザイン
コラム - 2022年10月30日 (日)
久々のコラム記事です。
今回はJR北海道の車両のデザインについて。


先日記事で掲載したとおり、苫小牧〜室蘭間で現行のキハ143形を置き換えるために投入される737系。3年前に公式発表された「JR北海道グループ長期経営ビジョン」時点では、既存の733系ベースのワンマン電車のイラストとしていましたが、実際にデビューすることになったのは2ドアで形式も全く新しい電車になりました。

737系のエクステリアを見ていると、先に登場しているH100形のデザインの要素を取り込んでおり、前面は黒く、H100形と同じ視認性向上を目的として、JR北海道のコーポレートカラーであるライトグリーンと警戒色の黄色を入れたデザインとしています。

ただ、前面に警戒色を配したにしても、キハ261系1000番台のように、貫通扉部分ほぼ全面に採用されているわけではありません。つまり、同時期に登場している車両の割には、「統一性」というものが見られないのです。ここが新しい車両が登場していくうえで非常に残念な部分です。




北海道の特急車両を見ていると、現在はキハ183系と785系を除き、全てこの高運転台スタイルの先頭部をもったデザインが特徴です。
自動車メーカーからデザイン担当の人間からデザインについて勉強し、生まれたのがこの「げんこつスタイル」という先頭形状です。
これを長年にわたって採用してきていることもあり、すぐさまJR北海道の特急車両だということがわかります。789系などでは、外装の色が青系ではないにしても、先頭形状を見れば、JR北海道の特急車両だということがすぐにわかります。
特急車両においては、デザインにおける伝承や継承を受け継がれ、最新のキハ261系にも採用されています。このデザインの素晴らしいところは、古さを感じさせないカッコイイデザインが長年にわたって維持されていることです。先日、キハ281系が28年の活躍をもって引退しましたが、決してその年数を感じさせないのです。
しかもこの形状はデザインありきではなく、元々は日高本線で発生した踏切事故で、当時の運転士が両足切断という重症を負ったことから、運転士保護を目的として、運転席を高い位置とする必要がありました。つまり、この「げんこつスタイル」は機能性を持たせつつ、デザイン性も優れているのです。
管理者としては、これがJR北海道のブランドアイデンティティと思っていますが、これを車両に持たせることは非常に重要ですよね。
アイデンティティの解釈は、昨今では多岐に渡りますが、社会から認められるにはどうすればよいか、どういった価値を提供していくかを形にして、自分たちへ、または周囲へ発信していくことです。
これを強いものにすれば、1番にはならないにしても、社会として認められる、受け入れられる存在へと成長していきます。
管理者は自動車も好きなので、自動車の話へと脱線していきますが、例えば、ポルシェ、BMW、MINIといった自動車メーカー。実に不思議なことで、我々車好きじゃない人間でも、外装を見ればわかるデザインです。
ポルシェは、例えば昔からあるクーペスタイルの911は、大昔からあのデザイン、車体形状です。そして、ポルシェとわかる丸目のヘッドライト、それのみならず、アニメや漫画にも登場してきます。性能も然り、世界が認める自動車あるいは自動車メーカーです。これはMINIにも同じことが言え、現在は車種が増えてクロスオーバースタイルのものも多岐にわたってバリエーション展開していますが、それでも一目見ればMINIとわかるデザインです。
BMWにしても、リアの形状は大きく変更してしまいましたが、それでも前面のデザインを見れば、セダンだろうがワゴンだろうがSUVだろうが、みんなBMWとわかるデザインです。
これらに共通することは、ちゃんと昔からデザインを継承しているのです。
これら自動車、自動車メーカーは世界に名を轟かせています。自動車メーカーとして世界のトップはトヨタですが、バリエーション展開や歴史を辿っていけば、いかにこれらのメーカーの方が凄いかがわかります。このあたりは、JR北海道の特急車両のデザインと同じ考え方であり、やはり独自でアイデンティティを持っていることによって、長きにわたって、そしてこれからも自他ともに認めるブランドへと成長していくのです。

自動車メーカーにおける世界のトップシェアはトヨタです。ただ、車種の展開や歴史を辿るとアイデンティティ、主張が強いかというとそうではないのです。
ポルシェやBMW以上に、バリエーション展開が豊富でより多様なニーズに応えられるからこそ、シェアは1位なのです。これは当たり前ですよね。
例えば、今話題の新しいクラウン。既に2万台を受注しているようで、納車は来年初頭から開始されるようです。トヨタのフラッグシップであり、登場時期における最新の技術を投入してきた車ですが、その歴史を辿ってみると、そんな車でもBMWのように大昔から特徴あるデザインを継承しているわけではなく、モデルごとに外装が大きく変わっています。しかも、日本国内においては、セダン市場の低迷、SUV市場の急拡大に伴い、クラウンは年々販売台数が落ち込んでいました。
新しくなったクラウンについては、数年前からSUV化の噂が流れていました。一方でセダンのまま継続するという話もありましたが、結局は先に発売しているクロスオーバー、セダン、ハッチバック、ワゴンと今後4種類のバリエーション展開となります。今回のモデルから本格的に世界販売を視野に入れていますが、このあたりは、トヨタ内でも社会から認められるにはどうすればよいか、どういった価値を提供していくか、まさにアイデンティティにおいて迷いがあったことは言うまでもありません。
ここがしっぱりと確立していれば、セダン一本で勝負できる車なのです。トヨタが悪いですが、トヨタのフラッグシップとして際立たせるためにはどうすればよいのか、レクサスとはまた違う価値観を提供するにはどうすればよいのか、このあたりを明確にしなければクラウンですら、生き残ることが難しい時代です。
それほど、やはりメーカーのアイデンティティは重要なのです。日本車というのはこれが希薄で、例えば昨今のトヨタの売れ筋の車を見ても、どれも伝統のある車種ではなく、最近出てきた車種ばかりです。トヨタの中で、そういったものが確立し、長年愛され、販売台数もある程度維持している車種といえば、ハイエースとランドクルーザーぐらいしかないでしょう。今後はこれにアルファードが仲間入りするかどうかです。
これらの車種については、ブランドアイデンティティが確立されているからこそ、世界においても、ライバルになり得る車種が少なかったり、圧倒的に勝っているからこそ、ポルシェやBMWのように長年にわたって愛され続けているのです。ただ、モデルが変わるごとにデザインの継承点が少ない点については、今後の課題です。
管理者は自動車メーカーにおいて、欧州車を高く評価していますが、やはりキハ281系のように長年にわたって古さを感じさせない愛されるデザインというのが凄いところで、例えば街並みにしても美しい景観が維持され続けます。日本のように不規則で統一性のない街並みではないのです。それがやはり自動車開発にも反映されていると思っています。
しかもそれが外装だけでなく・・・


中身もこだわっているというのが凄いですよね。
キハ261系や789系0番台の内装ですが、デンマーク国鉄との共同デザインです。20年以上前から採用されている内装。今年増備されたキハ261系1000番台の最終増備車も内装はほぼ同じです。にも関わらず、古さを感じさせないデザインはやはり凄いです。
加えて、床に採用されている「ダイアゴナルパターン(斜め模様)」。このデザインを採用することで、空間を広く見せる効果があります。こうした空間演出というのは、我々日本人では思いつきません。我々はいかにして快適な空間とするか、そうした外側の部分だけに目が行ってしまいがちです。
特急車両において、このダイアゴナルパターンの内装が採用され続けたことは、やはりアイデンティティが確立されているからこそできたことだと思います。一方、昨今までにJR北海道は経営難に陥り、車両の老朽取替において、余計な投資ができなかったという見方もできますが、当時のデザインが優れていたからこそ、20年が経過した今でも通用するのであって、このあたりは、ある意味で救われた点でもありました。
話は戻りますが、来春デビューする737系。外装は残念ですが、逆に管理者としては期待している点もあります。それは、キハ281系のように、737系のデザインが新たな出発点、門出として今後の登場する車両へ反映されれば、デザインの継承等に関しては、一定の効果が得られます。JR北海道としての新たなブランドアイデンティティが確立されることでしょう。
冒頭や以前の記事では触れていませんが、内装については、イメージを見る限りでは、3ドアから2ドアに変更されてはいるものの、既存の733系の雰囲気が継承されています。
内装はシートが733系や735系とは異なる暗くすることで、落ち着き感を感じさせています。また、乗降扉を淡いピンク色としているようですが、この点については、733系1000番台の「はこだてライナー」で函館の赤レンガ倉庫連想させる目的で、茶系の配色としたことで、2年前に初めて乗車した際に座席の配色は従来どおりとしながらも、質感が大きく向上していると感じました。そこで、乗降扉周辺を似たような配色とし、加えて、車内全体もそれに合わせた配色とすることで、内装に関しては、既存の733系から大きく質感が向上すると予想しています。
内装については、管理者も楽しみです。
今後登場する電車としては、快速「エアポート」で使用する721系の置き換え計画があります。実際に何年後に実施されるのかは不明なものの、3年前に公式発表された「JR北海道グループ長期経営ビジョン」では、2023年度からの予定であることが記載され、733系に更新される旨が記載されています。一方、「JR北海道グループ中期経営計画2023」では、今年度から老朽取替を実施する予定としており、果たしてどの情報が正しいのかはわかりません。
ただ、前者については、既存の733系ベースのワンマン電車のイラストとしていました。ワンマン電車を新形式とするのか、733系を2両編成化するのかまだ検討段階であった様子が伺え、3年を経て正式に新形式としてデビューすることになります。もちろん、新形式を登場させ、電車として大きく進化させてしまった以上、快速「エアポート」を現行の733系をそのまま反映させるとは言い切れなくなりました。
上記のとおり、737系では特に内装の質感が向上しており、新採用されるアルミ合金製の車体等、地方のワンマン電車に採用されて看板列車である快速「エアポート」がそのまま733系の増備となれば、管理者としてはそれは疑問が残ります。
やはり新しい技術が採用されたのだから、その後に登場する721系の快速「エアポート」の置き換え用の車両についても、やはりそれら新技術が採用されるべきなのです。
721系の当初の置き換えが実施されるはずだった2018年度。そこから4年が経過しましたが、未だ置き換えられておらず、一体いつになったら置き換えられるのかわかりませんが、737系の技術を取り入れた車両になることを期待するとともに、車両のデザイン等が今後において継承され続けていくことを期待します。
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今回はJR北海道の車両のデザインについて。


先日記事で掲載したとおり、苫小牧〜室蘭間で現行のキハ143形を置き換えるために投入される737系。3年前に公式発表された「JR北海道グループ長期経営ビジョン」時点では、既存の733系ベースのワンマン電車のイラストとしていましたが、実際にデビューすることになったのは2ドアで形式も全く新しい電車になりました。

737系のエクステリアを見ていると、先に登場しているH100形のデザインの要素を取り込んでおり、前面は黒く、H100形と同じ視認性向上を目的として、JR北海道のコーポレートカラーであるライトグリーンと警戒色の黄色を入れたデザインとしています。

ただ、前面に警戒色を配したにしても、キハ261系1000番台のように、貫通扉部分ほぼ全面に採用されているわけではありません。つまり、同時期に登場している車両の割には、「統一性」というものが見られないのです。ここが新しい車両が登場していくうえで非常に残念な部分です。




北海道の特急車両を見ていると、現在はキハ183系と785系を除き、全てこの高運転台スタイルの先頭部をもったデザインが特徴です。
自動車メーカーからデザイン担当の人間からデザインについて勉強し、生まれたのがこの「げんこつスタイル」という先頭形状です。
これを長年にわたって採用してきていることもあり、すぐさまJR北海道の特急車両だということがわかります。789系などでは、外装の色が青系ではないにしても、先頭形状を見れば、JR北海道の特急車両だということがすぐにわかります。
特急車両においては、デザインにおける伝承や継承を受け継がれ、最新のキハ261系にも採用されています。このデザインの素晴らしいところは、古さを感じさせないカッコイイデザインが長年にわたって維持されていることです。先日、キハ281系が28年の活躍をもって引退しましたが、決してその年数を感じさせないのです。
しかもこの形状はデザインありきではなく、元々は日高本線で発生した踏切事故で、当時の運転士が両足切断という重症を負ったことから、運転士保護を目的として、運転席を高い位置とする必要がありました。つまり、この「げんこつスタイル」は機能性を持たせつつ、デザイン性も優れているのです。
管理者としては、これがJR北海道のブランドアイデンティティと思っていますが、これを車両に持たせることは非常に重要ですよね。
アイデンティティの解釈は、昨今では多岐に渡りますが、社会から認められるにはどうすればよいか、どういった価値を提供していくかを形にして、自分たちへ、または周囲へ発信していくことです。
これを強いものにすれば、1番にはならないにしても、社会として認められる、受け入れられる存在へと成長していきます。
管理者は自動車も好きなので、自動車の話へと脱線していきますが、例えば、ポルシェ、BMW、MINIといった自動車メーカー。実に不思議なことで、我々車好きじゃない人間でも、外装を見ればわかるデザインです。
ポルシェは、例えば昔からあるクーペスタイルの911は、大昔からあのデザイン、車体形状です。そして、ポルシェとわかる丸目のヘッドライト、それのみならず、アニメや漫画にも登場してきます。性能も然り、世界が認める自動車あるいは自動車メーカーです。これはMINIにも同じことが言え、現在は車種が増えてクロスオーバースタイルのものも多岐にわたってバリエーション展開していますが、それでも一目見ればMINIとわかるデザインです。
BMWにしても、リアの形状は大きく変更してしまいましたが、それでも前面のデザインを見れば、セダンだろうがワゴンだろうがSUVだろうが、みんなBMWとわかるデザインです。
これらに共通することは、ちゃんと昔からデザインを継承しているのです。
これら自動車、自動車メーカーは世界に名を轟かせています。自動車メーカーとして世界のトップはトヨタですが、バリエーション展開や歴史を辿っていけば、いかにこれらのメーカーの方が凄いかがわかります。このあたりは、JR北海道の特急車両のデザインと同じ考え方であり、やはり独自でアイデンティティを持っていることによって、長きにわたって、そしてこれからも自他ともに認めるブランドへと成長していくのです。

自動車メーカーにおける世界のトップシェアはトヨタです。ただ、車種の展開や歴史を辿るとアイデンティティ、主張が強いかというとそうではないのです。
ポルシェやBMW以上に、バリエーション展開が豊富でより多様なニーズに応えられるからこそ、シェアは1位なのです。これは当たり前ですよね。
例えば、今話題の新しいクラウン。既に2万台を受注しているようで、納車は来年初頭から開始されるようです。トヨタのフラッグシップであり、登場時期における最新の技術を投入してきた車ですが、その歴史を辿ってみると、そんな車でもBMWのように大昔から特徴あるデザインを継承しているわけではなく、モデルごとに外装が大きく変わっています。しかも、日本国内においては、セダン市場の低迷、SUV市場の急拡大に伴い、クラウンは年々販売台数が落ち込んでいました。
新しくなったクラウンについては、数年前からSUV化の噂が流れていました。一方でセダンのまま継続するという話もありましたが、結局は先に発売しているクロスオーバー、セダン、ハッチバック、ワゴンと今後4種類のバリエーション展開となります。今回のモデルから本格的に世界販売を視野に入れていますが、このあたりは、トヨタ内でも社会から認められるにはどうすればよいか、どういった価値を提供していくか、まさにアイデンティティにおいて迷いがあったことは言うまでもありません。
ここがしっぱりと確立していれば、セダン一本で勝負できる車なのです。トヨタが悪いですが、トヨタのフラッグシップとして際立たせるためにはどうすればよいのか、レクサスとはまた違う価値観を提供するにはどうすればよいのか、このあたりを明確にしなければクラウンですら、生き残ることが難しい時代です。
それほど、やはりメーカーのアイデンティティは重要なのです。日本車というのはこれが希薄で、例えば昨今のトヨタの売れ筋の車を見ても、どれも伝統のある車種ではなく、最近出てきた車種ばかりです。トヨタの中で、そういったものが確立し、長年愛され、販売台数もある程度維持している車種といえば、ハイエースとランドクルーザーぐらいしかないでしょう。今後はこれにアルファードが仲間入りするかどうかです。
これらの車種については、ブランドアイデンティティが確立されているからこそ、世界においても、ライバルになり得る車種が少なかったり、圧倒的に勝っているからこそ、ポルシェやBMWのように長年にわたって愛され続けているのです。ただ、モデルが変わるごとにデザインの継承点が少ない点については、今後の課題です。
管理者は自動車メーカーにおいて、欧州車を高く評価していますが、やはりキハ281系のように長年にわたって古さを感じさせない愛されるデザインというのが凄いところで、例えば街並みにしても美しい景観が維持され続けます。日本のように不規則で統一性のない街並みではないのです。それがやはり自動車開発にも反映されていると思っています。
しかもそれが外装だけでなく・・・


中身もこだわっているというのが凄いですよね。
キハ261系や789系0番台の内装ですが、デンマーク国鉄との共同デザインです。20年以上前から採用されている内装。今年増備されたキハ261系1000番台の最終増備車も内装はほぼ同じです。にも関わらず、古さを感じさせないデザインはやはり凄いです。
加えて、床に採用されている「ダイアゴナルパターン(斜め模様)」。このデザインを採用することで、空間を広く見せる効果があります。こうした空間演出というのは、我々日本人では思いつきません。我々はいかにして快適な空間とするか、そうした外側の部分だけに目が行ってしまいがちです。
特急車両において、このダイアゴナルパターンの内装が採用され続けたことは、やはりアイデンティティが確立されているからこそできたことだと思います。一方、昨今までにJR北海道は経営難に陥り、車両の老朽取替において、余計な投資ができなかったという見方もできますが、当時のデザインが優れていたからこそ、20年が経過した今でも通用するのであって、このあたりは、ある意味で救われた点でもありました。
話は戻りますが、来春デビューする737系。外装は残念ですが、逆に管理者としては期待している点もあります。それは、キハ281系のように、737系のデザインが新たな出発点、門出として今後の登場する車両へ反映されれば、デザインの継承等に関しては、一定の効果が得られます。JR北海道としての新たなブランドアイデンティティが確立されることでしょう。
冒頭や以前の記事では触れていませんが、内装については、イメージを見る限りでは、3ドアから2ドアに変更されてはいるものの、既存の733系の雰囲気が継承されています。
内装はシートが733系や735系とは異なる暗くすることで、落ち着き感を感じさせています。また、乗降扉を淡いピンク色としているようですが、この点については、733系1000番台の「はこだてライナー」で函館の赤レンガ倉庫連想させる目的で、茶系の配色としたことで、2年前に初めて乗車した際に座席の配色は従来どおりとしながらも、質感が大きく向上していると感じました。そこで、乗降扉周辺を似たような配色とし、加えて、車内全体もそれに合わせた配色とすることで、内装に関しては、既存の733系から大きく質感が向上すると予想しています。
内装については、管理者も楽しみです。
今後登場する電車としては、快速「エアポート」で使用する721系の置き換え計画があります。実際に何年後に実施されるのかは不明なものの、3年前に公式発表された「JR北海道グループ長期経営ビジョン」では、2023年度からの予定であることが記載され、733系に更新される旨が記載されています。一方、「JR北海道グループ中期経営計画2023」では、今年度から老朽取替を実施する予定としており、果たしてどの情報が正しいのかはわかりません。
ただ、前者については、既存の733系ベースのワンマン電車のイラストとしていました。ワンマン電車を新形式とするのか、733系を2両編成化するのかまだ検討段階であった様子が伺え、3年を経て正式に新形式としてデビューすることになります。もちろん、新形式を登場させ、電車として大きく進化させてしまった以上、快速「エアポート」を現行の733系をそのまま反映させるとは言い切れなくなりました。
上記のとおり、737系では特に内装の質感が向上しており、新採用されるアルミ合金製の車体等、地方のワンマン電車に採用されて看板列車である快速「エアポート」がそのまま733系の増備となれば、管理者としてはそれは疑問が残ります。
やはり新しい技術が採用されたのだから、その後に登場する721系の快速「エアポート」の置き換え用の車両についても、やはりそれら新技術が採用されるべきなのです。
721系の当初の置き換えが実施されるはずだった2018年度。そこから4年が経過しましたが、未だ置き換えられておらず、一体いつになったら置き換えられるのかわかりませんが、737系の技術を取り入れた車両になることを期待するとともに、車両のデザイン等が今後において継承され続けていくことを期待します。
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