fc2ブログ

プロフィール

管理人

Author:管理人
北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

<公式Facebook>


<公式Twitter>


<公式Instagram>

Amazon.co.jp(鉄道雑誌その他)

RSS

函館本線の豊沼駅構内で特急「ライラック2号」と除雪車(ホイールローダー)が接触

本日6時03分ごろ、JR函館本線の豊沼駅構内において、札幌に向かって走行中だった特急「ライラック2号」が除雪車(ホイールローダー)が接触しました。



先程資料も発表されました。

題名には接触と記載しましたが・・・



向こうが除雪ということもあり、先頭部分の鋼体の左側が損傷しました。当該車両は789系0番台HE–106編成+HE–206編成です。このうちの札幌方先頭車「クハ789–206」と接触しました。

この6両編成は、2010年の東北新幹線新青森延伸開業に伴って増備された車両です。車齢12年で789系の中で一番新しい車両です。車齢を考えるとまだまだこれから・・・という車両なだけに、果たして復活できるのか気になるところです。

789系だからこの程度で済んでいるのです。衝撃痕を確認してみると、低運転台構造の721系や733系、キハ183系だと運転席がもろに直撃し、運転士は最悪死亡していたでしょう。789系に救われた例は今回で2例目で、1回目は2010年1月29日にL特急「スーパーカムイ24号」が走行中にダンプカーと衝突しました。

乗員乗客が負傷したこの鉄道事故では、使用車両が共通化していた785系だったら運転士は即死だったでしょう。今回も逆に特急「ライラック2号」で発生して最悪の事態は免れました。


先にTwitterの方で情報を流し、色々とコメントをいただいていますが、こうした事故に備えて、基本的に鉄道車両の先頭部分は鋼製となっています。ただし今回の場合はその事故の想定を超えているので、修繕対応できるのか気になるところです。

コメントでは、板金して修繕できるや、苗穂工場で余剰となっている付属編成の車両と交換してこちらを廃車にする等の意見もありました。前回のL特急「スーパーカムイ24号」のように、脱線せずに台枠の歪みもおそらくなさそうなので、修繕して対応するのが現実的ではないでしょうか?

有識者によれば、先頭部は鋼製なので、溶断して新しい先頭部をつくって溶接し直す方法があるようです。また、車体は仮に修繕できたとしても、大きな衝撃で、電装系についてはいずれにしても総取替になる可能性が高く、実際に事故車両をみても、衝撃があった左側の前照灯はついておらず、右側も一部しかついていません。規定以上の衝撃でプリント基盤でダメージを受けている可能性があるようです。

このあたりは、今後調査してみないとわかりません。


あと気になる点がいくつかありますので、1つずつみていきましょう。


【①接触した除雪車は外注の除雪作業車】

今回接触した除雪車(ホイールローダー)は、実はJR北海道が発注した工事に使用されている機械です。駅前広場の除雪で主に使用されており、今回は豊沼駅構内で除雪作業を実施していました。

ただ、駅前広場と実際に特急「ライラック2号」と接触した場所は離れており、なぜ除雪車がその場所にいたのかは調査中です。

以前から同じ業者に外注していたのかは不明ですが、昨冬にJR北海道から説明があったとおり、ドカ雪で列車の運行ができなくなったからといって、基本的には誰しもがその除雪作業を実施できるわけではありません。危険を伴うため、一定の知識を持ち、教育を受けた者だけが除雪作業を実施できるというルールがありました。

今回はまさにそれが裏目に出た結果です。

もちろん、一定の知識や教育は習得していたと思います。ここからはあくまで管理者の推測ですが、例えば請け負っていた除雪作業が想定された時間よりも早く終わり、善良な気持ちで他の箇所も・・・と思って除雪作業を実施していたら、特急「ライラック2号」が来てしまったという感じでしょうか?

善良心が裏目に出ることは多々あります。いずれにしても今回の事象を確認していると、危険を伴うため、やはりそういった善良心が仮にあったとしても、予定外や規定外のことは危険が伴うため、してはならないことになってしまいます。

除雪作業は本来、豊沼駅前広場を主に行うはずですが、今回は予定していない線路付近で作業していました。JR北海道の会見では、線路脇に雪を積んでいたか、線路に近い位置のホームに雪をどけようとしていたかのどちらかの見解を示しています。


【②除雪車のドライバーが80代男性】

あまり大きく触れられていませんが、実は除雪車に乗っていたドライバーが80代の男性です。大きなホイールローダーを操縦できることから、常日頃から乗用車や大型機械を乗り、免許更新時も適性検査をパスしてきたベテランの方だと思います。

しかし、近年特に高齢者による逆走や交通事故が多く発生しており、世間的に高齢者ドライバーのイメージは良くありません。仮に問題なく運転、操縦できていたとしても、やはり高齢は1つの問題要因として取り上げなければなりません。

また、この男性が発注先の業者の代表者であるのか、雇用されている者なのか不明ですが、いずれにしても、このような高齢者を扱う・雇用することについては、少々問題があると指摘せざるを得ません。逆に、これだけ高齢者の方の活躍がなければ、除雪作業が回らない窮地の状態に陥っていることも、今回の事象で皆さんには把握していただきたいです。


【③始発の列車が早すぎる】

特急「ライラック2号」は北海道で朝一番早く営業運転を開始する特急列車です。元々は道北の夜行列車の名残りで、それをカバーする目的で設定されています。

当ブログに以前コメントをいただいたことがありますが、実は同列車というのが日曜などの休日はほとんど利用がないのです。主にビジネス利用が主体で平日は利用があるということを教えていただいていましたが、実際に今日発表された資料では乗客が27名ということで、そもそも列車を走らせる必要があるのかどうかという疑問が払拭できません。

冬至付近になれば、ようやく日の出とともに札幌に到着するような列車です。昨冬のように、除雪作業が間に合わなくなることや、視認性向上のために、早い時間帯の列車を見直す必要もあると感じています。利用客数をみれば削減できるレベルです。

今回は日の出前且つ雪による視界不良によって事故が起こりました。特殊な条件でやむを得ないですが、日頃の視認性向上等を理由として列車を削減すれば、多少なりとも事故の発生リスクは減るのではないかと思っています。



今回はJR北海道と外注業車との間による事故でした。この外注業車の対応や扱いってなかなか難しいものがあります。発注者が受注者に対して指示したとしても、双方で食い違いが生じることなんて多々あります。

発注する側も、打ち合わせの段階で簡単な説明だけで済ませることが多く、いざ請け負うにしても例外が生じてしまうと対応することができなくなります。

もし、今回の原因がそこにあれば、今後何らかの対策を講じる必要があります。


運転見合わせとなっていた岩見沢〜旭川間も運転を再開し、岩見沢〜滝川間は18時15分ごろから、滝川〜旭川間は21時ごろからそれぞれ運転再開となっています。特急列車で車両変更も生じているようで、明日からの車両繰りも心配されます。

特急「ライラック」で使用する789系0番台は、6両編成が6本あります。検査などを除けば、1日に4運用あり、予備が2本です。今回1本が長期離脱?になることで予備が1本になります。他の編成で検査等があるのか不明ですが、予備車両がなくなる可能性もあり、そうなれば789系1000番台が代走で登板することになるでしょう。














↓ブログランキングにご協力お願いします↓


にほんブログ村

鉄道コム
関連記事
トラックバック
トラックバック送信先 :
コメント
12085: by ツナ缶 on 2022/12/15 at 23:25:19

こういった事故のことを考えると、運転士さんはかなりの度胸を持って運転してらっしゃるのでしょうね。これがラッシュ時で2000人近くの人が乗っている列車を担当してるならなおさらです。
先頭車以外の車両状態がわからないのでなんとも言えませんが、多分、苗穂にいる付属編成の部品を使って修理するのではと思います。今までどれだけ部品を流用されたのかはわかりませんが、少なくとも、なんかしらの部品は流用事故当該車両に流用されるのではと思います。

12093: by 江東の住人 on 2022/12/16 at 09:48:13

疑問なんですが、交流電化の線区であんなやり方の除雪をしてたら、感電の危険性が高いのでは?

12095: by 管理人 on 2022/12/16 at 23:07:59

>>ツナ缶さん、コメントありがとうございます。

付属編成が部品取りとして待機していますから、使える部品は使って修理すると思います。それが一番手っ取り早いですよね。

度胸というか、想定していないレベルの事故なので、まずは驚きを隠せないですよね。今回は乗客が少なかったですが、混雑していたら、運転士として、乗務員としての責任もありますから、肉体的、精神的に大きな負担になるはずです。それを考えると、乗務員という職は凄いですよね。

12096: by 管理人 on 2022/12/16 at 23:17:29

>>江東の住人さん、コメントありがとうございます。

その可能性もありますよね。

今回は駅前の除雪を主に担う業者で、線路内または付近を除雪する際は一定の知識や教育が事前に必要です。

報道によると、普段はJR側で除雪機で除雪するそうですが、最近は除雪機を使わないで重機でしかも除雪をしてもらう形になっていたようです。

事前の教育等が十分でないまま、除雪作業をお願いしていたとなればマズいですよ。もしかしたら重機の運転士が命を落としていたかもしれません。

供述で外注先へのいい加減な対応が露呈していますね。

12097:789系0番台の付属編成復活か!? by 普通電車 on 2022/12/16 at 23:56:03

あまりにも事故車両の状態が悪ければ、2016年3月の北海道新幹線開業直前まで函館~新青森間の特急「スーパー白鳥」の増結用として使用された789系0番台の付属編成の復活はあるのでしょうか?

12098: by 旭アサ on 2022/12/17 at 11:46:19

JR北海道ではかよえーるという特急定期券を販売しており、長距離の通勤通学利用者がいます。
管理人さんはご存知ないのかもしれませんね。

12104: by ks on 2022/12/18 at 11:49:41

今回は駅前の除雪契約ということでそこまで特別な教育云々はしていなかったのでは。普通駐車場や道路の除雪で特別な教育なんてしないですよね。

線路内に入る社員や、外注社員、冬期のパートナーはきちんと教育を受けてからでないと線路内では作業出来ないことになっています。
線路に入るときは列車がこないよう線路閉鎖手続きをとらないと線路内に立ち入ってはいけないことになっています。ましてや重機の場合は特に。

ニュースで運転手がインタビューをうけてるのを見ましたが、雪が多くて除雪が終わらなかったというのはそもそも衝突した理由になりません。そしてどこか他人事な感じの受け答え…。

そもそもなぜJRが会見を開くのかもよくわかりません…謝罪するのもよくわからないです…むしろ被害者では。
例えば市の委託で除雪してる業者が、市の施設を壊しても市が会見をわざわざ開くでしょうか。

12105: by 管理人 on 2022/12/18 at 23:44:31

>>普通電車さん、コメントありがとうございます。

それはどうなんでしょう?先頭の鋼体の損傷が酷ければ、溶断して付属編成のやつを溶接する方法もあります。

あの付属編成って、機器が特殊な場合があるらしく、転用等には不向きなことも多いです。E257系の付属編成もそれで生き残れなかったようです。なので単純に付属編成を組み込むことができるのかどうか気になります。

12106: by 管理人 on 2022/12/18 at 23:45:49

>>旭アサさん、コメントありがとうございます。

かよえーる利用者だろうと、長距離で通勤していようと、利用が著しくなければ設定している意味はありません。

12115: by 旭アサ on 2022/12/19 at 11:18:00

3002Mは札幌駅で4001Dと4Dに接続する便利なダイヤ
時刻表を見れば分かりきったことですが
折り返しの3003Mはダイヤ改正で繰上げされることになりました。
砂川駅発車で27人、その先美唄と岩見沢で数10人がのります。なので、削減があり得ないのは決まりきったことなのです

12120: by 管理人 on 2022/12/20 at 23:35:13

>>ksさん、コメントありがとうございます。

駅前除雪レベルだと、特別な教育は確かに必要ありません。

当事者の証言だと、本来であれば、JRが除雪機を使って除雪する場所を重機を使っての除雪を指示されたそうです。当日は大雪で作業が遅れていたこともあり、列車と接触してしまったようです。

JRが会見し、謝罪するという流れに持っていったのは、これまでの度重なるJRイジメの結果です。責任は業者にあるにしても、運行ができない、列車を走らせないとなれば、JRが悪くなってしまう流れを道内でつくってしまったのです。だから会見を開いて謝罪するんです。

道新や道が悪いんですけどね。

12125: by ks on 2022/12/21 at 21:29:42

問題はその当事者の証言です。

線路内や線路に近接した場所では見張員か線路閉鎖責任者をおいて絶対に一人で作業はさせないことになっています。当日は当事者しかいない状況なのでおそらく線路沿いの道路か通路を指示されたのだと思います。

線路を重機で行き来していいなんて指示出したら恐らく毎日衝突事故が発生するでしょう。

12128: by 苗穂住民 on 2022/12/21 at 23:54:04

 こんばんは。

 HE105=HE205編成が11月11日に入場していますので、HE106=HE206が修理となると、ライラックは予備車無しになります。HL編成による代走がありそうです。

 ニュースリリースを見ると、除雪作業箇所でない場所で接触していますね。
線路際へ行ったのは雪を堆積するためのようですね。HTBのニュース映像を見ると駅舎側から札幌方へ向かって雪が堆積されているようです。毎日新聞によると作業時間は午前0時から午前2時半までの予定だったということで、列車が通らない時間帯の為、JR側では除雪車の立ち入り禁止区域を明示していなかったと思われます。特別な教育を必要としない除雪をさせるなら、立ち入り禁止区域を設けてそこへは常時入らせないようにすることが必要だと思います。

12133: by 管理人 on 2022/12/22 at 10:50:32

>>旭アサさん、再度コメントありがとうございます。

利用者の細かい人数内訳をありがとうございます。ではなぜ、それを知っているのでしょうか?どこかで調べることができるのでしょうか?教えてもらえませんか?

12139: by 管理人 on 2022/12/22 at 12:24:34

>>ksさん、コメントありがとうございます。

その後の報道で除雪した雪を堆積する場所が事故現場付近にあるみたいです。

どういったマニュアルで動いているのかわかりませんが、元々はおそらく小型の除雪車を使用する箇所を、重機で除雪するようにJR側から指示されたとのことです。まずはここで大型の除雪機械を使ってもいいという判断があったかどうか。複数回にわたってこれを実施し、JR側も例えば見張員などの現場監督者が不在のままで実施していたことを知っていたならば、JR側にも過失があります。

除雪車も1人しか怪我していないことも引っかかり、オペレーターを基本的には乗せるはずです。札幌市はもう高齢化や人が集まらない等を理由に徐々に1人乗りにしていますが、まだまだ乗せて作業することが多いと思います。

下請けや外注とのやりとりでは、指示などが上手く伝わらないことが多く、今回もその一環ではないかと思っています。

12142: by 管理人 on 2022/12/22 at 23:38:10

>>苗穂住民さん、コメントありがとうございます。

近々代走ありそうですよね。それにしても、道央圏転用直後はトラブルが多かったですが、重要機器取替工事を境に、それが大幅に減少しています。

当日は大雪の影響で除雪作業が遅れてしまっていたようです。だとすれば、JR側では除雪車の立ち入り禁止区域を明示していなかったことと、除雪作業が遅れてしまったことのこの2点が事故の原因になりそうですね。

対策としては、見張員等を常時配置しておく必要があります。また、昨今は人手不足の関係から、除雪機のオペレーターを減らしていますが、今回もオペレーターは乗っていなかったはずです。今回のようなワンマン体制にならないようにする必要がありそうです。

12143: by 管理人 on 2022/12/22 at 23:38:26

>>苗穂住民さん、コメントありがとうございます。

近々代走ありそうですよね。それにしても、道央圏転用直後はトラブルが多かったですが、重要機器取替工事を境に、それが大幅に減少しています。

当日は大雪の影響で除雪作業が遅れてしまっていたようです。だとすれば、JR側では除雪車の立ち入り禁止区域を明示していなかったことと、除雪作業が遅れてしまったことのこの2点が事故の原因になりそうですね。

対策としては、見張員等を常時配置しておく必要があります。また、昨今は人手不足の関係から、除雪機のオペレーターを減らしていますが、今回もオペレーターは乗っていなかったはずです。今回のようなワンマン体制にならないようにする必要がありそうです。

▼このエントリーにコメントを残す