fc2ブログ

プロフィール

管理人

Author:管理人
北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

<公式Facebook>


<公式Twitter>


<公式Instagram>

Amazon.co.jp(鉄道雑誌その他)

RSS

日中の時間帯に旭川に向けて回送される特急車両

2月3日の10時過ぎに、キハ183系が旭川に向けて回送されました。



ハイデッカーグリーン車が復刻塗装車の4両編成。増結などを経て翌日以降も石北特急の運用に入ったようです。

回送の理由は、前日の2月2日に函館本線の納内〜近文間において、特急「オホーツク3号」が走行中に鹿と接触しました。トンネルとトンネルの間で接触したような話も聞き、トンネル内で車両点検を実施したようです。結果、車輪に傷をつくってしまったようで、列車は旭川駅で運転が打ち切られ、旭川〜網走間はタクシーによる代行輸送となったようです。

特急「オホーツク3号」の網走到着後の翌日は、特急「大雪2号」から運用に入ります。特急「大雪2号」については、特急代行列車が別に用意され、本来折り返しとなる特急「大雪1号」から回送された車両を充当させて運用に入りました。




過去にも一度撮影していました。このときも網走駅出発前の車両不具合で、特急「大雪1号」から使用するために、車両を旭川へ回送していました。

一年に何度かこうした措置がとられます。管理者はキハ183系の写真しかありませんが、例えば特急「サロベツ2号」出発前に不具合が生じた際は、キハ261系0番台が同様に回送される場合があります。

2017年3月ダイヤ改正で、道北特急の一部は旭川駅発着となりました。活躍するエリアがほぼ旭川以遠になったと言っても過言ではないでしょう。しかし、車両の所属先は札幌の苗穂であり、寝泊まりに札幌に帰ってきているようなものです。

運行体系を大幅に変更したことで、こうした現象が起こるようになりました。

活躍エリアからすると、キハ183系もキハ261系0番台も旭川運転所(旭アサ)所属にした方がよいのでしょうが、車両収容の関係なのか、整備できる力がないのか、それが実現できてしません。通常はキハ261系0番台の出入りが1日に2回あるだけで、特急車両の配置はありません。稀に悪天候などによる運休が発生した場合には特急車両が滞泊することもあります。

メインで使用するエリアに対して、所属先の場所が適しているとは言えません。運行体系の大幅な見直しを実施し、代走する機会も増えていることから、車両の所属先についても一度検討する必要があるのではないかと感じています。おそらく旭川に配置することで、現行の苗穂配置体制よりも車両繰りについては対応しやすくなるはずです。こうした車両の回送をわざわざ実施する必要もなくなります。


管理者としては、旭川運転所(旭アサ)にも釧路運輸車両所(釧クシ)と同程度の設備を持たせた方がよいのではないかと思っています。釧路運輸車両所(釧クシ)では、車両の大きい検査も実施でき、尚且つ札幌運転所(札サウ)同様、車輪を削正するための機械「在姿車輪旋盤装置」があるので、車輪の整備も実施することができます。

特に近年は、道東方面や道北方面を中心に、鹿が線路内に侵入するケースが多く見られるようになりました。接触も相次いでいます。その際に車輪に規定値以上の傷をつくってしまい、列車を運行することができなくなってしまいます。以前お伝えしたとおり、車輪踏面にフラット等の損傷がある場合、通常とは異なる振動が発生してしまい、部品の脱落などのさらなる不具合の原因になる場合があるからです。脱線の原因にもなり得ることもあります。これは安全運行に支障をきたすことにつながりますから、原則として乗客を乗せて列車を走らせることができなくなるのです。

道北方面となれば、拠点となるのは旭川です。ローカル気動車も旭川配置となっています。昨今のように、鉄道輸送の状況が変化しているので、やはり旭川も釧路と同等の設備を有し、尚且つ特急車両の配置も可能なように体系を改めた方が特急列車を含めて道北エリアの輸送体系がより安定するのではないかと思っています。


一方、道北エリアは不採算路線の割合を多く占め、そうした拠点として機能していくには難しいのかもしれません。しかし、鉄道路線を存続、列車を運行している以上は、安定した輸送に努めなければなりません。将来的な存廃に向けて検討しているところだと思いますが、現行の不便な状況を改善するためにも、そうした判断、見直しは必要です。













↓ブログランキングにご協力お願いします↓


にほんブログ村

鉄道コム
関連記事
トラックバック
トラックバック送信先 :
コメント
12336: by ツナ缶 on 2023/02/06 at 23:45:51

キハ261は謎ですが、キハ183に関しては、かつて道東・道南方面の特急も担ってたこともあり、一括して管理したほうが楽であったと思います。これはキハ261-0もですが道北方面の全列車が札幌発着(当時)のため中間地点にすぎない旭川にそんな設備設けても仕方ないという発想になるのも無理はないと思います。2017年に輸送体系が大きく変わったとはいえキハ183の引退は秒読みで、いままで苗穂でキハ183の検査をしてた人を旭川に異動・旭川に新たにキハ183の検査の担当を育成するのにコストもかかるので札幌に所属させたままなのも納得がいきます。
キハ183は「時間」の問題だと思いますが、キハ261-0やキハ283は旭川に移して苗穂は重要検査設備だけ残し、余ったキハ40は旭川に、他は札幌運転所に回すのが現在の代走オンパレード(?)を減らす手っ取り早い方法に一つにはなると思います。

12338: by NS on 2023/02/07 at 07:15:13

旭川運転所自体、20年前に旭川駅周辺の再開発事業に伴って旭川駅付近から現在地に移転した際に、工場機能を苗穂と釧路にそれぞれ移管した経緯がありますが、現在地に新たに車両所を設けられるスペース&人員的な余裕が有るかどうか次第でしょう。

ただ、五稜郭車両所すら今年3月末で廃止予定としているJR北海道がわざわざ新たに車両所を設けるかとなると、かなり否定的に見ざるを得ない気がします。
旭川支社管内は気動車特急以外にも普通列車用にキハ40&キハ54が今なお多く走り、検査時には多くが釧網本線を経由して釧路まで移動していますが、これらの旧型の一般形気動車が全て新型車両に置き換わった後に旭川に車両所を残しておく余裕も無いでしょうし、それならば特急用も一般用も長距離回送で対応しようということなのでしょう。

12339: by オオゼキ on 2023/02/07 at 18:34:21

コメントお久しぶりです。

道北方面の列車の安全安定運行のために、検修関係の改善が必要ですよね。

旭川運転所も旭川工場が廃止された今、釧路運輸車両所のような、運転所と鉄道工場が合体した充実した設備は困難かと思います。しかし函館運輸所のように、車両の検修(仕業、交番)の能力に加え、車輪添削設備の追加は必須ですよね。

最近ようやくJR北海道も列車の安全安定運行のために、取り組み告知や運行情報提供体制の改善や車両更新といったことができるほど、余裕が出てきました。島田前社長のおかげで、少しずつですがいい会社になったと思います。

そのため車輪添削の問題もおそらくは、jr北海道も把握していて今後何らかのアクションが来ると思います。期待しましょう。

12343: by 龍 on 2023/02/09 at 03:28:18 (コメント編集)

もう性善説を前提にした考え方はやめて、見せしめのために容赦なく犯人の実名を晒して損害賠償を支払わせて、社会的にも人間的にも抹殺してやればいい。イタズラとして扱うからつけ上がる。生温い。窃盗に器物損壊に威力業務妨害と、犯罪以外の何物でもない。いい歳こいてモラルのカケラもない無責任な輩が、人間扱いしてもらえるなんて思うなよ。

12348: by 管理人 on 2023/02/09 at 23:13:48

>>NSさん、コメントありがとうございます。

今となっては、その機能の分散化が仇となってしまいました。

五稜郭を潰す目的は、将来的な北海道新幹線札幌延伸の関係もありますが、コスト削減の意味合いも大きく、そうした車両を整備する工場や車庫などを失くしていくということは、既存の設備を拡充していく方針も基本的にはないということでしょう。

もし拡充するとすれば、将来的にも規模を維持できる運転所や車両所などに限られそうですね。

そうした維持コストを考慮したら、長距離回送の方がいいという判断なのでしょうが、緊急時においては対応できない場合もあるので、どちらを取るか難しい点もありますね。

12349: by 管理人 on 2023/02/09 at 23:17:21

>>オオゼキさん、コメントありがとうございます。

走行する環境が以前と異なってきている以上、少なくとも車輪を削正するための機械はあってもいいと思っています。

島田体制でJR北海道が大きく改善されました。これを今後引き継いでいくことになりますが、今後は不採算路線の対応です。沿線自治体の協力無くして路線は維持できません。この辺りが今後の焦点となります。

12353: by 管理人 on 2023/02/09 at 23:29:48

>>龍さん、コメントありがとうございます。

日本は世界の国々に比べて法律が甘いというか緩いというか・・・。

窃盗で死刑になるとか、そこで見せしめに公開処刑をやって皆の前で死んでもらった方が、印象に残すという意味では強いですよね。そうして犯罪を防止していくほかないと思います。

やはり大人気ないのですよ。この鉄道界隈って。残念ですよね。

12357: by 管理人 on 2023/02/12 at 23:16:14

>>ツナ缶さん、コメントありがとうございます。

一括して管理した方が予備車両も抑えられ、例えばキハ261系1000番台なら石北特急ぐらいは置き換えることが可能だったかもしれません。

車両を共通化したのはよいですが、分散配置になってしまったため、共通化のメリットが活かされなかった点があります。

旭川は苗穂と釧路に役割を移転した形で現行の体制になっていますが、その後大きく運行体系の変化、近年は鹿の影響による車輪の傷問題が大きいです。車両の配置は難しくても車両の傷を修繕できる体制だけは整えていく必要があると思っています。

五稜郭が閉所になる今年、新幹線延伸開業という将来を見越した決断があったと思いますが、そうした整備施設もコスト削減で潰していくとなると、これ以上の施設への投資、充実は難しいのかもしれませんね。

コメントを見落としていました。申し訳ありません。

12405: by 苗穂住民 on 2023/03/02 at 23:24:01

 こんばんは。

 石北線・宗谷線特急の車両を旭川に所属させると運用起点が旭川になるので、代走編成は出しやすくなりますが、札幌~旭川間のダイヤが組みづらくなりそうです。運行を旭川~網走・稚内間にして、札幌~旭川間は電車特急に任せれば、ダイヤは組みやすくなりそうです。車輪に傷が出来た場合は、釧路か手稲へ回送することになり、手間がかかりそうです。在姿旋盤を導入したほうがいいかもしれません。

 新幹線札幌開業後まで考えると、所属はやはり苗穂のままがいいのではないかと思えてきます。その頃には苗穂にはキハ261系5000番台以外の車両はいなくなる(H100形は何両か残るかも)でしょうから、函館のキハ261系を転属させて、北斗と石北線・宗谷線特急に充当するというのがよさそうです。予備の共通化ができ、札幌~網走・稚内間の直通列車復活の可能性も残ります。

12419: by 管理人 on 2023/03/05 at 22:42:40

>>苗穂住民さん、コメントありがとうございます。

問題が札幌〜旭川間になるんですよね。旭川所属になった際は旭川と稚内または網走でもよいと思います。その代わりに本数を増やす的な対価があってもいいと思います。

五稜郭閉所などを考慮すると、そうした車両の集積地もコスト低減の一環である程度の拠点に集約せざるを得ず、さらに在姿旋盤などの特殊装備もその施設のうちからさらに選ばれた箇所しか設置されていません。

しかし、旭川も道北の拠点になりますから、昨今の事情を踏まえて在姿旋盤の設置は実施した方がよいと思っています。

ただ仰るとおり、予備車両の共用等の問題は一括で集中配置すればするほど有利になります。将来的に苗穂にキハ261系が大量配置されるとすれば、今以上に予備車両の共通化、緊急時においても万全な運行管理ができると思います。そう考えると、新幹線開業までの辛抱なのかな、とも思えてしまいます。



▼このエントリーにコメントを残す