日中の時間帯に旭川に向けて回送される特急車両
特急列車 - 2023年02月06日 (月)
2月3日の10時過ぎに、キハ183系が旭川に向けて回送されました。

ハイデッカーグリーン車が復刻塗装車の4両編成。増結などを経て翌日以降も石北特急の運用に入ったようです。
回送の理由は、前日の2月2日に函館本線の納内〜近文間において、特急「オホーツク3号」が走行中に鹿と接触しました。トンネルとトンネルの間で接触したような話も聞き、トンネル内で車両点検を実施したようです。結果、車輪に傷をつくってしまったようで、列車は旭川駅で運転が打ち切られ、旭川〜網走間はタクシーによる代行輸送となったようです。
特急「オホーツク3号」の網走到着後の翌日は、特急「大雪2号」から運用に入ります。特急「大雪2号」については、特急代行列車が別に用意され、本来折り返しとなる特急「大雪1号」から回送された車両を充当させて運用に入りました。

過去にも一度撮影していました。このときも網走駅出発前の車両不具合で、特急「大雪1号」から使用するために、車両を旭川へ回送していました。
一年に何度かこうした措置がとられます。管理者はキハ183系の写真しかありませんが、例えば特急「サロベツ2号」出発前に不具合が生じた際は、キハ261系0番台が同様に回送される場合があります。
2017年3月ダイヤ改正で、道北特急の一部は旭川駅発着となりました。活躍するエリアがほぼ旭川以遠になったと言っても過言ではないでしょう。しかし、車両の所属先は札幌の苗穂であり、寝泊まりに札幌に帰ってきているようなものです。
運行体系を大幅に変更したことで、こうした現象が起こるようになりました。
活躍エリアからすると、キハ183系もキハ261系0番台も旭川運転所(旭アサ)所属にした方がよいのでしょうが、車両収容の関係なのか、整備できる力がないのか、それが実現できてしません。通常はキハ261系0番台の出入りが1日に2回あるだけで、特急車両の配置はありません。稀に悪天候などによる運休が発生した場合には特急車両が滞泊することもあります。
メインで使用するエリアに対して、所属先の場所が適しているとは言えません。運行体系の大幅な見直しを実施し、代走する機会も増えていることから、車両の所属先についても一度検討する必要があるのではないかと感じています。おそらく旭川に配置することで、現行の苗穂配置体制よりも車両繰りについては対応しやすくなるはずです。こうした車両の回送をわざわざ実施する必要もなくなります。
管理者としては、旭川運転所(旭アサ)にも釧路運輸車両所(釧クシ)と同程度の設備を持たせた方がよいのではないかと思っています。釧路運輸車両所(釧クシ)では、車両の大きい検査も実施でき、尚且つ札幌運転所(札サウ)同様、車輪を削正するための機械「在姿車輪旋盤装置」があるので、車輪の整備も実施することができます。
特に近年は、道東方面や道北方面を中心に、鹿が線路内に侵入するケースが多く見られるようになりました。接触も相次いでいます。その際に車輪に規定値以上の傷をつくってしまい、列車を運行することができなくなってしまいます。以前お伝えしたとおり、車輪踏面にフラット等の損傷がある場合、通常とは異なる振動が発生してしまい、部品の脱落などのさらなる不具合の原因になる場合があるからです。脱線の原因にもなり得ることもあります。これは安全運行に支障をきたすことにつながりますから、原則として乗客を乗せて列車を走らせることができなくなるのです。
道北方面となれば、拠点となるのは旭川です。ローカル気動車も旭川配置となっています。昨今のように、鉄道輸送の状況が変化しているので、やはり旭川も釧路と同等の設備を有し、尚且つ特急車両の配置も可能なように体系を改めた方が特急列車を含めて道北エリアの輸送体系がより安定するのではないかと思っています。
一方、道北エリアは不採算路線の割合を多く占め、そうした拠点として機能していくには難しいのかもしれません。しかし、鉄道路線を存続、列車を運行している以上は、安定した輸送に努めなければなりません。将来的な存廃に向けて検討しているところだと思いますが、現行の不便な状況を改善するためにも、そうした判断、見直しは必要です。
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ハイデッカーグリーン車が復刻塗装車の4両編成。増結などを経て翌日以降も石北特急の運用に入ったようです。
回送の理由は、前日の2月2日に函館本線の納内〜近文間において、特急「オホーツク3号」が走行中に鹿と接触しました。トンネルとトンネルの間で接触したような話も聞き、トンネル内で車両点検を実施したようです。結果、車輪に傷をつくってしまったようで、列車は旭川駅で運転が打ち切られ、旭川〜網走間はタクシーによる代行輸送となったようです。
特急「オホーツク3号」の網走到着後の翌日は、特急「大雪2号」から運用に入ります。特急「大雪2号」については、特急代行列車が別に用意され、本来折り返しとなる特急「大雪1号」から回送された車両を充当させて運用に入りました。

過去にも一度撮影していました。このときも網走駅出発前の車両不具合で、特急「大雪1号」から使用するために、車両を旭川へ回送していました。
一年に何度かこうした措置がとられます。管理者はキハ183系の写真しかありませんが、例えば特急「サロベツ2号」出発前に不具合が生じた際は、キハ261系0番台が同様に回送される場合があります。
2017年3月ダイヤ改正で、道北特急の一部は旭川駅発着となりました。活躍するエリアがほぼ旭川以遠になったと言っても過言ではないでしょう。しかし、車両の所属先は札幌の苗穂であり、寝泊まりに札幌に帰ってきているようなものです。
運行体系を大幅に変更したことで、こうした現象が起こるようになりました。
活躍エリアからすると、キハ183系もキハ261系0番台も旭川運転所(旭アサ)所属にした方がよいのでしょうが、車両収容の関係なのか、整備できる力がないのか、それが実現できてしません。通常はキハ261系0番台の出入りが1日に2回あるだけで、特急車両の配置はありません。稀に悪天候などによる運休が発生した場合には特急車両が滞泊することもあります。
メインで使用するエリアに対して、所属先の場所が適しているとは言えません。運行体系の大幅な見直しを実施し、代走する機会も増えていることから、車両の所属先についても一度検討する必要があるのではないかと感じています。おそらく旭川に配置することで、現行の苗穂配置体制よりも車両繰りについては対応しやすくなるはずです。こうした車両の回送をわざわざ実施する必要もなくなります。
管理者としては、旭川運転所(旭アサ)にも釧路運輸車両所(釧クシ)と同程度の設備を持たせた方がよいのではないかと思っています。釧路運輸車両所(釧クシ)では、車両の大きい検査も実施でき、尚且つ札幌運転所(札サウ)同様、車輪を削正するための機械「在姿車輪旋盤装置」があるので、車輪の整備も実施することができます。
特に近年は、道東方面や道北方面を中心に、鹿が線路内に侵入するケースが多く見られるようになりました。接触も相次いでいます。その際に車輪に規定値以上の傷をつくってしまい、列車を運行することができなくなってしまいます。以前お伝えしたとおり、車輪踏面にフラット等の損傷がある場合、通常とは異なる振動が発生してしまい、部品の脱落などのさらなる不具合の原因になる場合があるからです。脱線の原因にもなり得ることもあります。これは安全運行に支障をきたすことにつながりますから、原則として乗客を乗せて列車を走らせることができなくなるのです。
道北方面となれば、拠点となるのは旭川です。ローカル気動車も旭川配置となっています。昨今のように、鉄道輸送の状況が変化しているので、やはり旭川も釧路と同等の設備を有し、尚且つ特急車両の配置も可能なように体系を改めた方が特急列車を含めて道北エリアの輸送体系がより安定するのではないかと思っています。
一方、道北エリアは不採算路線の割合を多く占め、そうした拠点として機能していくには難しいのかもしれません。しかし、鉄道路線を存続、列車を運行している以上は、安定した輸送に努めなければなりません。将来的な存廃に向けて検討しているところだと思いますが、現行の不便な状況を改善するためにも、そうした判断、見直しは必要です。
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