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【コラム】振り子と車体傾斜

今回は久々のコラム記事。

題名は「振り子と車体傾斜」。振り子式車両も車体を傾斜させますが、日本国内においては、振り子式車両ではない車体傾斜装置を採用した車両もあり、同じく車体は傾斜されるけれども、題名のように言葉の使い分けがされています。





同じ場所で撮影したキハ281系とキハ261系を比べてみます。明らかに車体が傾いているのがわかります。

キハ261系は、元々は車体傾斜装置を搭載している車両ですが、車両メンテナンス向上のため、現在は使用を停止しています。車体傾斜装置搭載車両は、車体を傾斜させるにしても、最大2°程度なので、通常の車両とカーブでの通過シーンを見比べてもあまり遜色ないです。

振り子式と車体傾斜装置で比較した場合、車体を大きく傾けることができるのは振り子式です。振り子式車両は、一般的には最大5°車体を傾斜させます。キハ283系のように最大6°まで傾斜できる車両も一部ありますが、基本的には5°が最大です。現時点で振り子式車両で最新の2700系も5°になっています。


それぞれで利点と欠点もあります。

振り子式車両は、車体を傾斜する技術としては車体傾斜装置よりも古く、依然として車体を傾斜させる技術としては第一線で使用されています。あらかじめ線路上の曲線部ごとのカント等のすべての地上データの情報を車上装置へ記録しておき、そこで記録された曲線情報は、地上にあるATS地上子を使用して位置情報と速度情報を基に、曲線区間における適切な車体傾斜角度を計算します。これが最新の2700系にも採用されている制御つき自然振り子式です。

振り子式は元々381系で営業列車に投入されたわけですが、同車については自然振り子式です。カーブを通過する際に遠心力を利用して車体を傾けて高速でカーブを走行する仕組みです。機構もシンプルでこれも車両側だけの設備で完結します。ただ、車体傾斜を制御しているわけではないので、どうしても振り遅れや戻る際に時間差が生じてしまい、結果的に乗り心地が悪く、人によっては乗り物酔い現象を起こしてしまいます。

こうして車体を傾斜させる技術として第一線で使用できる反面、台車の構造が複雑になり、部品数も多くなります。車両メンテナンスの面においても、通常の車両よりも過大となってしまいます。



一方の車体傾斜装置は、車体を傾斜させる技術としては、振り子式よりも積極的に採用されるようになってきました。利点としては、車体を傾ける空気バネなどが台車と車体の間にあるため、台車については、通常の車両とほぼ同一の構造とすることができ、振り子式車両のような複雑な構造とはなりません。一方、急曲線が連続するような区間では、車体を傾ける際に使用する空気容量の確保が課題となっています。

この空気容量の確保の問題をクリアできなかったのがJR四国の2600系です。元々は同車で2000系を置き換える計画でしたが、土讃線試運転時に曲線が連続するため、空気容量が確保できず、車両は高徳線の特急「うずしお」で限定運用となりました。

結果的に2000系の後継車両は、従来の制御つき自然振り子式を採用した2700系になりました。そして後述する8600系についても、量産先行車を投入し、走行試験の結果、曲線が連続する区間で元空気溜圧が想定以上に低下する事象が発生しました。このため量産車では、車体傾斜を行う曲線の見直しや、制御を行う区間の見直し、空気タンクを1両あたり330リットル710リットルに増設しています。量産先行車についても同様の改修が実施されています。


北海道の場合、振り子式車両までは要らずとも、一定の高速化ができるという理由でキハ261系が製造されました。例えば最初に投入された宗谷本線では、メインとなるのが札幌〜名寄間になるわけですが、急曲線が連続するような区間もなく、あくまで多少カバーできる程度でしか見ていなかったのです。

その結果、キハ281系が本則+30km/hに対し、キハ261系の場合は本則+25km/hです。この違いは、曲線通過時の車体の振り遅れとされています。

仕組みは先頭車に搭載しているジャイロセンサー(角速度センサー)によって曲線に差しかかった際に車体の角速度と走行速度を検知し、次に制御装置でそれらから曲線の方向と角度を求め、搭載されている加速度センサーで左右加速度を求めて傾斜角度を決定します。

これにより、当初「スーパーとかち」で投入された石勝線や根室本線ではキハ283系と同等の走行性能を得ることができましたが、曲線に差しかかってから車体を傾斜させる準備に入るので、どうしても曲線に進入した際に振り遅れが生じていました。

そしてさらに問題視されたのが、度々耳にしていた燃費の問題。キハ261系の燃費は最悪と管理者も何度か耳にしたことがありました。もちろん、環境性能を向上させているとはいえ、出力を向上している分、従来の気動車よりも燃費は悪くなってしまいます。さらにキハ261系には別の問題で燃料の消費が著しかったのです。

それは、車体傾斜時に燃料の消費が激しいということです。

正確には、車体の傾斜は圧縮空気を利用したものであり、それはコンプレッサーから供給されます。そのコンプレッサーがエンジンと直結しています。車体を傾斜させるためにコンプレッサーが作動し、コンプレッサーの動力源はエンジンですから、エンジンを稼働させるにも燃料が必要になってきます。

加えて、過去にツイッターの投稿でその圧縮空気は再利用等されず、一度車体を傾斜させたら吐き出され、もう一度カーブを通過する際は一から生成するというような内容を確認したことがあります。これでは、燃料ドカ食いという理由にも納得で、札幌と釧路を往復できない等の噂が流れたのも無理ありません。

仮に車体傾斜装置を稼働させたまま昨今運行していた場合、燃料を途中で供給しなければいけない列車もあり、現保有数では現行の運用数を維持するのは難しかったでしょう。おそらく、車体傾斜装置を停止した背景には、こうした事情もあったと推測します。



道外に目を向けると、まだまだ振り子式車両や車体傾斜装置つき車両が活躍しています。振り子式と車体傾斜装置で車体の傾斜角度が異なるわけですが、振り子式車両と共存している場合や、振り子式車両を車体傾斜装置つきの車両へ置き換えた例も出てきた現在、傾斜角度が小さくなるからといって、極端にスピードダウンしている例はありません。むしろ同等の走行性能を維持しています。

この謎は元々のルールにあり、乗車中の超過遠心力あるいは左右定常加速度が0.08G以下であれば、本則よりも速度を向上させることができます。

その結果、JR東日本のE351系とE353系、JR四国の8000系と8600系のように、振り子式車両から車体傾斜装置つき車両への置き換え、あるいは共存する際、車体傾斜角度が抑えられても0.08G以下に収まっていることから、振り子式車両と同等の曲線通過性能が得られました。

加えて、従来の振り子式車両のように、地上の路線データなどをあらかじめ記録しておき、ATS地上子により自車の位置を検知して曲線区間の手前から車体を傾斜させるマップ式を併用することで、キハ261系のような振り遅れ、タイムラグが生じることはありません。これも同等の曲線通過性能が得られた理由の1つだと思います。

このように道外へ目を向けたら、まだまだこれら車体傾斜技術というのは進化し続けています。

そして、2024年春以降、特急「やくも」に273系が投入されます。車上の曲線データと走行地点のデータを連続して照合し、適切なタイミングで車体を傾斜させる方式が採用されます。なので、従来の制御付き自然振り子式に、しかも車両側の設備だけで適切に車体を傾斜させるという従来の技術の集大成とも言うべきシステムです。


残念ながら北海道では、車体を傾斜させる車両は、機器の使用を停止したり、引退したりして消滅状態にあります。北海道新幹線札幌延伸も控え、地方では過疎化や高速道路の延伸もあり、特急列車の利用も軒並み落ち込んでいます。また、不採算路線に指定されている路線もあり、将来的に特急列車も存続していくのかもわからない状況です。

今後も引き続き厳しい状況は変わらず推移していきますが、都市間輸送には欠かせない存在の特急列車。キハ261系の後継車は一体どのようになるのか?再び車体を傾斜させる車両になるのか注目です。


最後に、たくさんのコメントありがとうございます。明日以降順次返信します。よろしくお願いします。












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コメント
12390:新幹線の車体傾斜装置 by 龍 on 2023/02/26 at 03:12:45 (コメント編集)

・東海道・山陽新幹線向けのN700系・N700A系・N700S系(JR東海・JR西日本の16両編成):最大傾斜角が1.0度。曲線部の速度向上目的での使用は東海道新幹線のみ。山陽新幹線では車体を水平に保ち、乗り心地を向上させる目的で使用。

※山陽・九州新幹線向けのN700系(JR西日本・JR九州の8両編成)と西九州新幹線向けのN700S系(JR九州の6両編成)は非搭載。

・東北・北海道新幹線向けのE5系・H5系(JR東日本・JR北海道の10両編成)と、東北・秋田新幹線向けのE6系(JR東日本の7両編成):最大傾斜角が1.5度。

※山形新幹線向けのE8系(JR東日本の7両編成)は非搭載。E5系もE8系との併結時は車体傾斜装置を停止して運行する可能性大。

12391: by ツナ缶 on 2023/02/26 at 10:23:58

以前381系やくもに乗ったとき、想像とは違う揺れでびっくりしてしまいたした…。横揺れというよりかは縦揺れで、直線走行時も地震かのようにガタガタ揺れてるのでなかなか落ち着きません。381系繋がりということでここでは383系を出しておきますが、381系とは比べ物にならないぐらいの乗り心地の向上が図られてると思います。ただ、その383系も立ってるときは相当きついもので、如何せんかなり傾斜角度が大きいため、満席の場合は立てたもんじゃありません。そう考えると、車体傾斜装置を採用しているE353系なんかは乗り心地は抜群です。フルアクティブサスペンションを採用していることもあると思いますが、基本的にどこを取っても快適な車両です。乗り心地だけを見てきましたが、走行性能で273系は非常に楽しみです。乗り心地向上もありますが、制御振り子によってスピードアップが図られることも楽しみです。

この間、高速道路の半額化が閣議決定されましたが、道内の特急列車はどうなってしまうのやらと思いました。今後キハ183→キハ281系並みの大きな変化があればなんとか生きていけるかと思いますが、お金がないこと・未だそこまでの技術が発達していないことで難しいと思います。やはり新幹線は鉄道の中でもほぼ最強と言っても過言ではないと思います。車どころか飛行機まで相手にすることができるので、結局のところ北海道新幹線にかかっていると言ってもいいのかもしれません。

長文失礼しました。

12392: by 江東の住人 on 2023/02/26 at 12:38:00

振り子にしろ車体傾斜にしろ、それを停止させていてはメンテでは節約できますが、
それでは速度を犠牲にして競争力を削いでいるわけです。

今の261系一辺倒では加速度的に鉄道離れを招くだけです。
高速化は絶対に必要です。
振り子を停止するのなら、代わりに振り子を要する急曲線は改良するなどして時間短縮に努めなければならないでしょう。

特に新得〜新狩勝トンネルのS字カーブ、あそこを解消できれば効果は絶大かと。
もちろん勾配の都合でああなっていることは承知です。
ですので、十勝清水から新得を経由せず直接北西に短絡線を設けるとかですかね。
そういうのを国の支援で実施できないものか。

この場合、新得は切り捨てになりますが、それはまあ許容していいと思います。

12398: by 管理人 on 2023/02/26 at 19:10:48

>>龍さん、コメントありがとうございます。

今回は新幹線は触れませんでしたが、N700系やE5系など、一部の車両では車体傾斜装置を搭載しています。フルアクティブサスペンション搭載により、高速時でも横揺れが抑えられて快適なんでしょうね。

E8系が今後投入されますが、併結相手として当然E5系が運用に入ります。かつて、北海道で785系とキハ261系0番台で札幌〜旭川間で併結運転を想定していたこともありました。

結局実現はしませんでしたが、E8系デビュー以降実現したら、国内初になると思います。車体傾斜装置についてどのような対応となるか気になります。

12399: by 管理人 on 2023/02/26 at 23:02:04

>>ツナ缶さん、コメントありがとうございます。

381系は乗り心地よりも高速化を重視して営業運転を開始したようなものであり、当時の技術力としてはアレが限界だったのだと思います。車内通路から振り子で傾く様子の動画を確認したことがありますが、結構急激に傾くみたいですね。

「こうのとり」などに転用した際、やはり利用者からそうした不満が寄せられたみたいで、車体の傾斜を抑えて揺れを改善したことがありました。1000番台として区分されていたと思います。

381系から273系に「やくも」が置き換えられるわけですが、乗り心地は比較にならないほど良くなっているのではないでしょうか?ほぼ内装リニューアルでよくここまで活躍できました。

道内の特急は繁忙期になれば需要はあるものの、閑散期との差が大きくなってしまいました。なので、「オホーツク」などでも3両と短い編成が所定の編成になってしまうのです。完全に閑散期における輸送コスト低減が影響していると思います。

道内の各特急も消滅はしないと予想しますが、短編成化がより進むと思います。いずれは新幹線でしか対抗できない時代がやってくるのでしょうね。

12400: by 管理人 on 2023/02/26 at 23:18:56

>>江東の住人さん、コメントありがとうございます。

必ずしも高速化を振り子にこだわる必要はないと思っています。しかし、高速化は必要です。

管理者は思うのですが、車体傾斜ができない代わりに、加速がより速い車両はできないのかと思っているのです。

自動車で例えるなら電気自動車です。エコで出力が不足するのではないかと思われがちですが、案外そうではなく、数値に見合わない性能を持っているから驚きです。スーパーカーと加速が変わらない乗用車もあるくらいですからね。

789系で120km/hに到達するまで1分暗い要します。それを20秒や30秒くらいにして、重心を下げてやれば車体傾斜に代わる新しい高速化が可能ではないかと思っています。

速度の到達が速いことで、例えば直線区間が続く南千歳〜追分間では120km/hに縛られる必要はなく、むしろシャフトを介して動力を伝える気動車よりも部品や機器の数も少ないですから、そうした車両メンテナンスに負担がかかる高速化も再度実施できるのではないかと考えています。

何故そうした代替となり得る高速化に手を出さないのでしょう?是非とも将来的に実施して欲しいですよ。

12401:車体傾斜と架線 by 龍 on 2023/02/28 at 01:44:56 (コメント編集)

電車の場合、車体を傾斜させる区間では集電装置(パンタグラフ)と架線の位置を調整しなければ、離線してしまいます。これについては、架線側で対策するものと車両側で対策するものがあります。

381系では、車体の屋根上にパンタグラフを直接載せて固定させています。車体を傾斜させるとパンタグラフも一緒に傾斜するため、パンタグラフの架線への接触の仕方が直線部分と曲線部分で変わってしまうのです。この対策として、車体を傾斜させる区間では一般の電化路線と架線の張り方を変えています。つまり、架線の張り方を変えていない線区では車体傾斜装置を原則作動させません。これは381系の導入線区に後から導入されたJR東海383系、JR西日本283系も同様です。

一方、JR四国8000系、JR東日本E351系、JR九州883系では架線追従装置を搭載しています。これは車体側部を通して台車とパンタグラフ台座の間をワイヤーで結び、常にパンタグラフが真上を向くように固定させるためのものです。そのため、車体を傾斜させてもパンタグラフは傾斜しません。これは後から導入されたJR四国8600系、JR東日本E353系、JR九州885系も同様です。

なぜこのような違いが生まれたのかというと、電化された時期と関係があります。紀勢本線や伯備線、中央本線の塩尻駅〜名古屋駅間などの電化工事は、381系の導入と電化工事をほぼ同時期に実施した線区が大半でした。つまり、車体を傾斜させる車両の導入に合わせて架線の位置調整を実施することが容易だったのです。

一方、他の線区では車体を傾斜させる車両が導入される前の時点で電化工事が既に完了していたか、一部を除いてほとんど工事が完成していました。JR四国の予讃線の場合、特急「しおかぜ」・「いしづち」には既に2000系気動車が導入されていました。その大半は非電化である松山駅〜宇和島駅間にも直通する列車が基本で、大半が「しおかぜ」・「いしづち」(岡山駅・高松駅〜松山駅間)と「宇和海」(松山駅〜宇和島駅間)に系統分離するのは8000系の本格導入の時でした。つまり、基本的に気動車での運転だった当時は架線の問題を考慮する必要がなかったのです。

JR九州の鹿児島本線・日豊本線・長崎本線などでは、883系・885系の導入前に電化工事が全区間で完成していましたから、既に設置済みの架線の張り方を車体を傾斜させる区間全てで変えなければいけなくなります。なので、これらは車両側で対策した方が良かったのです。

12402: by dmu on 2023/02/28 at 21:19:34

文中では空気バネ式のことを「車体傾斜装置」と表記されていますが、振り子式・空気バネ式両方を合わせた総称としての車体傾斜装置と紛らわしいため、空気バネ式に限って言及しているところを「空気バネ式」と改めていただけるでしょうか。

12403: by 西のいち読者 on 2023/03/01 at 23:00:20 (コメント編集)

いつも楽しく拝見しております。

車両は機能、装置、部品を増やすほど検査項目が多くなります。そして月検査に掛ける人数を多く要することになります。また故障率の上昇、稼働率の低下につながります。
イニシャルだけでなくランニングコストも勘案した持続可能な新車両が良いですね。

高速化は聞こえは良いです。しかし劇的な数値(時間)の改善でもない場合、これは乗客増に結び付かないように思います。本当に顧客が望むものは安全・安定・快適ではないでしょうか。
先日もH100のドアで反対側開扉の報道がありました。浸水、誤結線、地絡等による開信号である332線or333線の不正加圧なのでしょう。この事象では難しい面もありますが、JR北海道には検査体制を充実して全体的な安全と信頼の確保を望みます。

12407: by 江東の住人 on 2023/03/03 at 09:45:55

加速性能の向上ということですか?
261の加速性能は気動車としては既に最高レベルではないのですか?

仮に更に向上できても効果はたかが知れているかと思います。
そもそも高い加速性能は頻繁に停止と発車を繰り返す車両に求められるものであって、停車駅が少なく高速で走る特急には優先順位が低い要素ではないかと。

12412: by 管理人 on 2023/03/03 at 23:38:44

>>龍さん、コメントありがとうございます。

詳しい情報をありがとうございます。主にJR化以降登場した電車の振り子式車両では、車両側で架線を追従させる必要がありました。

傾斜角度が大きくないため、車体傾斜装置搭載に改められた現在では、追従機能の話は聞いたことがありません。こうした点においても、傾斜角度を大きくする必要がなく、そうした機構も必要ない脱振り子化が選ばれるわけですね。

車体傾斜装置でカバーできるようになった現在、河川の追従機能は必要なくなるのかもしれませんね。

12413: by 管理人 on 2023/03/03 at 23:40:31

>>dmuさん、コメントありがとうございます。

次回以降、振り子式と空気バネ式両方を記載する場合は検討します。

12414: by 管理人 on 2023/03/03 at 23:46:36

>>西のいち読者さん、コメントありがとうございます。

必ずしも高速化が必要ではない時代になってきました。

快適に、暇な時間を作り出さなければ、高速化しなくても利用者の満足度はある程度得られます。

根拠は、北海道新幹線開業後から1年間、JRの利用は大幅に伸びたそうです。理由は本数が確保されて選択肢が増えたことが挙げられていますが、ほかにも、スマートフォンやタブレットなど、時間を潰せるアイテムがあれば、所要時間が増加しても、充電設備等あればある程度カバーできるのではないかと思っています。

確かに、速達化に越したことはありませんが、ランニングコストをいかに抑えて運行するかが現代です。ある程度の速達化に、各席にコンセントを設けて快適な移動空間を提供することがベストだと思います。

12415: by 管理人 on 2023/03/03 at 23:54:38

>>江東の住人さん、再度コメントありがとうございます。

車好きの管理者としては、もっともっと改善してほしいところがあります。

キハ285系試作車のように、メインはエンジンでモーターでアシストするハイブリッド気動車の方が燃費がよく、加速力にも優れます。エンジンのパワー、トルクが少ない箇所をモーターでアシストすることで、全域でパワーが得られるようにすれば、さらなる加速力向上になります。

そしてミッションも現在はどうしても切り替え時にタイムラグがあるのです。そのショックを昨今のスーパーカーのように少なくしてタイムラグを解消すればもっともっとスムーズで加速が速くなるはずですよ。


加速力向上すれば、最高速度到達も早くなることを利用して、最高速度を向上させる方法もありでしょう。ランニングコストの面から振り子は消極的になった昨今、こうした方法での速達化も検討してほしいと思います。

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