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キハ283系が1年ぶりに石北特急として営業運転に復帰

本日はダイヤ改正日。北海道では、石北特急がキハ183系からキハ283系に置き換わることが一番のニュースでしょうか?



キハ283系化されたものの、所定は3両編成となり、グリーン車の設定は無くなりました。自由席も座席数が半減しています。

通年で運行されることを考慮した場合、所定の編成を短くしておいた方が、閑散期において輸送コスト低減を図ることができます。利用の多い時期は増結を実施すればいいだけの話です。今後の北海道の特急列車はこのような方針で、これは「北斗」や「おおぞら」にも該当します。



特急「オホーツク1号」の22分後には特急「ライラック3号」を新たに設定し、座席数の減少をカバーします。特急「オホーツク1号」のみならず、特急「宗 谷」より前に設定されている関係で、後者から自由席利用をある程度流すねらいもあるのでしょう。





特急「オホーツク2号」の後続には、元々特急「ライラック16号」が設定されています。引き続きこちらも座席数の減少をカバーしています。

話題から逸れますが、背後の百年記念塔の解体作業が始まり、クレーンの様子が確認されるようになりました。こうした過渡期は貴重な記録になるため、今年は頻繁に足を運びたいと思います。



現時点で特急「オホーツク」のみ確認していますが、ヘッドマークはこのような感じです。まさかイラストが再現されるとは思いもしませんでした。

性能が向上し、ダイヤ改正以前と比べたら所要時分の短縮は図られていますが、何回見ても編成が短いです。キハ283系は長い編成で見慣れているだけあって、いまだにこの短い編成は違和感しかありません。

26年前にキハ183系を置き換えるべくデビューしましたが、その後の増備でキハ183系を段階的に置き換えてきました。そこから20年以上が経過してもなお、再びキハ183系を置き換えます。一体何回置き換えるのでしょうね。


キハ283系は振り子式車両ですが、今回の転用に際して、振り子機構は使用しない方針です。振り子機構は使わないといえど、キハ283系のような制御つき自然振り子式車両が転用された事例は日本の鉄道史上ありません。初めてのケースです。

相変わらず、走行中の揺れは感じるようで、自動放送は流れるものの、ギクシャク感が否めない感じになっているようです。キハ283系の場合はグリーン車の車両で自動放送が流せましたが、そのグリーン車を廃止にしてしまった以上、どのような対応になるか気になっていました。

おそらくタブレット放送に切り替わっていると思われ、ここはキハ183系時代よりも悪くなった点です。


キハ283系をいつまで使うのかわかりませんが、北海道新幹線札幌延伸までと予想します。理由は、ここで札幌〜函館間の特急「北斗」が必要なくなり、函館配置のキハ261系に大量の余剰車を生みます。これを機にバトンタッチさせる可能性が高いのです。

ただ先日のとおり、工事が難航しており、開業時期が白紙となってしまいました。なのでいつまで使うか明確な時期が判断できない状況下で老朽化も徐々に迫りつつある。そうしたある意味で不安定な状況でもあるのです。


とはいえ、キハ183系よりも新しいキハ283系に置き換えられたことで、もうしばらくは石北特急は続くでしょう。2エンジン搭載により、駆動軸が最低でも1両あたり2本確保されたことで登板性能も大幅に向上します。そして、特急「おおぞら」時代は−20℃の状況下を高速運転していました。耐寒・耐雪性能も申し分ないです。

新たな時代へと幕を開けた石北特急。キハ283系の活躍に再度注目です。


最後になりますが、たくさんのコメントありがとうございます。急に法事が入ってしまい、ドタバタする日々です。コメントは明日以降順次返していきます。よろしくお願いします。










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コメント
12464: by ツナ缶 on 2023/03/19 at 00:20:12

現段階で確認済なこととしては
・ヘッドマークはイラスト式を使用(この間のが「試験」にとどまらなかった)
・自動放送は変更(183系時代とは明らかに違うものの、臨時の北斗81号などて使用するタブレットとも異なるような気がする)
・自由席の減少(既出通り)
こんな感じでしょうか。座席に関して、自由席の座席は座席ごと交換された感じでしょうか。それともモケット交換に留まったのでしょうか。一応フットレストの有無で判断することができますが、Twitter上ではまだそこまで出回ってないようです。またその他の車内の変化はおおぞら時代と変わりないと思います。指定席車の座席はグレードアップ座席のままです。

12465: by 釧ヒク on 2023/03/19 at 10:42:30

283の中間運転台ってもう潰されてしまっていましたっけ。
まだ生きているなら、札旭間だけ増結して北旭川に引き上げ、夜にまた増結して戻ってくる増結運用もできそうですけれど。

12466: by ツナ缶 on 2023/03/19 at 12:06:48

【追記】
Twitterの情報によると、フットレストの完全撤廃・肘掛の灰皿の撤去の観点から元たんちょうシートから丸ごと新しいものに置き換えたそうです。たんちょうシート継続またはモケット交換に留まると思ってたので意外です。

12467: by ナナッシー on 2023/03/19 at 13:50:30

こんにちは
183系のサロベツが3両編成でしたが、オホーツクも3両で収まる時代になりました。
とかちなんかも3両で充分です。グリーン車の利用率が低迷しているせいか、えきネット限定でグリーン車値引きしているようです。

足回り部分については振り子制御しないようシステム面で機能停止していますが、養生テープでぐるぐる巻している部分を見ると物理的にも止めているようですね。

12474: by とっくん on 2023/03/19 at 23:57:43

私も18~19日に早速撮りました。管理人様も仰る様に、キハ283系での3輌は違和感バリバリですね。そして撮影後に電光HMの部分を見ると、やっぱり従来の幕の方がいいなぁと改めて痛感しました。キハ283系のLEDが旧式だから余計にそう思った様な気もしますが。
石北本線を走るキハ283系。見慣れる迄には、まだしばらく掛かりそうです。

12475:わずかな高速化ですが・・・ by パキラ on 2023/03/20 at 06:13:17 (コメント編集)

キハ283系が製造された当初の目的を思うと、ここにきて多少なりとも石北本線の所要時間短縮に貢献できたのはファンとしていくらか救われる思いです。
ただ、これまでの経緯を考えると過度な延命は避けるべきと思われます。キハ261系0番台とまとめて置き換えて宗谷本線、石北本線共通の新型投入(管理人さんが以前指摘されていたように1両ずつ編成組める車両)が望ましいですかね。

12477: by 管理人 on 2023/03/20 at 18:31:01

>>ツナ缶さん、コメントありがとうございます。

自動放送ですが、やはりタブレットとも違いますよね。Youtubeで臨時「北斗88号」のタブレット放送が聴けますが、それとは少し違うんです。タブレット放送だと、もっと内容も必要最低限で途中の停車駅直前の際も、「まもなく・・・」から始まって、「〇〇の次は〇〇に停まります。」だけなんですよね。

それよりも細かく放送しているので、新たに簡易自動放送の装置か何かを取り付けたという感じでしょうか?

元々721系や785系も取り付ける予定ではなかったと思うので、それでも後に自動放送対応にしていますから、装置自体は取り付けることができるのだと思います。

ただ、既存の列車とは違って、少しギクシャクしたような感じです。そこはもっと改善してほしいですね。

12478: by 管理人 on 2023/03/20 at 18:38:16

>>釧ヒクさん、コメントありがとうございます。

5両残っていますよ。その案はいいと思います。

ただ、途中駅での増解結はJR北海道は近年は実施しないです。昔は名寄駅とか札幌駅で増解結が実施されていたそうですが、やはり手間なんでしょうね。

それを実施するぐらいなら、別に列車を用意するという方針なのでしょう。

3両編成でキハ282形0番台が2両目で使用しているので、完全に増結用&予備となりました。生き残っているとはいえ、今後稼働する機会は繁忙期ぐらいで滅多にないと思います。

12479: by 管理人 on 2023/03/20 at 18:43:30

>>ツナ缶さん、コメントありがとうございます。

フットレストは晩年は自由席車両のみの設定だったはずです。灰皿撤去ということは、肘掛も新しくなっている、つまり座席丸ごと交換したということですね。

789系のライラックはシート生地のみ交換しており、肘掛の灰皿はまだ残っています。おそらく789系1000番台と同タイプのものだったはずで、シート生地と車内の配色がマッチしないんですよね。

これを機に、車内の照明を電球色タイプに交換して、落ち着き感ある感じにしてくれたら、グレードアップ指定席と共にシート生地とマッチしていい感じになると思うんですけどね。

12480: by 管理人 on 2023/03/20 at 18:50:32

>>ナナッシーさん、コメントありがとうございます。

平日の特急「オホーツク3号」は札幌駅発車時点で自由席が満席になるだけで、思ったほど混雑も確認されていません。やはり3両編成で十分なんでしょうね。

2月もキハ183系のラストシーズンが迫っているにも関わらず、その時点でもグリーン車はほぼ空気でした。ファンすらその時点で乗らないということは、やはり不要と判断せざるを得ません。

もっと利用が少なくなる旭川駅発着の特急「大雪」になれば、3両でも普段は余裕でしょう。

テープぐるぐる巻きで固定している理由は、物理的にも作動させないようにしないと、システムだけ停止しても何らかの不具合で車体が傾いてしまう、昔のエラー状態になってしまう可能性もあるということではないでしょうか?

あれも違う方向へ車体が傾いている状態でカーブに進入すれば、車体へのストレスも大きくなるはずです。キハ283系の場合はしょっちゅうなっていましたから、こうしたことも車体の負荷を大きくした理由の1つだと思います。

12481: by 管理人 on 2023/03/20 at 19:05:50

>>とっくんさん、コメントありがとうございます。

3両編成は違和感しかないですよね。ヘッドマークはよく旧式であそこまで再現できたと思います。ただ、流氷が違和感ありますね。コロッケみたいです。

キハ283系のLEDは、赤か橙しか目立ちません。緑は曇りの日でも目立たず、日没時にようやく確認できるレベルです。これからしばらく使うのだから、ヘッドマークはフルカラーの最新のものにしてほしかったですが、キハ283系を転用するあたり、お金はかけたくなく、そのまま使えるものは使う方針なのでしょう。

見慣れるまで時間がかかりますが、これで路線が廃止にならない限りは、石北特急はしばらく現状維持だと思います。

12482: by 管理人 on 2023/03/20 at 19:09:22

>>パキラさん、コメントありがとうございます。

もう疲れ果てているキハ283系でも、やはり振り子式車両で高出力車両でもあるので、所要時分は短縮できる性能は凄いです。

残っているキハ283系は、宗谷本線のキハ261系と同世代なので、同時期に置き換えることが望ましいでしょう。新幹線が札幌まで延伸すれば、大量のキハ261系1000番台が余剰となるので、それで置き換えればまたしばらく大丈夫そうです。

北海道の場合は数年後でも需要が大きく変化します。そうした場合にはやはり2700系のような1両単位の車両、つまり本来の気動車のあるべき姿の方が理にかなっていると思います。

12486:オホーツク・大雪 by ほのほの on 2023/03/20 at 22:01:03

ようやく…といった感じですね。3両になり寂しくなりましたが、昔帯広・釧路を走っていた時を思い出しますね。ファンの方は183系の引退を残念がるでしょうが、もう人間で例えたら「老衰」ですよ。以前用事があり札幌駅で網走からのオホーツクを見た時塗装の剥がれが20~30㎝近くなっているのがありました。それが垂れ溶けだしているようになっていました。あと連結部等の錆もひどく金属が薄くなっているのが目に見えてわかりました。人件費人員等の問題はわかりますがよくこんなオンボロ走らせているなとその時思ったものです。キハ183系にはとりあえずご苦労様ですが、やっぱりきれいな客車の方が見ていて安心できるし、気持ちがいいというものです。オホーツクも大雪も夕日に照らされた流氷と大雪山と思えばまあ見られますがフルカラーにして欲しかったですね。でも大雪のヘッドマークは意外と良かったです。

12492: by 管理人 on 2023/03/23 at 00:06:59

>>ほのほのさん、コメントありがとうございます。

今度はステンレス製の車体なので、車体のメンテナンスは格段に向上するはずです。末期の残念な状態には今度はならないはずです。

あまりに外装も酷いと、利用客が不安になります。たとえ大丈夫でも、良い気分にはならないですよね。

道内の特急気動車で唯一生き残りとなりました。それだけ石北特急は金をかけられない、かけたくないということが読み取れます。なので、転用に際し、活用できるものはそのまま活用する方針で、不具合等がなければ引き続きこの状態のまま走らせていくのでしょう。

フルカラー化の見送りは残念でしたが、それでも「大雪」はクオリティが高いと思います。早く実物を確認したいです。

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