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苗穂工場でキハ281系の解体が始まる

苗穂工場へ輸送されたキハ281系ですが、一部車両から解体が始まりました。





本来であれば五稜郭車両所で解体する流れだと思いますが、その五稜郭車両所が3月末で閉所しました。解体できる場所がなくなってしまったため、苗穂まではるばるやってきました。

五稜郭車両所では既に何両か解体されていましたが、管理者はキハ281系の解体を間近で見るのは今回が初めてです。今まで当たり前のように活躍していた車両が現役を引退し、解体されることは非常に残念でなりません。

キハ281系は、北海道の鉄道において高速化に大きく貢献しました。絵本や鉄道雑誌でも取り上げられることが多く、ときには表紙に、北海道の車両のページでは中心にドドンと大きく掲載されるなど、本州の鉄道ファンからも愛される車両でした。

それだけ話題性があり、札幌〜函館間を3時間を切る速さで結び、在来線一の圧倒的な表定速度、電車よりも気動車の方が速いという、気動車の概念を覆した車両でもありました。

デビュー当初に推進軸脱落というトラブルもあったようですが、その後は大きなトラブルもなく、キハ183系が使用停止になった際も「スーパー北斗」として定期営業運転を継続し、一時期の苦境を乗り切りました。末期の際に乗車してもキハ283系のような走行中の振動がなく、営業運転開始から28年を経過した車両とは思えない乗り心地と快適性を両立した車両でした。

「スーパー北斗」として営業運転を開始し、最後は「北斗」になってしまいましたが、営業運転開始から終了まで一貫して札幌〜函館間の特急列車として使用されてきました。2019年3月ダイヤ改正まで、札幌と函館を1日2往復する運用が組まれ、営業キロ1200km以上の過酷な運用をこなしていました。こうした影響もあり、乗り心地はよかったものの、台車などの走行機器に関しては、かなり老朽化が進行していたことでしょう。

結果的に、車齢が若いにも関わらず、走行中の振動が多いキハ283系を使用可能と判断され、一方のキハ281系は継続使用を断念しました。


10両が苗穂工場に入場したキハ281系。今回を皮切りに入場した車両の解体作業が実施されていくでしょう。昨年報道があったとおり、保存する車両もあるようで、どの車両が選定されるのか非常に楽しみです。












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コメント
12570: by ツナ缶 on 2023/04/22 at 22:47:32

北海道の高速化の第一弾としてのキハ281系。当然人間ではないので「葬儀」という概念が存在するわけありませんが、解体するにあたっておそらく特別な意味を持っている人も多いでしょう。東京から岡崎ぐらいの距離を3時間切るのは伊達ではありません。キハ285系が実用されていたのなら...と思うと苦しいです。ただ、上記のような革命を起こした以上、日本各地から称えられる存在となりました。キハ281系の仲間として四国の2000系・HOT7000系がいますが、前者はすでに第一線を撤退済み、後者は後継車が開発されていることもありますが、これらにはない気候の問題も乗り越えた結果が28年となりました。残念ながら、道内で最初で最後の振り子車両となってしまいましたが、全体的なスタイルは他の車両にも受け継いでいるとこともあります。

12571: by ナナッシー on 2023/04/23 at 14:34:46

こんにちは
NN183系がエンジントラブルで1年間休んでいた頃は、リゾート列車や183系0代など惜しみなく臨時北斗に使われていましたし、予備車がほとんど無い中でも一両増結して8両運転など走行距離がかなり増えてしまいました。

2011年から2013年の魔の二年間は、車両側のトラブルが非常に多く、261系1000代白煙、283系火災と白煙、183系火災と白煙、789系1000代火災など連日マスコミに報道されていました。
281系も白煙しましたが、車両側には問題がなかったようでして、表定速度NO1もさることながら故障も少なかったです。

12573: by 管理人 on 2023/04/23 at 22:49:34

>>ツナ缶さん、コメントありがとうございます。

デザインという点においても、大きな功績を残した車両です。昨年まで増備された最新のキハ261系までそのデザインが継承されています。

2000系やHOT7000系と比べて、直結段数が多いので、加速力も向上しているはずです。28年経過しても古さを感じさせないインテリア・エクステリア共に素晴らしかったです。

老朽化には逆らえませんが、いずれこうした車両が北海道で登場してくれればと思います。

12574: by 管理人 on 2023/04/23 at 22:52:56

>>ナナッシーさん、コメントありがとうございます。

2013年から2014年が一番大変でした。特に札幌〜函館間は輸送力が不足し、JRが他の交通機関を推進するという異例の展開もありましたね。

キハ281系に関しては、タンポポの綿毛か何かが走行中に付着して出火?火花が出たようなトラブルでした。車両側に直接起因することではないのですぐに復帰できました。

キハ281系に関しては大きなトラブルもありませんでした。函館は昔から車両の整備に関しては、国鉄時代から凄いらしいですね。その影響もあるのでしょうか?

12575:あの時の北のレールは元気でした! by 紅の豚親方 on 2023/04/24 at 12:02:21

お久しぶりで御座います。
私も大好きなキハ281系。
北海道に行く時は、わざわざSP北斗を選んでました。
そして乗る時はいつもグリーンで、かにめしともりそばを食べるのが定番でした。
そんなSP北斗はいつも利用が好調で、満席で1本後にした事も2回ほどあります。
そんな状況を見て、「北のレールは元気になった」と感じたのですが・・・。
あれは夢だったのですかねぇ(笑)。
そんな伝説の281系が解体、一つの時代が終わったのですね(涙)。

12579: by 管理人 on 2023/04/27 at 19:38:54

>>紅の豚親方さん、コメントありがとうございます。

お久しぶりです。

減速運転前はスーパーとフツーの列車との差の所要時分は15分ぐらいでした。これが最速列車と一番遅い列車では大きく差が出てきますが、多くの方で「スーパー北斗」を選んでいたという話は過去に何度か耳にしたことがあります。

鉄道雑誌でも「スーパー北斗」で鉄道旅を特集することが多かったように思います。

北海道の高速化に貢献した車両が引退ということで、仰るとおり、一時代が終わリました。一部車両はJR北海道の手で保存するということで、やはり北海道の鉄道に大きく貢献したというのは間違いなさそうです。

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