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31年の活躍に幕を下ろしたノースレインボーエクスプレス

ノースレインボーエクスプレスを使用した団体臨時列車の運転が昨日をもって終了しました。

本日はその回送が札幌へ向けて行われました。これをもって、ノースレインボーエクスプレスは31年の活躍に幕を下ろしました。







最後は近場での撮影でした。最後の最後でサクラと一緒に撮影できたのは嬉しかったです。

そして本当の最後の1枚は解体中の百年記念塔とともに。実は対向列車が間近まで迫っており、もっと手前まで列車が来た際のものをアップする予定でしたが、実現しませんでした。

これまで、対向列車と被ることはなかなかありませんでしたが、写真を撮影していると、そうした不測の事態も起きてしまうものです。それでも、撮影できる時間があっただけ良しとします。

ノースレインボーエクスプレスは1992年に運行を開始しました。北海道の初代リゾートトレイン、アルファコンチネンタルエクスプレスの置き換え用として登場しました。デビュー当時はノースレインボーエクスプレスという愛称ではありませんでした。

さらに、デビュー当時は5両編成ではなく、3両編成であり、札幌〜函館間で特急「はこだてエクスプレス」として使用されたのが最初です。同年のうちに5両編成となり、ここで公募によって愛称がノースレインボーエクスプレスとなりました。

そして、このノースレインボーエクスプレスも先に引退したニセコエクスプレスやクリスタルエクスプレスと同様、苗穂工場で自社製造されました。それだけ当時は力があったのです。

多客臨のほか、団体臨時列車として道内各地を運行してきましたが、団体列車の需要低迷などもあり、使用する機会が徐々に限られてきます。多客臨でしか稼働しなくなった一方で、臨時列車用でありながら最高速度130km/hという性能を生かし、「スーパー宗谷」や「北斗」の代走運転も担うようになります。

1編成あたりの定員数の関係でニセコエクスプレスやクリスタルエクスプレスが代走運転としての使用も見送られる一方、5両編成で定員数が確保されている関係で、晩年は定期列車の代走メインで使用されるようになります。

2015年度から2017年度の冬季においては、車両不具合が多発し、宗谷線特急の定期運行が壊滅状態になります。そこをキハ183系旭山動物園号やノースレインボーエクスプレス等を使用して何とか乗り切りますが、一方で連日酷使されてきた影響を受け、晩年は乗降扉の不具合やトイレの故障、車両連結部分における雨漏り、冷房機器故障など、車両の老朽化が複数箇所で確認されていました。

これが影響してか、代走運転に登板する機会も大幅に減り、多客臨として秋の特急「ニセコ号」ぐらいでしか使用されなくなりました。

そして、キハ183系とともに31年の歴史に幕を下ろします。



後継車はキハ261系5000番台のはまなす編成とラベンダー編成。今後はこれら2編成がノースレインボーエクスプレスの代わりに使用されていくことになります。

既に宗谷線特急として定期列車に充当していることや、特急「フラノラベンダーエクスプレス」など、晩年使用された列車に充当されています。

また管理者と同じような世代の車両が1つ消えていきます。今のところ車両の保存予定もなく、全車両が解体されるでしょう。ノースレインボーエクスプレスのように、列車名に特定のエリアの名を付することがないため、路線やエリアを問わず使用できることが強みですが、逆にエリア問わず使用できることが由緒ある地を選びづらいこともまた事実です。

思い出のある列車でもあるので、とりあえず、解体されるその日まで見守っていきたいと思います。











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コメント
12591: by 龍 on 2023/05/02 at 00:58:09 (コメント編集)

一時はED79形電気機関車に牽引されて、以下のような対本州の臨時列車運用に就いたこともありました。

・臨時特急「ねぶたエクスプレス」(青森駅〜函館駅間)
・臨時特急「さくらエクスプレス」(弘前駅〜函館駅間)
・臨時急行「ハーバー函館」→臨時特急「ハーバーレインボー」(秋田駅〜札幌駅間)

中には大館駅〜洞爺駅間という珍しい運転区間も設定されましたが、どれもあまり利用は伸びませんでした。
在来線では札幌から東北どころか道南へ行く時点で所要時間がかかりすぎるため、当時はこういった需要を定着させるのは難しかったのでしょう。
快速「海峡」や781系電車を利用した「ドラえもん海底列車」も話題にはなりましたが、同じ理由で札幌からの需要はなかなか……という感じでした。

五能線の「リゾートしらかみ」(1997年4月1日)は、秋田新幹線「こまち」(1997年3月22日)とセットで東京からの観光需要を呼べたのが、観光列車として定着できた大きな理由です。
その後も東北新幹線の八戸延伸(2002年12月1日)などに伴い2往復(2003年4月1日)、3往復(2006年3月18日)と増発され、東北新幹線の新青森延伸(2010年12月4日)で秋田駅(秋田新幹線)と新青森駅(東北新幹線)の両方から利用できるようになりました。

北海道新幹線の札幌延伸時には、札幌から函館・木古内(江差・松前も含む)・青森・弘前・大館・秋田・盛岡・仙台がかなり近くなる(一部は日帰り圏内になる)ので、これらをどう活かせるかが鍵だと思っています。
対道南の需要に加えて、在来線ではまず無理だった対本州の需要を可能な限り作り出さないと。ホテルなどの鉄道外事業とも上手く組み合わせる必要があります。

札幌圏と新千歳空港へのアクセス輸送だけでは、もはや先がありません。
これまでは札幌から本州へは青森でさえほぼ飛行機一択という話にならない状態だったのが、一変するわけなので、これを活かさない手はないです。

12594: by 管理人 on 2023/05/02 at 22:44:39

>>龍さん、コメントありがとうございます。

ノースレインボーエクスプレスは本州乗り入れ実績があります。毎年春に臨時列車を設定していましたが、利用の低迷が続きました。

道内と本州の臨時列車については、距離的な問題とアクセスのしづらさで好調だった臨時列車というのはないと思います。

北海道新幹線の札幌延伸で、世間的には札幌まで乗り換えなしで新幹線で行けるということだと思いますが、北海道側の人間からしたら、新幹線で東京に行くというのは気が遠くなる話で、むしろ札幌から函館への行きやすさ、札幌から東北エリアへのアクセスのしやすさの方が新幹線の存在意義があります。

現時点でもおそらく上記のように関東側と北海道側で意見が食い違っていると思うので、新幹線が伸びたからといって大きな進展はないと思います。北海道側の利用を軸にするのであれば、こうしたことに気づいてほしいです。

12595: by 龍 on 2023/05/03 at 02:53:58 (コメント編集)

北海道新幹線の札幌延伸に当たり、関東〜札幌間の需要を呼び込むとすれば、大宮駅が鍵を握っていると考えています。
「東京」ではなく「関東」〜札幌間の需要であることが重要です。

参考例として挙げられるのが、2023年3月18日に開業した相鉄新横浜線(西谷駅〜羽沢横浜国大駅〜新横浜駅間)・東急新横浜線(新横浜駅〜新綱島駅〜日吉駅間)。
この路線の開業を機に、相模鉄道(相鉄)と東急電鉄(東急)の沿線と博多を行き来する客層の一部が航空機利用から東海道・山陽新幹線利用に転移しているのです。

従来、相鉄と東急は自社路線内に新幹線との接続駅を持っておらず、相鉄はいったん横浜駅から横浜線(JR東日本)か横浜市営地下鉄ブルーライン(横浜市交通局)に、東急は東横線の菊名駅から横浜線(JR東日本)に乗り換えないと、東海道新幹線(JR東海)と接続する新横浜駅に辿り着くことができませんでした。

さらに、相鉄沿線は横浜駅で京浜急行電鉄(京急)に乗り換えないと羽田空港まで行けず、東急沿線でも大井町線の中延駅や池上線の戸越駅・五反田駅でそれぞれ京急と相互直通運転を行っている都営地下鉄浅草線に乗り換えなければ羽田空港まで行けないので、新幹線への乗り換え・空港へのアクセスの双方に難があるという状況だったのです。

それが今回の開業によって、相鉄と東急は他社路線に乗り換えることなく東海道新幹線の全列車が停車する新横浜駅へ直通する手段を手に入れました。
福岡空港(国内線ターミナル)は博多駅から福岡市地下鉄空港線で約5分とかなり近い位置に立地しているのですが、相鉄と東急の沿線から羽田空港よりも新横浜駅へのアクセスの方が便利になったことで、航空機利用から新幹線利用への転移が起こったのです。
JR東海ではこの流れを見越していたのか、今回のダイヤ改正に合わせて早朝の始発列車として下り「のぞみ」(新横浜駅発)を初めて設定しています。新大阪行きの臨時列車ですが、開業当初はあくまでも様子見といったところで、需要があれば定期列車化や博多までの延長もあり得そうです。

東北・北海道新幹線の場合はJR東日本が建設を進める羽田空港アクセス線の状況次第なので、もちろん不透明な部分は多いのですが、これと類似する現象が札幌延伸を機に関東地方の「羽田空港よりも大宮駅の方が行きやすい地域」で発生する可能性が極めて高いのではないか、と噂になっています。

大宮駅はJR東日本の在来線だけでも宇都宮線(東北本線)・高崎線・京浜東北線・埼京線・川越線が接続するターミナル駅であり、朝夕には武蔵野線の「むさしの号」・「しもうさ号」も乗り入れています。
また、私鉄等も含めれば東武鉄道の野田線(東武アーバンパークライン)とニューシャトルの駅もあります。
また、野田線は春日部駅で伊勢崎線(東武スカイツリーライン)・日光線・鬼怒川線経由の特急「(リバティ)けごん」・「(リバティ)きぬ」等と接続できるので、日光や鬼怒川温泉への観光需要を取り込むチャンスも出てきます。
もしくは、現在低迷しているJR新宿駅発着の特急「(スペーシア)日光」・「きぬがわ」の運行形態にも影響が出るかもしれません。
また、鬼怒川線は「SL大樹」の運行路線でもあるので、C11 207を貸し出しているJR北海道と東武鉄道でタイアップ企画やパッケージツアーを大々的に打ち出してきてもおかしくはないです。
浅草や東京スカイツリーのある押上は東武伊勢崎線の他にも羽田空港から京急・都営浅草線でもアクセスできますが、従来のように飛行機一択ではなくなることに意味があると思います。

他に重要なのは、福岡空港とは異なり、新千歳空港が札幌駅から快速「エアポート」でも40分近くはかかる上に、雪や人身事故の影響を受けやすいということでしょうか。
いずれにせよ、決して楽観視はできないもののそこまで悲観するほどではないことは確かだと思います。

12597: by 管理人 on 2023/05/05 at 21:14:51

>>龍さん、再度コメントありがとうございます。

東京駅が都心のアクセスの拠点であるのに対し、大宮駅は都市間輸送における関東エリアの拠点駅というイメージが管理者の中では強いです。最速の「はやぶさ」も停車させるぐらいですから、規模としては申し分ないです。

全ては羽田空港へのアクセスや利用者次第に委ねられますが、東京駅からを意識しすぎており、関東エリアの利用者目線で言うのなら、大宮駅からの利便性や概算も視野に入れるべきだと思っています。場合によっては、乗換利便によっては航空機よりも優位に立てることができるので、札幌延伸時はこの大宮目線での運行体系も考慮してほしいと思います。

逆に北海道側だと、東京へ直通するというよりも、函館や東北エリアとの都市間輸送をメインに展開していくべきではないかと思っています。

その中でも、飛行機か?新幹線か?の選択で迷うのが仙台です。札幌駅からスタートすると、空港への移動や中心部への移動、搭乗手続きなどの時間を考慮すると、ほぼ五分五分といったところだと思います。

航空機の本数も15本程度確保されていたはずなので、仙台あたりはライバル関係にあると思います。その手前に青森と盛岡という大きい拠点があるにも関わらず、航空機の本数は3本や5本と少なく、中心市街地へも30分前後かかるはずですから、こちらは新幹線の方が優位に立てると思います。

札幌と東京を結ぶという目的は変わりませんが、北と南でそれぞれ違う見方、役割を持たせれば、上手くいくのではないかと思っています。あとは開業時期の延期が不安になりますが、なるべく先送りされないことを願っています。

東北の巨大ターミナルである仙台駅も同様に期待したいところです。

12601: by ナナッシー on 2023/05/07 at 11:39:24

こんばんは
今年の年末年始は261系0代・5000代が運用に入れないので、一般売りしない予定だったノースレインボーエクスプレスが登板するはめになりました。
183系は走行距離の兼ね合いからセーブしながら運用に入っていましたし。

今後も同様なケースになった場合、最悪283系をとかちにあてて、とかちの運用を宗谷系統に使うのでしょうか?
もしくは釧路の261系(1編成分)を札幌まで持ってきて、とかち・おおぞらを釧路車で代走し、札幌車を宗谷に使うかどちらかでしょう。
正直それぐらいしか思いつきません。

12603: by 管理人 on 2023/05/08 at 21:43:02

>>ナナッシーさん、コメントありがとうございます。

予備車両が少なくなって、宗谷線特急の代走が心配ですよね。キハ283系入る説もありましたが、おそらくホームの嵩上げしないと宗谷本線入線はできませんよね。

以前、急遽「とかち」の運用からはまなす編成が応援に入った際のときのような感じで対応するような気がします。あのときは、偶然なのか考えられていたのか不明ですが、函館方面の運用に入っていたラベンダー編成と交互に札幌に戻ってくる運用が組まれていました。

逆に前回のように、函館方面や帯広方面の運用に入っていた際は、そちらを1000番台で代走運転するような体型になるのでは?と予想しています。可能であれば、5000番台はもう1本ぐらいあってもよかった気がします。

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