31年の活躍に幕を下ろしたノースレインボーエクスプレス
キハ183系 - 2023年05月01日 (月)
ノースレインボーエクスプレスを使用した団体臨時列車の運転が昨日をもって終了しました。
本日はその回送が札幌へ向けて行われました。これをもって、ノースレインボーエクスプレスは31年の活躍に幕を下ろしました。



最後は近場での撮影でした。最後の最後でサクラと一緒に撮影できたのは嬉しかったです。
そして本当の最後の1枚は解体中の百年記念塔とともに。実は対向列車が間近まで迫っており、もっと手前まで列車が来た際のものをアップする予定でしたが、実現しませんでした。
これまで、対向列車と被ることはなかなかありませんでしたが、写真を撮影していると、そうした不測の事態も起きてしまうものです。それでも、撮影できる時間があっただけ良しとします。
ノースレインボーエクスプレスは1992年に運行を開始しました。北海道の初代リゾートトレイン、アルファコンチネンタルエクスプレスの置き換え用として登場しました。デビュー当時はノースレインボーエクスプレスという愛称ではありませんでした。
さらに、デビュー当時は5両編成ではなく、3両編成であり、札幌〜函館間で特急「はこだてエクスプレス」として使用されたのが最初です。同年のうちに5両編成となり、ここで公募によって愛称がノースレインボーエクスプレスとなりました。
そして、このノースレインボーエクスプレスも先に引退したニセコエクスプレスやクリスタルエクスプレスと同様、苗穂工場で自社製造されました。それだけ当時は力があったのです。
多客臨のほか、団体臨時列車として道内各地を運行してきましたが、団体列車の需要低迷などもあり、使用する機会が徐々に限られてきます。多客臨でしか稼働しなくなった一方で、臨時列車用でありながら最高速度130km/hという性能を生かし、「スーパー宗谷」や「北斗」の代走運転も担うようになります。
1編成あたりの定員数の関係でニセコエクスプレスやクリスタルエクスプレスが代走運転としての使用も見送られる一方、5両編成で定員数が確保されている関係で、晩年は定期列車の代走メインで使用されるようになります。
2015年度から2017年度の冬季においては、車両不具合が多発し、宗谷線特急の定期運行が壊滅状態になります。そこをキハ183系旭山動物園号やノースレインボーエクスプレス等を使用して何とか乗り切りますが、一方で連日酷使されてきた影響を受け、晩年は乗降扉の不具合やトイレの故障、車両連結部分における雨漏り、冷房機器故障など、車両の老朽化が複数箇所で確認されていました。
これが影響してか、代走運転に登板する機会も大幅に減り、多客臨として秋の特急「ニセコ号」ぐらいでしか使用されなくなりました。
そして、キハ183系とともに31年の歴史に幕を下ろします。

後継車はキハ261系5000番台のはまなす編成とラベンダー編成。今後はこれら2編成がノースレインボーエクスプレスの代わりに使用されていくことになります。
既に宗谷線特急として定期列車に充当していることや、特急「フラノラベンダーエクスプレス」など、晩年使用された列車に充当されています。
また管理者と同じような世代の車両が1つ消えていきます。今のところ車両の保存予定もなく、全車両が解体されるでしょう。ノースレインボーエクスプレスのように、列車名に特定のエリアの名を付することがないため、路線やエリアを問わず使用できることが強みですが、逆にエリア問わず使用できることが由緒ある地を選びづらいこともまた事実です。
思い出のある列車でもあるので、とりあえず、解体されるその日まで見守っていきたいと思います。
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本日はその回送が札幌へ向けて行われました。これをもって、ノースレインボーエクスプレスは31年の活躍に幕を下ろしました。



最後は近場での撮影でした。最後の最後でサクラと一緒に撮影できたのは嬉しかったです。
そして本当の最後の1枚は解体中の百年記念塔とともに。実は対向列車が間近まで迫っており、もっと手前まで列車が来た際のものをアップする予定でしたが、実現しませんでした。
これまで、対向列車と被ることはなかなかありませんでしたが、写真を撮影していると、そうした不測の事態も起きてしまうものです。それでも、撮影できる時間があっただけ良しとします。
ノースレインボーエクスプレスは1992年に運行を開始しました。北海道の初代リゾートトレイン、アルファコンチネンタルエクスプレスの置き換え用として登場しました。デビュー当時はノースレインボーエクスプレスという愛称ではありませんでした。
さらに、デビュー当時は5両編成ではなく、3両編成であり、札幌〜函館間で特急「はこだてエクスプレス」として使用されたのが最初です。同年のうちに5両編成となり、ここで公募によって愛称がノースレインボーエクスプレスとなりました。
そして、このノースレインボーエクスプレスも先に引退したニセコエクスプレスやクリスタルエクスプレスと同様、苗穂工場で自社製造されました。それだけ当時は力があったのです。
多客臨のほか、団体臨時列車として道内各地を運行してきましたが、団体列車の需要低迷などもあり、使用する機会が徐々に限られてきます。多客臨でしか稼働しなくなった一方で、臨時列車用でありながら最高速度130km/hという性能を生かし、「スーパー宗谷」や「北斗」の代走運転も担うようになります。
1編成あたりの定員数の関係でニセコエクスプレスやクリスタルエクスプレスが代走運転としての使用も見送られる一方、5両編成で定員数が確保されている関係で、晩年は定期列車の代走メインで使用されるようになります。
2015年度から2017年度の冬季においては、車両不具合が多発し、宗谷線特急の定期運行が壊滅状態になります。そこをキハ183系旭山動物園号やノースレインボーエクスプレス等を使用して何とか乗り切りますが、一方で連日酷使されてきた影響を受け、晩年は乗降扉の不具合やトイレの故障、車両連結部分における雨漏り、冷房機器故障など、車両の老朽化が複数箇所で確認されていました。
これが影響してか、代走運転に登板する機会も大幅に減り、多客臨として秋の特急「ニセコ号」ぐらいでしか使用されなくなりました。
そして、キハ183系とともに31年の歴史に幕を下ろします。

後継車はキハ261系5000番台のはまなす編成とラベンダー編成。今後はこれら2編成がノースレインボーエクスプレスの代わりに使用されていくことになります。
既に宗谷線特急として定期列車に充当していることや、特急「フラノラベンダーエクスプレス」など、晩年使用された列車に充当されています。
また管理者と同じような世代の車両が1つ消えていきます。今のところ車両の保存予定もなく、全車両が解体されるでしょう。ノースレインボーエクスプレスのように、列車名に特定のエリアの名を付することがないため、路線やエリアを問わず使用できることが強みですが、逆にエリア問わず使用できることが由緒ある地を選びづらいこともまた事実です。
思い出のある列車でもあるので、とりあえず、解体されるその日まで見守っていきたいと思います。
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