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北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

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苗穂工場に輸送された旧型客車が使用されることなく廃車へ

昨年の9月中旬、旭川運転所(旭アサ)構内において長らく使われていなかった旧型客車4両が陸送のうえで苗穂工場まで輸送されました。







解体線付近で長らく留置され、実は今年の春先までそのままの状態で過ごしました。

その間に外装の劣化が酷く進行し、動向が注目されていましたが、残念ながら3月31日付で廃車になっているようです。



現在も苗穂工場敷地内で留置されています。

車番は「スハフ42-2071」、「オハフ33-2555」、「スハシ47-2001」、「スハフ42-2261」です。過去に「SLニセコ号」などで使用されていました。

旭川では、基本的にシートで車両を覆って実質保存しているような雰囲気でした。車籍はありますが、苗穂に輸送された際は、函館本線を介さずに陸送されるという異例なものでした。

逆に言えば、機関車牽引によって回送できないほど、足回りの劣化が酷かったということなのでしょう。

こうした車両を営業列車として復帰させる場合、整備のために相当のコストを要します。また、部品がなければワンオフで製造するしかありません。予備部品は絶望的であり、いずれにしても現在のJR北海道では維持することができない車両です。

しかし、長らくシートで覆って半ば保管状態だったこれら旧型客車は、少なくとも将来的にJR北海道が立て直しを図った際に復帰させるという意思を感じます。ですが、収支は一向に改善されず、アフターコロナになっても利用客が完全に戻っているとは言えません。

先日報道されたとおり、利用僅少な駅を整理して収支改善をせざるを得ず、臨時列車用の車両を維持し続けたところで意味ありません。おそらく除籍は苦渋の決断だったと思いますが、今の状況だと止むを得ないというのが正直なところです。







北海道において、客車による臨時列車は健在であり、「くしろ湿原ノロッコ号」、「富良野・美瑛ノロッコ号」、「SL冬の湿原号」があります。「SL冬の湿原号」に関しては、機関車と客車で大規模リニューアルが実施されたことで、今後の運行も継続できそうです。

気になるのはノロッコ号ですが、客車が元々50系ベースということもあり、老朽化が否めません。夏季は連日のように運行している期間もあるので、たとえスロースピードで運行していたとしても、車両への負荷はかかっています。

なるべく今後も存続してほしい列車たちですが、牽引機、客車ともに老朽化が進行しているので、今後の瞳孔が注目されます。


また北海道から貴重な車両が消えてしまいました。今後はもっとそれが加速するのかもしれませんね。











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コメント
12751:嗚呼、旧型客車。 by 天寧 on 2023/07/14 at 14:59:04 (コメント編集)

こんにちは。
今回廃車になった旧型客車はそもそもJR東日本から移籍してきたものでしたっけ。
旧型客車の存在そのものが非常に貴重になっている昨今、廃車になって解体されるとなると極めて残念かつ遺憾。
JR北海道の収支、そんなに良くないのでしょうか。
ノロッコ号用客車も限界が来たらもうOUTでしょうね。
1999年に「富良野・美瑛ノロッコ」、2001~05まで毎年函館から「流氷ノロッコ」号に乗りに行ったのが夢のようです。
「冬の湿原号」のスハシ44はまだ使用されるのでしょうか。
名実ともに最後の旧客になりそうですね。
関係ない話ですが、私は品川区から港区に引っ越しました。
北海道にはもう帰ることはないかもしれません。
特に函館市の過疎化はひどい!!

12761: by 管理人 on 2023/07/24 at 22:47:33

>>天寧さん、コメントありがとうございます。

今後もローカル駅の大量廃止が控えています。収支状況はよくないです。

ノロッコ号についてはまだ現状維持ですが、客車、機関車ともに老朽化が進行しています。万が一、運行できなくなったとしたら、「流氷物語号」のように、既存の気動車を改造して対応するしかないでしょう。

その際はオープンスペースぐらいは設けられるのかもしれません。

北海道で現役で稼働している旧型客車はスハシ44のみとなりました。湿原号の時期限定で稼働します。

大規模なリニューアルを実施したので、こちらは今後しばらく安泰だと思います。

港区は高貴な方が住んでいるイメージしかありません。お台場とかも港区でしたっけ?東京都の中では一番行ってみたい区です。函館市は大泉市長が何とかしてくれると期待しています。

返信が遅くなり、申し訳ありませんでした。

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