苗穂工場に輸送された旧型客車が使用されることなく廃車へ
客車・貨車 - 2023年07月14日 (金)
昨年の9月中旬、旭川運転所(旭アサ)構内において長らく使われていなかった旧型客車4両が陸送のうえで苗穂工場まで輸送されました。



解体線付近で長らく留置され、実は今年の春先までそのままの状態で過ごしました。
その間に外装の劣化が酷く進行し、動向が注目されていましたが、残念ながら3月31日付で廃車になっているようです。

現在も苗穂工場敷地内で留置されています。
車番は「スハフ42-2071」、「オハフ33-2555」、「スハシ47-2001」、「スハフ42-2261」です。過去に「SLニセコ号」などで使用されていました。
旭川では、基本的にシートで車両を覆って実質保存しているような雰囲気でした。車籍はありますが、苗穂に輸送された際は、函館本線を介さずに陸送されるという異例なものでした。
逆に言えば、機関車牽引によって回送できないほど、足回りの劣化が酷かったということなのでしょう。
こうした車両を営業列車として復帰させる場合、整備のために相当のコストを要します。また、部品がなければワンオフで製造するしかありません。予備部品は絶望的であり、いずれにしても現在のJR北海道では維持することができない車両です。
しかし、長らくシートで覆って半ば保管状態だったこれら旧型客車は、少なくとも将来的にJR北海道が立て直しを図った際に復帰させるという意思を感じます。ですが、収支は一向に改善されず、アフターコロナになっても利用客が完全に戻っているとは言えません。
先日報道されたとおり、利用僅少な駅を整理して収支改善をせざるを得ず、臨時列車用の車両を維持し続けたところで意味ありません。おそらく除籍は苦渋の決断だったと思いますが、今の状況だと止むを得ないというのが正直なところです。



北海道において、客車による臨時列車は健在であり、「くしろ湿原ノロッコ号」、「富良野・美瑛ノロッコ号」、「SL冬の湿原号」があります。「SL冬の湿原号」に関しては、機関車と客車で大規模リニューアルが実施されたことで、今後の運行も継続できそうです。
気になるのはノロッコ号ですが、客車が元々50系ベースということもあり、老朽化が否めません。夏季は連日のように運行している期間もあるので、たとえスロースピードで運行していたとしても、車両への負荷はかかっています。
なるべく今後も存続してほしい列車たちですが、牽引機、客車ともに老朽化が進行しているので、今後の瞳孔が注目されます。
また北海道から貴重な車両が消えてしまいました。今後はもっとそれが加速するのかもしれませんね。
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解体線付近で長らく留置され、実は今年の春先までそのままの状態で過ごしました。
その間に外装の劣化が酷く進行し、動向が注目されていましたが、残念ながら3月31日付で廃車になっているようです。

現在も苗穂工場敷地内で留置されています。
車番は「スハフ42-2071」、「オハフ33-2555」、「スハシ47-2001」、「スハフ42-2261」です。過去に「SLニセコ号」などで使用されていました。
旭川では、基本的にシートで車両を覆って実質保存しているような雰囲気でした。車籍はありますが、苗穂に輸送された際は、函館本線を介さずに陸送されるという異例なものでした。
逆に言えば、機関車牽引によって回送できないほど、足回りの劣化が酷かったということなのでしょう。
こうした車両を営業列車として復帰させる場合、整備のために相当のコストを要します。また、部品がなければワンオフで製造するしかありません。予備部品は絶望的であり、いずれにしても現在のJR北海道では維持することができない車両です。
しかし、長らくシートで覆って半ば保管状態だったこれら旧型客車は、少なくとも将来的にJR北海道が立て直しを図った際に復帰させるという意思を感じます。ですが、収支は一向に改善されず、アフターコロナになっても利用客が完全に戻っているとは言えません。
先日報道されたとおり、利用僅少な駅を整理して収支改善をせざるを得ず、臨時列車用の車両を維持し続けたところで意味ありません。おそらく除籍は苦渋の決断だったと思いますが、今の状況だと止むを得ないというのが正直なところです。



北海道において、客車による臨時列車は健在であり、「くしろ湿原ノロッコ号」、「富良野・美瑛ノロッコ号」、「SL冬の湿原号」があります。「SL冬の湿原号」に関しては、機関車と客車で大規模リニューアルが実施されたことで、今後の運行も継続できそうです。
気になるのはノロッコ号ですが、客車が元々50系ベースということもあり、老朽化が否めません。夏季は連日のように運行している期間もあるので、たとえスロースピードで運行していたとしても、車両への負荷はかかっています。
なるべく今後も存続してほしい列車たちですが、牽引機、客車ともに老朽化が進行しているので、今後の瞳孔が注目されます。
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