最後まで苗穂に残ったキハ183系!?「キハ182-7552」が苗穂工場解体線へ
キハ183系 - 2023年08月14日 (月)
キハ281系の解体がひと段落し、試作車を除いて概ね解体されたと思います。
次に、「キハ182-7552」が苗穂工場解体線へ。今週から本格的に解体作業が行われるのではないでしょうか?

8月3日に苗穂工場に入場したようです。調べていると、どうやらノースレインボーエクスプレスを除くと、最後のキハ183系になるようです。
一部車両については、輸出のために函館港へ7月に輸送されています。どうやら、今までの輸出先のタイなどではなく、アフリカ西部のシエラレオネ🇸🇱の民間の鉄道会社へ売却されます。
車両は8月以降に函館港から出港するようです。いまだに出港したような情報は入ってきていないので、お盆明けに新天地に向けて出発するということでしょうか。
一部車両は既に廃車・解体され、さらにもう一部は海外へ売却・・・。残っていたのが「キハ182-7552」ですが、1両あるだけでは何の役にも立ちません。こちらも廃車・解体という運命を辿ります。
元々は130km/h対応の2550番台でしたが、機関換装によって7550番台へと改番しました。機関換装車は長くて9年程度の活躍だったと思います。機関やそれに関わる機器は新しいですが、車体が30年以上前に製造されているので老朽化には勝てませんでした。この更新工事においても、莫大な費用が捻出されているはずですが、10年持たなかったとなると非常に勿体なかったです。
車両を更新した当時、従来の部品が生産停止となり、メンテナンスに苦慮していた背景から、機関換装を実施しました。北海道の特急気動車において、今後の置き換え計画等が定まっておらず、キハ261系に一本化すると決定したのも2015年末のことでした。機関換装当初はおそらくキハ183系自体も今後の使用計画等について定まっておらず、とりあえず使用停止していたキハ183系を復帰させて通常運転に戻すことで手一杯だったでしょう。
結果的に、最後は石北特急に転用されて、キハ261系一本化計画とはならず、キハ283系も一部を使用可能と判断して延命する措置をとりました。
メンテナンスを優先した結果、速度種別は下がり、1両あたりの出力も減少しました。それを先頭車の出力増でカバーする方針としましたが、連結の仕方によって先頭車が機関未換装車となれば、出力不足になる場合があり、度々石北本線の急勾配を上れない事象もありました。先頭車については1軸駆動だったため、これも急勾配区間において不利であり、最後の最後は特急「北斗」で使用されていた際の輝かしい姿は見られませんでしたが、機関換装を実施していることで、車体はボロボロになりながらも、大きなトラブルはなく、経営で窮地に陥っている危機的状況のJR北海道時代を支えた特急車両でした。
おそらく、同車が解体となれば、苗穂に残るキハ183系はノースレインボーエクスプレスだけになるはずです。こちらはラストランから大きな動きはなく、所属先の苗穂運転所(札ナホ)に常駐しています。今回の解体が終了すれば、もしかしたら次は・・・となるかもしれませんね。
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一部車両については、輸出のために函館港へ7月に輸送されています。どうやら、今までの輸出先のタイなどではなく、アフリカ西部のシエラレオネ🇸🇱の民間の鉄道会社へ売却されます。
車両は8月以降に函館港から出港するようです。いまだに出港したような情報は入ってきていないので、お盆明けに新天地に向けて出発するということでしょうか。
一部車両は既に廃車・解体され、さらにもう一部は海外へ売却・・・。残っていたのが「キハ182-7552」ですが、1両あるだけでは何の役にも立ちません。こちらも廃車・解体という運命を辿ります。
元々は130km/h対応の2550番台でしたが、機関換装によって7550番台へと改番しました。機関換装車は長くて9年程度の活躍だったと思います。機関やそれに関わる機器は新しいですが、車体が30年以上前に製造されているので老朽化には勝てませんでした。この更新工事においても、莫大な費用が捻出されているはずですが、10年持たなかったとなると非常に勿体なかったです。
車両を更新した当時、従来の部品が生産停止となり、メンテナンスに苦慮していた背景から、機関換装を実施しました。北海道の特急気動車において、今後の置き換え計画等が定まっておらず、キハ261系に一本化すると決定したのも2015年末のことでした。機関換装当初はおそらくキハ183系自体も今後の使用計画等について定まっておらず、とりあえず使用停止していたキハ183系を復帰させて通常運転に戻すことで手一杯だったでしょう。
結果的に、最後は石北特急に転用されて、キハ261系一本化計画とはならず、キハ283系も一部を使用可能と判断して延命する措置をとりました。
メンテナンスを優先した結果、速度種別は下がり、1両あたりの出力も減少しました。それを先頭車の出力増でカバーする方針としましたが、連結の仕方によって先頭車が機関未換装車となれば、出力不足になる場合があり、度々石北本線の急勾配を上れない事象もありました。先頭車については1軸駆動だったため、これも急勾配区間において不利であり、最後の最後は特急「北斗」で使用されていた際の輝かしい姿は見られませんでしたが、機関換装を実施していることで、車体はボロボロになりながらも、大きなトラブルはなく、経営で窮地に陥っている危機的状況のJR北海道時代を支えた特急車両でした。
おそらく、同車が解体となれば、苗穂に残るキハ183系はノースレインボーエクスプレスだけになるはずです。こちらはラストランから大きな動きはなく、所属先の苗穂運転所(札ナホ)に常駐しています。今回の解体が終了すれば、もしかしたら次は・・・となるかもしれませんね。
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