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721系3000番台F-3016編成が苗穂工場解体線へ

ついにそのときが来たのか!?って感じです。





長らく苗穂工場敷地内に留置されていた721系3000番台F-3016編成が苗穂工場解体線へ入りました。前照灯は撤去され、屋根の一部機器も撤去されています。後継となる737系も運行を開始しており、あとは旭川方面での営業運転開始を待つばかりとなりました。

写真の様子から、もしかしたら721系の廃車・解体第一号になってしまうのかもしれません。ただ、解体直前とはいっても、種別表示幕や行き先表示器は撤去されていないみたいなので、解体直前の車両にしては、今までとは様子が違います。

0番台の3両編成から最初に廃車・解体になると思いきや、3000番台からになるとは驚きです。

この3000番台は、元々0番台だった車両を130km/h運転対応にしたグループです。3両編成の3000番台は、一時期快速「エアポート」で使用され、8次車の営業開始に伴い、エアポート運用から離れ、711系の一部を置き換えた車両です。

その後も、当時はエアポート編成の予備が少なかったため、uシートつきの先頭車を有する唯一の1000番台のF–1009編成と連結して快速「エアポート」として使用されることもありました。733系3000番台が快速「エアポート」として営業運転を開始すると、F–1009編成と連結して3両編成+3両編成の快速「エアポート」も見られなくなり、その後は専ら普通列車運用に充当していました。

今回、長らく苗穂工場入場のうえでの解体線入線ということで、検査周期の関係か、元々何らかの不具合を起こしていたものが放置され、経年によって修理部品を確保することが困難になり、尚且つ後継車両の投入も決まったことで、廃車・解体という運命を辿るのかもしれません。

いずれにしても、奥の先日紹介した「キハ182–7552」の解体がまだ完了していないので、解体後にそのままこちらも解体されるのか、一時的に写真の場所に置かれているのかがわかるでしょう。

とはいえ、車齢30年以上が経過し、老朽化が進行しています。エアポート編成についても、当初は今年度と来年度で733系を増備する予定としており、721系は急速に数を減らしていくでしょう。

近郊形車両とはいえ、日本全国でも数少ない130km/h対応で道央圏の普通列車の高速化に大きく貢献した721系。特急車両のみならず、普通列車用の車両も大きく時代が変わろうとしています。











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コメント
12808: by ナナッシー on 2023/08/20 at 10:54:40

こんにちは
711系はおおよそ32年〜35年で廃車になっていますので、少なくとも711系よりは長生きしていますね。
F-3016編成は苗穂工場に昨年?からずっと留置していましたが、結局復活することはありませんでした。

12809: by 匿名希望 on 2023/08/20 at 17:18:52

731系や733系といったロングシート車に慣れると721系はだんだん使いづらいように感じて、ここ数年この車両に当たると「こいつかよ」と思うようになったりします(4000・5000番代だった場合は極力8次車に移動しちゃったり)。しかし、このように引退が近いとなると寂しいですね。

12810: by manhattan on 2023/08/20 at 19:43:48

普段こっそり読んでます。いつもありがとうございます。
大学から東京に住んでるのですが、琴似に育った昭和63年生まれの私としては、子供の頃721系(当時は"緑の電車"と言っていた記憶)が来ると新しい電車で嬉しかった記憶があります。
大人になっても、千歳に帰っても最近まで721系のエアポートが大抵停まっていて、前向きの座席からラミネート加工?で汚れた窓を横に見てに豊平川を渡るとああ帰ってきたなという気持ちになってました。
JR初期の一つの時代が終わることに、自分のノスタルジーを勝手に重ねて一抹の寂しい気持ちですが、そういう思い出や楽しさをこれからも子どもたちが鉄道から感じられるよう、JR北海道がきちんと攻めの投資をして、残すところを豊かに残せるように、マニアでない人種の鉄道ファンですが、願うばかりです。
(最近はなかなか新幹線絡み以外守りの投資しかできていないように感じるので…)

管理人さんも、暑さに気をつけてこれからも頑張ってください。

12811:ついにその時が… by キハ143 on 2023/08/20 at 21:29:38

0番代ではないのが驚きです。ステンレス車輌なだけに、機器更新でまだまだ使用できるような気がしますが、やはりクロスシートがネックなんでしょうね。内装も全面的に更新するなら新車投入したほうがコストパフォーマンスも高いという判断でしょうか?

12814: by 管理人 on 2023/08/25 at 19:12:39

>>ナナッシーさん、コメントありがとうございます。

実は711系よりも長生きしているんですよね!後から登場している車両は質感が向上しているせいか、古さを感じさせません。

もしかしたら、部品取りとして使用されていたのかもしれません。結局復活にならず残念です。

12815: by 管理人 on 2023/08/25 at 19:16:27

>>匿名希望さん、コメントありがとうございます。

転換クロスシート車は、単に乗っている分には進行方向を向けるし快適ですが、通路の幅が狭くなってしまい、昨今の旅行者のスーツケースのスペース確保の問題、通勤時間帯における混雑の問題などが出てきました。

それ以降は原則ロングシート車として定員数を確保しています。

また、日差し除けを設置しなくても済むことや、座席の向きを変える必要がないため、作業員の負担も減らすことができます。業務上の事情に焦点をあてると、やはりロングシート車の方がよさそうです。

12816: by 管理人 on 2023/08/25 at 19:23:14

>>manhattanさん、コメントありがとうございます。

本州の鉄道会社なら残す選択肢をするでしょう。機器更新を実施してさらに延命させると思います。

一連の不祥事や事故をきっかけに、車齢の高い車両を使っていることについても叩かれるようになりました。また、部品の確保が困難なことや、選択と集中を進める中で、車両メンテナンスを極力統一するため、車両を新しい車両で統一して、現場の負担低減を図っています。

社員の出入りも激しく、しかも減少する一方です。即戦力を求めている環境下で、極力車種を減らすことでそれに結びつくようにしています。

結局どこにお金をかけるかですが、JR北海道の場合はどこにもお金をかけることができません。お金をかければ、延命できた可能性は高いと思います。

お気遣いありがとうございます。本州も猛暑が続くみたいなので、お気をつけください。

12817: by 管理人 on 2023/08/25 at 19:33:46

>>キハ143さん、コメントありがとうございます。

クロスシート車は、昨今は通勤時間帯がネックとなっています。また、座席の向きを変える必要もあり、一部の駅では作業員が行っています。ロングシート車はそのようなことをする必要がないので、やはり業務的にもロングシート車の方が有利です。

部品も底をつきれば、対応することができません。新車を投入し、即戦力の人材を求める状況下では、車種を統一していくのが効率的なんでしょうね。

12952: by 龍 on 2023/12/05 at 21:43:11 (コメント編集)

https://www.jetro.go.jp/gov_procurement/national/articles/217307/20211101a0101002.html
https://www.jetro.go.jp/gov_procurement/national/articles/241657/2022062100680097.html

札幌圏通勤形交流電車(6両固定編成・42両)
・入札公告:2021年11月1日(JR北海道)
・落札公告:2022年6月21日(川崎車両)

ここまでは既報で、既に川崎車両で一部製造が始まっています。ここからが続報となります。

https://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/procurement/pdf/20231201_RFC_Sapporo_area_commuter_AC_6_train_2nd.pdf

札幌圏通勤形交流電車(6両固定編成)第2期(36両)の調達
・2023年12月1日:意見招請に関する公示(JR北海道)

https://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/procurement/pdf/procurement_schedule_2023~2024.pdf

入札公告の予定時期
・2023年度第3四半期:電気式内燃機関車(3両)
・2023年度第4四半期:札幌圏通勤形交流電車(6両固定編成・36両)
・2024年度第3四半期:札幌圏通勤形交流電車(39両)

具体的な落成時期は未定ですが、「エアポート」用の6両固定編成は少なくとも13本(78両)が新製され、721系はハイペースで置き換えられていくことになりそうです。

12956: by 管理人 on 2023/12/06 at 16:50:52

>>龍さん、コメントありがとうございます。

最後の39両は3両編成のことだと思いますが、これで一気に721系が置き換えられそうですね。3両編成については、現行の本数と導入数で一致しませんが、残りは737系で置き換えられるということだと思います。

本来であれば2018年度から進むはずだった計画がようやく動き出すみたいですね。マイナーチェンジ仕様の733系が気になります。

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