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北海道の鉄道の内容を中心に自身の知識も含めながらブログの記事を日々更新しています。札幌市在住のため、主に札幌圏を走行する列車についての話題です。

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【コラム】利用状況を巡って存廃問題が再燃している函館本線山線

昨年3月までに沿線自治体から存続することは難しいとして既に廃止が決定している函館本線山線(小樽〜長万部間)。昨今再び存廃問題が再燃していることはご存知でしょうか?

なぜかというと、SNSで余市駅の利用状況が紹介されているのです。朝は3両編成の普通列車が満杯になり、それ以外の時間帯の列車も全てではないにしても駅ホームに行列ができるほど利用者がいるというものです。

大量輸送こそ鉄道としての使命です。これまで廃止されてきた路線や区間をみると、残念ながら小規模な輸送に留まり、残念ながら大量輸送で威力を発揮する鉄道は、既に鉄道としての使命を終えていたのです。

例えば、紹介されている内容が事実であれば、仮に廃止されたとして路線バス1台で輸送することは無理です。紹介内容の範囲では、鉄道は必要とされるべきと言えるでしょう。

加えて、この問題の発端となった出来事が、実は同区間を廃止に持っていったのはいいものの、代替手段となるバスの人員の確保が見込めず、現時点で廃止後が不透明な状況になっているのです。廃止後の代替手段がわからない以上、当然鉄オタというのは騒ぐわけで、それで存廃問題が再燃しているのです。

結論から言うと、金があれば代替手段を考慮する必要がなく、この問題は秒で解決できるでしょう。しかし、その金、いわゆる財源が拠出できないから鉄道路線を廃止し、バス転換せざるを得ないのです。

この函館本線山線は、2030年以降、北海道新幹線札幌延伸に伴い、並行在来線としてJR北海道から経営分離される区間です。当初は沿線自治体を中心とした第三セクターへの転換が予定されていましたが、財源拠出の見通しが立たない等を理由として廃止を選択しました。

新幹線開業で並行在来線が廃止されるケースは、1997年に北陸新幹線が長野駅まで部分開業した際、信越本線の横川〜軽井沢間が廃止になったぐらいで、これ以降は第三セクターへの転換等で生き残っています。

小樽~余市間を鉄道として存続する場合、最初の30年で赤字額は206億円、バス転換の場合は18億円とされています。


SNS等の媒体で実際に利用者が多い列車もあるということは我々は把握しました。ただし、余市駅しか焦点が当てておらず、実際に函館本線山線全てを存続させたいのか、小樽〜余市間だけを存続させたいのかもわかりません。また、問題はそこからで・・・

①これだけ利用者が多いのに、なぜ赤字なのか?

②どの時間帯、どの列車も混雑しているのか?

③余市駅だけでなく、塩谷駅や蘭島駅の利用実態はどうなのか?


色々とツッコミたくなるわけですが、まず目先の利用状況だけ報告されても意味ないわけで、大事なのは存続を目指すのであれば、それに向けて考えを出してもらわないと意味がないわけです。

管理者としては、方向性は違うにしても、過去の事例から2つほど函館本線山線の存続へ向けての可能性を提示したいと思います。


【その1:クラウドファンディング】

これは北海道で花咲線(釧路〜根室間)で実施しました。地球探索鉄道花咲線プロジェクトとして、2020年度に5000万円以上、それ以降も寄付を継続し、1300万円以上の支援がありました。それ以前に2018年度にも根室市が3億円以上、2万人以上の方から寄付されており、沿線自治体とともに維持存続の活動を行なっています。

この活動を実施する背景としては、やはり沿線人口の過疎化によって利用者が減少していることです。現在までに花咲線の区間において、利用僅少な駅の廃止も進めました。それでも数字的に依然として苦しい状況が続いていますが、JR北海道が輸送密度200人以上2,000人未満の線区における調査・実証事業の1つとして、9月30日まで一部列車で指定席を導入し、さらに車両は北海道の恵みシリーズや球探索鉄道花咲線ラッピングトレインといった車両で運行します。

そして、一部列車では花咲線の見どころでもある車窓からの眺めを楽しんでもらうために、一部区間において減速運転を実施したりと、不採算路線でありながら、路線を維持存続に向けた活動は活発です。クラウドファンディングでの支援で花咲線のPR活動費として主に拠出し、ラッピング列車の運行にも力を注いでいます。H100形にもラッピング車が登場していますが、今のところ、定期列車として同線で使用されていません。

お金、財源が拠出できないのであれば、クラウドファンディングなどで支援を募るという方法もあります。そこでネットやSNSでの発信内容を世間に評価してもらうのもいいでしょう。ただし、花咲線とは違い、路線を維持するための財源として直接使用するには莫大な支援は必須であり、すぐに支援が尽きてしまいます。だからといってこれを何度も何度も実施していては、ただただ支援者から支援という名で金をむしり取っているようなものですから、複数回にわたって何度も何度も実施することはできません。



【その2:西九州新幹線開業に伴う並行在来線の事例】

開業からまもなく1年を迎える西九州新幹線。長崎本線の一部区間では運行体系に大きな変化がありました。並行在来線となる長崎本線では、経営分離等はされず、JR九州は江北〜諫早間において、第二種鉄道事業者として上下分離方式で営業を行なっています。

ただし、JR九州による並行在来線の運行は、新幹線開業後の20年間とし、21年目以降については、再び佐賀県、長崎県、JR九州による三者協議を実施します。また、博多〜肥前鹿島間において、一部列車を除いて特急「かささぎ」が設定されていますが、運行開始から3年は本数を維持しますが、それ以降は利用状況に合わせて本数を見直していきます。

このように、JR九州の手から完全に離れてはいないものの、将来性を見越して期間を設け、列車についてもそれに応じて見直していくというルールを設けているのです。

従来は特急「かもめ」として運行されていましたが、特急列車が存続したとはいえ、本数は維持されず、利用が見込める時間帯において維持した形となりました。こうしてみると、特急「かもめ」も利用者のメインは博多から佐賀あるいは長崎であり、途中の肥前鹿島は停車はするものの、多くの利用者にとってはあくまで通過点に過ぎない状況が伺えます。

管理者は、この肥前鹿島が余市と印象が似ていると思います。おそらく余市も新幹線建設ルートに入ったいた場合、駅が設置されていたでしょう。そして、小樽を江北とした場合、やはり近距離にある余市をどうするか?という話になってきます。

函館本線山線の全てを残すことは難しく、理由は倶知安駅の従来の在来線ホームの場所に新幹線の高架が新たに設けられ、この関係で在来線が残存したままだと工事の支障になってしまい、駅前の再開発の進ちょくに影響が出る場合があるからです。

そのため、廃止時期を北海道新幹線の札幌延伸時に合わせるのではなく、前倒し検討を行っていることについて、過去に記事で記載しました。現在どのような方向で話が進められているのかは不明ですが、いずれにしても倶知安駅まで残すことは難しく、少なくとも小樽側で利用が見込めると現時点で判断でき、小樽〜倶知安間における次の拠点といえば余市しかありません。

なので管理者としても、函館本線山線を残す場合、小樽〜余市間のみを存続するのが妥当だと考えています。

ただし、長崎本線の江北〜諫早間のように、上下分離方式とするなど、JRだけに維持管理を負担する必要はなく、小樽市、余市町、JR北海道で三者協議を行う必要があります。

また、途中の塩谷駅にしても蘭島駅にしても交換設備を有しています。仮に余市駅まで残した場合、距離に対しての交換設備が過剰であり、どちらの駅か、またどちらも棒線化して現在の留萌本線や日高本線のように原則1つの列車しか運行できなくするか、存続を選ぶのであれば、そうしたランニングコストを削減したり、運行上の制約は必須になるでしょう。



やはり、鉄道が好きだから等の理由で鉄道を残すという選択肢はダメで、管理者も鉄道が好きですが、あくまで日頃の利用者が優先であり、管理者としても函館本線山線が廃止されるからといって、廃止されることは自体は残念ですが、日常生活への支障はゼロであり、財源が拠出できず維持することが難しいのであれば廃止にするしかありません。こうした冷静な判断力を失うことなく、ブログ等でも発信していきたいです。


稀に災害時における代替ルートの話もこの函館本線山線と廃止が決まっている根室本線の一部区間で出てきますが、2000年の有珠山噴火時の迂回貨物にしても、全体の1割、2割程度の輸送で済みました。あれから20年以上が経過し、トラックドライバー不足などの問題はありますが、2018年の北海道胆振東部地震においても、物資輸送において深刻な事態には陥らなかったので、管理者としては代替ルートの必要性については特にありません。あくまで万が一に過ぎないのです。

あとは、このまま廃止されるのか、廃止が撤回されるのか不明ですが、一番重要なのは日頃の鉄道利用者であり、それが仮に廃止されても極力利便を確保することです。これを忘れず第一に引き続き話を進めてほしいと思います。














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コメント
12838: by ナナッシー on 2023/09/18 at 20:32:15

こんばんは
最近youtubeやX(旧ツイッター)などで道庁と鈴木知事の対応について、感情論で函館本線の山線について色々書かれていますね。

H100系の観光車両やラベンダー車両については北海道の支援によって無償でリースを受けています。彼らはその内容について触れていません。

一番の問題は沿線自治体の対応がJR北海道に対して非協力的で、議論などは道庁に丸投げしていたことです。

もし本当に残したいなら、沿線自治体が道庁やJR北海道に対して自ら出向いて将来の交通政策について徹底的に議論すべきです。

そもそも鉄道輸送の根幹は、一度に大量に輸送ができかつ定時性が担保されていることです。
例えば1列車に1両編成であれば、最低でも40名以上は乗車をして頂かないと鉄道輸送でのメリットが薄れてしまいます。

鉄道輸送でのメリットとバス転換になった場合、バス会社への負担についてもう一度考えるべきです。特に北海道は冬の除雪が一番の問題ですから。

12839: by シベリヤ on 2023/09/18 at 21:49:10

この議論(というにはセンセーショナルな一方的主張ですが)は結局、おっしゃるとおり財源が無いことに端を発しており、そもそも受益者たる沿線自治体が3セク移行を諦めたのですから「税金を投じてまで維持するほどの利用者はおらず、今後好転する見込みも無い」ことを意味します。そのあたりの理由は協議会で結論も出ている内容ですから、今さらアレコレ蒸し返しても仕方ないと思うのですが……。どうも道やJRへの不信感が先行している感が否めません。

一方、バス転換にあたっての増便(少なくとも現状維持)と、それにあたっての運転手確保はやはり各自治体も懸念していることが資料からも読み取れます。行政も様々なレベルで施策を行う・検討する等しているようですが、それが実を結ぶかは今のところ推移を見守る他ないでしょう。もちろんそれに実効性があるかは並行して検証する必要がありますが、転換はまだ数年先ですし、少なくとも現状維持を目指すよりは建設的ですね。地域全体で人口減が進むというのに、従来どおりの交通体系を維持すること自体が非合理的なのです。

12840: by ポンポコ on 2023/09/19 at 00:19:11

この件、存続派の意見を聞い色んなところで目にします。
山線区間については貨物の迂回路として残すべきという意見は全くナンセンス。現状のインフラでどれだけカバーできますか?本当に迂回路とするなら相当な資金を投じて改修が必要です。同じお金をかけるなら新幹線での貨物輸送を研究した方が建設的です。
余市から小樽は輸送量考えると鉄道で残す必要性は感じます。残すなら蘭島、塩谷の交換設備を無くすなど設備改修しメンテに費用が軽減するようにすることは必須でしょう。車両も電化はコスト的に難しいでしょうから蓄電池電車投入もありかと。JRに運行や整備委託することも可能でしょう。気動車だと札幌近郊唯一の非電化区間となり運転手確保も大変ですが電車なら運転委託のハードルも下がると思います。
人手不足はバスが顕著に出てますが鉄道も人手不足になります。函館~札幌の都市間バスも本数が半減になります。バス、鉄道、飛行機が距離や移動旅客数に応じた役割分担をしていく必要があるのではと感じます。とにかく道にビション、リーダーシップが無さすぎる。混乱の原因はこれに尽きると思います。
北陸新幹線沿線の県はしっかり考えています。利便性を考え経営分離で飛び地になったJR線を3セク鉄道に移管しようという議論もおきてます。

12841: by 龍 on 2023/09/19 at 02:38:53 (コメント編集)

並行在来線を経営分離するかどうかは、整備新幹線を運営するJRの旅客会社の任意で決められる。実際、北海道新幹線の新函館北斗駅〜札幌駅間の場合は、函館本線の小樽駅〜札幌駅間は経営分離されない。そもそも沿線自治体の合意(並行在来線の扱いも含む)がなければ、整備新幹線は着工すらできないので、新函館北斗駅〜札幌駅間の着工が決まった時点で、余市町も経営分離には合意していた。

存続派の主張はおそらく、「他は廃線または旅客輸送廃止でもいいので、余市駅〜小樽駅間だけは鉄道として残してほしい」というものだろう。しかし、それならJR北海道が「小樽駅〜札幌駅間以外は全て経営分離する」と明言し、それに合意した時点で第三セクター鉄道としての存続を真剣に考えるべきだった。それをしなかったのだから、余市町に文句を言う資格などない。

仮に余市駅〜小樽駅間をJR北海道の路線として引き続き維持するのであれば、その区間のためだけに気動車を用意しなければならないのは効率が悪すぎる。小樽駅〜札幌駅間と一体化した運用を組むために同区間の電化・複線化をJR北海道が考えていなければおかしい。実際には電化しようにも、トンネルの断面積が小さすぎて架線を設置するには大掛かりな工事を要するし、複線化をするならそれに加えて線路をもう1本追加する(トンネルももう1本掘る)必要がある。「そもそもそんな工事をする気はないし、したところでJR北海道にメリットは何もない」ということ。

もっと言えば、余市町も小樽市も人口は減って来ている。小樽市では人口が増えている地区も存在するが、それは札幌市手稲区や石狩市の石狩湾新港に近い銭函地区のみで、小樽駅周辺ですら減少に歯止めがかからない有様。余市駅〜小樽駅間の沿線人口は今後さらに減っていくことはあっても、増える見込みはない。そして、同区間は余市駅を除く大半が小樽市内に鉄道施設があるので、第三セクター鉄道としての存続となれば必然的に余市町よりも小樽市の方が出資する額は多くなる。だから小樽市は存続のために金を出すことに最初から前向きではなかった。

だいたい、運転手不足はバスに限った話じゃない。JR北海道では運転手どころか保線・車両メンテナンス担当の人員すら不足しているのだから、言い訳にはならない。

言葉を選ばすに言うなら、「自分で車が運転できないならそんな不便なところにわざわざ住むな。運転できなくなる前に、車がなくても生活が成り立つところへ引っ越せ」。

私の場合は祖父母が名寄出身でした。深名線や名寄本線がまだ残っていた頃の話ですが、「鉄道が不便で使い物にならない」「まともな就職先も娯楽もない」「自分が車を運転できなくなったら困る」ことを見越して早々に地元を見限り、札幌に引っ越しました。引っ越し先はバス停が目の前にあり、地下鉄に簡単に乗り継ぐことができる住宅街だったため、日常生活には何にも困らなかったそうです。名寄本線と深名線が平成まで残っていたことも知らなかったらしく、「てっきり国鉄がJRに変わる前にとっくに無くなったとばかり思っていた。あれでよく消えずに残っていたなあ」と驚いていたほどでした。

12846:北海道版ビーチングアックス by ダッフィー on 2023/09/20 at 18:55:53

すでに各方面で荒れていて、このままでは鈴木道政は2027年の統一地方選挙でおさらばになりそうですね。。。

すでに北海道の政治が暴走していまして、県の幹部などが鉄道から道路へというまるでやってることが道路族なものですから、
このままでは北海道は沖縄でもないのにアメリカみたいな生活スタイルでやらないといけない感じが否めません。
そして、驚く話でしたが頑張れば根室本線の不通区間は建て直せたという仮説が出ていたことです。
残念ながら廃線は決定となりましたが、しかたあるまいと。
また留萌本線の廃線にも代替バスがもう保たないということが発覚しています。
これは後々どうするのか知りませんけど。
いろいろとあるんですが貨物存続についても当初は廃止ありきで進めたけど貨物専用路線化で再び協議が続けられていることです。
もし、有珠山や昭和新山が噴火した時の為の代替として残せたらいいが、問題は山線にDF200は入らないということ。
そうなると、DD200というDD51の後継で電気式の凸型ディーゼル機関車が存在します。
それが牽引できればそれでいいんですが。。。

12847: by 礼文 on 2023/09/20 at 20:49:05

バスの求人広告をご覧になった事はありますか?
年間休日が2桁(50-70日)、月収が16-22万がほとんどです。
完全週休2日制で144日である事や物価高騰に悩まされるご時世にこの条件で人が集まるのか疑問が残ります。

暗礁に乗り上げるようならビック◯ーターや関わった損保ジャパ◯社員のこれまでに犯した名もなき罪の贖罪のためにバスの運転手をやらせて人手不足の解消を試みてもいいかもしれません。

12848: by 快速エアポート 拓北 on 2023/09/21 at 07:59:41

山線廃止になってしまうとバケモノ加速キハ201系をニートレインまたは解体するしかなくなってしまいますよね。ワンマン不対応ですし色々勿体無いですよね鉄路がどんどん消えていくこのまま赤字が進んだままだとJR北海道は小樽ー札幌ー新千歳空港ー函館ー北海道医療大学ー帯広など田舎の鉄路が全て撤去されそうで怖いですよ

12849: by 若潮 on 2023/09/22 at 16:55:27 (コメント編集)

こんにちは。
記事内容と離れて恐縮ですが、DF200の後継機関車が取り沙汰されていますね (DF210?) 。そして「走行線区を選ばないフレキシビリティを持たせる」と。
この事について『貨物列車が走れないから、という山線廃止の前提は崩れた』と協議会やメディアが書き立てていますが、あれは釧路行き貨物列車を石北線・釧網線経由で迂回する事や、石北線の臨時貨物のスピードアップを念頭に置いているのであって、山線存続を念頭に置いているわけではないだろうと思います。
貨物列車の大動脈である五稜郭~長万部でさえJR貨物は第一種事業者になるのを嫌がったのに、通常は貨物列車が走らない線路を迂回路としてのみの維持に積極的になるはずがないです。

12850: by 礼文 on 2023/09/22 at 18:28:20

それともう一つ、まだコメント非公開なので言及されている方がいるかは分かりませんが
廃止になった後に路線を引き直し復活した可部線と同じスキームを使うという案もあります。
その際運用の効率化のために全線電化を前提とし塩谷、蘭島は現状維持にするとして余市側の新たな駅の設置場所を考えなければいけません。
採算性で問題が生じますが、オタモイ一丁目付近に棒線で新駅を設置し需要を喚起出来れば足しにはなると思いますが、20km前後の全線電化は相応の費用を必要とするので難しい所です。

12852: by 管理人 on 2023/09/24 at 05:40:13

>>ナナッシーさん、コメントありがとうございます。

今までもこの廃線の問題の様子を見ていると、双方で責任転嫁し、それが対応の遅れにも繋がっています。

いずれにしても、利用状況からして結果は見えていることです。財源と誰が責任を持つかで秒で解決することができるんです。

今は道庁ガーという意見が多いですが、元々は国が鉄道を敷設し、それを経営安定基金で丸投げしたようなものなので、管理者としては国の介入がない時点であり得ない話です。

山線のバス転換でいえば、まずは乗務員の確保と一部区間において、バスでは対応できなこともあることです。そして、人口減少に伴う将来性をよく検討したうえで実施してほしいと思います。

12853: by 管理人 on 2023/09/24 at 05:53:01

>>シベリヤさん、コメントありがとうございます。

利用者実態の発信も主に廃止が決まってからなされているものであり、結果的に対応不足であったり、廃止が決まったから焦っているに過ぎないです。これは過去に廃止になった路線や区間と同様のケースですよね。

観光においても、今年の秋は鉄道利用がおそらく減っており、昨年は「ニセコ号」は函館に向かう際は満席だったと思いますが、今年は空席が生じています。なので、車内販売メニューも一部で余りが生じているとのことです。

理由は昨年までは昨年の時点で近々引退が確定的だったノースレインボーエクスプレスを使用していたことが大きく、これが先も活躍が見込めるはまなす編成になってから昨年までのような利用状況ではなくなりました。

例えば夜市などは利用者がいるにも関わらず、財源拠出を困難として、小樽市とともにすぐに廃止という選択をした時点で、あまり重要とは思っていないことが伺えます。騒いでいるのは個々人ですから、ほぼ覆りもしない結果に好きにやってくれ、という感じです。

感情論だけでよく先が見えない内容で発信できているなと思います。

12854: by 管理人 on 2023/09/24 at 06:11:03

>>ポンポコさん、コメントありがとうございます。

迂回路という話は、2000年にもそれが実際に有珠山噴火で実施していたものの、当時の時点で1割や2割程度の輸送量しかありませんでした。

現在はドライバー不足の影響で多少変わってくるのかもしれませんが、そのような万が一を確保しなくても航空機や船である程度カバーできます。

一番現実的なのは、上下分離を行い、あらかじめ期間を設けて小樽〜余市間を鉄道で残すぐらいでしょうか?これだと将来的な人口減少にも対応できるので、西九州新幹線の並行在来線は良き事例になると思います。

北陸新幹線は北海道とは違って、在来線の対応がスムーズに進んでいますよね。1つあるとすれば特急の存続の是非ぐらいでしたが、いずれにしても状況は異なるにしても北海道もあれぐらいのスムーズな対応がされてくれればと思います。

12855: by 管理人 on 2023/09/24 at 06:24:05

>>龍さん、コメントありがとうございます。

北海道の場合、準備が遅過ぎますよね。財源確保の問題なのか知りませんが、元々着工が決まった時点から準備できるはずなのに、それをほぼ放っておいて間近に迫ったら騒ぐ。そして責任転嫁するという方針は昔から変わっていないです。

今回も準備不足は明らかであり、あくまでも個人が目先の利用状況だけ示されても、それはほぼ廃止が決まってからの配信であって、これも従来の他の廃線のやり方と何ら変わりありません。ここにきて存廃問題を議論するよりかは、廃止後の代替について愚論した方がいいです。

JRもドライバー不足は変わりませんが、それよりも保線・車両メンテナンス部門の方が人材確保に苦労しています。ドライバーへの試験があり、それに通れば、ドライバー部門へ異動することが可能です。実際にそちらの方が基本給も高いらしく、異動する人も多いのだとか。

であっても、例えば2020年3月ダイヤ改正のように、快速エアポート大増発の裏で普通列車の本数削減やいしかりライナーの廃止がありましたから、JR北海道としても本数を増やされたり、一部の区間をために専用の列車を送り込むことは難しいです。存続に向けてそうした媒体を見て同意する人間も出てきていますから、そうした現状や概算を踏まえたうえで発信してもらわないと困ります。

12856: by 管理人 on 2023/09/24 at 06:33:29

>>ダッフィーさん、コメントありがとうございます。

実際に道路網がここまで発達すると道路の方が便利です。逆に北海道は広大な土地にも関わらず、道路網が発達していなかったために鉄道が細かく敷かれていました。それが立場が逆転すると、鉄道が不利になるのは当たり前ですよね。

バスを残すにしても、根本的に免許の取得や給与等を見直さなければなりません。管理者も大型二種免許を取得していますが、資格や労働に見合った給与体系ではないです。

そのため、実際に二種までくると、大きな自動車学校でも取得する人間は少ないです。管理者が通っていた時期は5年前。管理者含めて2人だけでした。

実際に個人事業主で代行輸送ドライバーをやった方が儲かります。


貨物からも新型の機関車が発表になりました。ですが、万が一の迂回路としての使命は山線で果たす必要はありません。今時期になっても関係者間で議論していない以上、やはり必要とされてはいないんですよね。

そういう存続すべき配信もただの鉄オタだからに過ぎません。

12857: by 管理人 on 2023/09/24 at 06:43:16

>>礼文さん、コメントありがとうございます。

バス求人広告は見たことありますよ。管理者も大型二種免許保有していますから。

資格取得の割には給与水準が低くてガッカリしたことがあります。これではドライバー不足は永遠に解消されませんよ。

むしろ個人事業主として、代行輸送ドライバーやった方が儲かります。交通費別途で1日1万円でやったとしても顧客は十分に掴めると思います。如何せん、代行輸送業はお高く、会社で取られる分が大きいですからね。

可部線と山線を比較するのは難しいですが、要は財源をどうやって確保するかです。可部線は人口増加に加えて、利用者もコロナ禍でも増えましたが、山線はそのような見込みはありません。余市も観光客が多く、コロナのような感染症が再襲来したら壊滅的でしょう。

コストを抑えるのであれば、一閉塞化、駅の一線スルーは必須で、それで小樽〜余市間のみ存続した場合、維持コストがどれぐらいかかるかです。その概算については公表されていないと思うので知りたいです。

12858: by 管理人 on 2023/09/24 at 06:46:02

>>快速エアポート 拓北さん、コメントありがとうございます。

キハ201系は山線廃止になればほぼお役御免です。製造コストを考えても後継車も出ません。

赤字でも道央圏の鉄路は残すと思いますが、地方は自治体と何らかのアクションを起こさないと存続は難しいです。

12859: by 管理人 on 2023/09/24 at 06:50:57

>>若潮さん、コメントありがとうございます。

あの正式な資料が発表された際、絶対勘違いする人間がいるだろうな、と思っていたら、やはり勘違いする人間はいるんですね。

廃止は将来的に決まっているので、ほぼ覆らないんですが、仰るとおり、それは既存の路線に対しての迂回等を考慮したものであって、山線とか根室本線のためではないんですね。

まして、貨物が走っていない何ら関係のない区間へ汎用性を持たせる機関車を製造するはずがありません。もっとよく考えて資料等を確認してほしいですよね。

12862:山線のなかで大問題になっている小樽〜余市区間 by ダッフィー on 2023/09/26 at 04:36:51

山線を全線廃止にするのも一理はあるんですが、
しかしこれについて問題になっている区間があります。
それが小樽から余市の間です。
ここは既にバス転換をするという話が出ていますが、残念ながら完全に頓挫しているというお話が出ています。
頓挫の理由はその割には混雑しているというお話。
このまま推し進めると名鉄岐阜市内線群の廃止に次ぐ失敗例になりかねないとのことです。
閑散時間帯では普通のバスでもいいが、混雑時間帯は連接バス(トレーラーバス)が必要じゃないかという話もあります。

12866: by 管理人 on 2023/09/27 at 18:50:43

>>ダッフィーさん、コメントありがとうございます。

収支も小樽〜長万部間で出されているので、仮に小樽〜余市間で存続した場合、削れる点は削ってどのように試算されるか気になります。

バス転換については、転換されるであろう中央バスで乗務員不足が発生しており、代替バス分をこのままでは確保できない話です。だから存廃について再び盛り上がっているんですよね。

負担割合で考えると、小樽市が半分以上ということになりますが、小樽市からしたら利用は見込めないので、存続に前向きではないはずです。そもそもJR単独で存続した場合、先に廃止した路線の沿線自治体に納得いく対応ができません。

残すにしても上下分離はほぼ必須で、この場合は存廃時に上下分離を提案してそれを選択しなかったので、この場合は自治体に対抗できるでしょう。

存続会社を設立する動きもあるようです。いずれにしても維持コストはかかるので、距離に見合う設備の見直しは必要です。

12868:民間での交通ネットワークの維持は大都市でなければ無理では by 新光桜 on 2023/09/30 at 22:33:10 (コメント編集)

国道にバスレーンを作る必要があるが
それは難しいので代わりに鉄道を残す

というような裏技が必要かもしれません。

土台、鉄道や道路というものを
黒字経営しようというのが根本的な間違えだと思います。

12870: by 管理人 on 2023/10/02 at 19:03:06

>>新光桜さん、コメントありがとうございます。

黒字運営は難しいです。実際に国内の鉄道路線もほとんどが赤字なのですから。

特にJRだと三島会社以外について、経営が潤っていると見えましたが、実際は新幹線や大都市圏を有することでそれをカバーしていたに過ぎず、コロナになった途端、実態が浮き彫りになりました。

西日本では、不採算路線の整理も始めようとしています。

従来は、道路網が発達しておらず、車の保有率も高くありませんでした。それが年々道路網が拡充され、車社会が発達していくと、公共交通が利用されなくなりました。

車社会が未発達だったからこそ、公共交通が選ばれていたのです。

国も都道府県もあらゆる移動手段、選択肢を広げるために、どれも残したいというのが実情でしょうが、財源が拠出できない以上、どれかを切り捨てて集約するしかありません。

どれもバランスよく残すのであれば、どの交通においても、明確なキャラクターの設定が必要であり、そのバランスが取れていない以上は、今後日本の交通網は崩壊するのではないでしょうか?

もちろん、赤字回避はできませんが、補助金等の幅を広げ、国策で推進していかないといけないと思います。

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